AirDrop(エアドロップ)とは?設定・使い方・共有できないときの対処法を紹介

AirDrop(エアドロップ)とは?設定・使い方・共有できないときの対処法を紹介
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2024.09.26

AirDropは、Wi-Fi®やBluetooth®の無線通信を通じて、iPhone同士などで写真・動画やWebサイトなどの共有ができる機能です。

友人と撮った写真をその場でシェアしたり、MacBookとiPhoneでデータ共有したりなど便利な使い方ができます。

AirDropの送り方や受け取り方を知っておくと、いざAirDropでシェアする場面になったときもスムーズに対応できるはずです。ぜひ使い方を押さえておきましょう。

今回はAirDropの機能や送り方、受け入れ方を解説します。

記事の後半では個人情報やプライバシーを守るための設定や使い方の注意点も紹介しているので、ぜひあわせて確認してみてください。

目次

AirDrop(エアドロップ)とは?

AirDropは、Wi-FiやBluetoothの無線通信を通じて、Apple製の端末同士で写真・動画やWebサイト、メモなどのコンテンツが共有できる機能です。iPhone同士はもちろん、MacBookやiPadともコンテンツの共有ができます。

AirDropの活用シーンとしては、たとえば以下が挙げられます。

  • 記念写真を撮影したその場で家族や友人にシェアする
  • MacBookで作ったメモをiPhoneへ送信して外出先で確認する
  • iPadで見ていた動画を、そばにいる友人のiPhoneに共有する

AirDropはオンラインでの通信ではなく、デバイス間で直接通信するため、携帯電話会社の料金プランの通信容量を使わずに済むのも特長のひとつです。

AirDropの設定

AirDropを利用するための事前の設定としては、以下の2つが必要です。

  • Wi-Fi・Bluetoothなどの設定をする
  • 受信設定を「連絡先のみ」か「すべての人」に変える

Wi-Fi・Bluetoothなどの設定をする

設定からWi-FiとBluetoothをオン、インターネット共有をオフに設定します。

1. Wi-Fiの設定方法

「設定」>「Wi-Fi」でWi-Fi設定画面を開き、「Wi-Fi」のスライドを右にスワイプしてオンにします。
2. Bluetoothの設定方法

「設定」>「Bluetooth」でBluetooth設定画面を開き、「Bluetooth」のスライドを右にスワイプしてオンにします。

3. インターネット共有をオフにする

「設定」>「インターネット共有」でインターネット共有の設定画面を開き、「ほかの人の接続を許可」のスライドを左にスワイプしてオフにします。

受信設定を「連絡先のみ」か「すべての人」に変える

AirDropの受信設定を確認・変更しておきましょう。「設定」>「一般」>「AirDrop」の順にタップして、AirDropの設定画面を開きます。「受信しない」「連絡先のみ」「すべての人(10分間のみ)」から「連絡先のみ」または「すべての人」を選択してください。


「連絡先のみ」にすると、受信側の連絡先に登録されている人からのみ送信が可能です。「すべての人(10分間のみ)」にすると制限なく認識されますが、10分間後には「連絡先のみ」に設定が変更されます。

AirDropの送り方

事前に必要な設定が完了したら、早速AirDropでコンテンツを送信してみましょう。AirDropが共有できるコンテンツは幅広く、写真や動画、連絡先、アプリ、メモなど、大抵のコンテンツが共有できます。


AirDropでSafariのWebページを共有する手順は、次のとおりです。

1. 共有したいWebページを開き、共有ボタンをタップ
2. AirDrop ボタンをタップ
3. Webページを共有する相手をタップ

連絡先Appに登録されている相手は、名前とあわせてアイコン画像が表示されます。登録されていない相手は、名前だけで画像は表示されません。表示されたアイコンをよく確かめ、送信相手であることを確認したらタップします。

なお、送信したい相手がAirDropを受信しない設定にしている場合、送信側には共有先として表示されません。

もし共有相手を間違えてしまった場合、相手に受信を「辞退」してもらうか、相手が「受け入れる」前に送信をキャンセルする必要があります。

相手が「受け入れる」を選択してしまうと送信が始まり、キャンセルはできません。場合によっては個人情報を誤送信する危険があるので、送信前に必ず送信相手を確認しましょう。

AirDropを受け入れる方法

AirDropで共有を受けた際には通知が表示されるので、「辞退」「受け入れる」のいずれかの選択肢をタップしましょう。

なお、同じApple IDのデバイスにAirDropを送る場合、「辞退」「受け入れる」の選択肢は表示されずに自動的にコンテンツが送信されます。

AirDropを受け入れると、写真は写真アプリに表示され、WebサイトはSafariで開きます。ほとんどのアプリでは、送信元と同じアプリにコンテンツが格納される仕組みです。

AirDropが送受信できない場合のチェックポイント

AirDropの送受信ができない場合は、以下の4つの原因に該当しないかチェックしてみましょう。

原因

解決方法

・受信設定が「受信しない」/「連絡先のみ」
・かつ送信側の連絡先が登録されていない

受信設定を「すべての人」に変更
(または連絡先を登録してもらう)

Wi-FiまたはBluetoothがオフになっている

Wi-FiとBluetoothをオンにする

iCloudにサインインしていない
(送信側と受信側の両方のサインインが必要)

iCloudにサインインする

デバイスが遠すぎて共有候補に出てこない

デバイス同士を近づける

送信側の連絡先が登録されていない場合は、受信設定を「すべての人」にしないとAirDropを送れません。受信設定を変更するか、連絡先を登録することで解決できます。

また、Wi-FiとBluetoothがオンであること、送信側と受信側の両方がiCloudにサインインしていることも条件となるので確認してみてください。

そのほか、距離が遠すぎて送受信ができないケースもあります。距離が原因かもしれないときは、デバイス同士を近づけて再度AirDropを試してみてください。

「待機中」が表示されたままで共有されないときは?

上記の4つ以外に、受信が始まったものの「待機中」が表示されたままで共有されないというケースがあります。この場合は以下3つの解決方法を試してみましょう。

1. Wi-FiとBluetoothを数回オン・オフしてみる
2. デバイスを再起動してみる
3. 送信するデータが大きすぎる可能性がある

1と2を試して解決しない場合は、データのサイズが大きすぎる可能性があります。複数の写真や動画なら、数回に分けて送信してみてください。

「受信しない」と表示されていて変更できないときは?

受信側の設定が「受信しない」と表示されていて変更できない場合については、以下の手順で「AirDrop」がオンになっていることを確認してみてください。

1. 「設定」>「スクリーンタイム」>「コンテンツとプライバシーの制限」の順に選択
2. 「許可されたアプリ」をタップし、「AirDrop」がオンになっていることを確認

AirDrop活用事例

AirDropはWebページやメモ、アプリ、連絡先など、多岐にわたる情報を送信できます。それでは実際にAirDropを使ってさまざまな情報を送信してみましょう。

位置情報

位置情報は、自分の現在位置のほか、教えたい場所の位置も送信できます。
1. マップを開き、送りたい位置のうえでロングタップします
2. 「共有」をタップし、AirDropで送信します

連絡先

自分の連絡先や登録してある連絡先を送ることができます。
1. 送信したい連絡先を開きます
2. 「連絡先を送信」をタップし、AirDropで送信します

アプリ

利用しているアプリを誰かにシェアする場合も、AirDropが便利です。
1. ホーム画面でアイコンをロングタップします
2. 「Appを共有」をタップしてAirDropで送信します

メモ

思いついたアイディアやお買い物のメモ、ToDoリストなど、メモは活用方法が幅広い機能です。
1. 共有したいメモをロングタップします
2. 「コピーを送信」をタップし、AirDropで送信します

Webページ

話題になったWebページや、気になる情報を手軽にシェアできるのもAirDropのメリットのひとつでしょう。
1. 共有したいWebページを開き、共有ボタンをタップします
2. AirDropで送信します

YouTube

AirDropを使えば、おすすめの動画も簡単にシェアすることができます。
1. 動画の「共有」をタップします
2. 「その他」をタップします
3. AirDropで送信します

AirDropの利用に関する注意点

AirDropの使い方次第では、不適切な内容のコンテンツの共有を受ける、個人情報が流出するなどのリスクも想定されます。

AirDropを利用するときは、以下の注意点について確認しておきましょう。

・「すべての人」の設定はできるだけ使わない
・個人情報の流出に注意する
・距離が遠いと使えないことがある
・相手の空き容量が足りないと送信できない
・AirDropを利用しないときはバッテリー節約のためにオフにする

「すべての人」の設定はできるだけ使わない

AirDropの受信設定は以下の3種類があります。受信設定は「設定」>「一般」>「AirDrop」から変更可能です。

設定項目

設定内容

受信しない

AirDropのリクエストを受け付けない

連絡先のみ

連絡先に登録されている人からしか認識されない

すべての人
※iOS 16.2以降では「すべての人 (10 分間のみ)」

AirDropを利用している、近くにあるすべてのApple製デバイスから認識される

「すべての人」の設定では、知らない人からデータを共有されてしまうリスクがあり、わいせつ画像を共有してくる「AirDrop痴漢」の被害に遭う可能性もあります。公共の場などでは「すべての人」の設定はできるだけ使わないようにしましょう。

なお、iOS 16.2以降では「すべての人」の代わりに「すべての人 (10 分間のみ)」が選択できます。「すべての人(10 分間のみ)」に設定した場合には、10 分後には「連絡先のみ」の設定に自動的に変更されます。

個人情報の流出に注意する

AirDropでは、一度送信したデータの取り消しはできません。誤って個人情報を含む写真やデータを送信してしまわないように十分に注意する必要があります。

万が一、共有するデータの選択を誤って送信してしまった場合、受信側が「辞退」「受け入れる」を選択する段階であれば「辞退」を選択してもらいましょう。

距離が遠いと使えないことがある

AirDropを利用するためには、BluetoothやWi-Fiの通信範囲内に相手がいる必要があります。

AirDropによるデータの共有ができない場合には、距離が遠くて通信ができていない可能性もあるので、お互いの製品の距離を近づけて、送受信ができるか試してみましょう。

受信側の空き容量が足りないと送信できない

受信側の空き容量が不足している場合、AirDropによるデータの送信はできません。

空き容量が足りない場合には、不要な写真や動画を削除するなど、データを整理して容量不足を解消する必要があります※。

iPhoneのストレージ容量が足りないときの対処法については、こちらをご確認ください。

AirDropを使用しないときはバッテリー節約のためにオフにする

AirDropをオンにしていると多少のバッテリー消費があります。バッテリーを節約するために、AirDropを使用しないときは受信設定をオフにしておきましょう。

「設定」>「一般」>「AirDrop」からAirDropを「受信しない」に設定できます。

手持ちのApple製デバイス同士でも活用してみよう

AirDropは無線通信でコンテンツが共有できる機能で、友人・家族のiPhoneとの写真のシェア、MacBookとiPhoneのメモの共有など、さまざまなシーンで活躍してくれます。

iPhoneからのAirDropの送信は、各コンテンツの共有ボタンから可能です。

事前の設定としてはWi-Fi・Bluetooth・インターネット共有の設定や、AirDropの受信設定が必要となります。

ぜひApple製デバイス同士でAirDropを活用していきましょう。

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