スマホが熱くなる原因は?発熱のリスクや対処法を紹介
「スマホが熱い!壊れてしまうかも!」と慌てているときほど、焦りは禁物です。凍った保冷剤を押し当てたり、冷風に当てたりすると、かえって故障の原因になってしまいます。安全に冷却するためには、適切な対処が必要です。
今回はスマホが熱くなる原因、熱くなったときの対処法、熱を持つ前にできる対策を詳しく解説します。
スマホが熱くなる4つの原因
スマホが熱くなる原因は、大きく4つあります。
・高負荷でチップが熱くなっている
・高温や直射日光の環境で使っている
・ながら充電をしている
・バッテリーが劣化している
高負荷でチップが熱くなっている
ゲーム、動画視聴、高画質での動画撮影など高負荷でスマホを使用しているために、スマホの頭脳となる部品(SoC)で熱が発生している可能性があります。高負荷でSoCでの電力消費が大きくなると、より多くの熱が発生します。
発熱量はチップの種類によっても異なります。たとえば、スマホの買い替え後に同じゲームをプレイしていても、チップごとの発熱の差でより多くの熱を感じるケースがあります。
高温や直射日光の環境で使っている
直射日光を受け続けたり、暖房器具の近くに放置したりするなど、外部からの熱でスマホの表面温度が高くなります。また、高温の環境下では、スマホ内部で発生する熱も放熱しづらくなり、熱が溜まりやすくなります。
ながら充電をしている
スマホを使用しながら充電するいわゆる「ながら充電」をすると、スマホが熱くなることがあります。充電と放電が同時に行われてバッテリーへの負荷が大きくなることが、熱くなる原因です。ながら充電でスマホが熱いと感じる場合には使用を中断してください。
バッテリーが劣化している
スマホのリチウムイオン電池のバッテリーは使用を繰り返すうちに徐々に劣化が進み、これにより発熱が大きくなる場合があります。
なお、バッテリーの劣化が進むと、満充電からの持続時間が短くなるほか、バッテリー自体が膨張してしまい、バッテリー交換や買い替えが必要な状態になる場合があります。
スマホが熱くなるとどんな問題・リスクがある?
スマホが熱くなると発生する問題・リスクとしては以下が挙げられます。
・パフォーマンスが制限される
・バッテリーの劣化が早まる
・発火のリスクがある
パフォーマンスが制限される
スマホの発熱に対する保護機能で、パフォーマンスが制限されることがあります。具体的には、動作が遅くなる、充電が遅くなる、カメラのフラッシュが一時的にオフになる、通信が一部制限されるなどの影響が出ることがあります。
バッテリーの劣化が早まる
スマホのリチウムイオン電池は熱に弱く、高温の環境下ではバッテリーの劣化が早まります。高温の環境下での使用頻度が多いと、一般的な寿命よりも短い期間でバッテリー持ちが悪くなる可能性が考えられます。
発火のリスクがある
スマホのバッテリーが高温になると、異常な反応が原因で発火や破裂に至る可能性があります。スマホを夏場に高温環境に放置したり、高温なスマホをそのまま使用したりすると危険な状態となります。
スマホが熱いときの対処法と注意点
スマホが熱い状態が続くと、故障につながる恐れがあるほか、場合によっては爆発や火災などの重大な事故の原因になるケースもあります。
スマホが熱いときの対処法と注意点を確認していきましょう。
スマホを冷ますときにやってはいけない3つのこと
1)水を掛ける、水に入れる
水を掛けたり、水の中に沈めたりすると、水没故障の原因になります。
スマホに防水機能がある場合でも、冷ますために故意に水を掛けたり、水の中に入れたりするのはやめましょう。
2)過度に冷却する
保冷剤を接触させたり、冷蔵庫や冷凍庫に入れたりすると、急速な冷却によってスマホ内部の空気中の水蒸気が水滴に変わり、結露して、基板の水没による故障の原因になります。
また、熱くなっているからといって、慌てて過度に冷却するとスマホのバッテリーに致命的な損傷を与えてしまうことがあります。
3)充電ケーブルをつないだままにする
バッテリーは充電や放電のような、電圧が掛かっている状態で発熱します。そのため、特に問題が起きていない状態でも、充電中はスマホ全体がほんのりと温かくなります。
熱を発している状態で充電ケーブルをつないだままにすると、発熱が続いてしまい、せっかく冷ますための対処をしても意味がなくなってしまいます。
スマホを冷ます手順
それでは、実際にスマホを冷やすための手順を見ていきましょう。
1)充電ケーブルを抜いて電源を切り、カバーをはずす
スマホが動いていると熱を発し続けます。
まずは充電ケーブルを抜いて電源を切り、続いてカバーをはずしてください。
カバーを装着していると放熱性能が下がってしまうため、スマホが熱い場合は放熱するまで一時的にはずしましょう。
2)背面に10円玉を並べるか、ステンレスなどの金属の板の上に置く
金属は熱伝導率が高く、特に銅は鉄の約4倍にもなります。
そこで、背面の熱い箇所に10円玉を並べることで、効率よく放熱することができます。10円玉がない場合は、キッチンのステンレス部分などに置くのも効果的です。
3)急いで冷ましたいときは風に当てる
スマホを急いで冷ましたいときは、空冷を併用するのが効率的です。扇風機などの風に当てると、より早く冷ますことができます。
なお、冷風機などの冷たい空気に当てるとスマホ内部で結露が生じる恐れがあるので避けましょう。
4)常温保冷剤を使用する
スマホ用の常温保冷剤を使用するのもおすすめです。常温保冷剤とは、その名のとおり常温で使用でき、接しているものを緩やかに冷却する、化学変化を利用した保冷剤です。
常温なのでスマホに使用しても結露の恐れがありません。
5)十分温度が下がってから電源を入れる
触れても熱を感じなくなるまでしっかりと温度が下がってから、電源を入れて動作を確認してください。
電源を入れたらすぐに熱くなったり、充電ケーブルをつないだら再び強く熱を持ったりするようであれば、バッテリーの故障の可能性があるため、交換を検討した方が良いでしょう。
※ バッテリー交換について、詳しくはこちらをご確認ください。
スマホが熱くならないための対策
熱くなってからの対処も大切ですが、熱くならないように使うこともスマホを長持ちさせるには大切なポイントです。スマホが熱くならないための、5つのポイントを見ていきましょう。
1)負荷が大きいことをするときは冷却しながら
ゲームや長時間の動画視聴、ビデオ撮影などをする場合は、常温保冷剤や冷却ファンで冷却しながら行いましょう。
できるだけ温度が上がらないように対策することで、スマホが高温になるのを避けられます。
2)厚手のカバーの使用はできるだけ避ける
スマホを保護するために選ばれやすい厚手のカバーや手帳型カバーですが、装着したまま充電したり長時間使用したりすると、放熱が妨げられ、スマホが熱くなる原因になります。
負荷の高いゲームや長時間の動画視聴などをする場合は、カバーをはずすと良いでしょう。
3)充電ケーブルをつないだまま放置したり、充電中に上からものを置いたりしない
過充電はスマホのバッテリーが発熱する原因のひとつです。充電が終わっても充電ケーブルをつないだまま放置していると、スマホが熱くなることがあります。
また、充電中に上からものを置くと、充電の負荷で発生する熱を発散できなくなり、高温になります。
場合によっては低温やけどや発火にもつながるため、充電中のスマホにものが重ならないようにしましょう。
4)スマホが外から加熱される場所に放置しない
直射日光を受けたり、暖房器具や火のそばに置いたりして、スマホが外から加熱される状態になると、スマホは内部の熱を発散できずに熱くなります。
冬の寒い時期はポケットの中に入れたカイロが原因になる場合もあるため、スマホが触れていないか確認しましょう。
5)バッテリーが寿命を迎えた場合は交換する
スマホのリチウムイオンバッテリーは充放電を日々繰り返して使用を続けるうちに劣化が少しずつ進み、寿命を迎えます。
熱くなるだけでなく、バッテリーがすぐになくなる、スマホが不自然に再起動を繰り返すなど、バッテリー寿命特有の症状が現われるようになったら、早めにバッテリーを交換する方が良いでしょう。
通常の使用でもバッテリーの劣化は進みますが、高温環境での使用、過充電、ながら充電(充電しながらスマホを使用する)などの使い方をするとバッテリーの劣化が早まるので注意をしてください。
※ バッテリー交換について、詳しくはこちらをご確認ください。
スマホが熱くなったら早めに適切な対処をしよう!
スマホが熱くなったら、電源を切ってカバーをはずし、適切な対処をしましょう。
無理な冷却はせず、常温で冷ますことで、内部が結露して水没故障につながるような二次的な故障を避けられます。
スマホが熱くなる原因はさまざまですが、ひとつにバッテリーの劣化があります。バッテリーは消耗品なので、長期間使用している場合は、バッテリー交換やスマホの買い替えも検討した方が良いでしょう。
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