VoLTEの設定をオンにするには?iPhone・Android™での設定方法や注意点を解説
「VoLTE(ボルテ)という単語を聞いたけれど、なんだかよくわからない」、「VoLTEをオンにしないと通話ができないと聞いたけど、設定方法は?」と調べていませんか?
VoLTEとは、データ通信用のLTE回線を使って音声通話をする技術です。以前通話に使われていた3G回線は、携帯電話会社各社が順次サービスを終了しているため、VoLTEに対応していないスマホは通話ができなくなってしまいます。
またVoLTEに対応していない古いスマホは、携帯電話会社各社の動作保証に対応していないことが多く、携帯電話会社を乗り換えても圏外となってしまうこともあるのです。
そこで今回は、通話ができなくなってしまう前にVoLTEの設定をオンにする方法や、VoLTEに対応しているスマホについて解説します。
VoLTEとは
VoLTEとはVoice over Long Term Evolutionの略で、LTEの回線を使って音声通話をする技術のことです。
VoLTEに使われているLTE回線は、第三世代移動通信システムである3G回線と、現在主流になっている4G回線の中間に位置する回線で、3Gから4Gに進化する過渡期に開発された、3.9Gとも呼ばれる通信規格です。
従来の3G回線よりも高速なデータ通信ができるVoLTEは、音声をデータ化してLTE回線で通信できます。そのため、3G回線でカットされていた高音域もクリアに聞こえ、高音質な通話が可能です。
また、通話中でもブラウザやSNS、メールなどのインターネットを利用するサービスも使えます。
さまざまなメリットがあるVoLTEはLTE回線を利用して音声データをやり取りすることで通話をしています。つまりVoLTEを利用して電話をするとデータ通信が発生している状態です。
そのため、通話をするとデータ利用量が増えてしまうのではと気になるかもしれませんが、VoLTEは通話料金として加算されるので、通話をするたびにデータ容量が減ってしまうことはありません。
データ容量を使い切ってしまい、通信速度に制限を受けていても、VoLTEの音質低下や通話ができなくなる心配もありません。
一方、VoLTE非対応のスマホは3G回線を利用して通話をしていますが、携帯電話会社の3Gサービス終了に伴ってVoLTE非対応のスマホでは音声通話が利用できなくなってしまいます。
VoLTEをオン設定にするための条件
VoLTEの利用には、VoLTEに対応したスマホが必要です。VoLTEの対応状況は、携帯電話会社やスマホメーカーのWebサイトから確認できます。
iPhoneの場合は、iPhone 6以降に発売されたすべてのiPhoneがVoLTEに対応しています。
Android™の場合は、2014年ごろから発売されているスマホが対応しており、現在、日本国内で販売されている新しいスマホはすべてVoLTEが利用できると考えて問題ありません。
また、VoLTEを利用するには携帯電話回線がLTEに対応している必要がありますが、現在国内の大手携帯電話会社4社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)は全社LTEに対応しているので、国内では特に問題はありません。
大手携帯電話会社の回線をレンタルしてサービスを行っている格安スマホも、大手携帯電話会社と同様にVoLTEに対応しているので、問題なく利用できるでしょう。
VoLTE設定の確認方法とオンにする方法
VoLTE設定の変更は、iOSとAndroidでメニューの内容が異なります。
iPhone、Android別に、VoLTEがオンになっているかどうか確認し、オフの場合はオンにする方法を解説していきます。
Androidの場合、スマホを発売しているメーカーによって、メニューの名前や項目が異なることがあるため注意してください。
iPhoneでVoLTEをオン設定にする方法
iPhoneでVoLTEの設定を確認するには、「設定>モバイル通信>通信のオプション>LTE回線を使用」の順にタップします。
ここで「音声通話とデータ」にチェックが入っていれば、VoLTEがオンになっています。
「オフ」もしくは「データ通信のみ」にチェックが入っている場合は、「音声通話とデータ」をタップしてチェックを付けてください。
AndroidでVoLTEをオン設定にする方法
AndroidでVoLTEの設定を確認するには、「設定>ネットワークとインターネット>SIM>優先ネットワークの種類」の順にタップします。
表示されたメニューで「5G(推奨)」か「4G」が有効になっていればVoLTEを利用できる状態です。
ただし、メーカーによってはメニューの項目名や内容が異なります。スマホに付属しているマニュアルを確認してください。
VoLTEをオン設定にするメリット
3G回線よりもクリアな音質で通話ができるVoLTEには、4つのメリットがあります。オンにしておいた方がいい理由を詳しく見ていきましょう。
高音質な通話ができる
VoLTEは、相手の声が聞こえにくい問題が起きにくく、高音質な通話が可能です。
3G回線よりも高速なLTE回線を利用しているため、従来の通話ではカットされていた高音域が残り、クリアな音声が届きます。
呼び出し時間が短くなる
従来の3G回線よりも、呼び出しにかかる時間が技術的に短縮されています。そのため、電話をかけてから呼び出しまでほとんどタイムラグを感じることがありません。
通話中にデータ通信ができる
3G回線での音声通話と異なり、LTE回線を使って通話をするため、音声通話中に高速データ通信が利用できるのもVoLTEのメリットです。
VoLTEが普及する以前は、通話中にデータ通信ができなかったため、SNSやブラウザの利用はできませんでした。
スマホで通話しながら調べものをしたりネットを確認したりできる便利さは、VoLTEならではの特長です。
3G停波後も音声通話が使える
日本では3Gサービスが順次停波されています。しかしVoLTEならLTE回線を利用するため、引き続き音声通話が可能です。
また、3Gが利用できない国へ行ったときも、電話をしたりSMSの送受信をしたりできます。
海外でもアメリカのほか、さまざまな国でも3G回線の携帯電話向けサービスが終了し始めています。今後5Gが普及するにつれて、3Gが使えない国が増えていくでしょう。海外旅行を快適に過ごすためにも、VoLTEをオンにしておくのがおすすめです。
VoLTEをオン設定にするときの注意点
VoLTEは、VoLTE非対応のスマホでは利用できません。そのためVoLTEのサービスが開始する前の2014年以前に発売されたAndroidや、iPhone 5などのスマホの場合、VoLTEを使うことができません。
また、LTE回線を利用するため、4Gエリア内でなければVoLTEの通話ができません。そのため、電波が入りにくい地下や大きなビルの内部、山間部、海上など、通話ができない場所があります。
ほかにも、海外でスマホの海外ローミングを使ってVoLTEを利用したい場合は、モバイル通信のネットワークを、VoLTEに対応した現地の携帯電話会社にご自身で設定しないと使えない点に注意してください。
3Gが停波になる前に、VoLTEの設定をオンにしてクリアな音声で通話を楽しもう
日本では、3Gサービスの終了が迫っています。3Gサービスが終了するまでにVoLTEの設定をオンにしておかなければ、音声通話が使えなくなるため、スマホの設定を確かめておきましょう。
ただし、2014年以前に発売されたスマホはVoLTE非対応となっている場合も少なくありません。設定を確かめて、VoLTEに関する設定項目がない場合はスマホを買い替えるのがおすすめです。
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