Bluetooth®とは?仕組みやWi-Fiとの違い、ペアリングの設定方法を解説

Bluetooth®とは?仕組みやWi-Fiとの違い、ペアリングの設定方法を解説
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2024.05.09

スマホを始め、多くの電子機器で利用されているBluetooth®は、無線通信規格のひとつです。Bluetoothは主に、イヤホンやスピーカー、キーボード、マウス、スマートウォッチなどの周辺機器を、スマホやパソコンに無線で接続しています。

Bluetoothはデータ通信も可能で、通信速度はWi-Fi®よりも遅くなりますが、テザリングに利用することもできます。

今回はさまざまな機能があり便利なBluetoothについて、Wi-Fiとの違いやペアリング方法、つながらないときの対処法を解説します。

目次

今さら聞けないけどBluetoothって一体なに?

日常生活に広く普及しているBluetoothは、今やその機能を使わない日がないほどです。しかし、Bluetoothの仕組みや、Wi-Fiとの違いを正しく説明できる人は少ないかもしれません。

Bluetoothを使いこなすためにも、まずはBluetoothの基本的な情報について確認しましょう。

Bluetoothの語源と仕組み

Bluetoothの前身はスウェーデンのEricsson社が開発した近距離無線通信規格で、語源はデンマーク王ハロルド・ブロタンに由来しています。お馴染みのBluetoothの青と白のロゴマークは、ハロルド・ブロタンの頭文字HとBを組み合わせたものです。

ヨーロッパで誕生したBluetoothの技術は、現在では国際標準規格になっています。そのため、認証を受けたBluetooth対応機器同士であれば、どのメーカーの機器でも接続できるのが特長です。

したがって、スマホとイヤホンのBluetoothのバージョンが異なっていても、ペアリングして使用できます。ただしBluetoothの最新機能を使いたい場合は、Bluetooth対応機器と接続する機器の両方が、最新かつ同じバージョンに対応している必要があります。

BluetoothとWi-Fiの違い

Bluetoothは周辺機器を、近距離かつ基本的に1対1で接続する通信規格です。一方、Wi-Fiは無線LANとして複数の機器を同時に接続して、インターネットに接続する通信規格です。Wi-Fiの通信速度と通信範囲は日々進化しており、10Gbpsという速度も実現しています。

Bluetoothのデータ通信速度は最大24MBps(10Gbpsの約1/420)と、Wi-Fiに比べて低速です。したがってBluetoothテザリングという機能もありますが、通常は機器同士のデータを送受信するときに使われます。

どちらも無線通信規格としては共通していますが、利用目的も機能も異なるので、機能的な互換性はほとんどありません。

Bluetoothの活用方法

Bluetoothは身近なものに活用されています。

たとえば、スマホに接続できるワイヤレスイヤホンや、パソコンに接続できるワイヤレスマウスは広く知られています。ほかにも、ヘッドホンやキーボード、スピーカー、スマートウォッチや一部のスマート家電など、幅広い周辺機器に活用されています。

Bluetoothのメリットとデメリットは?

多くの人が使用しているBluetoothの機能ですが、使用するのにメリットとデメリットがあります。

それぞれ順番に解説するので、使用シーンをイメージしながら確認しましょう。

Bluetoothのメリット

Bluetoothのメリットは、以下の3つです。

・ケーブルが不要になる
・接続機器の切り替えが簡単
・端子の数や種類の制限を受けない

周辺機器を無線で接続できるので、ケーブルが不要になるという点はメリットのひとつです。ウォーキング中にイヤホンで音楽を聞きたいときには、Bluetooth対応イヤホンであればケーブルが運動の邪魔にならずに済みます。また、Bluetooth対応キーボードやマウスをパソコンに接続すれば、机上のケーブルをスッキリと片付けられます。

また、Bluetooth接続にすることで作業がより楽になるという恩恵を受けられます。有線接続の場合、パソコンの端子位置によっては机の下や後ろに手を伸ばし、ケーブルを抜き差しして接続先を切り替えなければなりません。一方、Bluetoothで接続している場合は、ボタンひとつで接続先の切り替えが可能です。

端子の数や種類の制限を受けないことも、Bluetoothを使うメリットです。たとえば、スマホを有線接続で充電すると、空きの端子がなくなってしまい有線イヤホンは使用できません。しかし、Bluetooth対応のイヤホンを使えば、スマホを有線で充電していても音楽を聴けます。そして、ケーブルによる行動範囲の制限がないため、充電しているスマホから離れて音楽を聴くことも可能です。

ただし、同時接続台数には制限がある点は注意が必要です。

Bluetoothのデメリット

Bluetoothにも、メリットがある一方でデメリットもあります。

・Bluetooth対応機器もバッテリーの管理が必要
・通信環境によっては接続が不安定になる
・ウイルスに感染するリスクがある

Bluetoothを使用するには、受信側も送信側も両方に電源が必要です。たとえば、スマホで音楽を聴く場合、有線イヤホンであればイヤホン自体の充電は不要であることがほとんどですが、Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンの場合は、充電(もしくは電池)が必要になります。

混雑した電車内などでBluetooth対応のワイヤレスイヤホンを使っていると、音楽の再生が途切れた経験はありませんか。これは近くの人が使用しているBluetooth対応機器などの電波と、互いに干渉しあうことで起きる現象です。Bluetoothを使用する環境によっては、安定して接続できない可能性があることを覚えておきましょう。

Bluetoothの通信を媒介したウイルスも確認されています。古いBluetooth対応機器を使用すると、セキュリティの脆弱性を攻撃される可能性があります。最新モデルのスマホやパソコンを使っていたとしても、セキュリティアプリを入れる、常に最新のOSにアップデートするなどセキュリティ対策を行いましょう。

Bluetoothでペアリングをする手順・設定方法

Android™スマホとペアリングする手順

 Android™はメーカーによって、メニューの形状や名前が異なることがあります。あらかじめご了承ください。今回はGoogle Pixel 7 Proを使って解説します。

まず、Bluetooth機能をオンにします。

続いて、接続したいBluetooth対応機器の指示に従って、電源を入れてペアリングモードにします(ペアリングモードにする操作方法は、Bluetooth対応機器ごとに異なります。詳しい操作方法については、製品の取扱説明書を確認してください)。

スマホの画面を「設定>接続済みのデバイス」の順にタップし、「新しいデバイスとペア設定」をタップします。

周囲にあるペアリングモードのBluetooth対応機器の一覧が「新しいデバイスとペア設定」画面に表示されるので、ペアリングしたい機器を選んでタップします。

「ペアに設定しますか?」という画面で「ペア設定する」をタップすると、ペアリングされます。

機器によってはスマホの画面に表示された数字(PIN)と機器に表示された、あるいは設定された数字が同じであることを確認もしくは入力する画面が表示されます。

ペアリングできた機器は、「接続済みのデバイス」の一覧に表示されます。

iPhoneとペアリングする手順

「設定>Bluetooth」の順にタップし、「Bluetooth」をオンにします。

続いて、端末に表示されているBluetooth対応機器の一覧から、ペアリングしたい機器を選んでタップします。

確認画面で「ペアリング」をタップするとペアリングされます。自分の端末に「接続済み」と表示されれば、ペアリングに成功しています。

Bluetoothがつながらない?3つの対処法

ペアリングしたBluetooth対応機器がつながらないときは、まずスマホとBluetooth対応機器の両方とも電源を入れ直してみましょう。

解決しなかった場合は、以下の順に試してみてください。

ほかの機器とのペアリングを解除する

Bluetooth対応機器を複数接続している場合は、使いたい機器以外のペアリングを解除しましょう。

Bluetooth対応機器は、基本的に1対1で通信するように設計されています。しかし、複数のスマホや端末などとペアリングしていると、使いたい機器ではなく、通信が確立した別の端末とつながってしまうことがあります。

機器をリセットして再度ペアリングする

ペアリングの設定で、なんらかの問題が発生している可能性があります。スマホからBluetooth対応機器のペアリングを解除して、Bluetooth対応機器でリセット(初期化)設定ができる場合にはリセットも実施しましょう。

その後、初回設定時と同様の手順でペアリングの設定を行ってください。

使用環境を移動する

周辺に複数のBluetooth対応機器がある場合、お互いの電波が干渉して接続が不安定になってしまいます。また、Wi-Fiや電子レンジなどの電波とも、Bluetoothは干渉することがあるので注意しましょう。

Bluetooth対応機器の接続が頻繁に途切れるときは、混雑している場所を避けたり、Wi-Fiや電子レンジなどがある場所から離れたりすると、接続状況が改善することがあります。

上記の方法を試してもつながらない場合は、ほかのBluetooth対応機器に接続できるかを確認してみましょう。所持しているBluetooth対応機器すべてにつながらない場合は、スマホやパソコンが故障している可能性もあります。

Bluetoothでさまざまな機器を便利に使おう

Bluetooth対応機器にはワイヤレスイヤホンやマウス、キーボードなど、スマホやパソコンの使用を快適にするものばかりです。ケーブルがないことで取り扱いもしやすく、スマホやパソコンを買い替えても使用できます。

一方で、オンライン作業や音楽鑑賞、動画視聴などを長時間続ける際は注意も必要です。

Bluetoothの通信はバッテリーを消耗します。また、データ通信を使用すれば利用料金が発生します。作業でもエンタメでもデータ通信を使用する場合は、使用時間とデータ利用量に注意してください。

※Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

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