PINコードとは？iPhone・Android™での設定・利用方法や忘れたときの確認方法を解説

しかし、PINコードが具体的になにを指すのか、その役割や設定方法について詳しく知らない方も少なくありません。

そこで今回は、PINコードの基本的な機能から、スマートフォンでの設定方法、さらには忘れてしまった場合の対処法まで、幅広く解説していきます。

PINコードは、Personal Identification Numberの略で、主にスマートフォンやタブレットなどの端末で使われる暗証番号です。PINコードは、特定の端末やサービスへのアクセスを保護するために設定されます。

電話番号やユーザー情報が記録されているUSIMカード用の暗証番号としても知られ、電話番号や利用者情報など重要なデータを記憶するICに紐づいています。

PINコードを設定することで、スマホの紛失や盗難があったときでも、第三者の不正利用を防げます。さらに、起動時や特定の機能へのアクセス制限にも利用され、持ち主のプライバシー保護とセキュリティ強化に役立ちます。

PINコードには、PIN1コードとPIN2コードの2種類が存在します。

・PIN1コード
スマホの起動時やUSIMカードの挿入時の認証に使われるコードです。スマホが盗難されたときに、第三者の不正利用を防ぐ目的で使われます。

・PIN2コード
USIMカード内の特定の機能や情報へのアクセス制限に利用され、より細かいセキュリティ管理に使われます。発信者番号の非表示設定や利用料金の制限設定など、特定のサービス利用時にPIN2コードの入力が必要です。

PINコードを連続して間違えると、セキュリティ保護のためにコードがロックされてしまいます。ロックを解除するには、PINロック解除コード（PUKコード、PIN Unlock Key Code）で解除できます。

PINコードとパスワードは、どちらもセキュリティ対策として利用されますが、用途と保管方法に違いがあります。

PINコードは通常、端末やSIMカードに直接関連付けられ、端末の起動や特定機能の利用時に必要とされる4桁から8桁の数字のコードです。

外部のサーバーには送信されないため、端末が物理的に手元になければ、PINコードが流出しても第三者は利用できないという特長があります。

これに対してパスワードは、より広範なオンラインサービスやアプリで利用される、文字や数字、特殊文字を組み合わせたもので、その複雑さによってセキュリティが強化されます。

通常は利用しているサービスのサーバーに保存されるため、インターネットを介してどこからでも入力可能ですが、フィッシング詐欺やデータ漏洩のリスクにもさらされやすい問題があります。

PINコードは携帯電話会社によって、異なる番号が初期設定されています。各社の初期設定は以下のとおりです。

これらの初期設定の値は公開されているため、初期設定のPINコードを利用してスマホを起動したら、すぐに新しいPINコードに変更しておきましょう。

PINコードの設定や変更方法は、利用しているスマホによって異なります。iPhoneとAndroid™でそれぞれの設定方法を見ていきましょう。

「設定＞モバイル通信」の順にタップし、SIMの項目にあるSIM一覧から、PINコードを設定したいSIMをタップします。

「モバイル通信」の画面で「SIM PIN」をタップします。

「SIM PIN」画面でSIM PINのスイッチをオンにします。

表示された画面でPINを入力し、完了をタップします。

Androidの場合、スマホのメーカーによってメニューの名前や位置が異なります。スマホのマニュアルに準拠してください。以下はGoogle Pixel 8 Proの操作画面です。

「設定＞セキュリティとプライバシー＞その他のセキュリティとプライバシー」の順にタップします。

セキュリティにある「SIMロック」をタップします。

SIMロックの設定で、ロックしたいSIMの名前をタップし、「SIMをロックする」のスイッチをタップしてONにします。

ポップアップしたウィンドウにSIM PINを入力し、「OK」をタップします。

PINコードを利用する際に一番注意したいのは、PINコードの打ち間違いです。

PINコードを3回連続で間違えて入力すると、セキュリティ保護のためにSIMカードがロックされてしまいます。ロック状態になると、通話やデータ通信などSIMカードに関連する機能が利用できなくなります。

もしPINコードを忘れてしまった場合や、間違えてロックされてしまった場合は、PUKコードが必要になります。

PUKコードは契約時の書類のほか、各携帯電話会社の会員ページで確認できるので、もし忘れてしまった場合はうろ覚えで入力せず、必ず確認して、正確に入力するようにしましょう。

PUKコードを10回間違えると、SIMのロックが解除できなくなることにも注意してください。解除できなくなった場合は、SIMカードが無効化されて利用できなくなるため、携帯電話会社のショップで新しいSIMカードに交換してもらう必要があります。

SIMカードの再発行は有償になる点にも注意が必要です。

PINコードを忘れてしまった場合、確認する方法はありません。初期設定の番号を変更した後は、PINコードをご自身で覚えておく必要があります。

もしPINコードを忘れてしまった場合は、PUKコードによるロック解除とPINの再設定機能を利用して、新しいPINコードを再設定する方法があります。

PINコードをあえて複数回間違えてロックをかけ、PUKコードを入力してロックを解除すると、既存のPINコードがリセットされるため、新しいPINコードを入力してください。

PUKコードがあれば万が一PINコードを忘れてもロック解除が可能ですが、PINコードは忘れてしまわないよう、覚えやすい数字にしておくのがおすすめです。

PINコードはスマホやSIMカードを保護するためにセキュリティ対策として大切なものです。しかし、複数回間違えて入力するとSIMにロックがかかってしまい、スマホが使えなくなってしまいます。

PUKコードを使えばロックを解除できますが、PUKコードも10回間違えると完全にSIMカードが使えなくなるので、注意が必要です。

PINコードを忘れたうえにPUKコードもわからない場合は、近くのショップで相談するのがおすすめです。ショップ限定のキャンペーンを実施している携帯電話会社もあるため、困ったときに訪ねやすい場所にショップがある携帯電話会社に乗り換えることを視野に入れてみるのもよいでしょう。

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