iPhoneの「低電力モード」とは?機能や設定方法、注意点をわかりやすく解説

iPhoneには、スマホの消費電力を抑える「低電力モード」があり、長時間充電できないときに設定しておくと便利です。
ただし、一部アプリのパフォーマンスが低下する場合があるため、注意が必要です。
今回は、低電力モードのメリットや注意点、設定・解除方法を解説します。Android™の省電力モードも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneの「低電力モード」とは?

iPhoneの低電力モードとは、スマホの消費電力を抑えるモードのことです。低電力モードをオンにすると、以下の一部機能に影響が出ます。
・自動ロック(デフォルトは30秒後)
・ディスプレイの明るさ
・ProMotionディスプレイ搭載モデルのiPhone/iPadのディスプレイのリフレッシュレート(最大60Hzに制限)※1
・一部のビジュアルエフェクト
・iCloud写真(一時的に停止)
・自動ダウンロード
・メールの取得
・アプリのバックグラウンド更新
・iPhone 12とiPhone 13の5G(ビデオストリーミングを除く)※2
バッテリーの充電残量が少ないときや充電できない状況にある場合、低電力モードをオンにして上記の機能を制限することで、バッテリーの消費を抑えられます。
なお、Androidにも同じような機能があり、「省電力モード」や「省エネモード」、「バッテリーセーバー」などと呼ばれます。メーカーによって名称は異なりますが、いずれもスマホの消費電力を抑える働きをします。
※1 ProMotionディスプレイを搭載しているのは、iPhone 13 Pro以降、iPhone 13 Pro Max以降、iPad Pro 10.5インチ、iPad Pro 11インチの全モデル、iPad Pro 12.9インチ(第2世代)以降です。
※2 低電力モードをオンにすると、iPhone 12およびiPhone 13モデルでのビデオストリーミングや大容量ダウンロードなどの状況下を除いて、5Gが無効になります。iPhone 12モデルでは、低電力モードの間は5Gスタンドアローンも無効になります(該当する場合)。
スリープモードとの違い
電子機器全般では、低消費電力モードのことを「スリープモード」と呼ぶことがあります。iPhoneを含むスマホやパソコン、コピー機などは、一定時間操作しなかった場合などにスリープモードになり、低電力モードよりさらに消費電力を抑えることが可能です。
iPhoneがスリープ状態になると、電源はついたままで自動的にディスプレイがオフになり、セキュリティのためにロックされます。モデルによって手順が異なる場合はありますが、サイドボタンを押したり本体を手前に傾けたりすると、スリープは解除されます。
低電力モードをオンにするメリット
低電力モードをオンにすると消費電力を削減できるため、通常より長い時間スマホを利用できます。
バッテリーの充電残量が少ないときはもちろん、外出中や移動中など長時間充電できないときは、低電力モードを活用してみてください。災害時にバッテリーを節約できれば、必要な情報を入手する手段や、家族・知人と連絡を取りあう手段としてスマホを利用する場合に役立ちます。
また、バッテリーの消費を抑えることで充電頻度を減らすことができます。スマホをフル充電するのにかかる電気代は0.4~0.6円程度と少額ですが、少しでも消費電力を減らすことで節約にもつながるかもしれません。
低電力モードを設定する際の注意点やデメリットは?
低電力モードを設定すると長時間使えるメリットはあるものの、利用時に注意が必要な点もあります。
・iPhoneの場合は30秒放置すると自動でロックがかかる
・アプリのパフォーマンスが低下する
・5Gを利用できないことがある
・バッテリー残量が80%以上になると自動的に低電力モードがオフになる
それぞれ詳しく解説します。
iPhoneの場合は30秒放置すると自動でロックがかかる
低電力モードを設定すると、デフォルトでは30秒放置した後に自動でスマホにロックがかかります。利用するときは解除操作が必要となり、不便に感じるかもしれません。
自動ロックがかかるまでの時間を延ばしたいときは、次の手順で設定します。
1.「設定」アプリを開く
2.「画面表示と明るさ」を選択する
3.「自動ロック」を選択する
4.設定したい時間を選択する
自動ロックがかかるまでの時間は、「30秒、1分、2分、3分、4分、5分、なし」から選択できます。スマホのOSバージョンや機種によっては、手順や時間の選択肢が異なる場合があるため、詳しくは公式Webサイトや取扱説明書でご確認ください。
なお、「なし」を選択した場合は、ご自身で画面オフをしない限りディスプレイが点灯したままになってしまいます。無駄な消費電力を減らすためにも、適切な時間に設定しましょう。
アプリのパフォーマンスが低下する
低電力モードをオンにすると、アプリのパフォーマンスが低下します。アプリのバックグラウンド更新や自動ダウンロード、メール取得ができなくなる場合があり、一部のビジュアルエフェクト(True Toneなど)や、iCloud写真も利用できなくなることがあります。
たとえば、True Toneが制限されたり無効になったりすると、周辺光が変化してもディスプレイの色や明るさが一定のまま変わらず、環境によっては画面が見づらくなる可能性があります。
また、iCloud写真の同期が一時的に停止すると、iPhoneで撮った写真や動画がiCloudに保存されなくなります。iCloudでバックアップを取っている場合は注意が必要です。
上記の影響が気になる場合は、低電力モードをオンにしない方がよいでしょう。
5Gを利用できないことがある
iPhone 12およびiPhone 13でのビデオストリーミングや大容量ダウンロードなどの状況下を除き、低電力モードに設定すると5Gが無効になります。
そのため、5Gの高速通信を利用したいときは、低電力モードをオフにしておく必要があります。ただし、5Gを利用する必要がないときや5Gを利用できないエリアでは、低電力モードをオンにしていても問題ありません。
バッテリー残量が80%以上になると自動的に低電力モードがオフになる
iPhoneはバッテリー残量が80%以上になると自動的に低電力モードがオフになるため、手動でオンにする必要があります。
低電力モードのオン/オフは、ステータスバーのバッテリーアイコンで確認でき、アイコンが黄色になっている場合は、オンになっていると判断できます。
一方、Androidスマホでは、バッテリーセーバーが起動するバッテリー残量を選択できる場合があります。たとえばGoogle Pixelの設定手順は以下のとおりです。
1.「設定」アプリを開く
2.「バッテリー」を選択する
3.「バッテリー セーバー」を選択する
4.「スケジュールとリマインダー」をタップする
5.「バッテリー残量に応じてONにする」がオンになっていることを確認する
6.割合のバーを目的のレベルまでスライドする
Google Pixelのバージョンによっては手順が異なる場合があるため、詳しくは公式Webサイトや取扱説明書でご確認ください。
低電力モードの設定方法と解除方法

使い方や注意点を理解したうえで、低電力モードや省電力モードなどを設定しましょう。iPhoneとAndroidの設定方法と解除方法を紹介します。
iPhone|低電力モードの設定方法と解除方法
iPhoneでは、以下の手順で低電力モードを設定します。
1.「設定」アプリを開く
2.「バッテリー」を選択する
3.「低電力モード」をオンにスライドする
以下の操作をしておくと、コントロールセンターから低電力モードのオン/オフを切り替えられるようになります。
1.「設定」アプリを開く
2.「コントロールセンター」を選択する
3.「コントロールをカスタマイズ」を選択する
4.「低電力モード」を選択してコントロールセンターに追加する
スマホのOSバージョンや機種によっては手順が異なる場合があるため、詳しくは公式Webサイトや取扱説明書でご確認ください。
Android™|低電力モードの設定方法と解除方法
Androidで消費電力を減らすモードに設定する手順は、以下のとおりです。
1.「設定」アプリを開く
2.「電池」をタップする
3.「省エネスイッチ」をオンにする
「省エネスイッチ」をオフにすると、モードを解除できます。ただし、スマホのOSバージョンや機種によっては手順が異なる場合があるため、詳しくは公式Webサイトや取扱説明書でご確認ください。
また、前述のとおりAndroidでは、モードの名称が「省電力モード」や「省エネモード」、「バッテリーセーバー」などと異なります。お持ちのスマホでの名称を調べてから、手順を確認してください。
低電力モードを上手に活用してバッテリーを長持ちさせよう
低電力モードをオンに設定すると、スマホを長時間充電できないときも長く利用できます。設定方法や注意点を理解し、上手に使いこなしましょう。
ただし、バッテリー残量に余裕があるときに低電力モードをオンにしておくと、アプリのパフォーマンスが低下する場合があります。シーンによって、低電力モードのオン/オフを使いわけるようにしてください。
なお、普段からバッテリーの減りの早さが気になるときは、バッテリー自体が劣化している可能性もあるため、スマホの買い替えも選択肢になります。
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