iPhoneは何年使える?寿命のサインや長持ちさせる方法をわかりやすく解説

iPhoneを利用している人や購入を検討している人は、「何年使えるのだろうか」と気になっているのではないでしょうか。
そこで、今回は、iPhoneが何年使えるかの目安や、寿命が近付いているサインを紹介します。長持ちさせる方法や寿命を迎えた際の対応も解説するので、ぜひ参考にしてください。
iPhoneは何年使える?
修理の対応期間などを踏まえると、iPhoneを使える年数の目安は5~7年程度です。
iPhoneなどのApple製品は、Appleがその製品を販売店に供給した最終日から最低5年間、Appleのサービスプロバイダの修理サービスを受けられます。
Appleが販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満の製品はビンテージ製品と呼ばれます。Appleが販売店への供給を停止した日から7年以上が経過した製品はオブソリート製品と呼ばれ、ハードウェア修理サービスの提供を受けられなくなります。
この期間は、ユーザーの購入日ではなくAppleから販売店への供給日を基準としており、正確な期間は製品によって異なります。そのため、中古の製品を購入したり家族から譲り受けたりする場合は、残り期間が短い可能性があります。
また、製品の購入や発売から一定の期間が経過すると、バッテリーが劣化したり、iOSアップデートのサポートが終了したりするため、快適に使い続けるのは難しいでしょう。
したがって、サポートを受けられる5~7年がiPhoneを使い続ける年数の目安のひとつとなります。
ただし、実際にiPhoneが何年使えるかは、物理的な損傷の有無・程度や利用頻度・利用環境などによって変動します。
※ 保証期限の切れたiPhoneの修理サービスについては、Apple公式Webサイトをご確認ください。
Apple公式の想定使用年数「3年」とは
Appleは、公式Webサイトの環境ポリシーページで、iPhoneの想定使用年数を「3年」としています。
これは、温室効果ガスのライフサイクル評価(LCA)を行う際に用いられる指標です。LCAとは、原料の調達から製品の製造、使用、廃棄・リサイクルまでの環境負荷を定量的に評価する手法です。
つまり、「3年」という期間は実際に使用できる年数や寿命を明言したものではありません。
Apple公式Webサイトには、想定使用年数は3年としながらも、実際にはそれ以上使用されるケースが多いという趣旨の記載もあります。そのため、実際に何年使えるのかは、前述の内容を参考にするとよいでしょう。
※参考:Apple「環境のためのAppleの取り組みに関する質問に詳しくお答えします。」
iPhoneの平均的な使用年数
内閣府 経済社会総合研究所 景気統計部が実施した「消費動向調査」(2025年3月実施分)によると、携帯電話(iPhoneを含む)の平均使用年数は4.3年です。
買い替え理由としては、「故障」が最も多く、次いで「上位品目への移行(より高性能な機種への買い替え)」が挙げられます。
この調査結果には、フィーチャーフォン(ガラケー)やAndroid™スマホも含まれていますが、iPhoneを何年使えるか判断する際のひとつの目安となります。
iPhoneの寿命が近付いているサイン
iPhoneには前述したような使用年数の目安もありますが、以下のようなサインや症状が現れて快適に使えなくなった場合は、修理や買い替えを検討する必要があります。
・バッテリー残量がすぐに減る
・パフォーマンスが低下している・不具合が生じている
・最新バージョンのiOSにアップデートできない
それぞれの項目について詳しく説明します。
バッテリー残量がすぐに減る
バッテリーの残量が減りやすい状態は、バッテリーが劣化しているサインです。その場合、iPhoneの寿命が近付いている可能性があります。
バッテリーの状態は、以下の手順で確認可能です。
1.「設定」アプリを開いて「バッテリー」をタップする

2.「バッテリーの状態と充電(製品によっては「バッテリーの状態」)」をタップする

3.「最大容量」の項目を確認する

「最大容量」は、新品時と比較したバッテリーの充電容量を表しており、新品の状態では100%ですが、次第に減少していきます。最大容量が80%を下回った場合は、バッテリーの交換かスマホの買い替えを検討しましょう。
パフォーマンスが低下している・不具合が生じている
動作が遅くパフォーマンスが低下したり、それに伴う不具合が生じたりしていることも、iPhoneの寿命が近付いているサインです。
具体的には、以下のような症状が出ることがあります。
・アプリの起動に時間がかかる
・タップやスワイプなどの操作後の反応にタイムラグがある
・画面の遷移が遅い
・iPhoneの電源が突然切れたり再起動したりする
原因としては、CPU(iPhoneの処理を担う中央処理装置)やディスプレイなど、スマホ内部のパーツが経年劣化していることが挙げられます。
不具合が一時的なものであれば、一般的には本体を再起動すれば改善することがほとんどです。それでも改善しない場合は、修理や買い替えを検討してもよいでしょう。
最新バージョンのiOSにアップデートできない
古いiPhoneは、最新バージョンのiOSにアップデートできないことがあり、そのまま使い続けることは推奨されません。
iOSアップデートのサポート期間は、製品が発売されてから5~6年が目安とされています。古いバージョンのiOSのままでは、アプリをインストール・更新できない場合があるほか、セキュリティ上のリスクもあるため、買い替えを検討しましょう。
「設定」アプリから「一般」に進んで「ソフトウェアアップデート」をタップした際に最新版のiOSが表示されない場合は、最新版に非対応の製品です。
また、Apple公式Webサイトには、最新バージョンのiOSに対応した製品のリストが掲載されています。リストに掲載されていない製品は古いiPhoneであり、寿命が近付いていると考えましょう。
※iOSの対応モデルについては、Apple公式Webサイトをご確認ください。
iPhoneを長持ちさせる方法

iPhoneの寿命は5~7年が目安であるものの、実際何年使えるかは利用方法によって変わります。以下は、iPhoneを長持ちさせるための方法です。
・充電しながらiPhoneを操作しない
・Appleの純正品やMFi 認定品の充電ケーブル・充電器を利用する
・過放電や過充電をできるだけ避ける
・適切な温度・湿度環境下でiPhoneを利用する
・防水・防塵・衝撃対策を講じる
それぞれの方法について詳しく説明します。
充電しながらiPhoneを操作しない
充電しながらiPhoneを操作すると、充電と放電を同時に実施することでバッテリーに負荷がかかり、劣化が早まります。また、スマホが発熱します。
長持ちさせたいのであれば、充電していない状態で操作することを心がけましょう。
※バッテリーを長持ちさせる方法について、詳しくはこちらをご覧ください。
Appleの純正品やMFi 認定品の充電ケーブル・充電器を利用する
充電ケーブルや充電器には、Appleの純正品と、Apple以外のメーカーが製造・販売している非純正品があります。
非純正品は、MFi 認証(iPhoneなどのApple製品との互換性をAppleが認証するもの)を取得した「MFi 認定品」と、認証を取得していない「非認定品」の2種類があります。MFiは、「Made for iPhone」「Made for iPad」「Made for iPod」の略称です。
MFi 認証を取得していない充電ケーブル・充電器を用いると、スマホに負担がかかる可能性があります。
iPhoneを長持ちさせたい場合は、Appleの純正品やMFi 認定品の充電ケーブル・充電器を利用しましょう。
MFi認定品であるかどうかは、Apple公式Webサイトで公開されているデータベースや、製品に付いている「Made for」ラベルでチェックできます。
過放電や過充電をできるだけ避ける
バッテリーが0%のまま放置する「過放電」や、バッテリーが100%の状態で充電を続ける「過充電」は、いずれもバッテリーの劣化を早めます。iPhoneを長期間保管する場合は、50%前後充電された状態が望ましいとされています。
バッテリー残量が一定値を下回ると充電を推奨する通知が表示されるため、充電を開始しましょう。0%の状態で放置していると、リチウムイオンバッテリーに負担がかかります。
また、多くのiPhoneには、フル充電(100%)の状態に達すると自動的に充電を停止する機能が搭載されているため、過充電に陥るリスクは低いです。
しかし、フル充電の状態で長時間充電したままにしておくのは望ましくないため、十分に充電できたらiPhoneを充電器から外しておきましょう。
製品によっては、「バッテリー充電の最適化」という機能が搭載されています。これは、フル充電したままの時間をなるべく短くしてバッテリーの劣化を防ぎ、長持ちさせる機能です。
最適化をオンに設定すると、「ある程度長い時間、充電器に接続される」と予測される状況下では、80%まで充電したら充電スピードが減速します。最適化機能は、充電上限が100%の場合に利用できます。
ほかにも、iPhone 15以降では、手動で充電上限量を設定できます。バッテリーの容量を最大限利用するよりも、寿命を重視する場合は、この設定を使って100%まで充電しないように設定します。
充電上限は、「設定」アプリ>「バッテリー」>「充電」の順にタップすると、80%から100%まで、5%刻みで選んで設定できます。
※バッテリー充電の最適化や充電上限について詳しくは、Apple公式Webサイトをご確認ください。
適切な温度・湿度環境下でiPhoneを利用する
iPhoneは、熱や湿気に弱く、0~35℃の環境で利用することを想定して設計・製造されています。
iPhoneの温度が上昇すると警告が表示されるため、速やかに涼しい場所へ移動させてください。特に夏季は、駐車中の車内にiPhoneを放置しないようにしましょう。
また、低温環境下では、製品の内部に結露が生じ、ショートする可能性があります。そのため、極端に温度が低い場所では利用を控え、温度が下がらないようにバッグやポケットの中に入れましょう。
※スマホが熱い場合のリスクや対処法について詳しくは、こちらをご確認ください。
防水・防塵・衝撃対策を講じる
iPhoneの内部に水やホコリが入り込んだり、衝撃を受けたりすると、故障する可能性があります。iPhoneを長持ちさせるためには、水や土・砂に触れさせないことや、物理的な衝撃を与えないことが重要です。
防水・防塵性能が優れた製品であっても、丁寧な取り扱いを心がけてください。定期的に製品の外部を清掃し、端子の部分に汚れが付着している場合は慎重に取り除きましょう。
また、衝撃対策として、iPhoneにケースを装着することもご検討ください。
iPhoneが寿命を迎えた際の対応
丁寧にiPhoneを取り扱っていても、永久に利用し続けることは不可能です。故障したり、寿命を迎えたりした際は、点検・修理を依頼するか、新しいiPhoneへの買い替えを検討してみてください。
点検・修理を依頼する
パフォーマンスの低下などに直面して、「寿命を迎えた」と感じることがあるかもしれません。
しかし、故障・劣化したパーツを交換すれば、iPhoneを利用し続けられる場合があります。寿命の目安である5~7年が経過していない製品に関しては、買い替える前に点検・修理を依頼することもできます。
点検・修理を依頼できる場所は、以下のとおりです。
・Apple Store・Apple 正規サービスプロバイダ
・非正規の修理店
・携帯電話会社
それぞれについて詳しく説明します。
Apple Store・Apple 正規サービスプロバイダ
Apple StoreやApple 正規サービスプロバイダでは、持ち込み修理と配送修理に対応しています。Apple Storeなどが近所にない場合は、配送修理を依頼しましょう。
AppleCare+に加入している人は、所定の条件を満たせば無償でバッテリーの交換ができます。具体的には、実機検査の結果、「バッテリー蓄電容量が本来の80%未満に低下している」と認められることが条件とされています。
※iPhoneの修理サービスについては、Apple公式Webサイトをご確認ください。
※iPhoneのバッテリー交換費用や交換時期については、こちらをご確認ください。
非正規の修理店
修理店の店頭や各業者の公式Webサイトから、非正規の修理店に修理を依頼することも可能です。
ただし、非正規店の場合、純正品のバッテリーへの交換には非対応です。
また、一度非正規店で修理すると、それ以降はApple Store・Apple 正規サービスプロバイダでの修理を受けられなくなる可能性があります。不具合が発生する可能性もゼロではないため、非正規店での修理はおすすめしません。
携帯電話会社
携帯電話会社によっては、スマホの故障対応や、故障機の交換サービスを実施している場合があります。
携帯電話会社各社の公式Webサイトでサービス内容をチェックし、必要に応じて故障対応に関するオプションに加入しておくこともご検討ください。
新しいiPhoneに買い替える
パフォーマンスが低下している場合や修理できない、OSアップデートの対象外になった場合などは、新しいiPhoneへの買い替えを検討しましょう。
新しいiPhoneへのデータ移行に、クイックスタートやiCloudバックアップを利用すれば、新しい製品にデータをスムーズに移行できます。
※iPhoneのバックアップ方法などに関して、詳しくはこちらをご確認ください。
※iPhoneのデータ移行機能(クイックスタート)に関して、詳しくはこちらをご確認ください。
iPhoneを何年使えるか理解して適切に扱おう
iPhoneの寿命は5~7年程度が目安ですが、利用頻度・利用環境によって変動します。
iPhoneが寿命を迎えたら、新しい製品に買い替えましょう。その際は、スマホの料金プランを見直したり、携帯電話会社を乗り換えたりすることもご検討ください。
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※楽天モバイルで販売している製品についてはこちらをご確認ください。
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