eスポーツとは?定義・競技種目・はじめ方などを簡単にわかりやすく解説!

eスポーツとは?定義・競技種目・はじめ方などを簡単にわかりやすく解説!
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2025.12.18

「eスポーツ」がメディアで取り上げられる機会は増えています。友人との会話のなかで、話題にのぼることもあるでしょう。

一方で、eスポーツがどのようなものかをよく知らない人もいるかもしれません。
今回は、eスポーツの概要として、定義や競技種目、はじめ方などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

「eスポーツ」とはどのようなもの?

「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」の略称です。

広義では「電子機器を用いた競技」、狭義では「コンピューターゲームやテレビゲームを用いた競技」とされ、2000年代初頭から使われるようになった用語です。

近年、さまざまな企業がeスポーツの大会を主催・サポートしており、市場はますます拡大傾向にあります。

また、大会の賞金やeスポーツ関連のグッズ販売などで生計を立てる「プロゲーマー」も登場しています。

eスポーツはスポーツなの?

スポーツといえば身体的な運動を連想する人も多く、以前は「eスポーツはスポーツと呼べるのか」という議論もみられました。2018年には、日本オリンピック委員会の理事から「健康を害する可能性があり、スポーツとは認めるべきではない」という主旨の発言もありました。

しかし、近年はプロゲーマーの活躍や大会規模の拡大、自治体や企業による支援などを背景に、eスポーツが経済・文化の側面からも注目されるようになりました。

2024年には、一般社団法人日本eスポーツ連合(現・一般社団法人日本eスポーツ協会)が日本オリンピック委員会の準加盟団体として承認されました。

また、国内外の大規模なスポーツ大会でも、eスポーツをスポーツとして認める動きが広がっています。

たとえば、アジア競技大会ではeスポーツが正式種目として実施され、国際オリンピック委員会はオリンピックeスポーツシリーズを開催しました。

日本国内でも、国民体育大会(現・国民スポーツ大会)の文化プログラムでeスポーツ大会が複数回実施されるなど、eスポーツに対する各団体の姿勢にも変化がみられます。

こうした流れを受け、今後はさらに多くの大会やイベントが開催され、eスポーツが社会的にスポーツとして定着していくことが期待されています。

eスポーツの歴史

「eスポーツ」という概念が登場する前から、多くの人がゲームを楽しんでいましたが、20世紀の段階では一般的にスポーツとしては認識されていませんでした。

しかし、2000年代以降は、国内外の団体によってeスポーツがスポーツとして取り扱われる事例が増え、大会の制度化や選手のプロ化などが進みました。

以下で、ゲームやeスポーツに関する歴史を表で見てみましょう。

1980年代~1990年代

・1980年代、コンピューターゲームやテレビゲームが一般家庭に普及した

・1990年代、格闘ゲームが人気を博した

2000年代

・インターネット回線が一般家庭に普及し、オンラインゲームのプレイ人口が増加した

・「eコマース」「eラーニング」といった単語とともに、「eスポーツ」という単語・概念が登場した

・2003年、中国国家体育総局がeスポーツを99番目の正式体育種目として指定した

・2007年、アジア・オリンピック評議会主催の第2回アジアインドアゲームズ(マカオ)にて、eスポーツが正式種目として実施された

2010年代

・2011年、第1回eスポーツJAPAN CUPが開催され、日本国内でeスポーツの知名度が高まった

・2015年から2016年にかけて、3つの団体(日本eスポーツ協会、e-sports促進機構、日本プロeスポーツ連盟)が設立された

・2018年、上記3団体などが統合される形で「一般社団法人日本eスポーツ連合」が発足し、国際eスポーツ連盟に加盟した

・同年、第18回アジア競技大会でeスポーツが参考競技として実施され、日本代表選手が金メダルを獲得した

2020年代

・2023年、国際オリンピック委員会(IOC)がオリンピックeスポーツシリーズを実施した

・同年、第19回アジア競技大会でeスポーツが正式種目として実施された

・2024年、一般社団法人日本eスポーツ連合が日本オリンピック委員会(JOC)の準加盟団体として認められた

・2025年、「一般社団法人日本eスポーツ連合」が「一般社団法人日本eスポーツ協会(JESU)」に名称変更した

日々、メディアによってeスポーツに関する新たな動きが報じられています。

ニュース番組や一般社団法人日本eスポーツ協会の公式Webサイトなどで、最新の動向を確認してみてください。

eスポーツの競技種目(ゲームのジャンル)および大会

eスポーツにはさまざまな競技種目があります。主な競技種目(ゲームのジャンル)を下表にまとめました。

競技種目(ジャンル)

概要

スポーツ・レース

・サッカーゲーム・野球ゲーム・レーシングゲームなど、スポーツやレースを題材にしたゲーム

・スポーツ団体と協力関係を構築している事例もある

格闘

・必殺技やパンチ・キックなどを駆使して戦闘するゲーム

・対戦相手の行動を見た臨機応変な対応が必要

RTS(リアルタイムストラテジー)

・架空の軍隊・軍事組織を指揮して、敵に攻撃したり、補給体制を整備したりするゲーム

・戦略を立案し、臨機応変に対応する能力が必要

MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)

・複数のプレイヤーがチームを組んで敵の陣地を破壊するゲーム

・プレイヤー同士でコミュニケーションを取り、連携して行動する能力が必要

シューティング

・銃火器で交戦し、敵を制圧するゲーム

・音などで敵の位置を把握し、素早く対応する能力が必要

デジタルカード

・能力値などが設定されたトレーディングカードゲームのデジタル版

・勝利するためには、各カードの性質を正確に把握することが重要

パズル

・ブロックを組んだり、絵柄をそろえたりして対戦するゲーム

・状況を瞬時に把握し、素早く操作する能力が必要

近年、日本国内で開催された主なeスポーツ大会、および、競技対象とされたゲームタイトルの例を下表にまとめました。

大会の名称

ゲームタイトルの例

ぷよぷよグランプリ 2025 1st

『ぷよぷよ』シリーズ

モンストグランプリ

モンスターストライク(通称「モンスト」)

パズドラチャレンジカップ

パズル&ドラゴンズ(通称「パズドラ」)

GBVS CygamesCup Special

・グランブルーファンタジー ヴァーサス

・グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-

CAPCOM Pro Tour ジャパンプレミア

ストリートファイター6

マチアソビeスポーツステージ

ドラゴンボールファイターズ

ARCREVO Japan

・BLAZBLUE CENTRALFICTION

・BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE

・GUILTY GEAR –STRIVE-

・DNF Duel

eスポーツステージとくしま

マインクラフト(通称「マイクラ」)

TOKYO100スポDAY

Zwift

詳細は、各大会の公式Webサイトでご確認ください。

eスポーツのメリット

eスポーツは、年齢・性別・体力を問わない競技であり、若者・健常者だけではなく、高齢者や障がいがある人も楽しめます。

認知症の予防や神経疾患のリハビリテーションといった医療・介護領域でも活用が開始されています。

また、情報処理能力・ITスキル・コミュニケーション能力が磨かれることもeスポーツの利点です。

競技施設(プール・体育館など)がなくても、インターネットに接続できる環境・機器があれば実施できる点も魅力です。

そのほか、eスポーツ大会の実施による経済効果や、地域活性化・国際交流に役立つことも期待されています。

eスポーツ大会の賞金とプロ選手の収入源

大会ごとに賞金額は異なります。日本国内では賞金数万円程度の小さな大会から、賞金1億円規模の大きな大会まで幅広く開催されています。海外では、賞金総額が10億円を超える世界的な大会も存在します。

また、プロ選手として活動している人は、賞金だけで生計を立てているわけではありません。スポンサー契約や配信活動の支援に加え、関連グッズの販売や動画配信による広告収入なども収入源として挙げられます。

eスポーツの市場規模と将来性

一般社団法人日本eスポーツ協会の『日本eスポーツ白書2024』によると、近年、eスポーツの市場規模は拡大しています。2019年には約61億円規模であった日本のeスポーツ市場が、2025年には200億円規模に迫ることが予測されています。

また、2019年に約483万人であったeスポーツのファン数が、2025年には1,000万人を超えることが予想されています。ファン数とは、eスポーツの試合をイベント会場で見た人数と、動画配信プラットフォームなどで視聴した人数の合計です。

ここ数年、さまざまな企業がeスポーツ業界に参入し、スポンサーとして大会や選手・チームをサポートしています。そして、eスポーツを通じてDX人材の育成や学校のネットワーク環境整備を、携帯電話会社が支援しています。

加えて、高校で次々にeスポーツクラブが誕生し、高校生向けの大会も開催されているため、競技人口の増加を期待できるでしょう。

eスポーツのはじめ方

eスポーツをはじめたい場合は、まず、興味・関心があるゲームをプレイするための環境を整えましょう。ゲームのタイトルによって、家庭用ゲーム機・スマホ・パソコンなど、必要なものは異なります。

また、より快適にプレイするには、通信回線も重要です。回線を選ぶ場合は、下り速度(データを受信、ダウンロードする速度)と上り速度(データを送信、アップロードする速度)を確認しましょう。

他者が操作するキャラクターなどに関するデータを大量に受信するため、下り速度はプレイの快適さに大きく影響します。下り速度が不十分だとデータをスムーズに読み込めず、プレイに支障をきたすかもしれません。一方、自分が操作するキャラクターなどに関するデータの送信量は小さいため、上り速度はプレイの快適さに影響しにくいです。

快適にプレイするための下り速度の目安は30Mbps以上、大人数でプレイするゲームに関しては下り速度100Mbps以上が望ましいでしょう。

上り速度は、プレイの様子を配信しない場合10Mbps程度でも十分です。配信する場合は動画配信プラットフォーム上にデータをアップロードするため、上り速度30Mbps以上を確保しましょう。

どのくらいの回線速度が必要なのかは、ゲームタイトルごとに異なります。各ゲーム会社の公式Webサイトなどで、最低限必要な回線速度や推奨速度をご確認ください。

さらに、必要な機器や通信環境を整えてしばらくプレイし、スキルが上達したら、「プロの選手として活動したい」という気持ちが湧き起こるかもしれません。その場合、まずは初心者向けの大会に出場してみましょう。

活躍が認められるとeスポーツチームから誘われることがあります。自分でチームを設立し、スポンサーの支援を受ける方法もあります。

ただし、eスポーツの世界でプロとして活動し続けることは容易ではありません。プロゲーマーとしての活動にこだわらず、仲間内で遊んだり、アマチュアとして無理のない範囲で試合に出たりすることも検討しましょう。イベント会場や動画配信プラットフォームでプロの試合を見ることもeスポーツの楽しみ方のひとつです。

ご自身に適した方法でeスポーツを楽しもう

eスポーツとは、コンピューターゲームやテレビゲームを用いた競技です。近年では、eスポーツの大会に出場し、賞金やeスポーツ関連のグッズ販売などで生計を立てるプロゲーマーも増えています。

eスポーツには、プロとして活動する以外にも、友人と楽しんだり、アマチュアとして試合に出場したり、他者の試合を観戦したりといったさまざまな楽しみ方があります。ご自身に適した方法でeスポーツを楽しみましょう。

また、ゲームのタイトルによっては、スマホでのプレイに対応しているケースもあります。スマホの性能によっては快適にプレイできない場合もあるため、必要に応じて機種変更を検討してみてください。データ利用量が気になる場合は、料金プランの見直しや携帯電話会社の乗り換えも選択肢のひとつです。

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