スマホの買い替え時期の目安は?買い替えに適していない時期や手順などを解説
スマホは長く利用しているとトラブルが起きたり、新しいアプリが利用できなくなったりします。不便に感じたら買い替えを検討することをおすすめしますが、買い替えに適した時期もあるため注意しましょう。
今回は、スマホの買い替え時期の目安や適していない時期、手順、スマホを買い替える前後でやるべきことなどを解説します。
スマホはどれくらいの期間で買い替えるべき?
スマホの買い替え時期や理由は人によって異なります。
内閣府の消費動向調査によれば、携帯電話の買い替え時期は購入から約4.4年で、次のような理由で買い替えられています※。
買い替えの理由 |
割合 |
---|---|
故障 |
38.7% |
上位品目への移行 |
30.6% |
そのほか |
30.7% |
スマホを買い替えるべき時期は決まっていませんが、故障を理由に4年前後で買い替える傾向がある点は覚えておきましょう。
スマホの買い替え時期の目安は?
スマホは、利用頻度によってバッテリーが経年劣化します。Android™は1~2年程度、iPhoneは数年から4年程度で充電の持ちが悪くなるため、これを買い替えのタイミングと考えることができます。
そのほか、発売から時期が経つとOSのアップデートに対応しなくなり、最新アプリを快適に使えなくなることがあります。使っているスマホがOSのアップデートに対応できなくなるタイミングで、買い替えを検討すべきでしょう。
買い替え時期の目安をまとめると以下のとおりです。それぞれ確認していきましょう。
スマホの買い替え時期の目安
- スマホの充電のもちが悪い
- アプリやゲームの起動に時間がかかり、操作中にアプリが強制的に終了してしまう
- 新しい機能やアプリが自分のスマホに対応していない
- 5G対応のスマホに変更したい
- 高額な修理費用を支払うことに不安がある
- ライフスタイルの変化にあわせてスマホを見直したい
(1)スマホの充電のもちが悪い
スマホのバッテリーは経年劣化します。
経年劣化によりバッテリーを最大まで充電できる容量は減少していきます。結果、バッテリーのもちが悪くなり、頻繁な充電が必要となります。
対処方法として、スマホを買い替えるほかに、バッテリーだけを交換する方法もあります。
バッテリーの減りが早くなったと感じた場合には、バッテリー交換とあわせて、スマホの買い替えも検討しましょう。
(2)アプリやゲームの起動に時間がかかり、操作中にアプリが強制的に終了してしまう
アプリやゲームの起動に以前よりも時間がかかる場合や、アプリが頻繁に強制終了してしまう場合も買い替えの検討時期でしょう。
こうした場合は、アプリやゲームが推奨する環境をスマホが満たさなくなった可能性があります。
アプリやゲームはアップデートを繰り返しており、推奨環境は適宜更新され、要求スペックが上がっていきます。そのため、長年利用しているスマホだと購入した当初は十分なスペックがあったとしてもアプリの起動に時間がかかったり、アプリが固まったり、アプリ利用中に突然画面が消え、強制終了してしまうことがあります。
(3)新しい機能やアプリが自分のスマホに対応していない
利用しているスマホが古くなると、OSのアップデートの対象外となることがあります。
OSはスマホ全体を管理・制御するためのソフトウェアで、約1年に一度のペースで最新バージョンがリリースされます。最新OSへアップデートすると新しい機能が利用でき、セキュリティの脆弱性も改善されます。
スマホが古くなってOSアップデートの対象外になると、メーカーごとの新機能やアプリが使えず不便が生じるだけでなく、最新OSに比べ、パスワードやクレジットカード情報が抜き取られるようなセキュリティ面のリスクを伴います。
利用しているスマホがOSアップデートの対象外となっている場合には、買い替えを検討した方がよいでしょう。
(4)5G対応のスマホに変更したい
5G(第5世代移動通信システム)は、次世代の通信システムです。NTTドコモ、au、ソフトバンクでは5Gの通信が使える料金プランを2020年3月から、楽天モバイルは2020年9月30日から提供開始しています。5Gを利用すれば、4Gを大きく上回る速度でのデータ通信が可能です。
5Gが利用できるエリアはまだ限られていますが、次世代の通信を体験できるのは大きな魅力です。
5G通信を利用するためには、5G対応のスマホが必要となります。5G通信を体験してみたいと考えている方は、スマホの買い替えを検討してみるとよいでしょう。
(5)高額な修理費用を支払うことに不安がある
落下や水没などのトラブルや、経年劣化などの原因で故障しても、スマホは修理すれば再び使える可能性はあります。
しかし、故障の内容によって修理費用は異なり、場合によっては高額になる可能性もあるため注意しましょう。次の表は、iPhone 15の修理費用をまとめたものです※。
故障内容 |
修理費用の見積もり(税込) |
---|---|
画面のひび割れ(前面のみ) |
42,800円 |
背面ガラスの損傷 |
25,900円 |
画面(前面)のひび割れと背面ガラスの損傷 |
59,400円 |
バッテリーの劣化 |
15,800円 |
背面カメラ |
23,800円 |
そのほかの損傷 |
87,800円 |
修理費用を支払うよりも、新しいスマホを購入した方が安く済む場合は、買い替えを検討してみるとよいでしょう。
※上記はあくまでも2024年1月10日時点でのAppleの修理サービスの見積もりで、実際の修理費用とは異なる可能性があります
(6)ライフスタイルの変化にあわせてスマホを見直したい
進学・就職・結婚などライフスタイルが変化するときも、携帯電話料金の見直しや、スマホの買い替えを検討したいタイミングです。
たとえば、進学のタイミングでスマホの購入を検討したり、家族で携帯電話料金の見直しやおトクなキャンペーンのスマホに買い替えたりするのもおすすめです。また、仕事で大量のデータ通信を使い、バッテリー容量も必要な方は、最新のスマホが理想的でしょう。
スマホの寿命を延ばすコツを解説
実は使い方によってスマホの寿命は大きく差が出ます。利用頻度が高かったり、バッテリーに負荷をかける使い方をしたりすると、通常よりも寿命が短くなる場合があります。
スマホの寿命を延ばすコツをまとめると以下のとおりです。それぞれ見ていきましょう。
(1)充電の仕方やタイミングを見直す
充電が終わってもコードを挿しっぱなしにして充電しすぎる「過充電」や、充電がない状態で放置する「過放電」をすると寿命が短くなる可能性があります。
バッテリーにダメージをかけるような使い方はやめましょう。
(2)スマホが高温になることを避ける
スマホやバッテリーは精密機器なので、高温になることで劣化する可能性があります。夏場の車内や直射日光の当たる場所、火の近くなど、暑いところに置かないようにしましょう。
また、スマホが熱くなってしまった場合は、しばらく利用せず放置したり、電源を落としたりして十分に休ませましょう。
(3)充電しながらの利用は避ける
充電しながら過度にスマホを操作すると、充電と放電を繰り返すためバッテリーに負荷がかかります。
(2)で解説したとおり、スマホに負荷がかかり熱くなってしまうことは劣化につながるため、充電中は利用を控えるようにしましょう。
スマホを買い替える前にやるべきこと
スマホが不具合を起こし始めたら、いつ動かなくなるかは分かりません。買い替えを検討するとともに、早めに以下の対応を済ませておきましょう。
スマホのデータのバックアップをとる
不慮の事故に備えてバックアップは普段からとっておくべきものですが、不具合がある場合には、スマホが動かなくなる前に早めにバックアップを取っておくことをおすすめします。
以下は、Android、iPhoneの代表的なバックアップ方法です。
Androidの場合は、「設定」⇒「システム」⇒「バックアップ」と進み、「Googleドライブへのバックアップ」をオンにすると、自動でバックアップができます。
iPhoneの場合は、「設定」⇒「ユーザ名」⇒「iCloud」と進み、「iCloud バックアップ」をオンにすると自動でバックアップされます。
加入している補償サービスを確認する
故障で買い替えを検討している場合には、契約中の携帯電話会社で補償サービスに加入していたか、確認をしておきましょう。
スマホの補償サービスに加入している場合には、修理費用の割引や同一モデルのスマホへの交換サービス(有料)が受けられます。スマホを買い替えるのに比べ、費用を大きく軽減できることは魅力的です。
携帯電話会社の会員ページから確認できるため、補償サービスの有無をチェックしましょう。
他社への乗り換えを検討する場合は既存の契約を確認する
スマホの買い替えと同時に他社への乗り換えを検討する場合には、乗り換え前の携帯電話会社での契約内容を確認しておく必要があります。解約のタイミングによっては、契約解除料が発生する可能性があります。
以前は各携帯電話会社では9,500円(税込10,450円)の契約解除料が設定されていましたが、電気通信事業法改正後の2019年10月スタートの新プランより契約解除料は0~1,000円(税込1,100円)に値下げされています(2024年1月10日時点)。
※上記新プラン以前の違約金に同意して契約をした方は、基本的に契約解除料は変わらない場合があります。詳しくは、ご契約中の携帯電話会社に確認してください。
また、スマホを分割払いで購入して残金がある場合には、乗り換え後も引き続き残金の支払いが必要となります。
スマホを買い替える手順
スマホ買い替える手順は以下のとおりです。
- 買い替えるスマホのSIMタイプを確認する
- データ移行とバックアップの準備をする
- 新しいスマホを購入して機種変更を行う
上記を順番に解説します。
(1)買い替えるスマホのSIMタイプを確認する
スマホを買い替える際は、まずはSIMタイプを確認しましょう。
SIMとは電話番号情報や暗号化アルゴリズムなどが書き込まれているカードで、スマホに差し込むと通信サービスが利用できます。
ICチップが付いていて契約者が着脱可能なSIMカードと、スマホ内部に内蔵されていてオンラインで書き換えが可能なeSIMがあり、スマホによってSIMタイプが異なります。
すべての携帯電話会社がeSIMに対応しているとは限りません。そのため、買い替え先のスマホがeSIMのみに対応している場合、契約中の携帯電話会社がeSIMに対応しているか確認しましょう。
確認が不十分だと新しいスマホが利用できない場合があるため、新しいスマホのSIMタイプや動作確認の有無などのチェックは重要です。
(2)データ移行とバックアップの準備をする
スマホの機種変更時にデータが消失する恐れがあるため、写真や動画、アプリの情報などは専用のアプリやクラウドなどを活用してバックアップを取っておくと安心です。
なお、次のようなアプリは個別に移行手続きや再ログインが必要な場合があります。
- LINE
- X(旧Twitter)など
アプリごとに手順は異なるため、事前に確認しておきましょう。
(3)新しいスマホを購入して機種変更を行う
SIMタイプを確認してバックアップを行ったら、新しいスマホを購入して機種変更を行いましょう。
スマホによってはデータ移行がツールやアプリで行えるため、活用してみてください。
初期設定が完了したら、最後にSIMカードを差し替える、あるいはeSIMに情報を書き込めば買い替えは完了します。
スマホを買い替えた後にやるべきこと
スマホの買い替え後には、古いスマホから新しいスマホへのデータ移行が必要です。
Androidの場合は、Googleドライブへのバックアップでデータ移行が可能です。データ移行元のスマホで「設定」⇒「システム」⇒「バックアップ」と進み、「今すぐバックアップ」を実行します。新しいスマホで同じGoogleアカウントにログインすれば、データを復元できます。
iPhoneの場合は、データ移行元とデータ移行先のiPhoneがともにiOS 12.4以降であれば、バックアップなしで直接データ転送(クイックスタート)が可能です。古いiPhoneを、BluetoothⓇとWi-FiⓇをオンにした状態で、新しいiPhoneの横に置きます。新しいiPhoneを初回起動したときの初期設定の中の「データ移行」で「iPhoneからの転送」を選択し、画面の指示に従い手続きを進めていきます。
片方または両方のiPhoneがiOS 12.4以前の場合は、古いiPhoneで「設定」⇒「ユーザ名」⇒「iCloud」と進み、「今すぐバックアップ」を実行します。新しいiPhoneを初回起動したときの初期設定の中の「iCloudからのダウンロード」を選択し、画面の指示に従い、手続きを進めていくことでデータ移行が完了します。
不具合が起きてからでは遅い?スマホの買い替えのタイミング
スマホを買い替える時期や買い替える理由は人によって異なりますが、4年前後で買い替える傾向があります。
買い替える理由でもっとも多いのは故障です。そのほかにも、充電がすぐに減ってしまう、アプリが起動できない、OSのバージョンアップができないといった状態のときは、スマホの買い替えのタイミングです。
また、スマホを買い替える前にスマホのデータのバックアップを取ることと、補償サービスに加入しているかなどの確認は重要となります。
スマホの買い替えは、買い替えるスマホのSIMタイプを確認し、データ移行とバックアップの準備を行ってから始めましょう。
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