iPhoneのデータ移行はクイックスタートがおすすめ!確認すべきことや手順を解説

iPhoneのデータ移行はクイックスタートがおすすめ!確認すべきことや手順を解説
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2025.02.10

古いiPhoneから新しいiPhoneへ機種変更するなら、データ移行がしやすいクイックスタートがおすすめです。

クイックスタートはiPhone同士を近づけるだけでデータ移行が始まるので、スマホに慣れていない方にも向いています。

今回はiPhoneのデータ移行で便利なクイックスタートを解説します。

目次

iPhone同士で使えるデータ移行機能『クイックスタート』とは?

クイックスタートとは、iPhone同士が無線通信によってつながり、古いiPhoneから新しいiPhoneへ自動的にデータを移行する機能です。

iOS 12.4以降のiPhone同士で利用でき、次のようなメリットやデメリットがあります。

メリット・デメリット

クイックスタート

メリット

iPhoneを近づけるだけでデータ移行が済む
バックアップを作成する手間がかからない

デメリット

移行が終わるまで新旧2台のiPhoneが使えない
iPhoneが故障していると失敗する可能性がある

それぞれ順番に解説します。

クイックスタートのメリット

クイックスタートのメリットは以下のとおりです。

  • iPhoneを近づけるだけでデータ移行が済む
  • バックアップを作成する手間がかからない

クイックスタートは機種変更のための手続きを終えていれば、iPhone同士を近づけるだけで次のようなデータの移行が可能です。

  • 写真
  • 動画
  • アプリ
  • 連絡先など

iCloudやパソコンなどを利用したバックアップや復元と比較すると、手順も少なく、仕組みがとても簡単です。

また、事前にiCloudやiTunesを利用してバックアップを作成しておく必要もありません。

クイックスタートのデメリット

クイックスタートのデメリットは以下のとおりです。

  • 移行が終わるまで新旧2台のiPhoneが使えない
  • iPhoneが故障していると失敗する可能性がある

クイックスタートは、古いiPhoneと新しいiPhoneを並べて移行します。そのため、古いiPhoneが手元にない場合は利用できません。また、両方のiPhoneをiOS 12.4以降にバージョンアップしておく必要があります。

クイックスタートでの移行では、データの転送が完了するまではiPhoneが両方とも使えません。

iPhoneが利用できなくなるので、時間がかかっても問題がない時間帯に実行するとよいでしょう。

また、新旧のiPhoneが両方とも正常に動作している必要があります。古いiPhoneが故障している場合、クイックスタートは利用できないためご注意ください。

なお、クイックスタートの途中で古いiPhoneのカメラを利用します。古いiPhoneのカメラが使えない場合は、「手動で認証」をタップし、画面に表示される案内に沿ってクイックスタートを進めてください。

また、クイックスタートを利用してデータ移行をすると、バックアップは作成されません。

万が一、両方のiPhoneが故障してしまった場合は、データが取り出せなくなる可能性があるので、ご注意ください。

クイックスタートをする前に確認しておきたいこと

クイックスタートを利用してiPhoneのデータを移行する前に、次のことを確認しておきましょう。

  • 新しいiPhoneのストレージ容量
  • iPhoneのiOSのバージョン
  • Bluetooth®とWi‑Fi®の接続をオンにする
  • 古いiPhoneに登録されている電子マネーを削除する
  • 場合によっては新しいiPhoneを初期化する

上記を順番に解説します。

新しいiPhoneのストレージ容量

新しいiPhoneのストレージ容量が、古いiPhoneと同程度やそれ以上であれば問題なく移行が進められます。

しかし、新しいiPhoneのストレージ容量が足りないと、古いiPhoneからのデータを転送できず、クイックスタートを利用できません。

新しいiPhoneのストレージ容量が足りない場合は、古いiPhoneの不要なデータを削除しましょう。

iPhoneのiOSのバージョン

クイックスタートはiOS12.4以降で利用できる機能です。古いiPhoneと新しいiPhoneのiOSのバージョンが12.4以降になっているか確認し、以前のバージョンである場合は最新にアップデートしておく必要があります。

BluetoothとWi‑Fiの接続をオンにする

クイックスタートは、Bluetoothを利用して新旧のiPhone同士を接続し、ネットワーク設定などのデータを転送した後、Wi‑Fiを利用した「デバイス間の移行機能」で古いiPhoneから新しいiPhoneにデータを転送します。

利用しているWi‑Fiの速度が遅い場合、あるいはセキュリティの低い無料のWi‑Fiスポットしかない場合や、Wi‑Fiがない場合は、LightningケーブルとLightning‑USB 3カメラアダプターを利用した有線接続で代用もできます。

古いiPhoneに登録されている電子マネーを削除する

クイックスタートを行う前に、古いiPhoneに登録されている電子マネーをあらかじめ削除しましょう。

クイックスタートでは写真や動画、アプリなどのデータは移行しますが、電子マネーは引き継がれません。

削除せずにクイックスタートでデータ移行をしてしまうと、電子マネーのデータに不具合が生じ、復旧するために別途申請が必要になるケースがあるため、データ移行前に削除しましょう。

場合によっては新しいiPhoneを初期化する

クイックスタートは、移行先のiPhoneの初期設定が済んでいる場合には利用できません。すでに利用されていたiPhoneを再利用する場合や、新しく購入したiPhoneの初期設定をすでに行ってしまった場合は、初期化を行っておきましょう。

クイックスタートの手順

クイックスタートを使ったデータ移行の手順は以下のとおりです。

  1. 新しいiPhoneの電源を入れる
  2. 古いiPhoneにクイックスタート画面が表示されたら、「続ける」をタップする
  3. 「新しいiPhoneの設定を完了」のメッセージが表示される
  4.  Face IDやTouch ID、Apple Payなどの設定を行う
  5. デバイス間でデータ転送、もしくはiCloudバックアップから復元する

上記を順番に解説します。

1)新しいiPhoneの電源を入れる

まずは新しいiPhoneの電源を入れて、言語設定をします。「クイックスタート」の画面が表示されたのを確認したら、一旦操作を止めます。

続いて、古いiPhoneの画面ロックを解除し、Bluetoothをオンにします。次に、2台のiPhoneを近くに置きます。

2) 古いiPhoneにクイックスタート画面が表示されたら、「続ける」をタップ

古いiPhoneの画面に「新しいiPhoneを設定」と表示されます。メニュー下部の「続ける」をタップして、クイックスタートを開始します。「続ける」のオプションが表示されない場合は、Bluetooth がオンになっているか確認してください。

「続ける」をタップしてクイックスタートが始まると、新しいiPhoneの画面に「ほかのiPhoneを待機中」のメッセージと、青くもやもやとアニメーションする円形の模様が表示されます。

同時に古いiPhoneの画面に「新しいiPhoneをカメラに向けてください」のメッセージと、点線で描かれた円形のマークが表示されます。

古いiPhoneのカメラを新しいiPhoneの画面に向け、古いiPhoneに表示されている円の中に、新しいiPhoneに表示されている青い円形の模様がちょうど収まるように位置を調整してください。

もしも、故障などで古いiPhoneのカメラが利用できない場合は、「手動で認証」をタップして移行作業を続けます。また、カメラが利用できても画像がうまく認識できない場合は、画面の明るさを上げることで改善されることがあります。

3) 「新しいiPhoneの設定を完了」のメッセージが表示

しばらくすると古いiPhoneの画面に「新しいiPhoneの設定を完了」のメッセージが表示されます。

続いて、新しいiPhoneの画面に「ほかのiPhoneのパスコードを入力」のメッセージが表示されます。古いiPhoneのパスコードを入力すると、Face IDなどの設定に進みます。

4) Face IDやTouch ID、Apple Payなどの設定を行う

Face ID、Touch ID、Apple Pay、Apple Watchなどの設定が完了すると、データ転送が開始します。転送中は両方のiPhoneが利用できないので注意してください。

データ転送が終了すると、自動的に新しいiPhoneが再起動し、App Storeから古いiPhoneにインストールされていたアプリと同じものをダウンロードしてインストールします。

5) デバイス間でデータ転送、もしくはiCloudバックアップから復元

最後に、クイックスタートでは移行できないデータをデバイス間で転送するか、最新のiCloudバックアップから復元するかの選択肢が表示されます。

また、「その他のオプション」を選択して、iTunesを使ったバックアップから復元も可能です。

アプリ、データ、設定情報のほか、バックアップからの復元を選んだ場合は、位置情報、プライバシー、Apple Pay、Siriに関する一部の設定情報を転送するか選択できます。

また、所有するApple Watchを新しいiPhoneに設定する場合、Apple Watchのデータや設定の転送を行うか確認する画面が表示されます。

クイックスタート以外のデータ移行の方法

iPhoneには、クイックスタート以外に次のようなデータ移行の方法があります。

  • iCloudを使ったデータ移行
  • iTunesを使ったデータ移行

クイックスタートを利用できない場合は、iCloud、あるいはiTunesを使ってデータ移行してみましょう。次項より、それぞれの方法を解説します。

iCloudを使ったデータ移行

iCloudに十分な空き容量があるときにiCloudバックアップの機能をオンにしていると、Wi‑Fi接続時に自動的にバックアップを実施します。

最新のバックアップデータを使うことで、クイックスタートができなかった場合でも古いiPhoneの環境を新しいiPhoneに移行できます。

iCloudバックアップからのデータ復元は、以下の手順で行います。

  1. 新しいiPhoneの「設定>Appとデータ」画面で「iCloudバックアップから復元」をタップする
  2. Apple IDでサインインする
  3. 「バックアップを選択」をタップする
  4. iCloudに保存されている利用可能なバックアップのリストから、利用したいバックアップを選択する
  5. 自動的にiCloudからバックアップがダウンロードされ、新しいiPhoneにデータが復元される

iCloudを使ったバックアップは、故障や紛失、盗難などで現在のiPhoneが利用できなくなった場合でも、大切なデータを保存して新しいiPhoneにすぐに復元できる、保険のような役割を持っています。

機種変更時だけでなく、万が一に備えて日頃からバックアップを取っておくのがおすすめです。

iTunesを使ったデータ移行

パソコンをお持ちであれば、手動でiTunesを使ったデータ移行も可能です。比較的短い時間でデータ移行ができ、データを管理しやすいメリットがあります。

iTunesを使ったバックアップはこちらをご確認ください。

iPhoneのデータを移行する際の注意点

iPhoneのデータを移行する際の注意点は以下のとおりです。

  • 主要アプリのデータ移行
  • バックアップを作成する

上記を順番に解説します。

主要アプリのデータ移行

クイックスタートを利用すれば、基本的にアプリも移行されますが、一部注意が必要なアプリもあります。

たとえばLINEの場合、独自の移行方法があるため、正しい移行手順を踏んで進めることをおすすめします。

また、ゲームアプリなどはメーカーのアカウントを作成・登録するケースがあるため、各ゲームアプリの移行手順を確認しながら進めましょう。

バックアップを作成する

データを移行する際、充電切れや距離が遠い、電波が悪いなどの理由から途中で終了して失敗する可能性があります。

データ移行の失敗に備えて、次の手順で古いiPhoneのバックアップを行いましょう。

  1. 「設定」アプリをタップする
  2. 「[ユーザ名]」をタップする
  3. 「iCloud」をタップする
  4. 「iCloudバックアップ」をタップする
  5. 「今すぐバックアップを作成」をタップする

上記手順はAppleが提供するクラウドサービス「iCloud」を用いたバックアップの手順です。

「iCloud」以外に、パソコンを使った方法でもバックアップは作成できるため、ご自身にあった方法を選びましょう。

Macを使ったバックアップはこちらをご確認ください。

Windows を使ったバックアップはこちらをご確認ください。

iPhoneのデータ移行でエラーが出たときの対処法

iPhoneのデータ移行中に、なんらかの理由でエラーが出てデータ移行が完了しない場合があります。

よくある事例ごとに対処法を紹介します。

1)iPhoneのストレージが不足していると表示される場合

新しいiPhoneのストレージ容量が古いiPhoneよりも少ない場合、データが入りきらなくなっている可能性があります。

古いiPhoneのストレージ容量を確認し、多すぎる場合は新しいiPhoneに入りきるストレージ容量に調整しましょう。

2)クイックスタートやiCloudでのデータ移行に失敗する場合

データ移行を行うときは、安定したWi‑Fi環境が必要です。

通信速度が遅かったり、不安定だったりするとエラーが発生する場合があるため、Wi‑Fiの接続環境を見直してから行いましょう。

3)iTunesでエラーが表示される場合

パソコンでデータ移行に失敗した場合、パソコンを再起動してからもう一度手順どおりに進めてみましょう。

再起動で改善されない場合は、iTunesを再インストールしてください。

また、「バックアップが壊れている」と表示された場合は、なんらかの理由でバックアップしたデータが破損している可能性があります。

表示が出たらバックアップしたデータを一度削除し、再度バックアップすると解消されることがあるため、お試しください。

Android™からiPhoneへのデータ移行の方法

iPhone同士ではクイックスタートで簡単にデータ移行ができますが、AndroidスマホからiPhoneに機種変更する場合にはクイックスタートは利用できません。

AndroidスマホからiPhoneへデータ移行をする方法はいくつかありますが、Appleが提供している「iOSに移行」アプリを使ったデータ移行がおすすめです。

Androidスマホに「iOSに移行」アプリをインストールし、アプリに表示される手順に従って操作すれば、Wi‑Fiを経由して写真やメッセージ、連絡先などのデータをiPhoneに転送し、簡単にデータ移行が行えます。

「iOSに移行」アプリの利用方法は、Appleの公式Webサイトを参照してください。

「iOSに移行」アプリの利用方法について詳しくはこちらをご確認ください。

クイックスタートを使って新しいiPhoneでインターネットを楽しもう

クイックスタートはiOS12.4以降のiPhoneで利用できる機能で、古いiPhoneと新しいiPhoneを近づけるだけで、写真や動画、アプリなどのデータを移行できます。

iCloudやiTunesなどにバックアップを作成する必要がなく、画面の指示に従って操作するだけでデータ移行が完了するため、スマホに不慣れな方でも安心して行える便利な機能です。

しかし、クイックスタートをする前には、新しいiPhoneのストレージ容量の確認や電子マネーの削除、古いiPhoneのバックアップなど、やっておくべきことがあるため、忘れないようにしましょう。

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