iPhoneのバッテリー交換の目安は?自分で交換はできるの?交換方法や費用を解説!
iPhoneのバッテリー寿命は、どの程度あるのかご存知でしょうか。「1年程度でバッテリーの調子が悪くなる」という人もいれば、「4年ぐらい使い続けている」という人もいるでしょう。
iPhoneに使用されているバッテリーは、フル充電を500回繰り返すと、新品の80%までパフォーマンスが低下します。毎日充電すると、1年半前後でバッテリーが80%まで劣化する計算になります。
バッテリーの性能が劣化してくると、充電できる量が減り、バッテリーの減りが早くなるだけでなく、iPhoneのさまざまな不具合の原因になります。
今回は、iPhoneのバッテリー交換の目安や劣化のサイン、長持ちさせる使い方やバッテリー交換の方法・費用について解説します。
iPhoneのバッテリー交換の目安は?
使い方にもよりますが、バッテリー交換の目安はバッテリー寿命となる1年半前後です。バッテリーの持ちが悪くなったり、iPhoneのパフォーマンスが低下してきたと感じたりしたら、バッテリーの状態を確認してみましょう。
iOS11.3以降のiPhoneには、バッテリーの状態を監視して現在の状態を表示し、交換が必要な場合は知らせてくれる機能があります。
iPhoneのバッテリーが劣化すると起こること
iPhoneのバッテリーが劣化すると、具体的には以下のような症状につながる可能性があります。
- バッテリーの持ち時間が短くなる
- 動作の不良につながることがある
- バッテリーが膨張して発火に至る可能性がある
バッテリーの持ち時間が短くなる
iPhoneのリチウムイオンバッテリーは充放電を繰り返すことで劣化が進行し、少しずつ持ち時間は短くなっていきます。
新品のときは1日持ったバッテリーも、長期間を使用していくと新品同様の持ち時間では使用できなくなり、劣化の具合によっては、充電無しで1日中は使えないなど不便が生じる可能性があります。
動作の不良につながることがある
バッテリーの劣化が進行すると、部品に負荷がかかることを防ぐために、電源が突然シャットダウンされることがあります。
そのほか、アプリの起動や動作が遅いなど、パフォーマンスの低下が見られる場合があります。
バッテリーが膨張して発火に至る可能性がある
バッテリーの劣化が重度に進行すると、バッテリーが膨張して危険な状態になることもあります。
バッテリーが膨張したまま使用を続けると発火にいたることもあるので、外観の異常に気付いた際には直ちに使用を中断しましょう。
iPhoneの設定画面でもバッテリー交換の目安がわかる
充電の減り具合が早くなってきたと感じたら、バッテリーの健康状態を確認してみましょう。
バッテリーの状態は「設定>バッテリー>バッテリーの状態」を順にタップして画面を開くと確認できます。
「最大容量」は新品のバッテリーと比べた充電容量の割合を表しています。
上図で使用しているiPhoneは現在、最新のバッテリーに対して最大容量が92%まで劣化していることがわかります。
最大容量が80%になると、バッテリー交換を推奨するアラートが表示されるので、早めに交換しておきましょう。
iPhoneのバッテリーを長持ちさせる使い方は?
「交換は面倒なのでできるだけバッテリーを長持ちさせたい」という人も多いのではないでしょうか。
バッテリーを長持ちさせ、寿命を伸ばすには、リチウムイオンバッテリーの劣化を抑えるために注意したい5つのポイントがあります。
1. 充電をしながら使用しない
充電しながら使用すると、充電と放電のサイクルを短時間で繰り返すため、バッテリーの劣化が早くなります。
2. 充電時はスマホカバーを外す
リチウムイオンバッテリーは加熱されると劣化が進みます。スマホカバーを外すことで本体からの放熱効率を上げましょう。
3. 最新のiOSにアップデートをする
iOSには、バッテリーの劣化を抑える機能があります。最新のバッテリー管理機能を利用するために、iOSは常にアップデートしておきましょう。
4. 極端な高温や低温での使用を避ける
リチウムイオンバッテリーにとって、常温が最もパフォーマンスが安定します。反対に、極端な高温や低温で使用すると性能が劣化します。最適な温度範囲は16°~22℃です。
5. 極端な充電(100%になっても充電し続ける)や放電(0%まで使い切る)を繰り返さない
過充電や過放電は、バッテリーを著しく悪化させます。
iPhoneのバッテリーはどこで交換できるの?
iPhoneのバッテリー交換ができる場所は、大きく以下の2種類です。
- 正規のスマホ修理業者
- 非正規のスマホ修理業者
正規のスマホ修理業者
Appleストアや正規サービスプロバイダーといった、正規のスマホ修理業者で、バッテリー交換が可能です。事前に来店予約をして、持ち込みでバッテリー交換が受けられます。
また、iPhoneを配送で引き取ってもらう形の配送修理も可能です。Apple指定の配送業者による集荷でバッテリー交換が受けられます。
非正規のスマホ修理業者
非正規のスマホ修理業者でも、iPhoneの持ち込み修理や配送修理に対応しているところがあります。店頭や各業者の公式Webサイトなどから修理の申し込みが可能です。
なお、非正規店では、Apple純正の部品によるバッテリー交換は受けられません。純正のバッテリーと比較すると、バッテリー持ちが劣っていたり、劣化が早かったりする可能性もあるので注意しましょう。
iPhoneのバッテリー交換の手続き方法は?
バッテリー交換の手順を持ち込み、配送のそれぞれの場合について見ていきましょう。
ショップ(店頭)へ直接持ち込んで交換してもらう場合
持ち込み修理でバッテリー交換を受ける場合には、来店予約が必要です。Apple公式Webサイトの「Appleの修理」のページから来店予約ができます。
最寄りのAppleストア・Apple正規サービスプロバイダーは、Apple公式Webサイト内の店舗検索のページから検索できます。
来店予約のうえ、予約時刻に最寄りの店舗などに来店してバッテリー交換を受けましょう。即日での修理に対応しているところも多く、来店した当日にバッテリー交換が受けられることもあります。
配送でバッテリーを交換してもらう場合
Apple公式Webサイトの「Appleの修理」のページから配送修理の予約ができます。集荷でiPhoneを回収後、バッテリー交換が完了すると、iPhoneが自宅に郵送されます。
配送状況は集荷から数日後、Apple公式Webサイト内の「マイサポート」のページで確認が可能です。集荷用の箱については宅配業者の方で用意してくれるので、集荷の際にはiPhone本体を配達員に渡しましょう。
なお、SIMカードやケーブルなどアクセサリーを同梱してしまった場合、返却不可となるので注意してください。アクセサリーは事前に取り外しをしておきましょう。
iPhoneのバッテリーの交換にかかる費用は?
iPhoneのバッテリー交換は、Apple製品限定保証もしくはAppleCare+の対象であれば0円で交換を受けられます。しかし、保証対象外の場合は11,200 円(税込)~の費用がかかります。
※AppleCareの詳細や、機種別のバッテリー交換料金についてはこちらをご確認ください。
AppleCareは年1回程度の頻度で規約が更新され、料金も変更されるため、最新の情報は上記の公式サイトを確認してください。
また、AppleCare+を適用する場合でも、バッテリーの最大容量が80%未満の場合のみ、など条件があるので注意しましょう。
iPhoneの保証期間は、Apple製品限定保証は1年、AppleCare+の保証期間は加入後2年です。保証期間を過ぎていると、費用が発生します。
ショップ(店頭)へ持ち込む場合も、配送する場合も、事前に交換費用の見積もりを出してもらえるので、それを確認してから交換を検討してもよいでしょう。
iPhoneをバッテリー交換に出す前にしておくこと
AppleストアやAppleの正規サービスプロバイダーでバッテリー交換などの修理を受ける場合には、個人情報を保護するために以下の4つを実施しておく必要があります。
- iCloudへバックアップを取る
- Appleウォレットからカードやパスを削除
- 「探す」をオフ
- 初期化をする(配送修理の場合)
iCloudへバックアップを取る方法
iCloudへのバックアップは、「設定」>「ユーザ名」>「iCloud」>「iCloud バックアップ」>「今すぐバックアップを作成」の順に選択して実行します。
Appleウォレットからカードやパスを削除する方法
Appleウォレットからカードやパスを削除するには、「ウォレット」アプリ内で、削除するカード/パスの「その他ボタン」または「詳細情報ボタン」をタップした後に、「カードを削除」または「パスを削除」をタップします。
「探す」をオフにする方法
「探す」をオフにするには、「設定」>「ユーザ名」>「探す」の順に選択し、「iPhoneを探す」をタップしてオフにします。
初期化する方法
配送修理では、事前に利用者自身で初期化を実行する必要があります。
iPhoneの初期化は、「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」の順にタップし、パスコードとApple IDのパスワードを入力すると実行できます。
バッテリー交換は自分で行わないようにする
非正規品の交換キットが販売されていることがありますが、バッテリーを交換するにはiPhone本体を分解する必要があるので、決して自分で行わないようにしましょう。
故障するリスクが高くなるだけでなく、バッテリーを傷付けて火災などの重大な事故が発生する可能性があります。
劣化したバッテリーは故障の原因に!劣化したと感じたらすぐに交換を
バッテリーの健康状態はiOSが常に監視しているので、バッテリーの劣化が進んで警告が出たら交換する時期です。警告が出る前でも、バッテリーが劣化したと感じたら交換を検討しましょう。
保証期間内であれば無償で交換してもらえますが、期間を過ぎてしまった場合や、iPhoneを購入してから相応の年数がたっている場合は、新しいiPhoneの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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