速度制限とは?解除のタイミングや解除方法・制限を避けるコツを紹介

速度制限とは?解除のタイミングや解除方法・制限を避けるコツを紹介
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2024.08.26

スマホの使用中、急に通信速度が遅くなった経験はありませんか?もしかしたらそれは、携帯電話会社から「速度制限」をかけられたことが原因かもしれません。

スマホの速度制限とは、データ利用量が料金プランで決められた上限を超えたとき、通信速度が低速に制限されることです。速度制限は、一定期間が経過すると自動で解除されるほか、データ利用量を追加購入して解除することもできます。

しかし、速度制限が解除されるまで待つことにストレスを感じている方もいるかもしれません。

今回は、速度制限とは何か、速度制限の確認方法や解除方法を詳しく紹介します。不自由なくスマホを使うためにも、速度制限の基本知識や対処法を確認していきましょう。

目次

速度制限とは

速度制限とは、一定時間内に使用したデータ利用量が契約で定められた量を超えたときに、通信速度が低速になるように制限されることです。

速度制限を受けるとデータを送受信する速度が遅くなり、Webページの読み込みに時間がかかったり、動画がスムーズに再生できなくなったりします。

代表的な速度制限として、1カ月間で使えるデータ利用量の上限を超えたときの制限があります。1カ月間の上限を超えたときの速度は、各携帯電話会社でそれぞれ次のとおりです。

携帯電話会社

制限時の通信速度

備考

NTTドコモ

最大128kbps

プランによっては最大1Mbps

au

最大128kbps

プランによっては最大300kbps

ソフトバンク

最大128kbps

プランによっては最大300kbpsまたは3Mbps〜5Mbps 

UQモバイル

最大300kbps

プランによっては最大200kbpsまたは1Mbps

ワイモバイル

最大1Mbps

プランによっては最大300kbps、さらに制限を受けた場合は128kbps

※出典:「1GB追加オプション」(NTTドコモ) 
※出典:「通信量到達メール設定」(au)
※出典:「通信速度の制御について」(ソフトバンク)
※出典:「通信速度の制限はありますか?」(UQモバイル)
※出典:「通信速度の制限(低速化)について教えてください。」(ワイモバイル)

なお、速度制限にかかっても通信速度が遅くなるだけで、データ使用の継続で自動的に追加料金が発生することはありません。

速度制限がかかる主な条件

速度制限がかかる主な条件としては、以下が挙げられます。

  • 1カ月間のデータ利用量の上限を超えた
  • 数日間のデータ利用量の上限を超えた
  • 短期間で大量のデータ通信をした

1カ月のデータ利用量の上限を超えたときのほか、「3日間で3GB以上使用した場合に翌日まで速度制限がかかる」といった数日間でのデータ利用量による制限もあります。

そのほか、公平なサービス提供のために短期間に大量のデータ通信をした利用者に対して、携帯電話会社が一時的に速度制限をかける場合もあります。

速度制限にかかるとどれくらい遅くなる?

通信制限として厳しめの最大128kbpsに制限されても、メールなどのテキストメッセージの送受信など、データ容量の軽い通信であれば支障が少ないことが多いです。

ただし、動画やWebページの読み込みなどの用途では通信が遅くなります。

一方、1Mbpsの通信速度があれば、制限なしの通信に比べると速度は劣りますが、メールでの連絡はもちろん、ビデオ通話や低画質の動画再生なども含め、大きく支障がないとされていますが、人によってはストレスと感じる速度です。

速度制限やデータ利用量を確認する方法

データ利用量や速度制限の状況は、各携帯電話会社の会員ページやアプリから確認できます。速度制限を回避して快適にスマホを利用するため、データ利用量はこまめに確認するようにしましょう。

なお、Android™のスマホは、「設定」アプリからデータ利用量を確認することも可能です。「設定」>「ネットワークとインターネット」>「インターネット」の順にタップして進み、携帯電話会社名の横にある歯車のマークをタップすると、画面上部に現在のデータ利用量が表示されます。

なお、端末の設定から確認した数値は、携帯電話会社でのカウントと厳密には一致しない可能性がある点には注意してください。通信制限までに使えるデータ利用量をより正確に知りたい場合は、各携帯電話会社の会員ページやアプリから確認しましょう。

速度制限を解除する方法

速度制限がかかると、基本的には契約で定められた解除日まで低速状態になります。ここでは、低速状態を解除して通常の通信に戻す方法を紹介します。

自動で解除されるのを待つ

速度制限はずっと続くことはなく、解除日になると自動的に速度制限は解除されます。

解除のタイミングについてまとめると、以下のとおりです。

制限の種類

解除のタイミング

1カ月間のデータ利用量の上限を超えたときの制限

多くのプランで翌月1日に解除

数日間のデータ利用量の上限を超えたときの制限

翌日以降に解除など、携帯電話会社によって異なる

1カ月間のデータ利用量の上限を超えたときの制限は、多くのプランで翌月1日になると解除されます。ただし、携帯電話会社によっては毎月のプランの開始日が毎月1日ではない場合があるため、ご自身の解除日は事前にご確認いただけると安心です。

一方で、数日間のデータ利用量の上限(3日間で3GBなど)を超えたときの制限は、速度制限を受けた日の翌日以降に解除されるなど、携帯電話会社によって異なります。契約している携帯電話会社の速度制限に関するWebページを確認してください。

データ容量を追加購入する

1カ月間のデータ利用量の上限を超えた際に、データ容量を追加オプションとして購入すれば、すぐに速度制限を解除できます。急いで速度制限を解除したいときや解除日まで日数が残っている場合に利用しましょう。

データ容量の追加購入は、1GBごとに購入するプランもあれば、100MB単位で購入できるプランもあります。購入できるデータ容量の単位や価格は携帯電話会社ごとに異なるので、各社の契約内容を確認してください。

なお、追加で購入するデータ容量は割高に設定されている場合があります。月額料金が多少高くても、必要なデータ容量を確保できるプランを契約することで、通信料金が節約できるかもしれません。

データ利用量の目安

日常的な用途でのデータ利用量の目安は次のとおりです。

用途

使用できる目安

ニュースサイトの閲覧

・0.3MB程度で1ページ
・1GBで3,300ページ

メールの送受信

・0.5MBで1通
・1GBで2,000通

地図アプリの使用

・1MB程度で10分
・1GBで1,000回

標準画質の動画視聴

・300~500MB程度で1時間
・1GBで2~3時間

出典:総務省「携帯電話ポータルサイト」より

1GBあれば、ニュースサイトの閲覧なら3,300ページ、メールの送受信は2,000通、地図アプリの使用なら1,000回、標準画質の動画視聴なら2~3時間ほど使用できます。

プラン選びの際にはこうした目安も参考にしながら、ご自身の使い方にあったデータ容量の料金プランを選んでいきましょう。

速度制限がかからないようにするには?

速度制限を避けるためには「Wi-Fi®を活用する」「無駄なデータ通信を減らす」「プランを変更する」といった方法が考えられます。状況に応じた方法を選んで、速度制限を避けて快適にスマホを利用しましょう。

Wi-Fiを活用する

自宅に光回線などのインターネット環境が整っている場合、家にいるあいだはスマホをWi-Fiにつなぐことでデータ利用量の消費を抑えられます。

外出先でも、無料で使えるWi-Fiスポットがあれば、データ利用量の節約が可能です。カフェや駅、ホテルなどでもフリーWi-Fiを提供している場所は年々増えているので、データ利用量の消費を抑えたい場合は活用してみてください。

なお、フリーWi-Fiはセキュリティ面の安全性に欠ける場合があるので、IDやパスワードといった個人情報が流出しないように注意しましょう。

無駄なデータ通信を減らす

不要なデータ通信を停止することで、データ利用量を減らすことができます。

たとえば、スマホの画面には表示されないアプリがバックグラウンドで動いていると、知らないあいだにデータ通信が行われることがあります。そこで、データ利用量を節約するアプリを使用すれば、バックグラウンド動作の制御が可能です。

OSやアプリなどの自動更新にも注意が必要です。自動更新がオンになっているとアップデートが自動で開始されてデータ通信が行われるため、設定画面やアプリの管理画面から自動更新をオフにするか、Wi-Fi接続時のみ更新するように設定するとよいでしょう。

プランを変更する

頻繁に速度制限がかかる場合、利用目的に対してプランがあっていない可能性があります。自分のデータ利用量を確認して最適なプランに変更しましょう。

スマホのデータ料金を選ぶ時に知っておきたいデータ容量の目安について、詳しくはこちらをご確認ください。

今契約している携帯電話会社で適したプランが見つからない場合は、ほかの携帯電話会社への乗り換えも検討してみましょう。携帯電話会社は乗り換えキャンペーンを行っている場合もあり、条件を満たせば利用料金の割引や携帯電話・スマホ端末代の値引きといった優遇が受けられる可能性があるため、複数の会社を比較する方法もあります。

なお、プラン変更のほかに、回線を追加して対応する方法もあります。最近では、1台のスマホにSIMを2つセットして2つの回線を持ち歩ける「デュアルSIM」に対応するスマホが増えています。

2つの回線を契約することになるため、その分の費用がかかりますが、データ容量が足りないときはデュアルSIMも選択肢として検討してみましょう。

デュアルSIMについて、詳しくはこちらをご確認ください。

最適な携帯電話会社・プランを選択して速度制限を回避しよう

速度制限は、料金プランの上限を超えたときに、通信速度が制限されるものです。制限が厳しい場合、日常的な利用も難しくなる場合もあります。

制限を解除するには、自動解除を待つか、データ容量の追加購入が選択肢です。制限を避ける方法としては、Wi-Fiの活用、通信量の節約、プラン変更などが挙げられます。

なお、プラン変更の際には、契約中の携帯電話会社だけでなく、他社への乗り換えもあわせて検討してみてください。

  • 家族割引適用で、0GB〜3GBまで880円/月(税込968円)
  • 家族割引適用で、3GB超過後〜20GBまで1,880円/月(税込2,068円)
  • 家族割引適用で、20GB超過後〜どれだけ使ってもデータ高速無制限2,880円/月(税込3,168円) ※1
  • Rakuten Linkアプリ利用で国内通話かけ放題※2
  • iPhone(iOS 14.4以降対象)をご利用の場合は条件をご確認ください。※3

※ 製品代、オプション料、通話料等は別費用。
※1 混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合あり。
※2 アプリ未使用時30秒20円(税込22円)。一部対象外番号あり。データタイプのお申し込みでは、データ通信のみの利用となり通話・Rakuten Linkアプリはご利用いただけません。
※3 iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE(第1世代)をiOS 14.4/14.4.1/14.4.2のバージョンでご利用になる場合、110/118/119への緊急通話で高精度な位置情報測位の正確性が低下します。iOS 14.5にアップデートすることで高精度な位置情報測位に対応いたします。楽天モバイルのご利用にあたり、iOS 14.4以降ならびにキャリア設定の最新バージョンへのアップデートをお願いいたします。
※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
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