Snapdragon(スナップドラゴン)とは?性能の見分け方や数字の意味、選び方を解説
Androidスマホのスペック表の「CPU」などの欄に「Snapdragon」と書かれていることがあります。「Snapdragon」がなんの性能を意味しているのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
Snapdragonは、スマホの頭脳とも呼べる部品SoC(System-on-a-chip)のブランドのひとつです。クアルコム(Qualcomm)が開発しており、Android™のスマホに広く搭載されています。
またSnapdragonは、「Snapdragon 480」のように後ろに続くナンバーによって性能が異なり、スマホの性能と価格を左右する主要部品です。
今回はSnapdragonの数字の意味や性能の目安、予算別の選び方を解説していきます。
Snapdragon(スナップドラゴン)とは?スマホ向けSoCを知ろう
Snapdragonは、クアルコム(Qualcomm)が開発したスマホ向けSoC(System-on-a-chip)のシリーズです。略して「スナドラ」と呼ばれることもあります。
Snapdragonを始めとするSoCは、スマホの頭脳とも呼べるパーツで、スマホの性能を左右するといっても過言ではありません。性能が高くなるとスマホがさくさくと動き、重いゲームも滑らかな表示で遊べ、通信速度も速くなります。
スマホにとってSoCは、パソコンの頭脳とも呼ばれるCPUと似た役割を持っているともいえます。しかし、両者の違いは、ひとつのチップに搭載された機能の多さです。
スマホはスペースと電力が限られているため、CPUやビデオカード、RAM(ランダムアクセスメモリ)、LTEモデム、ストレージインターフェースなど、スマホのさまざまな機能をひとつのチップに搭載しています。
Android向けのSoCには、Google Pixel 6以降に搭載されたTensorや、Galaxyシリーズに搭載されているExynos、海外ではSnapdragonを凌ぐシェアを持つMediaTek、タブレットや携帯ゲーム機に搭載されているTegraなどが存在します。
日本国内で販売されているAndroidスマホ向けSoCの中では、Snapdragonは高いシェアを誇ります。
Snapdragonの性能を比較するために数字の意味を知ろう
Snapdragonの製品名は「Snapdragon」+「アルファベットや数字の組み合わせ」で構成されることが多く、発売時期によって名称の付け方のルールが異なります。
過去の製品を含めると、製品名のルールによって3つのシリーズがあります(2024年4月時点)。
・S世代
・3桁ナンバー世代
・Gen X世代
S世代は2007年~2013年ごろの携帯電話に搭載されていたもので、2024年時点では触れる機会がほとんどないでしょう。
一方、現時点での最新シリーズであるGen X世代や、ひとつ前の3桁ナンバー世代を搭載したスマホは触れる機会が多いため、型番の意味を知っておくと機種変更するときの製品選びに役立ちます。
3桁ナンバー世代とGen X世代の型番の意味を順番に解説します。
3桁ナンバー世代の型番の意味
2013年1月から2022年9月に発表されたSnapdragonは、その後に来る数字が3桁だったので、3桁ナンバー世代と呼ばれています。
数字が大きいほど性能が高く、2021年に発表されたSnapdragon 888や888+は2024年時点の高性能スマホにおよびませんが、十分な性能を持っています。
次の表は、3桁ナンバー世代の特徴をまとめたものです。
代表的な製品 |
特徴 |
---|---|
Snapdragon 480、480+ |
安価ながらも性能がよく、コストパフォーマンスに優れている |
Snapdragon 680、690、695、765G、768G |
ミドルレンジ向けのスマホに搭載されていることが多く、価格と性能のバランスが取れている |
Snapdragon 888、888+ |
当時の高性能スマホに搭載されており、2024年時点でも性能は十分に高い |
3桁ナンバー世代の中で最も高性能なのはSnapdragon 888、888+ですが、のちに販売されたGen X世代の方が性能は高いため、スペックを重視するならGen X世代を搭載しているスマホを選びましょう。
なお、2022年まで続いていたシリーズのため、新品・中古品を問わず、現在流通しているスマホの多くで3桁ナンバー世代を搭載しています。目にする機会が多いので、3桁ナンバー世代同士のスペックを比較する際は数字が大きい方が性能は優れていると覚えおくとよいです。
Gen X世代の型番の意味
Gen X世代は2021年11月以降に販売されている世代を指しています。「Snapdragon」+「1桁のシリーズ番号」+「世代番号(Gen +数字)」で構成され、シリーズ番号が大きいほど性能がよく、同シリーズの場合は世代番号が大きいほど後発のモデルです。
2024年4月時点での最新モデルはSnapdragon 7+/8s/8 Gen 3で、特に優れたスペックを有しているのがSnapdragon 8 Gen 3です。CPUやGPUなどのすべての性能が強化されており、快適なスマホ体験が可能となっています。
一方、Snapdragon 8s Gen 3は上記モデルの廉価版となっており、Snapdragon 8 Gen 3のスペックの大部分を継承しつつ、やや価格が抑えられていることが特徴です。
高性能スマホを購入したいと考えている方は、Snapdragon 8 Gen 3やSnapdragon 8s Gen 3を搭載しているスマホを探してみましょう。
Quick Charge(クイックチャージ)とは?
Snapdragonは、充電の速度にも性能を発揮します。充電器などで知られている「Quick Charge(クイックチャージ)」は、クアルコム独自の急速充電技術で、通常のUSB給電よりも短時間で充電できる機能です。
Quick Chargeに対応しているスマホは、10分程度の充電で数時間利用できるような急速充電が可能ですが、SoCにSnapdragonを搭載している必要があります。
現在、Quick ChargeはQuick Charge 5まで発表されていますが、普及が進んでいるのはQuick Charge3.0の規格です。
Quick Chargeは後方互換性があるため、古いバージョンのスマホに最新の充電器を利用しても、最適な電圧と電流で充電されます。
Snapdragonを搭載したスマホを選ぶときのポイント
Snapdragonを搭載したスマホを選ぶときのポイントは以下のとおりです。
・型番の数字が大きいものを選ぶ
・スマホを使いたい目的にあわせて選ぶ
・異なるSoCの性能を比較する場合はベンチマークを確認する
上記を順番に解説します。
高性能を追求するのであれば、型番の数字が大きいものを選ぶ
高性能のスマホを求めるのであれば、基本的に Snapdragonの直後に来る数字が大きいものを選ぶとよいです。
たとえば、3桁ナンバー世代ならSnapdragon の直後に来る数字が大きいほどスペックは高く、Snapdragon 888や888+がおすすめです。
Gen X世代ならSnapdragonの直後に来る数字と、Genの後にくる数字が大きいほどスペックが高く、2024年4月時点ではSnapdragon 8 Gen 3を搭載しているスマホが高性能スマホになります。
ただし、型番の数字が大きいものほど、価格が高額な傾向があると覚えておきましょう。
価格対性能のバランスをとるのであれば、スマホを使いたい目的にあわせて選ぶ
同じシリーズのSnapdragonで性能を比較したい場合は型番を比較すればよいですが、異なるメーカーのSoCを比較する場合はベンチマークが役立ちます。
ベンチマークとはスマホやパソコンの性能を示すための指標で、数値が高いほど性能がよいです。SoCのベンチマークを公表しているサイトがあるので、チェックしてみましょう。
異なるSoCの性能を比較する場合はベンチマークを確認する
Snapdragon 888、Snapdragon888+は、ハイエンドモデル向けに開発されたスペックが高いSoCです。スマホの本体価格が10万円前後から20万円程度の、高機能なハイエンドモデルのスマホに搭載されています。
現在はさらに上位モデルとして、Snapdragon 8 Gen 1シリーズが発表され、最新のハイエンドモデルのスマホに順次搭載されています。
Snapdragon 888+は、5G環境下では下り最大7.5Gbps、上り最大3Gbpsと超高速データ通信が可能です。
Snapdragonを搭載したおすすめスマホ
Snapdragonの3桁ナンバー世代やGen X世代を搭載していておすすめのスマホを紹介します。
Xperia 10 V
Xperia 10 VはSnapdragon 695を搭載しています。SONYのテレビに使われている映像技術を取り入れた有機ELディスプレイを採用しており、スマホとは思えないほど色鮮やかな画面です。
また、内蔵されているフロントステレオスピーカーにより、高音質な音響を楽しむことができます。大容量5,000mAhのバッテリーにより約34時間の連続動画再生が可能となっているため、ドラマやライブ、映画などを楽しみたい方におすすめのスマホです。
※Xperia 10 Vについてはこちらをご確認ください。
OPPO Reno9 A
OPPO Reno9 AもSnapdragon 695を搭載しています。4,800万画素の広角カメラと800万画素の超広角カメラを搭載しているため、細部まで美しい写真やドラマチックな風景を撮影可能です。
撮影した写真や動画は約6.4インチの鮮やかなフルHD有機ELディスプレイに映し出されます。自動調整により鮮やかに仕上げる夜景モードや、100段階で調節できるAIビューティーなど多彩な撮影モードがあるため、写真や動画を撮りたい方に便利なスマホです。
※OPPO Reno9 Aについてはこちらをご確認ください。
AQUOS sense8
AQUOS sense8はSnapdragon 6 Gen 1を搭載しています。大容量5,000mAhのバッテリーを採用したことで、連続動画再生39時間、通常利用なら2日も持つとされています。
Gen X世代のSnapdragonを搭載していることもポイントで、アプリの起動や切り替えが素早く、ストレスを感じずにスマホを操作できます。本体重量約159gと軽量ながら、耐久性にも優れており、ビジネスやアウトドアなど幅広く活用できるスマホです。
※AQUOS sense8についてはこちらをご確認ください。
Xperia 5 V
Xperia 5 V はSnapdragon 8 Gen 2を搭載しています。SONYのAI技術によって、高音域の表現力や微細な音の再現性が向上しており、ヘッドホンで音楽を聞けばライブ会場やゲーム空間に居るかのような音を楽しめます。
ゲームをサポートする機能が詰まったゲームエンハンサーを搭載していることもポイントです。プレイ中の通知や操作を細かく設定でき、ゲーム世界に没入できるデザインとなっています。スマホでゲームをじっくりと楽しみたい方におすすめです。
※Xperia 5 Vについてはこちらをご確認ください。
Galaxy S23
Galaxy S23もSnapdragon 8 Gen 2を搭載しています。高性能な3種類のアウトカメラと高解像度センサーによって、まるでプロが撮影したかのようなクリアな写真が、いつでも撮影可能です。
Snapdragon 8 Gen 2を搭載したことでスマホの性能も高く、ゲームアプリや動画ストリーミングを利用していてもストレスを感じません。高性能スマホに興味があって、購入したい方はチェックしてみましょう。
※Galaxy S23についてはこちらをご確認ください。
スマホを選ぶときはSnapdragonもチェックしてみよう!
SnapdragonのようなSoCはスマホの頭脳と呼べるパーツです。
2024年時点で流通しているシリーズは3桁ナンバー世代とGen X世代があり、数字が大きいものほど性能が高い傾向があります。
Snapdragonの性能が高いほど快適に操作できるため、現在のスマホに不満がある方はSnapdragonの数字が大きいものや、Gen X世代を搭載したスマホへの買い替えを検討してみましょう。
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