スマホの位置情報とは?オンにするメリットや設定方法を詳しく解説
スマホの位置情報をオンにすると、マップアプリで現在地が確認できたり、写真に位置情報が記録できたりと、さまざまなメリットがあります。
普段何気なく使っているスマホの位置情報とはどんなものなのか、設定はどうすればよいのか、あらためて理解をしておきたい方もいるのではないでしょうか。
今回は、スマホの位置情報をオンにするメリットや設定方法を詳しく解説します。位置情報の基本を知って、普段の生活に役立てていきましょう。
スマホの「位置情報」とは
スマホの位置情報は、GPSを利用して割り出される現在地の情報のことです。
GPS(Global Positioning System)は、地球の上空を周回する人工衛星の電波を受信して受信機となる機器の位置を特定する仕組みです。スマホでは、マップアプリやカメラアプリをはじめ各種アプリで、GPSによる位置情報が利用できます。
位置情報をオンにするメリット
スマホ本体やアプリの設定で位置情報をオンにするメリットは、主に以下の5つです。マップアプリ、カメラ、そのほかのアプリで便利な機能が利用できるようになります。
- マップアプリで現在地が取得できる
- 写真や動画の撮影場所が記録される
- 各種アプリで位置情報が利用できる
- 家族や友人と位置情報の共有ができる
- スマホの盗難・紛失の際に捜索ができる
マップアプリで現在地が取得できる
iPhoneのマップアプリやGoogle マップで現在地の位置情報が取得できるようになります。現在地の位置情報が取得できると、たとえば以下のような使い方ができます。
- 現在地を地図上で確認できる
- 現在地の周辺にあるお店や施設を確認できる
- 現在地から目的地までのルート案内が利用できる
- 現在地を共有できる
また、Google マップでは、過去に利用した経路や、訪れた場所を記録した「ロケーション履歴」に基づいて移動経路や距離がタイムラインとして日々記録されます。タイムラインは、プロフィールのアイコン>「タイムライン」から確認が可能です。
写真や動画の撮影場所が記録される
写真や動画を撮影するアプリに位置情報へのアクセスを許可すれば、撮影した写真や動画に位置情報を記録できます。この情報は、iPhoneの「写真」アプリや、Androidの「フォト」アプリで確認できるので、どこで撮影した写真や動画なのか、後から振り返ることが可能です。
また、位置情報が記録されていれば、iPhoneの写真アプリ、Googleフォトの写真・動画の検索機能で、撮影地をキーワードにして写真や動画を検索できるようになったり、自動でアルバムを作ってくれたりします。
各種アプリで位置情報が利用できる
各種アプリでも、位置情報へのアクセスを許可すれば位置情報を利用した機能が利用できるようになります。
アプリでの位置情報の活用としては、たとえば次のようなものが挙げられます。普段の生活の中で位置情報による便利な機能が利用可能です。
- タクシー配車アプリで近くのタクシーを配車する
- SNSで投稿に位置情報を追加する
- 位置情報を利用したゲームが楽しめる
家族や友人と位置情報の共有ができる
iPhoneではファミリー共有、Android™ではファミリーリンクの機能のひとつとして、家族や友人と継続的に位置情報の共有が可能です。
たとえば、保護者のスマホから子どもの居場所を地図上で確認して、習い事の行き帰りを見守ることができます。
スマホの盗難・紛失の際に捜索ができる
位置情報をオンにしておくことで、iPhoneでは「探す」機能、Androidでは「スマートフォンを探す」機能で、ブラウザなどから位置情報によるスマホの捜索ができます。
それぞれの捜索機能では、遠隔でスマホからサウンドを鳴らしたり、ロックをかけてスマホ内部の情報を保護したりすることもできます。
iPhone・Android™の位置情報の設定方法
各アプリで位置情報を利用するためには、スマホの位置情報をオンにする設定と、アプリが位置情報を利用することを許可する設定の両方が必要です。スマホ本体とアプリごとに分けて許可することにより、スマホと特定のアプリには利用を許可しつつ、それ以外のアプリには許可しないように設定することができます。そもそも位置情報を利用したくない場合は、スマホ本体の設定をオフにします。
iPhone、Androidの位置情報の設定方法をそれぞれ見ていきましょう。
iPhoneの場合
iPhoneの位置情報をオンにする方法は、次のとおりです。
※iPhone 15(iOS 17)に準拠して解説しています。
1. 「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「位置情報サービス」の順に選択2. 「位置情報サービス」をオンにする
上記はスマホの位置情報をオンにする設定です。各アプリで位置情報を使うためには、各アプリに位置情報の利用を許可する設定も必要となります。
各アプリに位置情報の利用を許可する設定の手順は、次のとおりです。
1. 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」の順に選択
2. アプリの一覧から設定するアプリを選択3. 「位置情報の利用を許可」の項目で、位置情報の利用を許可する範囲を選択
「位置情報の利用の許可」の選択肢はアプリごとに異なります。
なお、アプリ内で位置情報の利用の許可を求めるポップアップが表示されたときに、利用許可の範囲を設定することもできます。
Androidの場合
Androidの位置情報をオンにする方法は、次のとおりです。
1. 「設定」>「位置情報」の順に選択2. 「位置情報を使用」をオンにする上記の設定方法のほか、画面を上から下にスワイプしてクイック設定を開き、位置情報のボタンをタップしてオン/オフを切り替えることもできます。
各アプリに位置情報の利用を許可する設定の手順は、次のとおりです。
※Google Pixel 8(Android 14)に準拠して解説しています。
1. 「設定」>「位置情報」>「アプリへの位置情報の利用許可」の順に選択2. アプリの一覧から設定するアプリを選択3. 位置情報の利用を許可する範囲を選択
Google マップの場合、「常に許可」「アプリの使用中のみ許可」「毎回確認する」「許可しない」の選択肢が選べます。位置情報の許可の選択肢は、アプリごとに異なります。
なお、アプリ内で位置情報の利用の許可を求めるポップアップが表示されたときに、利用許可の範囲を設定することもできます。
Androidでは各アプリのアイコンを長押しして「アプリ情報」>「権限」>「位置情報」と進む方法でも位置情報の設定変更が可能です。
位置情報をオンにするときの注意点
位置情報をオンにするときの注意点は、以下の2つが挙げられます。
- 位置情報をオンにするとバッテリー消費量が増える
- 住所や現在地の流出に注意する
位置情報をオンにするとバッテリー消費量が増える
位置情報をオンにするとGPSを受信するために、位置情報オフの場合に比べて、バッテリー消費量が増えます。スマホのバッテリーを節約したい場合は、位置情報はオフにしておきましょう。
位置情報が不要なアプリや、頻繁に使わないアプリには、位置情報の利用を許可しないように設定を見直してみましょう。また、特にバッテリーを消耗してしまったにも関わらずすぐに充電できない場合は、一時的にスマホ本体の位置情報の利用をオフにすると節電になります。
住所や現在地の流出に注意する
SNSの投稿などで位置情報を追加すると、住所や現在地、過去の訪問先などを、他人に知られるリスクがあります。
SNSの投稿で位置情報を追加する場合は、リスクを十分に理解して慎重に利用するように心がけましょう。
また、撮影した写真や動画をほかの人に送付する際にも、写真や動画の位置情報から自宅や生活エリアが特定されるリスクもあります。写真や動画の位置情報の取り扱いにも注意しましょう。
位置情報の機能・使い方を知って上手に活用していこう
スマホの位置情報はGPSにより取得される現在地の情報のことで、設定からオン・オフの切り替えができます。
位置情報によって、マップアプリでの現在地の取得、写真・動画の撮影場所の記録など便利な使い方ができます。ぜひ位置情報のメリットや使い方を理解して、普段の生活の中で上手く活用していきましょう。
なお、マップアプリも含め、日々のアプリの利用でデータ利用量が気になる方は、スマホの料金プランを見直してみるのもおすすめです。
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