格安SIMで今の電話番号をそのまま使える?新規取得と引き継ぐ場合にわけて解説
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格安SIMに乗り換える場合、電話番号は新規取得するか、利用していたものを引き継ぐかのいずれかを選択できます。
しかし、新規取得も引き継ぎも条件があり、自由に選択できないことがあるため注意が必要です。
新規取得と引き継ぎのそれぞれの条件や手順、注意点をまとめました。ぜひ参考にしてください。
格安SIMでは電話番号を新規取得か引き継ぎか選択できる
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格安SIMでも、電話番号を利用した通話やメッセージのやりとりは可能です。
格安SIMを契約する際に新規に電話番号を取得するか、すでに利用している電話番号を引き継ぐか、いずれかを選択します。
なお、電話番号を引き継ぎつつ携帯電話会社を変更する仕組みのことを「MNP」(Mobile Number Portability)と呼びます。「番号持ち運び制度」や「ナンバーポータビリティ」などとも呼ばれます。
電話番号を新規取得するメリット・デメリット
電話番号を新規取得することには、次のメリットがあります。
・回線を追加契約すれば、電話番号をビジネスとプライベートのように用途によって使いわけられる
・迷惑電話対策に役立つ
回線を追加契約することによって複数の電話番号を持てば、ビジネス用やプライベート用のように、用途によって使いわけられます。複数の電話番号を使いわけるには、スマホの追加購入、または、1台で複数回線に対応したスマホへの買い換えなどの準備が必要になる場合があります。
個人でも、友人関係や家族とさらに細かく使いわけることが可能です。
また、迷惑電話が多くかかってきている場合は、電話番号を新規取得する方がよいかもしれません。
新しい電話番号は、信頼できる相手だけに伝え、従来の電話番号は、アンケートや会員登録など、重要度が低い用途に限定することで、効率的な電話応対が可能になります。
一方で、電話番号を新規取得することには、デメリットもあります。主なデメリットは以下をご覧ください。
・連絡先変更を周囲に伝えなくてはいけない
・仕事や日常生活に支障が生じることがある
利用していた電話番号を引き継がず、新しく取得した電話番号のみを利用する場合は、周囲に連絡先の変更を伝えなくてはいけません。普段からやりとりしている友人や家族、会社関係の人々など全員に伝えるのは大変です。
また、クレジットカード会社や銀行、保険会社などとの契約の際に以前の電話番号を登録していた場合は、すべての会社に連絡をして電話番号を変更する必要があります。電話番号の変更漏れがあると、やりとりができず、仕事や日常生活に支障が出るかもしれません。
電話番号を引き継ぐメリット・デメリット
新規に電話番号を取得せず、MNPを利用して格安SIMに引き継ぐ場合には、次のメリットがあります。
・連絡先を変更する必要がない
・仕事や日常生活に支障が生じない
・MNP特典を実施している携帯電話会社に乗り換えるときは、特典を利用できる
携帯電話会社を変更し、格安SIMを利用したとしても、電話番号が変わらなければ通話や電話番号を使ったメッセージサービスは従来どおりに利用できます。
周囲の人々や契約・登録している会社などに連絡先の変更を伝える必要もありません。また、電話番号が変わらないため、仕事や日常生活で支障が生じることもありません。
携帯電話会社によっては、MNPを利用した乗り換えを実施したときに、利用料金の割引やポイント還元といった特典を実施していることがあります。MNP特典を実施している携帯電話会社に乗り換える場合は、電話番号を新規取得するよりもおトクになるかもしれません。
電話番号を引き継ぐことには基本的にはデメリットはありませんが、以下の点には注意が必要です。
・MNP予約番号の取得の際に手続き費用がかかることがある
MNPの予約番号の発行や取得自体には、費用はかかりません。しかし、店舗や電話で手続きする場合は、手続き費用がかかることがあります。
格安SIMでは新規取得する電話番号を選択できない
格安SIMで新規取得する電話番号は、自由に選択できません。発行された電話番号を利用することになります。
NTTドコモやKDDI、楽天モバイルといった大手携帯電話会社では、電話番号の下4桁を選択できることがあります。電話番号を選びたいときには、選択可能か確認してから携帯電話会社を決めるようにしましょう。
格安SIMで電話番号を新規取得する際に必要なもの
格安SIMで電話番号を新規取得するときには、以下のものが必要になることがあります。
・本人確認書類
・クレジットカード情報
・メールアドレス
・利用するスマホ
基本的には、携帯電話会社との新規契約と同じ手続きが必要です。スムーズに手続きを進めるためにも、あらかじめ上記の4点を準備しておきましょう。
格安SIMで電話番号を新規取得する流れ
格安SIMで電話番号を新規取得するときは、以下の流れで手続きをします。
1.以前の携帯電話会社で使っていたスマホを継続して利用する場合は、SIMロックを解除する※
2.音声通話SIMを新規に申し込む(一般的に、乗り換え先の携帯電話会社でスマホを購入する場合は不要)
3.データ通信を行うために必要な「APN」を設定する(通信会社とスマホの組み合わせによっては不要)
SIMには、eSIMとSIMカードの2つの種類があります。eSIMはデータ情報だけのためインターネットでダウンロードすることによって即時に開通できますが、SIMカードは実物を郵送してもらう必要があり、利用開始までに時間がかかることもあります。
※2021年10月以降発売のスマホにはSIMロックはありませんが、それ以前に発売されたスマホにはSIMロックがかかっていることがあります。
格安SIMで電話番号を引き継ぐ条件
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SIMは対応機能によって次の2つにわけられます。
・データSIM
・通話SIM(音声SIM)
データSIMとはインターネット利用に特化したSIMです。そのため、音声で会話するには、インターネットのデータ通信を利用するスマホ用の通話アプリや、メッセージアプリの通話機能などを使う必要があります。
携帯電話会社からは電話番号を使った通話ができる番号が提供されないので、原則として、電話番号を使って電話を掛けたり、受けたりすることはできません(インターネットを介して一般の電話と電話番号で通話できるようにするサービスを利用すれば可能になります)。
一方、通話SIMはインターネット利用に加え、一般の携帯電話として利用できるSIMです。電話番号も取得できます。
格安SIMで電話番号を引き継ぐためには、引き継ぎ先で通話SIMを契約することが必要です。データSIMを契約すると引き継げないため注意しましょう。
格安SIMで電話番号を引き継ぐ際に必要なもの
格安SIMで電話番号を引き継ぐ際には、以下のものが必要になります。
・本人確認書類
・クレジットカード情報
・メールアドレス
・引き継ぎ先で利用可能なスマホ
電話番号を新規取得する際と同じ手続きが必要になります。スムーズな引き継ぎのためにも、上記のものを準備してから手続きを開始しましょう。
格安SIMで電話番号を引き継ぐ流れ
格安SIMで電話番号を引き継ぐには、以下の流れに沿って手続きをしてください
1.MNP予約番号を取得する
2.通話SIMを新規契約する
3.電話回線を切り替える
4.APNを設定する
従来は、利用していた携帯電話会社でMNP予約番号を取得し、乗り換え先にMNP予約番号を伝える必要がありました。しかし、一部の携帯電話会社間では、乗り換え先での手続きだけで電話番号を引き継げるサービス「MNPワンストップ」を提供しています。
MNPワンストップを利用できると、MNP予約番号を取得する必要がありません。電話番号を引き継ぐ予定のときは、MNPワンストップが利用できる携帯電話会社を選ぶとスムーズに手続きができるでしょう。
※MNPワンストップ対応事業者についてはこちらをご覧ください。
格安SIMで電話番号を引き継ぐ際の注意点
格安SIMで電話番号を引き継ぐときは、以下の点に注意が必要です。
・MNP予約番号を店頭で取得するときは手数料がかかることがある
・MNP予約番号には有効期限(15日)があるため、早期に取得しない
MNP予約番号の発行・取得には手数料はかかりませんが、店頭でスタッフに発行してもらうときには手数料がかかることもあります。手数料がかかるときは、インターネット経由でできないか確認してみましょう。
また、MNP予約番号には有効期限が決まっているため、乗り換え先と乗り換え日を決めてから取得するようにしてください。取得してから15日を過ぎても乗り換え手続きをしていないときは、再度MNP予約番号を取得しなくてはいけません。
乗り換え先の携帯電話会社によっては、有効期限の残り日数が一定以上必要とされる場合があります。その場合は、有効期限を過ぎていなくても再取得が必要になります。二度手間を避けるためにも、乗り換え先のルールを確認してから、計画的にMNP予約番号を取得してください。
電話番号の新規取得と引き継ぎのメリット・デメリットを押さえておこう
格安SIMに乗り換える際、電話番号を新規に取得するか、引き継ぐかは悩むところです。それぞれのメリットとデメリットを確認し、ご自身にとってメリットの多い方法を選択してください。
格安SIMだからといって、必ずしも大手キャリアよりも利用料金を抑えられるとは限りません。大手キャリアでも格安SIMに近い水準の安価な料金プランが提供されているところもあるため、検討してみてはいかがでしょうか。
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