スマホのRAM(メモリ)とは?ROM(ストレージ)との違いや不足時の影響・対処法を紹介

RAM(メモリ)は、一時的にデータを保存するための記憶領域で、同時処理などの性能に関わる重要なスペックです。
RAM容量が大きいほど、Webページやアプリを複数同時に開いたときなども快適に動作しますが、不足するとWebページの表示やアプリの立ち上がりなどが遅くなります。
今回は、RAMとはなにか、RAM不足の影響や対処法などを解説します。
スマホのRAM(メモリ)とは
RAM(Random Access Memory)は、一時的にデータを保存するための記憶領域で「メモリ」とも呼ばれます。
RAM容量の単位はバイト(byte)で一般的にBと表記され、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)、TB(テラバイト)のように使われます。
RAM容量が大きいほど同時処理などの性能が高くなり、たとえば複数のアプリを開いても軽快な動作の維持が可能です。スマホの場合は、2~16GBほどの容量が搭載されています。
RAM(メモリ)とROM(ストレージ)の違い
ROM(Read Only Memory)は、長期的にデータを保存するための記憶領域で「ストレージ」とも呼ばれます。
ダウンロードした動画・写真などのコンテンツやインストールしたアプリなどはストレージに保存されます。容量が大きいほどたくさんのデータを保存することが可能で、スマホの場合は64GB~1TB(1,024GB)ほどのストレージが搭載されます。
RAM(メモリ)とROM(ストレージ)の関係は、作業机によく例えられます。
ROM(ストレージ)は、ファイルや道具などをしまっておく「引き出し」にあたり、引き出しの容量が大きければ、たくさんのファイルや道具を保管しておくことが可能です。
一方、RAM(メモリ)は、机の上の「作業スペース」にあたります。広い作業スペースが確保されていれば、道具やファイルを広げて、同時に多くの作業をこなすことができるでしょう。
RAM(メモリ)の目安
実際のAndroid™スマホのRAM容量の一例は以下のとおりです。なお、iPhoneのRAM容量は非公表となっています。
|
RAM容量 |
該当するスマホの例 |
|---|---|
|
4GB |
OPPO A79 5G |
|
6GB |
AQUOS sense8 |
|
8GB |
Xperia 5 V |
Androidでは、性能が高いラインアップのスマホ(ハイエンドスマホ)の場合、8GB以上のRAM容量が搭載されることが多いです。
また、性能と価格のバランスがよい中価格帯のスマホ(ミドルレンジスマホ)では6~8GB程度、安価で性能が控えめなスマホ(エントリースマホ)では~4GB程度が、RAM容量の目安となります。
Android™のRAM(メモリ)の確認方法
Androidに搭載されたRAM容量は、製品ページのスペック表などで確認できます。メーカー公式Webサイトや購入元の携帯電話会社の公式Webサイト内の製品ページから、スペック表を確認してみましょう。
Androidでの平均メモリ使用状況の確認方法
Androidでは、「開発者向けオプション」をオンにするとRAM容量やRAMの平均使用量を確認できます。
開発者向けオプションは、「設定」>「デバイス情報」から「ビルド番号」を7回タップすると「設定」の中に項目が追加されます。追加後は「設定」>「システム」>「開発者向けオプション」からアクセスが可能です。
開発者向けオプションの中にある「メモリ」の項目から「メモリ使用量のプロファイリングを有効化」をオンにすると、「平均メモリ使用」や「合計メモリ」などの情報が確認できます。

設定アプリの「デバイスケア」から、ストレージの使用内訳を確認できるものもあります。
なお、選択する項目の名称や手順はスマホの機種やOSのバージョンによって異なる場合があります。詳しくは取扱説明書や公式Webサイトなどでご確認ください。
RAM(メモリ)不足の影響
RAM不足の主な影響としては、以下が挙げられます。
- スマホの動作が遅くなる
- アプリの立ち上がりが遅くなる
- Webページの読み込みが遅くなる
メモリ不足の影響で快適にスマホが使えないときは、以下で紹介する対処法を試してみましょう。
RAM(メモリ)不足の主な対処法

RAM不足の症状があるときの主な対処法としては、以下が挙げられます。
- キャッシュを削除する
- 使用していないアプリを終了する
- RAM(メモリ)を拡張する
キャッシュを削除する
ブラウザなどのキャッシュを削除すると、RAMの使用量を削減できます。
たとえば、iPhoneの「Safari」のキャッシュは、以下の手順で削除します。
- 「設定」>「アプリ」>「Safari」の順にタップする
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップする
- 削除する期間を選択する
- 「履歴を消去」をタップする
Androidの「Google Chrome」のキャッシュは、以下の手順で削除します。
- 「Chrome」アプリを開く
- 「︙」>「閲覧履歴データの削除」をタップする
- 削除する期間を選択する
- 「データを削除」をタップする
そのほか、各アプリのキャッシュは、スマホの設定アプリから対象のアプリを選択して削除、または各アプリの設定画面から項目を選択して削除、などの方法で対応可能です。
※スマホのキャッシュ削除についての詳細はこちらをご確認ください。
使用していないアプリを終了する
使用していないアプリを終了して、RAMの使用量を少なく抑えることができます。アプリは、iPhone・Androidのどちらも以下の手順で終了できます。
- 画面下部を上にスワイプして、画面の中ほどで止める
- 左右にスワイプして、終了するアプリを探す
- 終了するアプリを上にスワイプして終了する
RAM(メモリ)を拡張する
一部のスマホでは、ストレージの一部を使用して仮想的にRAMを拡張できる「仮想メモリ」などと呼ばれる機能への対応があります。
たとえば、OPPO Reno11 Aは、ストレージの空き容量が十分にあれば、その一部を使用して最大16GB相当までの拡張※が可能です(拡張なしの通常は8GB)。
仮想メモリへの対応ができるスマホであれば、機能をオンにしてメモリ不足の症状が改善されるか試してみましょう。
なお、RAMを拡張することでスマホの動きはよくなりますが、拡張した分だけスマホの充電消費量が増えることには注意が必要です。
※ROMの一部を使用するため、応答速度はRAMの速度と異なります。
RAM(メモリ)を理解して快適にスマホを使おう
RAMは、一時的にデータを保存するための記憶領域です。スマホの場合は2~16GBほどの容量が搭載されており、RAM容量が大きいと同時処理などの性能が高くなります。
Androidでは、製品ページからRAM容量の確認が可能です。
なお、RAM容量が不足すると、Webの表示やアプリの立ち上がりが遅くなるなどの影響があります。RAM容量の不足時には、キャッシュの削除、アプリの終了、RAMの拡張などの対処法が有効です。
ぜひRAMを理解して、快適にスマホを使用していきましょう。なお、手持ちのスマホのメモリ不足で悩んでいるなら、RAM容量の大きいスマホへの買い替えが根本的な解決策になります。
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