iCloud(アイクラウド)とは?主な機能や容量、設定方法などを詳しく解説

iCloud(アイクラウド)は、Apple社が提供・運営するクラウドサービスです。
データのバックアップなど多種多様な機能があるので、Apple製品を保有している方はiCloudの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、iCloudがどのようなものなのか解説するので、ぜひ参考にしてください。
iCloudとは
iCloudとは、Apple社が提供・運営しているクラウドサービスで、テキスト・写真・動画などの多種多様なデータをインターネット上で安全に保存・共有できます。
iCloudには、主にiPhoneやiPadなど、Apple製品のデータをバックアップする機能もあるため、Apple製品を保有している方は万が一の事態に備えて、iCloudの利用を検討するとよいでしょう。
主なApple製品に関して、iCloudを快適に利用できる推奨システム条件、そしてiCloudを利用できる最小システム条件を下表にまとめました。
|
推奨システム条件 |
・iPhone:iOS 18 |
|---|---|
|
最小システム条件 |
・iPhone:iOS 10以降 |
iCloudは、5GBまでの容量であれば、無料で保存できます。それ以上の容量が必要な場合は、有料のサブスクリプションサービス「iCloud+」を利用しましょう。
なお、Apple製品でiCloudの設定をしておくと、Windowsデバイスからも「Windows用iCloud」を通してiCloudに保存されている写真やファイルの閲覧、共有が可能です。
iCloudの主な機能

iCloudの主な機能は、以下の4つが挙げられます。
・写真や動画など、さまざまなデータの保存と共有が可能
・iPhoneやiPadのデータを自動的にバックアップして復元できる
・複数の製品で各種情報を同期できる
・紛失したiPhoneなどの端末を探せる
それぞれに関して詳しく説明します。
写真や動画など、さまざまなデータの保存と共有が可能
iCloudを利用すれば、テキストや写真・動画など、多種多様なデータをクラウドサーバー上で安全に保存できます。保存したデータは、ほかの端末(iPhoneやiPadなど)からも閲覧できます。
iCloud キーチェーンを設定すれば、パスワードの保存や自動入力が可能です。iCloudミュージックライブラリに音楽を追加し、同じアカウントの別端末と共有できることも魅力です。また、共有アルバム機能を活用すれば、家族や友人とも写真・動画を共有できます。
iPhoneやiPadのデータを自動的にバックアップして復元できる
iCloudには、iPhoneやiPadのデータをバックアップする機能もあります。
バックアップしておけば、万が一の事態が発生しても、クラウド上のデータから復元が可能です。iPhoneの故障・紛失・盗難に備えて、自動でバックアップする設定をオンにしておきましょう。
自動バックアップの設定については、後述の 自動バックアップ機能をオンに設定する方法をご確認ください。
複数の製品で各種情報を同期できる
iCloudには、複数のApple製品で各種情報(連絡先・メール・リマインダー・ブックマークなど)を同期する機能もあります。
パスワードやクレジットカード情報の同期も可能であり、iPhoneなどのApple製品をスムーズに利用できます。
また、Windowsの製品の場合は「Windows用iCloud」に、iCloudで使用しているApple Accountでサインインすると、Windowsデバイスとの同期が可能です。
紛失したiPhoneなどの端末を探せる
iPhoneなどのApple製品や、AirTagを付けたアイテムを紛失した場合は、「探す」機能をご活用ください。
iCloudにサインインし、探したい端末がある場所を地図上に表示できます。遠隔で端末にロックをかけたり、データを消去したりして情報の流出を防ぐことも可能です。
iCloud+の料金プラン
iCloudおよびiCloud+でバックアップできる容量と月額料金を下表にまとめました(2025年5月2日時点)。
|
バックアップできる容量 |
月額料金 |
|---|---|
|
iCloud(5GB) |
無料 |
|
iCloud+(50GB) |
150円(税込) |
|
iCloud+(200GB) |
450円(税込) |
|
iCloud+(2TB) |
1,500円(税込) |
|
iCloud+(6TB) |
4,500円(税込) |
|
iCloud+(12TB) |
9,000円(税込) |
ご自身に適した料金プランを選びましょう。詳細および最新情報は、Apple社公式Webサイトの「iCloud+のプランと料金」でご確認ください。
※「iCloud+のプランと料金」は、Apple公式サイトをご確認ください。
iCloudの設定方法
利用するApple製品(iPhoneなど)にApple IDでサインインすることにより、iCloudを設定できます。
iPhoneの場合は、以下の手順で設定しましょう。
1.「設定」アプリ>「(ユーザ名)」>「iCloud」の順にタップする
2.アプリまたは機能をタップする(たとえば「写真」や「メモ」など)
3.「この[デバイス]を同期」または「この[デバイス]で使用」をオンに切り替える
4. 画面左上の「<戻る」をタップしてから、「すべて見る」または「すべてを表示」をタップし、使用するアプリをオンに設定する
上記の手順により、iCloudに情報を保存するアプリや、使用するiCloudの機能を個別に選択できます。
自動バックアップ機能をオンに設定する方法
iCloudの自動バックアップ機能は、以下の手順でオンに設定できます。
1.「設定」アプリ>「(ユーザ名)」の順にタップする
2.「iCloud」>「iCloudバックアップ」の順にタップする
3.「この[デバイス]をバックアップ」をオンの状態に切り替える
自動バックアップは、上記の手順で機能をオンに設定したうえでWi-Fi®に接続し、充電している状態の時に実施されます。
iCloudに保存されているデータの確認方法
iCloudに保存されているデータを確認したい場合は、iCloudのファイルストレージ機能である「iCloud Drive」へアクセスして、Apple Accountを使ってサインインしましょう。
サインインすると、保存されているデータを確認できます。また、AirDropやメールで共有することも可能です。
Apple製品だけではなく、Windowsがインストールされたパソコンでも確認・操作できます。
バックアップからデータを復元する方法
バックアップからデータを復元する方法を解説します(iPhoneの場合)。Wi-Fiに接続した状態で、以下の操作をしてください。
1. iPhoneを初期化(「設定」アプリ>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」の順にタップし、画面の表示に従って操作)する
2.初期化完了後、iOS設定アシスタントが表示される
3.「アプリとデータを転送」画面が表示されるまで案内に沿って進み、「iCloud バックアップから」をタップする
4.Apple IDでiCloudにサインインし、バックアップを選択すると、転送が開始される
5.画面の案内に沿って、アプリと購入済みのコンテンツを復元する
6.進行状況バーが表示されるので、しばらく待機する(進行状況バーが最後まで進むと、セットアップが完了)
7.写真などのコンテンツや各種情報の復元プロセスが、情報量に応じてバックグラウンドで数時間または数日続く
複数のApple IDでiTunes StoreやApp Storeでコンテンツを購入した場合は、5の手順にて各IDでサインインしてください。
iCloudの空き容量を確認する方法
iPhoneでは、「設定」アプリでユーザ名をタップして「iCloud」を開くと、現時点のストレージ利用量を棒グラフで確認することが可能です。
詳細を知りたい場合は、「ストレージ」または「アカウントストレージの管理」をタップしましょう。アプリと機能がリストアップされ、それぞれのiCloudストレージ利用量が表示されます。
また、iCloudの空き容量が少なくなると、「iCloudストレージの空き領域が不足しています」というアラートが自動的に表示されます。
iCloudの空き容量が不足している場合の対処法
iCloudの空き容量が不足している場合は、不要な写真・動画などのデータを削除したり、別のストレージへ移動したりしましょう。
それでも空き容量を確保できない場合は、iCloud+にアップグレードして、バックアップや写真・動画などのデータを安心して保存できるようにしましょう。
ただし、上述したように、iCloud+はサブスクリプションサービスであり、継続的に利用料金がかかります。パソコンへのバックアップなど、ほかの方法で対処することも可能なため、ご自身にあったバックアップの方法を検討しましょう。
※パソコンでのバックアップの方法については、こちらをご確認ください。
iPhoneなどを利用する場合はiCloudでデータのバックアップを実施しよう
iPhoneなどのApple製品を利用する場合は、故障・紛失・盗難に備えて、iCloudでデータをバックアップしましょう。
iCloudの容量が不足している場合は、iCloud+へのアップグレードや、ストレージ容量が大きい製品への買い替えなどもご検討ください。
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