プリペイドSIMとは?購入できるコンビニやメリット・デメリットなどを紹介

プリペイドSIMとは、料金を前払いすることで携帯キャリアと契約せずに利用できる使い切りタイプのSIMのことです。
旅行や出張などの短期間だけインターネット回線を利用したいシーンでは、プリペイドSIMが役立ちます。
今回はプリペイドSIMの基本的な情報や購入できるコンビニ、利用するメリット・デメリットなどを紹介します。
プリペイドSIMとは「使い切りタイプのSIM」のこと
プリペイドSIMとは、利用できるデータ容量や利用期限が決められている使い切りタイプのSIMです。設定されたデータ容量を使い切るか、利用期限を過ぎると使えなくなります。
携帯キャリアと契約して利用する一般的なSIMカードと異なり、プリペイドSIMは契約手続きなしで利用できるのが特長です。プリペイドSIMを購入し、必要な設定を行うだけで利用できます。
使い切りタイプのプリペイドSIMは、短期間だけスマホでインターネット回線を利用したい場合に便利です。プリペイドSIMが特に役立つシーンとしては、以下が挙げられます。
- 出張や海外旅行などで短期間だけインターネットを使いたいとき
- 引っ越し先のインターネット回線が開通するまでの通信手段がほしいとき
- 子どもや家族に一時的にインターネット回線を利用できるスマホを持たせたいとき
- サブ回線を利用したいとき
- データ容量が不足して一時的に補いたいとき
なお、海外でプリペイドSIMを利用する場合は、海外用のプリペイドSIMの購入が必要です。海外用のプリペイドSIMを購入する際は、行先の国に対応したプリペイドSIMかどうか確認しましょう。
プリペイドSIMを購入できるコンビニは?
プリペイドSIMは家電量販店や通販サイトなどで購入できますが、一部コンビニでも取り扱いがあります。
「家電量販店が近くにない」「配送を待たずにすぐ入手したい」といった場合は、最寄りのコンビニでプリペイドSIMが販売されていないかチェックしてみましょう。
コンビニで取り扱いのあるプリペイドSIMには、ローソンやNewDays(一部店舗)で購入できる「Japan Travel SIM」や、ローソン、ファミリーマートで購入できる「IIJmioえらべるSIMカード」が挙げられます。
プリペイドSIMを利用するメリット
プリペイドSIMは契約手続きが不要であったり、使いすぎの心配がなかったりと、さまざまなメリットがあります。以下では、プリペイドSIMを利用する具体的なメリットを紹介します。
- 契約手続きなしですぐに利用できる
- 使いすぎる心配がない
- 違約金がかからない
- 携帯キャリアとの契約が難しい人でも利用できる
契約手続きなしですぐに利用できる
携帯キャリアの一般的なSIMカードを利用する場合、本人確認書類の提出や審査、プラン選びなど、利用開始までにさまざまな手続きを行う必要があります。
一方、プリペイドSIMは契約手続きを行う必要がありません。購入後すぐに利用できるため、手続きの手間を省きたい方やSIMカードを急いで入手したい方にも便利です。
使いすぎる心配がない
プリペイドSIMは、「1GBまで」「3GBまで」などのように、利用できるデータ容量があらかじめ決められています。
決められたデータ容量を使い切った場合は通信が停止するため、使いすぎによって高額な料金が請求される心配がありません。
違約金がかからない
先述したように、プリペイドSIMは契約不要な使い切りタイプのSIMです。
携帯キャリアと契約して利用するSIMと異なり、プリペイドSIMは解約の必要がないため、解約時の違約金を心配する必要がありません。
携帯キャリアとの契約が難しい人でも利用できる
人によっては、携帯キャリアのSIMカードを契約するのが難しい場合もあるでしょう。たとえば、携帯電話料金の支払いを滞納した履歴がある場合は審査に通過できず、携帯キャリアのSIMカードを契約できない可能性があります。
しかし、一般的なデータ通信専用のプリペイドSIMなら購入するだけで利用できるため、審査に不安がある人でも利用しやすいのが特長です。
プリペイドSIMを利用するデメリット
プリペイドSIMはさまざまなメリットがある一方で、いくつかデメリットもあります。ここからは、プリペイドSIMを利用する主なデメリットを紹介します。
- 電話番号付きのプリペイドSIMは少ない
- データ容量の制限と利用期限がある
- 通常のSIMカードよりも料金が高い傾向にある
電話番号付きのプリペイドSIMは少ない
プリペイドSIMはデータ通信専用のものが多く、音声通話が可能な商品は限られています。データ通信専用のプリペイドSIMで通話したい場合は、インターネットを利用した通話アプリを使う必要があります。
なお、電話番号付きのプリペイドSIMは携帯電話不正利用防止法の対象となるため、データ通信専用のSIMカードとは異なり本人確認が必要です。
データ容量の制限と利用期限がある
携帯キャリアのSIMカードと違い、プリペイドSIMはあらかじめ利用できるデータ容量と利用期限が決められています。
たとえば、データ容量が10GB、利用期限が180日間に設定されているプリペイドSIMでは、10GBを使い切るか、180日間を過ぎると使えなくなります。
利用期限内であればデータ容量を追加できるタイプのプリペイドSIMも一部ありますが、基本的には使い切りです。プリペイドSIMを適切に選ばないと、データ容量の不足や利用期限切れに悩む可能性があるので注意しましょう。
通常のSIMカードよりも料金が高い傾向にある
プリペイドSIMは手軽に利用できる分、料金は通常のSIMカードに比べて割高です。音声通話が可能なプリペイドSIMは特に割高な傾向にあります。
一時的な利用ではなく長期的に利用する予定なら、格安SIMを契約した方がコストを抑えられる場合もあります。
プリペイドSIMを利用する手順

プリペイドSIMは主に以下の手順で利用します。
1.スマホにSIMロックがかかっていないか確認する
2.スマホのSIMカードのサイズを確認する
3.プリペイドSIMを購入する
4.開通手続きを行う
5.プリペイドSIMをスマホに挿入する
6.APN設定を行う
以下でプリペイドSIMを利用する手順を詳しく見ていきましょう。
1.スマホにSIMロックがかかっていないか確認する
SIMロックとは、スマホが特定の携帯キャリアのSIMカードしか利用できないように設定されている状態のことです。スマホにSIMロックがかかっている場合は、解除しないとほかの事業者のSIMカードを利用できません。
スマホにSIMロックがかかっていないかを事前に確認しないと、購入したプリペイドSIMが利用できない可能性があります。そのため、SIMロックの有無はプリペイドSIMの購入前に確認しておきましょう。
スマホにSIMロックがかかっていないかどうかは、以下の方法で確認できます。
|
スマホの種類 |
SIMロックがかかっていないかどうか確認する手順 |
|---|---|
|
iPhone |
1.「設定」アプリ>「一般」>「情報」の順にタップする |
|
Android™ |
1.「設定」アプリをタップする |
Androidの場合は機種によってSIMロックの確認方法や設定内の項目の表記が異なるため、公式Webサイトなどを見ながら確認しましょう。
スマホにSIMロックがかかっている場合は携帯キャリアの店頭や公式アプリ、公式Webサイトなどから解除の手続きをしてください。
なお、2021年10月1日以降に発売されたスマホは、SIMロックを設定せずに販売することが義務付けられているため、SIMロック解除の手続きは不要です。それより前に発売されたスマホにはSIMロックがかかっている可能性があります。
2.スマホのSIMカードのサイズを確認する
スマホのSIMカードには「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」と、内蔵型の「eSIM」があり、以下のようにそれぞれサイズが異なります。
|
SIMカードの種類 |
サイズ(縦×横×厚さ) |
|---|---|
|
標準SIM |
25 mm×15mm×0.76mm |
|
microSIM |
15 mm×12mm×0.76mm |
|
nanoSIM |
12.3 mm×8.8mm×0.67mm |
|
eSIM |
スマホに内蔵されている |
スマホが対応しているサイズのSIMカードでないと使うことができないため、プリペイドSIMを購入する前に、現在使っているスマホに対応しているSIMカードのサイズを確認しておきましょう。
SIMカードのサイズは、携帯キャリアやメーカーの公式Webサイト内にあるスマホの商品概要欄から確認できます。また、スマホからSIMカードを取り外してサイズを測るのも確認方法のひとつです。
※SIMカードの種類についての詳細はこちらをご確認ください。
3.プリペイドSIMを購入する
SIMロックの有無とSIMカードのサイズを確認したら、プリペイドSIMを購入しましょう。先述したように、プリペイドSIMは通販サイトや家電量販店、コンビニなどで購入できます。
プリペイドSIMの利用中にデータ容量が不足しないよう、購入前にどの程度のデータ容量を使うのか予測しておくと安心です。
たとえば、データ容量が1GBある場合、インターネット通話アプリの音声通話は約55.5時間、HD高画質の動画視聴は約1.4時間(1分あたり12MB程度の場合)利用できます。
4.開通手続きを行う
プリペイドSIMの購入後は、利用を開始するために開通手続きが必要です。
開通手続きの方法はプリペイドSIMの販売会社によって異なるため、購入時に確認しておきましょう。開通手続きを行う方法の例としては、「指定の連絡先に電話をかける」「指定のURLにアクセスする」などが挙げられます。
5.プリペイドSIMをスマホに挿入する
開通手続きが済んだら、購入したプリペイドSIMをスマホに挿入しましょう。プリペイドSIMをスマホに挿入する手順は以下のとおりです。
1.スマホの電源を切る
2.SIMカードトレイを取り出すための細いピンを用意する
3.台紙からプリペイドSIMを切り離す
4.スマホ側面のSIMカードトレイにある小さな穴に細いピンを押し込む
5.SIMカードトレイを出して、元々入っているSIMを取り出す
6.切り欠きの部分をあわせて、購入したプリペイドSIMをはめ込む
7.SIMカードトレイを閉じる
なお、SIMカードトレイの位置はスマホの機種によって異なります。SIMカードトレイの位置がわからない場合は公式Webサイトなどで確認しましょう。
6.APN設定を行う
プリペイドSIMによっては、利用前にAPN設定が必要なものもあります。
APN設定とは、スマホをインターネットに接続するために必要な初期設定です。APN設定を行う大まかな流れは以下のとおりです。
|
スマホの種類 |
APN設定の方法 |
|---|---|
|
iPhone |
1.プリペイドSIMを挿入しているスマホをWi-Fi®に接続する |
|
Android |
1.「設定」アプリからAPN設定画面を開く |
詳しい設定方法は、プリペイドSIMに付属しているマニュアルやプリペイドSIMの販売会社の公式Webサイトなどから確認できます。
状況や目的にあわせてプリペイドSIMを賢く活用しよう
契約不要で購入後すぐに利用できるプリペイドSIMは、旅行や出張などさまざまな場面で役立ちます。
また、利用できるデータ容量や利用期限、音声通話の可否などは商品によって異なります。購入後に不便な思いをしないためにも、自分の状況や目的にあったプリペイドSIMを選びましょう。
プリペイドSIMは手軽に使える一方で、利用料金は比較的割高です。日常的にスマホを利用する場合は、おトクに契約できる携帯キャリアのSIMカードも検討しましょう。携帯キャリアでは、利用状況にあわせて、自分にあった料金プランを選択することができます。
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