0800の電話番号はどこからかかってきている？対処法や迷惑電話と思われる理由も解説

0800は着信側が通話料を負担する「着信課金番号」で、コミュニケーションセンター、企業、公的機関などさまざまなところで利用されています。
今回は、0800の電話番号の概要や、かかってきたときの対処法を解説します。

0800の電話番号とは?

0800から始まる電話番号は、0120と同じ「着信課金番号」と呼ばれる電話番号です。

0800の電話番号へ発信したときの通話料は、0120と同様に電話を発信した側ではなく、電話を着信した側が負担します。0800からの電話に出ても、番号を契約している事業者などの側が負担するため、通話料を自分で負担する必要はありません。

0800の電話番号は、0120の番号の利用可能数が少なくなってきたことを受け、1999年7月に郵政省(現総務省)から割り当てられ、通話料着信課金サービス用の番号として利用されるようになりました。

0800や0120の番号を使った通話料着信課金サービスは、楽天モバイルやNTTドコモビジネス、KDDI、ソフトバンクなどにより、以下のようなサービス名称で提供されています。

・楽天モバイル「フリーボイス」

・NTTドコモビジネス「フリーダイヤル」

・KDDI「フリーコール」

・ソフトバンク「フリーコールスーパー」

0800から始まる電話番号はどこからかかってきている?

0800から始まる電話番号は、たとえば以下のようなところで利用されています。

・企業のコミュニケーションセンター

・通信販売の注文窓口

・官公庁や自治体の相談窓口

発信者(電話をかけるユーザー)が通話料を負担する必要がなく、心理的なハードルが低いことから、問い合わせや相談窓口などで0800の電話番号が広く利用されています。

0800とナビダイヤルの違い

ナビダイヤルは、「0570」から始まるNTTドコモビジネスが提供する電話サービスです。

「0570＋6桁」の専用番号を、全国の複数拠点で統一の電話番号として利用できるのが特長です。着信側が通話料を負担する着信課金番号とは異なり、ナビダイヤルでは発信者側が通話料を負担します。

また、ナビダイヤルは、かけ放題オプションの対象外であり、オプションに加入していても発信者側に通話料が発生します。

0800からの着信は迷惑電話?

0800の電話番号から着信があると、迷惑電話なのか、正規の事業者からの連絡なのか、疑問に感じる人もいるかもしれません。

冒頭でも紹介のとおり、実際には0800の電話番号は企業や行政のお問い合わせ窓口に広く利用されており、すべてが迷惑電話とは限りません。

ただし、0800の電話番号は、企業や公的機関だけでなく、迷惑電話や営業電話にも利用されることがあります。以下が、迷惑電話などに0800の電話番号が使われる主な理由です。

・080の電話番号と誤認しやすい

・番号が全国共通のため、固定電話番号と比べて発信元を特定しづらい

・詐欺業者が正規の業者を装うために利用しやすい

知らない番号からの着信であれば、電話に出ないことでリスクを避けられます。

0800の電話番号からかかってきたときの対処方法

0800の電話番号からかかってきたときの対処法としては、以下が挙げられます。

見覚えのない電話番号からの着信には出ない

電話番号をWebで検索する

着信拒否に設定する

見覚えのない電話番号からの着信には出ない

知らない0800番号から着信があったときは、電話に出ないようにしましょう。安易に応答すると、うっかり個人情報を話してしまったり、営業トークで不要な時間を取られてしまったりする可能性があります。

また、相手に「応答した番号」として記録されると、繰り返し電話がかかってくることも想定されます。見覚えのない番号はいったん電話を取らずに、必要に応じて後から番号を調べるなどの対応を行いましょう。

電話番号をWebで検索する

着信した0800の電話番号をインターネットで検索すると、発信者の情報がわかることがあります。

電話番号をまとめたデータベースサイトや口コミ掲示板では、ほかの利用者がその番号について投稿している場合があります。たとえば「迷惑電話だった」「企業のカスタマーサポートだった」といった情報を確認できることもあるでしょう。

不審な発信者として多く報告されている番号であれば、折り返しの電話は控えましょう。

着信拒否に設定する

営業電話や詐欺のような勧誘など、明らかに迷惑電話だと判断できる場合は、着信拒否を設定しておきましょう。

スマホには、多くの機種に標準で着信拒否機能が搭載されており、着信拒否の番号を設定することが可能です。

iPhoneでは、以下の手順で着信拒否を設定できます。

1.「電話」アプリ内で「履歴」タブを開く

2.着信拒否する電話番号の「i」のアイコンをタップする

3.「発信者を着信拒否」をタップする

4.「連絡先を着信拒否」をタップする

Android™では、以下の手順で着信拒否を設定できます。

1.「電話」アプリ内の「ホーム」タブでメニューを開く

2.「通話履歴」をタップする

3.着信拒否する電話番号をタップする

4.「ブロックして迷惑電話として報告」をタップする

自宅の固定電話でも、電話機に着信拒否の機能があれば、迷惑電話の番号を登録しておきましょう。

0800から始まる電話番号についてよくある質問

0800から始まる電話番号について、よくある質問をまとめています。

0800はどこの電話番号?

0800は0120と同様に、発信者ではなく着信者(番号を契約している事業者)が通話料を負担する「着信課金番号」であり、コミュニケーションセンター、企業、公的機関などで利用されています。

ただし、迷惑電話や営業電話に0800の電話番号が利用されることもあります。

知らない電話番号からの着信であれば、いったん電話には出ずに番号を調べ、必要があれば折り返すといった対応が推奨されます。

0800から始まる電話番号の桁数は?

0800から始まる電話番号は、0800を含めて11桁です。0120が10桁であるのに対して1桁多い構成になっています。

0120と0800の違いは?

0120と0800はいずれも、電話を受けた側(番号を契約している事業者など)が通話料を負担する着信課金番号です。現状は0120の方が認知度は高いものの、仕組みとして大きな違いはありません。

元々は0120の電話番号が長らく利用されてきましたが、0120から始まる電話番号の不足を背景に、0800の番号が新たに割り当てられて利用されるようになりました。

0800の電話番号を理解して適切に対応しよう

0800の電話番号は、番号を契約している事業者などの着信者側が通話料を負担する着信課金番号です。コミュニケーションセンターや公的機関の窓口などで多く利用される番号ですが、迷惑電話や営業電話に利用される場合もあります。

0800の電話番号から着信があった場合、見覚えのない番号であれば電話には出ずに番号をインターネットで検索しましょう。必要があれば折り返し、迷惑電話であれば、着信拒否を設定することで繰り返しの着信が避けられます。

0800の電話番号について理解し、着信の際には適切に対応しましょう。また、着信拒否など、電話番号の管理がしやすい製品への買い替えもおすすめです。

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