パスキーとは?認証の仕組みやスマホでの設定・使い方をわかりやすく紹介

パスキーとは?認証の仕組みやスマホでの設定・使い方をわかりやすく紹介
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2026.08.21

パスキーを利用すれば、パスワードを使わずに生体認証などで安全にログインできます。「パスワードの管理が面倒」「使い回しによる流出が不安」と感じている場合は、パスキーの活用が有効です。

今回は、パスキーの仕組みやメリット、iPhone・Android™スマホでの具体的な使い方をわかりやすく紹介します。

目次

パスキーとは

パスキーは、パスワードの代わりに生体認証やパスコードなどでログインできる認証方式です。

指紋認証、顔認証、パスコードなどで本人確認を行うため、サービスごとにパスワードを設定したり、覚えたりする負担を減らせます。パスワード自体を使わないため、偽メールなどでパスワードを盗み取るフィッシング詐欺などのリスクも軽減できます。

パスキーは、FIDOアライアンスとW3C(World Wide Web Consortium)が標準化を進めてきた「FIDO2」の技術に基づく認証方式です。

Apple、Google、Microsoftなどのプラットフォームでも対応が進んでおり、パスワードに代わる次世代のログイン手段として利用が広がっています。

楽天グループでも順次、パスキーの導入が進められています。楽天モバイルでは、Rakuten Linkアプリへのログインや、楽天モバイルWebサイト上でのログインにパスキーを利用できます。

楽天モバイルのパスキー認証について詳しくは、こちらをご確認ください。

パスキーの仕組み

パスキーは、公開鍵暗号方式という技術を使った新しい認証の仕組みです。公開鍵暗号方式では、サービスに登録するときに「公開鍵」と「秘密鍵」が自動生成されます。

公開鍵はサービス側のサーバーに保管され、秘密鍵はユーザーのスマホやパソコン内に保存されます。ログイン時は、この2つの鍵が対応しているかどうかを確認することで本人認証を行います。

ログインするときの認証の流れは、以下のとおりです。

  1. Webサービスへのログインを試みる
  2. サービス側からチャレンジと呼ばれるランダムな文字列が送られる
  3. スマホやパソコン内の秘密鍵を使うために生体認証が求められる
  4. 生体認証後にチャレンジへのデジタル署名が作成される
  5. 署名をサービス側に送る
  6. サーバーが保管している公開鍵で署名を検証する
  7. 正しい本人からのアクセスであると確認され、ログインが完了する

パスキーの秘密鍵は、スマホやパソコンから外部に送信されないため、通信を盗み見られても悪用されにくいとされています。

また、パスキーは、登録先のサービスを識別するドメイン情報(RP ID)にひもづく仕組みです。正規サイトとは異なるドメインの偽サイトでは、原則としてそのパスキーを使った認証が成立しにくいため、フィッシング詐欺にも強い認証方式とされています。

パスキーはどのような場面で使える?

パスキーは、主に以下のような場面で利用できます。

  • 各種アカウントへのログイン
  • 金融機関・ECサイト・各種Webサービスへのログイン

たとえば、Apple Account、Google アカウント、Microsoft アカウントなど、パスキーに対応したアカウントで利用できます。

また、金融機関・ECサイト・各種Webサービスなどの対応サービスでも、スマホやパソコンの生体認証・パスコードを利用してパスキーでログインできます。

利用できるサービスは順次増えていますが、対応状況はサービスごとに異なります。最新の情報は、各サービスの案内やヘルプページで確認しましょう。

パスキーを使う人が増えている理由は?

パスキーを使う人が増えている背景には、以下のような理由があります。

  • パスワード流出・フィッシング詐欺の対策として
  • パスワードが覚えきれない
  • 運営会社が協力して推進している

パスワード流出・フィッシング詐欺の対策として

パスワードの場合、以下のような攻撃や詐欺に遭うリスクがあります。

  • リスト型攻撃:他サービスで流出したID・パスワードのリストを使い、不正ログインを試みる攻撃
  • 総当たり攻撃:文字の組み合わせを総当たりで試し、ログインしようとする攻撃
  • フィッシング詐欺:本物そっくりの偽メールや偽サイトでユーザーを騙し、パスワードなどの情報を入力させて盗み取る詐欺

パスワードを使わないパスキーであれば、リスト型攻撃や総当たり攻撃によって不正ログインされるリスクを軽減できます。

また、前述のとおり、パスキーは登録先のドメイン情報(RP ID)にひもづく仕組みのため、正規サイトとは異なるドメインの偽サイトでは原則として認証が成立しにくく、フィッシング詐欺の被害を防ぎやすくなります。

iPhoneのパスワードの漏洩への警告表示について詳しくは、こちらをご確認ください。

パスワードが覚えきれない

ショッピングサイト・SNS・動画・音楽配信サービスなど、利用するWebサービスが増えるほど、管理するアカウントも多くなります。

Webサービスを安全に利用するには、サイトごとに異なる複雑なパスワードを設定することが推奨されますが、すべてを記憶するのは現実的に難しいでしょう。

覚えやすい単純な文字列にしたり、同じパスワードを使い回したりすると、第三者に推測されたり、流出時に悪用されたりするリスクが高まります。

その点、パスキーであれば生体認証などでログインでき、パスワードを覚える必要がありません。パスキーに対応したサービスを利用すれば、パスワードを管理する手間も減らせます。

運営会社が協力して推進している

Apple、Google、Microsoftの3社は、FIDOアライアンスの枠組みの中で連携し、パスキーの普及を共同で推進しています。

2022年5月には共同声明を発表し、FIDOアライアンスとW3C(World Wide Web Consortium)が策定したパスワードレスサインインの標準規格について、3社のプラットフォームでサポートを拡大する方針を表明しました。

具体的には、同じアカウントや対応する同期機能を利用している場合、新しいスマホやパソコンでも既存のパスキーを使いやすい仕組みが導入されています。

また、手元のスマホで認証することで、近くにある別のスマホやパソコンのアプリ・Webサイトにサインインできる機能も用意されています。対応するOSやブラウザでは、iPhoneとWindowsパソコンといった組み合わせでも、パスキーを活用しやすくなっています。

パスキーのメリット

ここでは、パスキーを利用する主なメリットを紹介します。

パスワードを覚える必要がなくなる

パスキーなら生体認証やパスコードでログインでき、パスワードを覚えておく必要がなくなります。

複雑な文字・数字の組み合わせを考えたり、多くのパスワードを管理したりする負担を軽減することが可能です。

セキュリティ面のリスクを抑えやすい

パスキーを利用しているWebサービスでは、パスワード自体を使わないため、偽メールや偽サイトでID・パスワードを入力させて盗み取るフィッシング詐欺のリスクを軽減できます。

また、パスキーは登録時のWebサイトやアプリのドメイン情報とひもづく仕組みです。そのため、正規サイトとは異なるドメインの偽サイトでは、原則としてそのパスキーを使った認証が成立しにくく、フィッシング詐欺への耐性が高い認証方式とされています。

パスキーのデメリット・注意点

パスキーを利用するうえで、いくつか確認しておきたいデメリット・注意点もあります。

スマホの盗難・紛失時はログインできなくなる可能性がある

パスキーは、スマホやパソコン内に保存された秘密鍵でログインする仕組みです。そのため、保存先のスマホやパソコンが紛失・盗難・故障などのトラブルに遭うと、ログインできなくなることがあります。

万が一に備えるには、iCloudキーチェーン(Appleのパスワード管理機能)やGoogle パスワード マネージャー(Googleのパスワード管理機能)といったクラウドの同期機能が有効です。

同じApple AccountやGoogle アカウントでログインしているスマホやパソコンでは、パスキーを同期できる場合があります。1台が使えなくなっても、別のスマホやパソコンからログインしやすくなります。

また、複数のスマホやパソコンでパスキーを利用できるように設定しておくことも有効です。利用中のサービスで、パスキーが利用できないときの代替の認証方法が用意されているかどうかも確認しておくと、ログインできない場合に対応しやすくなります。

スマホやパソコンによっては同期できない場合がある

利用しているスマホやパソコンの組み合わせによっては、パスキーをそのまま同期できない場合があります。異なるOSや製品間でパスキーを利用できるかどうかは、各サービスやOSの案内で確認が必要です。

たとえば、iPhoneで作成したパスキーはiCloudキーチェーンを通じてApple製品間で同期されますが、AndroidスマホやWindowsパソコンとの間では自動的には共有されません。

iCloudキーチェーンに保存したパスキーを異なるOSのスマホやパソコンで使いたい場合は、QRコードを使って近くのスマホで認証する方法(クロスデバイス認証)など、別の方法を利用する必要があります。

パスキーに対応していないサービスもある

パスキーは現在も普及が進んでいる最中で、対応していないサービスも多くあります。FIDOアライアンスの2025年の発表によると、世界のトップ100Webサイトのうちパスキー認証を導入しているサイトは48%とされています。

利用したいサービスがパスキーに対応していない場合は、引き続きパスワードなどでログインが必要です。

iPhone/Android™スマホでのパスキーの使い方

iPhone/Androidスマホでのパスキーの使い方を以下で見ていきましょう。

なお、操作手順や項目名はOSバージョンや製品によって異なるため、詳しくは公式Webサイトの製品ページなどをご確認ください。

ここでは、iPhone 17(iOS 26)、Google Pixel 8(Android 16)の手順をもとに紹介します。

iPhoneでパスキーを使う方法

iPhoneでパスキーを使う方法について、以下の手順をそれぞれ紹介します。

  • iPhoneでパスキーを使うための事前設定
  • iPhoneでパスキーを作成して保存する方法
  • iPhoneでパスキーを使ってログインする方法
  • iPhoneでパスキーを確認・削除する方法

iPhoneでパスキーを使うための事前設定

iPhoneでパスキーを使うためには、iCloudキーチェーンと2ファクタ認証をオンに設定しておく必要があります。

iCloudキーチェーンをオンに設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「設定」アプリ>「(画面上部の自分の名前/アカウント)」>「iCloud」をタップする
  2. 「iCloudに保存済み」の横の「すべて見る」>「パスワードとキーチェーン」をタップする
  3. 「このiPhoneを同期」をタップしてオンにする
  4. 画面の案内に従って設定を完了させる

2ファクタ認証をオンに設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「設定」アプリ>「(画面上部の自分の名前/アカウント)」>「サインインとセキュリティ」>「2ファクタ認証」をタップする
  2. 電話番号を入力して「次へ」をタップする
  3. 送信された確認コードを入力する

iPhoneでパスキーを作成して保存する方法

パスキーの作成と保存の手順は、アプリやWebサービスによって異なります。

アプリやWebサービスによっては、新しいアカウントの設定後、またはログイン後に画面に表示される指示に従ってパスキーの作成・保存が可能です。

また、サービス内の設定やパスキー作成ページなどから、パスキーの作成・保存ができる場合があります。

iPhoneでパスキーを使ってログインする方法

ログイン画面を開いたタイミングやアカウント名フィールドをタップしたタイミングなどで、パスキーの使用を選択する画面が表示されます。

画面の案内に従って、パスキーを使用してログインを実行します。

iPhoneでパスキーを確認・削除する方法

iCloudキーチェーンに保存したパスキーは、iPhone標準の「パスワード」アプリから確認・削除が可能です。「パスワード」アプリ内の「パスキー」をタップすると、保存済みのパスキーが一覧で表示されます。

一覧から特定のパスキーを長押しした後に「削除」をタップすると、削除ができます。

Androidスマホでパスキーを使う方法

Androidスマホでパスキーを使う方法について、以下の手順をそれぞれ紹介します。

  • Androidスマホでパスキーを使うための事前設定
  • Androidスマホでパスキーを作成して保存する方法
  • Androidスマホでパスキーを使ってログインする方法
  • Androidスマホでパスキーを確認・削除する方法

Androidスマホでパスキーを使うための事前設定

Androidスマホでパスキーを使うためには、画面ロックをオンにしておく必要があります。画面ロックをオンに設定する手順は、次のとおりです。

  1. 「設定」アプリ>「セキュリティとプライバシー」>「デバイスのロック解除」をタップする
  2. 使用したい画面ロックをタップし、画面の案内に従って設定する

パスワードがすでに保存されている場合、パスキーを自動生成できるように設定することも可能です。

具体的には、「Google Chrome」アプリから以下の手順で設定します。

  1. 「Google Chrome」アプリで「︙」をタップする
  2. 「設定」>「Google パスワード マネージャー」>「設定」をタップする
  3. 「パスキーを自動生成してすばやくログイン」をオンにする

Androidスマホでパスキーを作成して保存する方法

パスキー対応のWebサービスにアクセスすると、Google パスワード マネージャーでパスキーを作成するか確認されることがあります。

確認画面から案内に従って、パスキーの作成・保存が可能です。また、サービス内の設定やパスキー作成ページなどからパスキーの作成・保存ができる場合もあります。

Androidスマホでパスキーを使ってログインする方法

パスキー対応サービスのログイン画面にアクセスした後に、画面の案内に従ってパスキーを利用してログインを行います(画像はPayPalの場合で「パスキーを選択」などからパスキーによるログインが可能です)。

Androidスマホでパスキーを確認・削除する方法

Google パスワード マネージャーから、パスキーの確認・削除が可能です。「アカウント」タブで「パスキー」をタップするとパスキーの一覧を表示できます。

個別のパスキーをタップすると、生体認証後に「削除」などが選択できます。

パスキーについてよくある質問

パスキーについてよくある質問をまとめています。

パスキーとパスワード・パスコードの違いは?

パスキーは、生体認証などで本人確認をしてログインする認証方式です。一方、パスワードによる認証は、IDとともに登録済みの文字列を入力する認証方式です。

そのほか、パスコードは、スマホのロック解除などで本人確認のために入力する数字などのことです。パスキーの本人確認でも、パスコードが利用されることがあります。

機種変更した後もパスキーは使える?

iCloudキーチェーンやGoogle パスワード マネージャーなどで利用しているパスキーは、同じApple AccountやGoogle アカウントでログインしているスマホやパソコンに同期できます。

ただし、利用環境やサービスによっては同期できず、再設定が必要になることもあります。その場合は、パスワードやメール認証など別の方法でログインしたうえで、新しいスマホやパソコンでパスキーを登録し直します。

パスキーが設定・認証できないときはどうする?

パスキーがうまく設定・認証できないときは、Webサイトやアプリがパスキーに対応しているか、公式Webサイトで確認しましょう。

スマホの画面ロックや生体認証が有効になっているか、OS・ブラウザが最新バージョンになっているかも確認が必要です。どうしても利用できない場合は、パスワードの利用など、別の認証方法も検討しましょう。

保存したパスキーは確認・削除できる?

保存したパスキーは、スマホのパスワード管理機能などで確認できる場合があります。

iPhoneの場合は標準の「パスワード」アプリで、AndroidスマホではGoogle パスワード マネージャーから、それぞれパスキーの確認・削除が可能です。

パスキーを活用して安全にスマホを使おう

パスキーを使えば、パスワードを使わずに生体認証などでログインが可能です。パスワードの管理が不要になるだけでなく、フィッシング詐欺などのリスクも軽減できます。

スマホの場合は、AppleのiCloudキーチェーンやGoogle パスワード マネージャーなどでパスキーの保存・管理が可能です。

また、パスキーをより安全・快適に利用するためには、生体認証の精度やセキュリティ機能が向上している最新機種への買い替えもおすすめです。買い替えの際には、併せて携帯電話会社を見直すと、自分にあった料金プランが見つかる可能性があります。

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