携帯の乗り換えタイミングはいつ?手順や発生する費用、注意点についても解説
「利用料金を見直すために携帯電話会社を乗り換えたいけど、手続きとか難しそうだし面倒かも」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
乗り換えに必要な手続きは多いように見えますが、実際に必要な手順は決まっているので、事前に把握しておけば決して面倒ではありません。他社への乗り換えも含めた携帯電話の料金プランを見直すことができれば、自分にピッタリの料金プランも見つかりやすくなります。
そこで今回は、携帯電話会社を乗り換えるための手順から注意点までを分かりやすく解説します。
携帯・携帯電話会社を乗り換えるべき3つのタイミング
今使っている携帯や携帯電話会社を乗り換えたいと考えているものの、タイミングがわからずなにもせず時間だけが過ぎていませんか?
そこで、具体的に携帯や携帯電話会社を乗り換えるべきおすすめのタイミングを3つ紹介します。
1. 本体を買い替えたいとき
・携帯を落として画面が割れている
・電池が減りやすく充電回数が増えた
・動作が遅く突然再起動することがある
上記のような症状が携帯に起きている場合、ストレスを感じることが増え、新しく携帯を買い替えたいと考える方も多いでしょう。
今の携帯が使いにくいと感じたときには、本体の買い替えや携帯電話会社の乗り換えも検討しましょう。
2. 生活が変わるとき
生活が変わるタイミングで気持ちを新たにするために、携帯や携帯電話会社を乗り換えるのもおすすめです。
学生であれば進学・入学・卒業にあわせて携帯を新しくすることで、新しい学生生活がより新鮮なものに感じられるでしょう。社会人であれば入社や引っ越しや結婚など、生活が大きく変わるときがよいでしょう。
最新の携帯に変えれば気持ちを新たにすることができますし、バッテリーの持ち時間、動作の快適さ、カメラの画質といった機能がよくなることで日常生活がより快適になるでしょう。
3. 契約が切り替わるとき
料金プランの契約切り替え時は解約手数料が不要になる場合も多いため、携帯を乗り換えるタイミングとしておすすめです。
ほかにも、現在契約している料金プランが終了して、新しい料金プランに切り替わるタイミングで乗り換えを検討するのもよいでしょう。
携帯・携帯電話会社の乗り換え先はどう選ぶ?
昨今は、大手携帯電話会社に加え、格安スマホや格安SIMも多く登場しており、携帯電話会社を選ぶのに悩んでいる人もいるでしょう。
乗り換え先でお悩みの方に、携帯電話会社を選ぶ際のポイントを紹介します。
1. 月額料金で選ぶ
携帯電話会社を乗り換える際、まずは直近の毎月のデータ利用量と利用料金を確認しましょう。データ利用量をもとに各社の利用料金を比較すれば、今よりもおトクに使える可能性があります。
データ利用量が少なくて通話料が多い人は、通話料の無料範囲や無料通話時間などの条件を確認するのもおすすめです。
2. キャンペーンで選ぶ
実施中のキャンペーンで携帯電話会社を選ぶのもおすすめです。
例えば、家族や親戚間などで同じ携帯電話会社を選ぶと、月々の利用料金が安くなったり、契約者間の通話料金が無料になったりする場合があります。
携帯電話会社によって、さまざまなキャンペーンを展開しているので、比較検討する際に確認してみてはいかがでしょうか。
3. 光回線などとの組み合わせで選ぶ
ご自宅のインターネット回線と、携帯電話会社をあわせて選ぶのもおすすめです。同じ会社に揃えることで、携帯電話とインターネット回線の利用料金が安くなることがあります。
ほかにも電気やガスなども携帯電話会社で契約すると、さらにおトクになる可能性があります。
4. ポイントの貯まりやすさで選ぶ
毎月支払う携帯電話の利用料金で付与される、ポイントの貯まりやすさで選ぶのもおすすめです。
使用するクレジットカードやキャッシュレス決済によっては、ポイントの二重取りができたり、貯めたポイントを携帯電話料金の支払いに充てたりできるなど、上手く活用すれば数千円以上を節約できる可能性があります。
携帯電話会社を乗り換える手順を簡単に解説
携帯電話会社を乗り換える際、手順が複雑そうだと心配に感じるかもしれませんが、現在では手続きがシンプルになりました。
特に携帯電話の乗り換えを複雑にしていたSIMロック解除の手続きは、原則不要になっています。SIMロックガイドラインの改正により、2021年10月1日以降に販売されたスマホはSIMロックが原則禁止になったためです。
それでは、具体的な乗り換え手順を確認しましょう。
MNPワンストップで手続きが簡略化された
以前は、現在契約している携帯電話会社でMNP(携帯電話ナンバーポータビリティ)番号を発行し、発行したMNP番号を乗り換え先の携帯電話会社に提示してから契約手続きを開始するツーストップ方式が主流でした。
しかし現在は、MNPワンストップ(ワンストップ方式)の導入により手続きが簡略化されています。
Webサイトでの申し込みであれば元の携帯電話会社での手続きは不要になり、乗り換え先での申し込み・MNP申請・開通手続きを行うだけで乗り換えができるようになりました。
※楽天モバイルのMNPワンストップはこちらをご確認ください。
従来のツーストップ方式についても以下で簡単に説明します。
MNP予約番号を取得する
※MNPワンストップではこちらの手順は不要です。
MNP(携帯電話ナンバーポータビリティ)を利用するためにはMNP予約番号が必要です。MNP予約番号の取得方法は以下の2つです。
・電話でMNP予約番号を取得する
・携帯電話会社の公式WebサイトからMNP予約番号を取得する
それぞれの手続きの詳細は以下のとおりです。
電話でMNP予約番号を取得する際の連絡先
電話番号 |
受付時間 |
|
---|---|---|
NTTドコモ |
一般電話から:0120-800-000 |
9:00~20:00 |
au |
0077-75470 |
9:00~20:00 |
ソフトバンク |
0800-100-5533 |
9:00~20:00 |
※2024年3月10日現在
携帯電話会社の公式WebサイトからMNP予約番号を取得する手順
MNP番号取得の手順 |
受付時間 |
|
---|---|---|
NTTドコモ |
トップ ⇒ 契約内容・手続き ⇒ ドコモオンライン手続き |
24時間対応 |
au |
トップ ⇒ auお客さまサポート ⇒ 申し込む/変更する |
24時間対応 |
ソフトバンク |
トップ ⇒ My SoftBank ⇒ 各種変更手続き |
24時間対応 |
※2024年3月10日現在
上記の方法がわからない場合は、「携帯電話会社+MNP予約番号」で検索するのも方法のひとつです。
MNP予約番号の有効期限は15日間です。期限を過ぎた場合には再度MNP予約番号の発行が必要となります。また乗り換え先の携帯電話会社によっては、独自の期限を設けている場合もあります。
MNP予約番号を取得したら、早めに申し込み手続きを進めていきましょう。
乗り換え先の携帯電話会社に申し込む
MNP予約番号が取得できたら、乗り換え先の携帯電話会社への申し込みを進めましょう。「ショップ(店頭)での申し込み」「Webサイトでの申し込み」についてそれぞれ解説します。
ショップ(店頭)から申し込む場合
実店舗のある携帯電話会社であれば、ショップ(店頭)で申し込みができます。
「スタッフに相談しながら料金プランやスマホを選びたい」「わからないことは質問したい」という方はショップ(店頭)での申し込みがおすすめです。
Webサイトから申し込む場合
申し込みは、各携帯電話会社のWebサイトからも可能です。各携帯電話会社により入力画面や順番は異なりますが、おおよそ以下の内容について入力を求められます。
・SIMカードタイプの種類の選択
・スマホセットまたはSIMのみの選択
・本人確認書類のアップロード
・MNP予約番号の入力
・受け取り住所、希望お届け日時
本人確認書類には「運転免許証」、「運転経歴証明書」、「マイナンバーカード」などが利用できます。
SIMカードを差し替える
Webサイトでの申し込みの場合、申し込みから通常数日~1週間ほどで、商品一式(SIMカード、セット購入したスマホなど)が届きます。商品が到着したら、乗り換え先の回線を利用するために、SIMカードの差し替えを行います。なお、スマホと一体型のeSIMの場合は差し替えが不要です※。
SIMカード挿入口のフタにある小さな穴に、ピン(SIMピン)を挿入すると、SIMカードを取り出すことができます。今まで使っていたSIMカードを取り出し、新しく届いたSIMカードを挿入します。
挿入時にはSIMカードの金属部分に触れないこと、挿入する向きや表裏を間違えないことの2点に注意しましょう。
開通手続きを行う
SIMカードを交換してスマホの電源を入れたら、開通手続きを行います。
開通手続きを進めると、今まで契約していた携帯電話会社から新しく契約した携帯電話会社へ回線が切り替わります。開通手続きはWebサイトや電話で行いましょう。詳しい手順は、各社の公式Webサイトや商品とあわせて届くスタートガイドで確認してください。
なお、回線が切り替わると前の携帯電話会社は自動的に解約されるので、MNPで乗り換えた場合は解約手続きが不要になります。
初期設定を行う
開通手続きを終えたら、スマホの初期設定を行いましょう。スマホを契約した回線に接続するためには、初期設定(APN設定)が必要になります。APN設定とはアクセスポイントの略で、スマホにインターネットの接続先を認識させる設定です。
乗り換え先の携帯電話会社でスマホをセット購入する場合は、APN設定が済んだ状態で届くこともあります。この場合、ご自身でAPN設定を行う必要はありません。
携帯電話会社を乗り換える際にかかる主な費用
携帯電話会社を乗り換える際に必要な費用を心配している方もいるのではないでしょうか。以前まで必要だった「MNP転出手数料」は、2021年4月1日以降は原則無料になり、費用負担が少なくなりました。
しかし、以下の4つの費用については現在も必要になります。
・契約解除料(違約金)
・端末の残金
・端末の購入費用
・契約事務手数料
NTTドコモ、au、ソフトバンクから他社へ乗り換えるときの、乗り換え費用をまとめると以下のとおりです。
主要な携帯電話会社から他社へ乗り換えする際に発生する費用(税込)
現在ご利用中の携帯電話会社 |
NTTドコモ |
au |
ソフトバンク |
---|---|---|---|
MNP転出手数料 |
0円 |
0円 |
0円 |
契約解除料(違約金)※2 |
0円 |
0円 |
0円 |
スマホ端末の残金 |
それぞれ異なる |
それぞれ異なる |
それぞれ異なる |
スマホ端末の購入費用 |
それぞれ異なる |
それぞれ異なる |
それぞれ異なる |
契約事務手数料 |
乗り換え先の携帯電話会社の設定している金額(多くの場合は3,850円(税込)) |
乗り換え先の携帯電話会社の設定している金額(多くの場合は3,850円(税込)) |
乗り換え先の携帯電話会社の設定している金額(多くの場合は3,850円(税込)) |
※2024年3月10日現在
携帯電話会社を乗り換える際にかかる費用をそれぞれチェックしていきましょう。
(1)契約解除料(違約金)
以前は、契約期間中の解約の場合には契約解除料がかかりましたが、電気通信事業法施行規則改正に伴い2022年7月1日より契約解除料は、1,100円(税込)またはサービス月額料金のどちらか低い方に設定されています。
その後、総務省からの働きかけにより、携帯電話会社は旧プラン含めてすべて契約解除料は無料となりました。契約解除料が無料になったことで、以前よりも乗り換えがしやすくなっています。詳しくは各社HPをご覧ください。
(2)スマホ端末の残金
乗り換えるには、現在使用しているスマホ端末の残金を支払う必要があります。今まで同様に分割払いを続けるか、解約とともに一括で返済するか、どちらかの方法で残金を支払いましょう。
(3)スマホ端末の購入費用
スマホ端末をセットで購入する場合には、スマホ端末の購入費用が必要となります。
10万円前後の費用がかかるスマホ端末が一般的ですが、3~6万円程度のお手頃なスマホ端末もあります。
定価で購入すると高くなりがちのスマホ端末ですが、携帯電話会社の乗り換えキャンペーンを利用することで、スマホ端末が大幅に値引きされる場合もあります。携帯電話会社の各社HPや、家電量販店などの広告もチェックしてみましょう。
(4)契約事務手数料
乗り換え先の携帯電話会社と新規契約する際は、一般的に契約事務手数料が必要です。多くの携帯電話会社の契約事務手数料は、3,850円(税込)になります。
オンライン契約やキャンペーンを利用した契約では無料になる場合がありますので、詳しくは各社HPをご覧ください。
携帯・携帯電話会社を乗り換える際の注意点
携帯電話会社を乗り換える際には、事前に確認しておきたい注意点が多くあります。その中でも、今回は特に注意すべき3つについて詳しく解説します。
(1)キャンペーンの適用には条件がある
各携帯電話会社は期間限定などで、乗り換え時にキャンペーンを実施する場合があります。キャンペーンでは「SIMカードとセット購入したスマホ端末が大幅割引」「契約事務手数料が無料」など、さまざまなおトクな特典を受けとれる点がメリットです。
キャンペーンの適用には「有料オプションへの加入」「専用アプリへの登録」などの条件が設定されている場合もあるので、事前に条件を確認しておきましょう。
(2)利用中のキャリアメールアドレスを使えなくなる可能性がある
他社への乗り換え後は、現在ご利用中のキャリアメールアドレスは原則、利用できなくなります。
NTTドコモ、au、ソフトバンクで提供されているメールアドレス
メールアドレス |
|
---|---|
NTTドコモ |
~@docomo.ne.jp |
au |
~@ezweb.ne.jp・~@au.com |
ソフトバンク |
~@softbank.ne.jp |
携帯電話会社によっては、月額料金を追加で支払うことにより、現在使用しているキャリアメールアドレスを引き続き利用できるサービスがあります。ただし、解約後一定期間が過ぎると契約できないなどの条件があるため、注意が必要です。
(3)希望している機種や周波数帯を扱っていない場合がある
「今使っているスマホはSIMフリー端末(SIMロック解除済み端末)だから、どこの携帯電話会社に乗り換えても大丈夫」と断言はできません。なぜならスマホによっては、携帯電話会社が提供する回線に対応していない場合があるからです。
機種ごとに対応している周波数帯(バンド)は決まっており、お持ちのスマホが、乗り換え先の携帯電話会社の周波数帯に対応しているとは限りません。
購入を希望するスマホの対応周波数帯と、乗り換え先の携帯電話会社の周波数帯が一致しているかを確認しておきましょう。
NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4G LTE回線の周波数帯
周波数帯 |
docomo |
au |
SoftBank |
Rakuten Mobile |
---|---|---|---|---|
700MHz |
〇 |
〇 |
〇 |
|
800MHz |
〇 |
〇 |
||
800MHz |
〇 |
|||
900MHz |
〇 |
|||
1.5MHz |
〇 |
〇 |
||
1.5MHz |
〇 |
|||
1.7MHz |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
2.0MHz |
〇 |
〇 |
〇 |
|
3.5MHz |
〇 |
〇 |
〇 |
出典:総務省ホームページ「各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯について」
※2023年3月10日現在
お持ちのスマホが回線の周波数帯に対応していないと、契約してもスムーズに通話できなかったり、電波がつながりにくくなったりするなど不便が生じる可能性もあります。こうした不便を避けるためにも、お持ちのスマホが、携帯電話会社の動作保証端末であるかは事前に確認をしておきましょう。
動作保証端末は、各携帯電話会社の公式Webサイトなどから確認できます。
携帯の乗り換えタイミングを逃さずにおトクに乗り換えしよう
携帯本体や携帯電話会社の乗り換え手続きには時間も手間も必要ですが、端末を変えれば、最新機能が今よりも生活を快適に変えてくれるでしょう。
また、携帯電話会社を乗り換えれば、今までよりもおトクにスマホを使える可能性もあります。各社のキャンペーン情報などを確認して、乗り換え先を検討してみてください。
楽天モバイルでは、ご契約時に加えご契約後もおトクなキャンペーンを豊富にご用意しております。
早速チェックしてみてはいかがでしょうか。
※キャンペーン一覧はこちらをご確認ください。
楽天モバイルの料金プランでは、データ利用量に合わせて料金が自動的に変わるため、たくさん使う人にもあまり使わない人にもおすすめの料金プランです。
家族割引適用※で、3GBまでは880円/月(税込968円)、20GB超過後はどれだけ使っても2,880円/月(税込3,168円)とデータ使い放題※1なので、データ容量を心配せず快適な通信をご体験いただけます。
※通話料等別
※プログラム適用条件あり。詳細はこちらをご確認ください。
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- 家族割引適用で、0GB〜3GBまで880円/月(税込968円)
- 家族割引適用で、3GB超過後〜20GBまで1,880円/月(税込2,068円)
- 家族割引適用で、20GB超過後〜どれだけ使ってもデータ高速無制限2,880円/月(税込3,168円) ※1
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- iPhone(iOS 14.4以降対象)をご利用の場合は条件をご確認ください。※3
※ 製品代、オプション料、通話料等は別費用。
※1 混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合あり。
※2 アプリ未使用時30秒20円(税込22円)。一部対象外番号あり。データタイプのお申し込みでは、データ通信のみの利用となり通話・Rakuten Linkアプリはご利用いただけません。
※3 iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE(第1世代)をiOS 14.4/14.4.1/14.4.2のバージョンでご利用になる場合、110/118/119への緊急通話で高精度な位置情報測位の正確性が低下します。iOS 14.5にアップデートすることで高精度な位置情報測位に対応いたします。楽天モバイルのご利用にあたり、iOS 14.4以降ならびにキャリア設定の最新バージョンへのアップデートをお願いいたします。
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