インターネット速度が遅い原因と対処法は?快適な回線速度の目安や測定方法を解説
「インターネット速度が遅くて、動画の読み込みに時間がかかる」、「動画の再生が止まる」「特定の時間帯だけインターネット速度が遅くなる」などの症状で悩んでいませんか?
インターネットの速度が遅いと感じる原因は、インターネット回線のほか、スマホやパソコンなどの端末に不具合が起こっているなど、さまざまな原因があります。
そのため、インターネット速度を改善するには、原因を特定して適切に対処しなければなりません。
そこで今回は、インターネットの速度が遅くなる理由ごとに、原因と対処法を紹介します。快適と感じるインターネット速度の目安や、測定方法も併せて解説するので参考にしてください。
インターネット速度とは?
インターネット速度とは、1秒間にどれくらいの大きさのデータを転送できるかを表すものです。100Mbpsや1Gbpsというように数値と単位で表示され、数字が大きいほどインターネット速度が速いことを示します。
「bps(bit per second)」は、1秒間にどれくらいの大きさのデータを転送できるかを表すものですが、100Mbpsは1秒間に100MB転送できるわけではありません。
「bps」の「b」はデータ処理サイズの最小単位である「bit」を指します。8bit=1byteに相当するので、「bps」の数値を8で割ると、実際に1秒間で何MBのデータを転送できるのかわかります。
たとえば8Mbpsの場合は1秒間に1MB、1Gbpsの場合は1秒間に125MBを転送できることになります。
また、bpsの数値は条件や状況によって変化します。インターネット速度は、回線の種類やデータ通信量、端末、回線の利用状況など、複数の原因で決まるためです。
同じインターネット回線を複数人で同時に使ったり、大容量のデータをアップロード・ダウンロードしたりすると、一時的にインターネット速度が低下することがあります。
回線の上り下りの違い
インターネット回線には上りと下りがあり、データの流れる方向が異なります。
上りとは、自分のスマホやパソコンからインターネットにデータを送信することです。たとえば、上りの通信が速い場合はメールやSNSのメッセージ送信、画像や動画などの大きなファイルの送信が速くなります。
下りとは、インターネットから自分のスマホやパソコンにデータを受信することです。下りの通信が速い場合は、Webサイトの表示が早くなるほか、動画や音楽をスムーズに再生できます。
インターネット回線の上りと下りは、光回線などの有線の固定回線で大きな違いが生じることはほとんどありません。
しかし、携帯電話回線を利用したモバイルデータ通信は、固定回線よりも上りが遅くなる傾向があるため注意が必要です。そのため、モバイルデータ通信を使うモバイルWi-Fi®ルーターやホームルーターを利用すると上りが遅くなることがあります。
pingとレイテンシ(伝送遅延時間)とは?
インターネット速度について調べると頻繁に見かけるpingとレイテンシは、それぞれネットワーク機器の応答を確かめる方法と、実際にデータが送られてくるまでの通信遅延を表すものです。
ping(Packet Internet Groper)はネットワーク機器の応答を調べるためのコマンドです。たとえば、自分のパソコンからプロバイダーに対してpingを実行することで、プロバイダーから自分のパソコンまでネットワークが正常に接続しているかどうか調べられます。
pingの値はpingを実行してサーバーから応答が返ってくるまでにかかった時間を表す「伝送遅延時間(レイテンシ)」を数値化したものです。ping値もしくは、そのままレイテンシと呼ばれます。
レイテンシの数字は小さいほど、インターネットが快適に感じられます。一方、レイテンシの数値が大きくなると応答速度が遅くなり、遅延を感じるようになります。50msを超えると体感で遅さを感じ始め、100ms以上になるとはっきりと遅延を感じるでしょう。
通常、有線接続の方がレイテンシは小さくなり、Wi-Fiやモバイルデータ通信のような無線ではレイテンシが大きくなります。
インターネットの速度が快適と感じる目安は?
インターネット速度は、Webサイトの閲覧や動画の視聴なら10Mpbs、高画質な動画なら30Mbpsあると快適に楽しめます。Web会議は10~20Mbpsあれば、声や動画に遅延がなく、快適に通話できるでしょう。
またオンラインゲームを快適に楽しむ場合は、30Mbps~100Mbpsが目安です。特にオンラインゲームはインターネット速度よりも、レイテンシが重要で30ms以下が理想です。
レイテンシは一般的に50msを超えると遅さを感じ、100ms以上になると明確に遅延を感じるようになります。ゲームの画面がカクカクしたり、画面が止まってしまったり、ゲームプレイに影響をおよぼすでしょう。
インターネットの速度を測定するアプリやサービス
インターネット速度を測定するスマホアプリやWebサービスを利用することで、手軽に現在の速度や接続している回線の状態を調べられます。
有名な測定サイトには「Fast.com」やGoogleの「インターネット速度テスト」があります。
スマホのインターネット速度が遅い原因と対処法
スマホのインターネット速度が遅い理由は、大きく分けて5つあります。原因はひとつだけでなく、複数が関係していることもあります。
そこで、すぐに確かめられて解決しやすい順に解説します。
1)つないでいるWi-Fiの問題
Wi-Fiを使っている場合、インターネット速度はWi-Fi環境に依存します。Wi-Fiの電波が入りにくい場所や、家族など複数人がWi-Fiにつないでいる状況では、インターネット速度が下がってしまいます。
改善するためには、無線LANルーターやモデムの電源を切り、5~10分後に再度電源を入れ直してみましょう。スマホ以外にもWi-Fiにつないでいるタブレットやゲーム機があればWi-Fiを切断すると改善する場合があります。
それでもインターネット速度が改善しない場合は、契約しているプロバイダーや携帯電話会社に問い合わせて調査をしてもらう必要があります。
2)携帯電話回線の電波状況や混雑の問題
地下や建物の中など、携帯電話回線の電波状況が悪い場所にいる場合、モバイルデータ通信の速度が下がってしまいます。
ほかにも朝の通勤ラッシュや、大型連休中のテーマパークなど、回線が混雑する状況ではインターネット速度が遅くなることがあります。
なるべく電波状況のいい場所へ移動するか、混雑する場所を避けてインターネット速度が改善するか試しましょう。
3)OSのバージョンが古い
インターネット速度が遅くなる原因のひとつに、スマホのOSをアップデートしていないことが挙げられます。
スマホに搭載されているAndroid™やiOSのバージョンが古いと、スマホの処理全体が重くなり、結果としてインターネット速度が下がってしまうことがあります。
多くの場合、OSをアップデートして再起動すると回復する可能性があります。OSが古いまま放置するとセキュリティの問題も発生するので、こまめにアップデートしましょう。
※Androidのアップデートについては、こちらをご確認ください。
※iOSのアップデートについては、こちらをご確認ください。
4)スマホが古い、スペックが低い
スマホ本体が古い場合、インターネット速度を改善できない場合があります。
スマホのインターネット速度は、スマホの頭脳ともいえる部品であるSoC(System On Chip)の性能にも影響されます。性能が低いSoCの場合、接続したインターネット回線が5Gに対応していても、快適にインターネットができるとは限りません。
スマホのスペックが低い、あるいは古いと、スマホが原因でインターネット速度が落ちている可能性が高いでしょう。解決するには新しいスマホへの買い替えが必要です。
5)通信制限や契約プランの問題
毎月のデータ容量を使い切ったり、短時間で大量のデータ通信をしたりすると、データ通信速度に制限がかけられることがあります。一時的なものであればデータ容量のチャージで解決できるでしょう。
しかし、携帯電話会社によっては、利用するWebサービスや時間帯によってインターネット速度に制限がかかる料金プランがあります。
動画を見ているときや、特定の時間帯のみインターネット速度が遅くなってしまう症状が起きてしまうときは、契約内容によって制限がかかっている可能性があるため注意が必要です。
料金プランの内容やデータ容量、毎月のデータ利用量を確かめて、料金プランの見直しや乗り換えを検討しましょう。
スマホで快適な速度のインターネットを楽しむなら携帯電話会社の乗り換えやスマホの買い替えがおすすめ
インターネットの速度は、利用している端末と環境の両方に左右されます。そのため、スマホのインターネット速度を改善して、快適にインターネットを楽しむには、大きく環境を変えなければいけない場合もあります。
環境を変えるのは難しいけど、インターネット速度を大きく改善したいと考えるなら、スマホの買い替えや、携帯電話会社の乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
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