モバイルデータ通信とは?オン・オフの切り替え方法やWi-Fi®との違い、つながらない場合の対処法などを解説

モバイルデータ通信とは?オン・オフの切り替え方法やWi-Fi®との違い、つながらない場合の対処法などを解説
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2024.08.26

モバイルデータ通信をオフにするとデータ利用量を節約できますが、必要なアプリの通知が届きにくくなったり、正確な位置情報の記録ができなくなったりするデメリットも同時に発生します。

モバイルデータ通信をオフにしたいと考えている方は、メリットやデメリット、Wi-Fiとの違い、データ利用量の節約方法などを理解するとよいでしょう。

また、モバイルデータ通信をオンにしてもつながらない場合があるため、原因と対処法を知っておくと安心できます。

今回は、モバイルデータ通信のオン・オフを切り替える方法やメリット、デメリット、Wi-Fiとの違い、データ利用量の節約方法、モバイルデータ通信がつながらない場合の原因と対処法などを解説します。

目次

モバイルデータ通信とは?

モバイルデータ通信とは、携帯電話回線を使うデータ通信のことです。

携帯電話は、携帯電話会社(MNO、移動体通信事業者)が各地に設置した基地局を介してデータ通信を行います。

スマホの上部のアンテナ付近に「5G」や「4G」、「LTE」などが表示されていれば、モバイルデータ通信を行っていることを意味します。

なお、モバイルデータ通信は、データ利用量に応じて利用料金がかかります。携帯電話会社の料金プランによって異なりますが、月々のデータ利用量を超えると、インターネット速度が遅くなったり、追加料金がかかったりすることがあります。

モバイルデータ通信をオフにした場合

モバイルデータ通信をオフにすると、携帯電話回線を利用したデータ通信ができません。

そのため、モバイルデータ通信をオフにしているときは、Wi-Fiがない環境ではインターネットの利用ができませんが、音声通話は可能です。

モバイルデータ通信とWi-Fiの違いは?

Wi-Fiは、一般的に光回線などのインターネット回線に接続した通信機器と無線でデータ通信する方法です。自宅の無線LANルーターや、カフェや公共施設などにあるフリーWi-Fiなどの電波が届く範囲で利用できます。

モバイルデータ通信とWi-Fiの違いは、インターネットに接続するための機器や利用料金、通信速度などです。

 

モバイルデータ通信

Wi-Fi

アクセス方法

携帯電話網を通じて

ワイヤレスアクセスポイントを介して

利用可能範囲

広範囲(携帯電話会社の通信エリア)

限定された範囲(アクセスポイントの近く)

利用料金

携帯電話料金プランに依存

自宅の場合は光回線などの利用料金
公衆Wi-Fiサービスの場合は無料が多い

セキュリティ

通常は高い(暗号化された通信)

ネットワークに依存(公共Wi-Fiはセキュリティリスクが高いことがある)

端末

スマートフォン、タブレット、一部のノートパソコン

ほとんどのスマートフォン、タブレット、パソコン

接続の設定

SIMカードによる自動接続

パスワード入力や接続設定が必要な場合が多い

モバイルデータ通信は、契約している携帯電話会社の電波が届く範囲であればインターネットに接続できます。

しかし、月々のデータ利用量に応じて料金がかかり、場所によってはデータ通信速度が不安定になることがあるため注意が必要です。

一方で、Wi-Fiは自宅の無線LANルーターやホームルーターでデータ通信を行うため、スマホのデータ利用量を消費せずインターネットに接続できます。

ただし、Wi-Fiの電波が届かない場所では利用できません。

そのため、外出先や移動中などの状況ではモバイルデータ通信、自宅やカフェなどのWi-Fiがある場所ではWi-Fiを使うなど、状況に応じて使いわけるといいでしょう。

モバイルデータ通信のオン・オフの切り替え方法

スマホはモバイルデータ通信とWi-Fiを切り替えることが可能です。

ただし、モバイルデータ通信のオン・オフを切り替える方法は、iPhoneとAndroid™で異なるため、それぞれの方法を見ていきましょう。

また、スマホ本体の設定のほかに、アプリごとにモバイルデータ通信をオフにする設定も可能です。動画の視聴時やクラウドのデータを送受信するときなど、データ利用量の節約をしたいときにWi-Fiを活用しましょう。

iPhoneでモバイルデータ通信のオン・オフを切り替える方法

iPhoneは「設定>モバイル通信」からモバイルデータ通信のオン・オフを切り替えられます。

まず、「設定>モバイル通信」をタップします。

「モバイルデータ通信」をタップします。次に、一番上にある「モバイルデータ通信」ではなく、SIMの項目にある「データ」のタグが付いた「モバイルデータ通信」をタップしてください。
「モバイルデータ通信」をタップして開いた画面で、「この回線をオンにする」の緑色の部分をタップしてオフにします。
「この回線をオンにする」をオフにすると、ボタンが灰色に変わります。アンテナ強度を示すアイコン表示がステータスバーから消えるため、現在の状態が一目でわかります。

また、「設定>モバイル通信>通信のオプション」からモバイルデータ通信のデータ利用量を減らす設定が可能です。

「省データモード」を使うと、iPhoneがWi-Fiに接続されていないときは、自動アップデートとバックグラウンドタスクが一時的に停止されます。

Androidでモバイルデータ通信のオン・オフを切り替える方法

「設定>接続>モバイルネットワーク」の順にタップすると、モバイルデータのオン・オフを切り替えられる画面が表示されます。現在の画面では、モバイルデータ通信がオンの状態です。

モバイルデータ通信をオフにしたい場合は、モバイルデータをタップし、確認の画面が表示されたら、「OFF」をタップします。

上記の手順で、モバイルデータ通信は停止します。

もしくは、スマホ画面の上から下へスワイプし、メニューから「モバイルデータ」をタップします。


画像のように色が暗くなったら、モバイルデータはオフに切り替わっています。オンにしたい場合は、再びタップしましょう。
モバイルデータ通信をオフにすると、画面上部のステータスバーの5G・4Gなどの表示が消えます。

なお、Androidの場合は、スマホによって操作手順が異なる可能性があるため、公式Webサイトや取扱説明書を確認しましょう。

Androidでデータ利用量の警告と制限を設定する

Androidには、データ利用量が一定量を超えた場合に警告する機能と、モバイルデータ通信を停止する機能があります。
「設定>ネットワークとインターネット>インターネット」の順にタップし、設定したい携帯電話会社名の横にある設定アイコンをタップします。

「データ使用量の警告と制限>データ使用量を警告」の右側のスイッチをタップしてオンにします。続いて「警告するデータ使用量」に数値を入力して設定すると、入力した数値を超えるデータを利用すると警告が表示されます。
さらに一定量を超えた場合にモバイルデータ通信を制限するには、「データ使用量を制限」をオンにします。
続いて「データ使用量の上限の設定」で、上限に設定したいデータ利用量を入力します。

スマホのデータ利用量が設定した数値を超えると、自動的にモバイルデータ通信がオフになります。

月々のデータ利用量をすべて消費すると自動的にチャージされる料金プランを契約している場合など、データ利用量の使い過ぎの防止に役立つでしょう。

モバイルデータ通信をオフにするメリットとデメリット

モバイルデータ通信をオフにする機能は、データ利用量が少ない料金プランを契約しているときや、毎月のデータ利用量を節約したいときに便利な手段です。

モバイルデータ通信をオフにしても音声通話やSMSは使えるため、連絡手段がなくなってしまう心配もありません。

しかし、モバイルデータ通信をオフにすると、いくつかのデメリットもあります。

適切なタイミングでオン・オフするためには、メリットとデメリットを詳しく知るとよいです。

モバイルデータ通信をオフにするメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

モバイルデータ通信をオフにするメリット

モバイルデータ通信をオフにするメリットは以下のとおりです。

  • データ利用量の消費を抑えられる
  • スマホのバッテリー消費を抑えられる

モバイルデータ通信をオフにすると、携帯電話会社のデータ利用量が発生しないため、データ利用量の消費を抑えられます。月末でデータ利用量を節約したいときや、子どものスマホの使い過ぎを防止したいときに役立つでしょう。

ほかにも、モバイルデータ通信を使わないことで、スマホのバッテリー消費を抑えられる効果もあります。

特に電波が届きにくい場所で、スマホがモバイルデータ通信のアンテナを探しているとバッテリー消費が大きくなります。自宅や建物の中などで電波環境が悪く、Wi-Fiが使えるときは、モバイルデータ通信をオフにしておくとメリットを最大限に活かせるでしょう。

モバイルデータ通信をオフにするデメリット

モバイルデータ通信をオフにするデメリットは以下のとおりです。

  • アプリの通知が届きにくくなる
  • 正確な位置情報が記録できない
  • VoLTEによる高音質の音声通話が利用できない

モバイルデータ通信をオフにすると、Wi-Fiがない環境でのデータ通信ができません。そのため、Wi-Fi環境が不安定なときに、必要なアプリの通知が届きにくくなってしまいます。

そのため、LINEやほかのSNS、チャットアプリなどを連絡手段に使っている場合、
プッシュ通知が届かず、受信に気付かない可能性があります。

正確な位置情報の記録もできなくなるため、位置情報アプリなどを使う際には、大きな誤差が生じてしまうことも考慮した方がいいでしょう。

また、モバイルデータ通信専用のLTE回線を利用したVoLTEによる高音質の音声通話を利用できなくなります。なお、VoLTEは使えませんが、通常の音声通話は可能です。

モバイルデータ通信がつながらない場合の原因と対処法

モバイルデータ通信をオフにしていないのに、つながらない場合、以下の原因が考えられます。

  • 電波状況が悪い
  • 機内モードがオンになっている
  • SIMカードにトラブルが起きている
  • 通信障害が発生している
  • データ利用量の制限が発生している

上記の原因ごとに対処法を解説します。

電波状況が悪い場合

携帯電話会社にもよりますが、モバイルデータ通信は場所によって電波が届きにくい場合があります。

モバイルデータ通信の圏外では、インターネットに接続できません。

また、圏内であっても地下や高層ビル、施設の中では電波が届きにくい場合があります。

特定の場所でモバイルデータ通信につながらない場合は、窓際や屋外など、電波が届きやすい場所に移動してみましょう。

機内モードがオンになっている場合

機内モードとは、モバイルデータ通信や電話、Bluetooth®接続、Wi-Fiなどの通信機能を一時的に無効にする機能です。

機内モードがオンになっていると、インターネットに接続できないため、次の手順で解除しましょう。

手順

iPhone

1. コントロールセンターを開く
2. 飛行機のマークをタップする

Android

1. 画面上部から下に向かってスワイプする
2. もう一度、下にスワイプする
3. 「機内モード」をタップする

スマホの種類にもよりますが、機内モードがオンになっているとステータスバーに飛行機のマークが表示されています。解除すると消えるため、モバイルデータ通信につながらない場合はステータスバーを確認しましょう。

SIMカードにトラブルが起きている場合

携帯電話会社と契約するとSIMカードが発行されます。

SIMカードとは、ICチップが付いているカードです。契約者の認証と通信の暗号化を可能にしており、モバイルデータ通信を利用するために必要です。

そのため、SIMカードにトラブルが起きていると、モバイルデータ通信につながりません。

スマホを落とした、あるいはSIMカードを入れ替えたなどのときに、トラブルが起きる可能性があります。

場所を移動したり、機内モードを確認したりしても改善されない場合は、スマホを再起動する、あるいはSIMカードを再セットしてみましょう。

また、MVNOの場合は、SIMカードをセットするだけではデータ通信できないものもあるため、まずはAPNがちゃんと設定されているかの確認も行いましょう。

APN設定についての詳細はこちらをご確認ください。

通信障害が発生している場合

通信障害とは、ネットワークが正常に機能していない状態を指します。なんらかの理由で通信障害が発生していると、モバイルデータ通信が利用できません。

通信障害は解消されるまで待つか、自宅のWi-Fiに接続して別のインターネット回線に接続してインターネットを利用しましょう。

データ利用量の制限が発生している場合

契約している携帯電話会社の料金プランによりますが、データ利用量の上限が決まっています。

上限に達していると通信速度が遅くなる、あるいはつながりにくくなり、モバイルデータ通信ではインターネットが利用できなくなります。

データ利用量の制限が発生している場合は、制限が解除されるまで待つか、データ利用量の追加購入を検討しましょう。

モバイルデータ通信をオフにする以外でデータ利用量を節約する方法

モバイルデータ通信をオフにすると、スマホ全体の通信が遮断され、オンに戻すかWi-Fiに接続するまでインターネットを利用できません。

そのため、データ利用量を節約するには便利な方法ですが、重要な通知や連絡が遮断されてしまう可能性を否定できません。

そのため、データ利用量を節約する場合は、モバイルデータ通信をオフにする以外に、次のような方法も試してみましょう。

  • アプリの設定を変更する
  • 大容量のデータをダウンロードするときはWi-Fiに接続する
  • 動画や音楽をWi-Fiでダウンロードしてオフライン再生する

スマホのアプリの中には、一部の機能を制限できるものがあります。特に動画の自動再生や高画質な画像の表示など、データ利用量を大量に消費する機能を制限するのがおすすめです。

外出先で大容量のデータをダウンロードする場合は、携帯電話会社の公衆Wi-Fiサービスを利用するのもいいでしょう。

また、動画や音楽はWi-Fi環境でダウンロードし、オフライン再生をするのもおすすめです。たとえば動画のストリーミング配信サービスであるYouTubeは、YouTube Premiumを利用していればオフライン再生が可能です。

YouTube Premiumについては、こちらをご確認ください。

状況に応じてモバイルデータ通信のオン・オフを切り替え、賢く使おう

便利なモバイルデータ通信ですが、使い方によっては大量にデータ利用量を消費してしまいます。データ利用量や利用料金を節約するには、状況に応じてモバイルデータ通信のオン・オフを切り替えて賢く使うことが大切です。

また、契約している料金プランのデータ利用量に満足できない方は、携帯電話会社の見直しも検討してみましょう。

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※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。

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