NFCとは?規格の種類やiPhoneやAndroidでできるスマホ決済方法も解説!
NFCはスマホの非接触決済やSuica、PASMOなどの交通系ICカードをはじめ、幅広い用途で利用されています。
「NFC」という言葉は聞いたことがあるものの、具体的にどのような技術なのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回はNFCの概要、規格や機能、スマホでの具体的なサービスなどを紹介します。普段何気なく利用しているNFCはどのようなものなのか、チェックしていきましょう。
NFCとは
NFC(Near Field Communication)は、ソニーとフィリップス(現 NXPセミコンダクターズ)が共同開発した13.56MHzの周波数帯を利用した近距離無線通信規格です。
NFC搭載のカードや機器同士を近づけることで、データ通信を行うことができます。通信できる距離は10cmほどと短いですが、かざすだけで利用できる便利さが魅力です。
iPhoneの「Apple Pay」やAndroid™の「Google ウォレット」、交通系ICカード、クレジットカードのタッチ決済、マイナンバーカードなど、身近なところでも数多くNFCが利用されています。
NFCとFeliCaの違い
FeliCaは、ソニーが開発した非接触ICカードの技術方式です。NFCにはいくつかの規格の種類があり、FeliCaはその中の「Type-F」という規格にあたります。
FeliCaは、高速でデータの送受信ができ、搭載カードとリーダー・ライターの間でのデータの読み書きは、約0.1秒以内で完了します。セキュリティー性も高く、暗号化により個人情報を保護しています。
特に日本国内ではコンビニやスーパーでの決済に利用できる電子マネーや、駅の改札で利用できる交通系ICカードなど身近なところでも日常的に利用されています。
NFCの規格の種類
NFCには、いくつかの規格の種類があります。主な規格としては、「Type-A」「Type-B」「Type-F」「ISO/IEC 15693」の4種類です。
それぞれの規格の概要・特徴は次のとおりです。
規格 |
概要・特徴 |
---|---|
Type-A |
・オランダの「NXPセミコンダクターズ」が開発した規格 |
Type-B |
・アメリカの「モトローラ」が開発した規格 |
Type-F |
・日本の「ソニー」が開発 |
ISO/IEC 15693 |
・国際標準化機関によって定められたISO規格 |
「Type-A」は、taspo(タスポ)、テレホンカードなどに利用されている規格で、比較的低コストで運用できるのがメリットです。「Type-B」は、セキュリティ性や処理速度に強みがあり、運転免許証・マイナンバーカードなどに利用されています。
Type-Fが主に日本国内や香港などで利用される一方で、Type-AやType-Bは世界標準の規格として世界中で利用されています。
「ISO/IEC 15693」は、通信できる距離がほかの規格に比べて長く、物流での商品管理のためのRFIDタグ(ICタグ)などが主な用途です。
NFCの主な機能
NFCの主な機能としては、「カードエミュレーション機能」「リーダー・ライター機能」「端末間通信機能(P2P)」の3つがあります。以下でそれぞれの機能について詳しく見ていきましょう。
カードエミュレーション機能
NFC搭載の機器がICカードとして振る舞う機能です。
代表例のひとつがおサイフケータイ®です。スマホが非接触型決済のICカード(QUICPayやiDなど)や交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)として機能し、クレジットカード決済や電子マネー決済に利用されます。
リーダー・ライター機能
NFC搭載の機器で、ICカードやICタグの読み書きができる機能です。
たとえば、ポスターなどに埋め込まれたタグから情報を読み取ってWebサイトを表示するといった用途に利用されています。
そのほか、カードをかざしてドアを開錠する入退室管理のシステムや、複合機のICカード認証にもリーダー・ライター機能が利用されています。
端末間通信機能(P2P)
NFC搭載の機器と機器をかざすだけで、画像、メールアドレスなどを直接交換する機能です。NFCの端末間通信機能は、数キロバイト程度のデータの送受信に適しています。
Android 10より廃止されましたが、かつてはNFCを利用してファイルなどを送受信できる機能として「Android Beam」がAndroidのスマホで利用できました。
iPhone・AndroidのNFC決済は?
ここからはiPhone・AndroidのNFC決済の具体的なサービスを見ていきましょう。
iPhoneでは、NFC決済として「Apple Pay」が利用できます。
Apple Payにクレジットカードやデビットカード、Suicaなどを設定すれば、お店の決済端末や改札機にスマホをかざすだけで決済が可能です。Apple PayはiPhoneのほか、Apple Watchでも利用できます。
Androidでは、NFC決済として「Google ウォレット」や「おサイフケータイ」が利用できます。どちらもAndroidでのNFC決済のためのサービスです。
Google ウォレットは電子マネー、クレジットカード、デビットカード、ポイントカードなどをまとめて管理でき、オンライン決済にも対応しています。一方でおサイフケータイは、個別の電子マネーのアプリをダウンロードして利用します。
iPhone・AndroidのNFC対応製品
iPhoneはNFCに対応しており、日本国内で購入した場合はiPhone 7以降の製品で非接触決済が利用可能です。
一方、Androidは製品ごとに対応状況の確認が必要です。製品のスペックを確認し、Google ウォレットやおサイフケータイへの対応状況をチェックしましょう。
iPhone・AndroidのNFC決済の設定方法
iPhoneでApple Payにクレジットカードを設定する手順は次のとおりです。ウォレットアプリにクレジットカードを追加して設定します。
- ウォレットアプリで、追加ボタンをタップ
- 「クレジットカードなど」や「以前ご利用のカード」からカードを選択
- 「続ける」をタップした後、画面に沿ってカードの登録を完了させる
AndroidでGoogle ウォレットにクレジットカードを設定する手順は次のとおりです。「Google ウォレット」アプリからクレジットカードを追加できます。
- 「Google ウォレット」アプリを起動
- 「ウォレットに追加」>「クレジットやデビットカード」>「新しいクレジットカードかデビットカード」の順にタップ
- カメラでカードを読み取り、画面に沿ってカードの登録を完了させる
おサイフケータイは、各電子マネーの設定方法に従って初期設定を行う必要があります。設定方法は各電子マネーの公式Webサイトで確認できます。
NFCを理解して便利に活用していこう
NFCはカードや機器同士を近づけて通信する技術で、身近なところではスマホの非接触決済、交通系ICカードなどに利用されています。
NFCの規格の種類は、世界標準で利用されているType-AやType-B、主に日本国内でApple Payやおサイフケータイなどに利用されているFeliCa(Type-F)などがあります。
NFC機能としては、ICカードとして振る舞う「カードエミュレーション機能」、ICカードやICタグの読み書きができる「リーダー・ライター機能」、機器同士を近づけて通信する「端末間通信機能(P2P)」の3つがあります。
スマホのNFC決済の具体的なサービスは、iPhoneの「Apple Pay」、Androidの「Google ウォレット」「おサイフケータイ」があります。いずれもスマホを決済端末にかざすだけで支払いが可能です。
なお、NFC機能を活かせるスマホを選ぶ際は、選べる製品のラインアップや料金プランをチェックしてみることをおすすめします。ぜひNFCを理解して、普段の生活でも便利に活用していきましょう。
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