ガラケーはいつまで使える?ガラホとの違いやスマホに変えるメリットも解説

ガラケーはいつまで使える?ガラホとの違いやスマホに変えるメリットも解説
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2025.12.12

3Gに対応したガラケーは2026年3月31日に使えなくなるため、買い替えを検討しましょう。

ガラケーから別の携帯電話に買い替える場合、選択肢としてガラホとスマホがあります。
今回は、ガラケーがいつまで使えるのか、ガラホとの違い、スマホに変えるメリットなどを解説します。

目次

ガラケー(フィーチャーフォン)とは

ガラケーとは、スマホが普及する前に広く使われていた従来型の携帯電話のことです。正式には「フィーチャーフォン(Feature Phone)」と呼ばれ、通話やメール、カメラなどの基本機能に特化したシンプルな端末を指します。

日本では、海外とは異なる通信規格や機能を取り入れて、携帯電話が独自の進化を遂げました。これを、ほかの大陸から孤立した環境で独自の生態系が発達した「ガラパゴス諸島」にたとえて、「ガラパゴスケータイ」と呼ばれるようになりました。この略称が「ガラケー」です。

現在では、「折りたたみ式でテンキー操作の携帯電話」や「スマホ以外の携帯電話」をまとめてガラケーと呼ぶことが多くなっています。

また、近年では、従来のフィーチャーフォンの見た目と操作性は残しながら、4G通信に対応した従来よりも高性能な「ガラホ」も登場しています。ガラケーとガラホの違いを知りたい方は、ガラケーとガラホの違いは?をご覧ください。

ガラケーはいつまで使える?

ガラケーの通信には、主に3Gが利用されています。3Gとは第3世代移動通信システムのことで、現在主流の4Gや5Gよりも前から利用されてきた通信規格です。

3Gサービスの終了時期は次のとおりです。

携帯電話会社

3Gサービスの終了時期

KDDI

2022年3月31日

ソフトバンク

2024年4月15日

NTTドコモ

2026年3月31日(予定)

KDDIの3Gサービスは2022年3月31日に、ソフトバンクは2024年4月15日に終了しました。NTTドコモは3社の中で終了時期が一番遅く、2026年3月31日に3Gサービスの終了が予定されています。

3Gサービス終了に伴い、3Gまでの通信にしか対応していないガラケーは利用できなくなります。

ただし、VoLTE(ボルテ)対応の4Gのガラケーであれば、3Gサービス終了後も利用できます。VoLTEとは、データ通信用のLTE回線を使って音声通話をする技術で、3G通信に依存しません。

3Gサービスの終了で使えなくなるのは、3Gのガラケーなど、一部の発売時期の古い機種に限られます。

3Gのガラケーをお使いの方は、VoLTE対応の4Gのガラケーやガラホ、最新のスマホへの機種変更を検討しましょう。

VoLTEについてはこちらをご確認ください。

ガラケーを使い続ける理由

スマホに機種変更をせずにガラケーを使い続ける理由としては、主に以下のようなものが考えられます。

・スマホの必要性を感じない
・ガラケーを使い慣れている
・スマホは操作が難しそうと感じている
・ガラケーの方が安いと考えている
・機種変更に費用をかけたくない

特にスマホへの機種変更をする理由が見つからないために、ガラケーの利用を続けているという人は多いようです※。ガラケーの操作に慣れている人にとっては、スマホのタッチ操作が難しそうに感じることもあるでしょう。

※出典:総務省「令和3年 情報通信白書」第1部 特集 デジタルで支える暮らしと経済

そのほか、ガラケーの方が安いと考えて機種変更しない、という理由も考えられます。機種変更に伴うスマホの購入費用が心理的なハードルになっているケースもあるでしょう。

ただし、実際には、契約する料金プランや利用するキャンペーンによって、スマホでも料金を安く抑えられる可能性があります。

ガラケーとガラホの違いは?

ガラホとは、ガラケーのようなデザインで、VoLTE対応の4Gが利用でき、スマホの性能に近い進化型ケータイの呼び名のひとつです。

なお、ガラホという言葉はKDDIの登録商標です。公式の呼称は携帯電話会社によって異なり、NTTドコモは「ドコモ ケータイ」、ソフトバンクは「ケータイ」と案内しています。

ガラケーとガラホの違いは、主に以下のとおりです。

項目

ガラケー

ガラホ

通信方式

3G

4G(VoLTE対応)

OS

独自OS
(メーカーごとに異なる)

Android™
(一部制限あり)

インターネットで利用できるWebサイト

携帯向け
(ガラケー専用Webサイト中心)

スマホ向けWebサイトの一部も閲覧可
(制限あり)

アプリ

iアプリ、EZアプリなど(提供終了)

一部プリインストールアプリのみ利用可(Google Play非対応)

Wi-Fi®対応

非対応の機種が多い

対応モデルが多い

継続利用

不可

可能

最大の違いは通信方式で、ガラケーは3Gを使いますが、ガラホはVoLTEに対応した4Gが利用できるため、3G終了後も使い続けることができます。

また、ガラホはスマホと同様にAndroidベースのOS(スマホを動かすためのソフトウェア)を搭載しているため、アプリやWi-Fi、Webサービスの一部が利用可能です。

従来のガラケーに慣れている人にとって、操作感を保ちつつ機能を一部スマホ化したガラホは、移行先の選択肢となるでしょう。

ガラホとスマホの違いは?

次の表は、ガラホとスマホの違いをまとめたものです。

項目

ガラホ

スマホ

通信方式

4G(VoLTE対応)

4G/5G

O

Android
(一部制限あり)

Android/iOS(フル機能)

インターネット

スマホ向けWebサイトの一部も閲覧可
(制限あり)

すべてのWebサイト対応

アプリ

一部プリインストールアプリのみ可(Google Play非対応)

Playストア/App Storeで自由に追加可

Wi-Fi対応

対応モデルが多い

標準搭載

画面

小さめ
非タッチ操作が基本

大画面
タッチパネル操作

操作

十字キー/テンキー中心

タッチ操作中心/ジェスチャー操作

カメラ

スマホに比べると低い

高性能カメラ
複数レンズ搭載もあり

ガラホは、見た目こそガラケーと似ていますが、中身はスマホに近い構造です。

しかし、アプリの自由な追加や高度な機能の利用はできず、基本的に制限された環境下での利用となります。

一方、スマホは、AndroidやiOSといった汎用性のあるOSを採用し、アプリの追加やマルチメディア機能などが標準装備されている携帯電話です。利用できる幅が広く、アップデート対応も長期間続きやすいのが特長です。

スマホに比べて操作がシンプルなガラホは、主に電話やメールを使いたい人向けといえるでしょう。

ガラケーからスマホに変えるメリット

ガラケーからスマホに変えるメリットを見ていきましょう。スマホには、ガラケーにはないような生活を大きく変えてくれる機能や特長も数多くあります。

・ディスプレイが大きくて見やすい
・LINEでやり取りができる
・写真をもっとキレイに残せる
・便利なアプリが利用できる

それぞれ、順番に解説します。

ディスプレイが大きくて見やすい

スマホのディスプレイは、ガラケーに比べると断然大きいです。

ガラケーのディスプレイが3.4インチ程度(約8.5cm)なのに対し、スマホは6インチ(約15cm)前後です。インチは画面の対角線の長さですが、1.5~2倍ほどの差があります。

ガラケーでは小さくて見づらかった文字や画像も、スマホにすれば今までより快適に閲覧することができます。

LINEでやり取りができる

スマホでは「LINE」アプリが利用可能です。今まではSMSなどでメッセージのやり取りをしていた友人や家族とも、「LINE」アプリでやり取りできるようになります。

「LINE」アプリでは、スタンプを使ったメッセージのやり取りや無料の通話機能なども利用でき、より気軽にコミュニケーションを取ることが可能です。

ガラケーでは、以前は携帯電話版LINEのサービスの提供がありましたが、2018年3月28日にサービスを終了しています。

写真をもっとキレイに残せる

スマホは、ガラケーにはない高性能なカメラを搭載した製品が数多くあります。日常の何気ない風景や家族の写真、旅行先での思い出なども、高画質で残すことができます。

いつも持ち歩くスマホで手軽にキレイな写真が撮れるようになるので、カメラを別に持ち歩く必要がなく、撮りたい瞬間を逃しません。

また、多くのスマホでは動画もフルHDや4K画質で撮影可能で、ガラケーでは難しかったなめらかで鮮明な映像を残すことができます。

便利なアプリが利用できる

スマホには、地図やメモ帳、カメラ、ボイスレコーダー、拡大鏡など、日常生活に役立つさまざまなアプリをインストールして活用できます。

ガラケーのように機能が限られていないため、必要に応じて新しいアプリを追加して使えるのが大きな違いです。

アプリは画面をタップするだけで簡単に起動・操作できます。

ガラケーに関するよくある質問

次項より、ガラケーに関するよくある質問と回答を紹介します。

ガラケーからスマホへデータ移行できる?

ガラケーからスマホへのデータ移行は、主に次の方法で可能です。

・microSDカードを使う
・携帯電話会社のサービスを使う
・携帯ショップの店頭で依頼する

ただし、移行方法によって手順や準備する道具が異なり、利用しているガラケーの機種によっては一部対応していない場合もあります。

また、移行できる主なデータは以下のとおりです。

・電話帳(電話番号・メールアドレス)
・カメラ画像(写真)
・送受信メール(ガラケーに保存されている分)
・ムービー(動画)

ガラケーからスマホへスムーズにデータ移行したい場合は、ご自身に合った移行方法を選び、必要な道具やサポートを活用しましょう。

ガラケーはどうやって処分する?

ガラケーを処分する方法は、主に以下のとおりです。

・携帯電話会社の店頭に持ち込む
・自治体の小型家電回収ボックスに入れる
・メーカーや家電量販店で回収してもらう
・中古買取店に売却する

安全性や手間を考えると、最もおすすめなのは携帯電話会社の店頭での回収です。ガラケー内のデータを消去してから処分するため、手間がかからず安心できる処分方法です。

ガラケーを処分したい場合は、お近くの携帯電話会社の店頭に問い合わせてみましょう。

楽天モバイルの製品リサイクルについては、こちらをご確認ください。

通話のみならガラケーの方がいい?

インターネットやアプリを使わない人にとっては、シンプルで操作も簡単なガラケーは便利です。

しかし、3Gはすでに終了または終了予定(2026年3月31日)のため、3G対応のガラケーは今後利用できなくなります。

ガラケーに近い操作性で通話中心の使い方をしたい場合は、VoLTE対応の4Gケータイ(ガラホ)がおすすめです。

また、料金をできるだけ抑えたい場合は、スマホに通話専用のSIMカードをさして、通話専用の電話として活用する方法もあります。

今後の継続利用や機種変更のしやすさを重視するなら、スマホがおすすめです。スマホなら、相手の連絡手段にあわせてアプリを追加できる柔軟さもあります。

シンプルさを重視するなら4Gケータイ(ガラホ)、機能性や機種変更のしやすさを重視するならスマホと、自分にあった端末を選びましょう。

古いガラケーを利用中ならガラホやスマホを検討しよう

各携帯電話会社の3Gサービスは順次終了予定ですが、VoLTE対応の4Gのガラケーやガラホであれば、今後も利用することが可能です。3Gのガラケーを利用中の人は、3Gサービス終了後も利用できる最新の4G対応ガラケーやスマホへの機種変更を行いましょう。

スマホに機種変更すれば、大きなディスプレイでのWeb閲覧、「LINE」アプリの利用、高画質の写真撮影、アプリの活用などが可能です。

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