LTEとは?意味や定義、Wi-Fi®や4G、5Gとの違いも解説

LTEとは?意味や定義、Wi-Fi®や4G、5Gとの違いも解説
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2024.07.19

「4Gや5Gはなんとなくわかるけど、LTEってなに?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

LTEとは3G(第3世代移動通信システム)と4G(第4世代移動通信システム)の中間に位置する無線通信規格のことで、通信システムを3Gから4Gに円滑に切り替えるため、長期間かけて3Gを進化させたものです。

そのため、登場した当初は「3.9G」と呼ばれていましたが、現在は「LTE」という名前で呼ばれています。

今回はこのLTEについて、仕組みや通信速度、4Gや5G、Wi-Fiとの違いなどを解説します。

目次

LTEとは?定義や規格を解説

LTEはLong Term Evolution(ロングタームエボリューション)の略で、携帯電話の通信規格のひとつです。3Gから4Gが主流となる時期に現れた通信規格で、3Gと比較すると数倍から10倍以上の速度で通信できます。

LTEの最大通信速度は150Mbpsといわれており、DVD1枚分のデータを4~5分でダウンロードできる速度といわれています。

LTEが登場した当初は「3.9G」と呼ばれていましたが、国際電気通信連合(ITU)で「4G」と呼ぶことが正式に認められました。そのため、以前はスマホの上部に「LTE」と表示されていましたが、現在はほとんどの携帯電話会社で「4G」と表示されています。

特に2024年~2026年に3G回線のサービスが終了することから、LTEや4Gのスマホに買い替える人も少なくありません。

LTEとWi-Fiの違いは?

スマホには、さまざまな通信規格があります。中でもLTEとWi-Fiは、どちらもインターネット通信ができる規格ですが、通信ができる距離や、利用できる端末、利用料金などに違いがあります。それぞれ異なる点を見ていきましょう。

・データ通信の仕方
LTEとWi-Fiが異なる点は、主にインターネットへの接続方法です。

LTEは、携帯電話会社が提供する通信サービスです。スマホやタブレットなどの端末にSIMカードを挿入して利用します。携帯電話会社の基地局から電波を送受信して通信するため、Wi-Fiルーターは必要ありません。

一方Wi-Fiは、無線LANとも呼ばれる技術を利用した通信規格です。スマホやタブレットのほか、Wi-Fiに対応したパソコンやゲーム機なども接続できます。ただしWi-Fiを利用するためにはWi-Fiルーターの設置や設定が必要です。

・通信距離の違い
LTEは、携帯電話会社の基地局から電波を送受信するため、さまざまな場所でデータ通信が可能です。通信できる距離は基地局の出力や地形などによって異なりますが、数百mから数kmと広い範囲でデータ通信を利用できます。

一方Wi-Fiは、Wi-Fiルーターの電波が届く範囲で通信可能です。屋内で50~100m、遮るものがない無風の屋外で500m程度の距離で通信できるといわれており、自宅のWi-Fiや観光名所のフリーWi-Fiなど、多くの場所で活用されています。

・データ通信速度の違い
データ通信速度は、LTEよりWi-Fiの方が速くなる傾向があります。Wi-Fiのデータ通信速度は接続しているインターネット回線の速度に依存しますが、理論値ではLTEよりも高速です。

現在主流のWi-Fi 6の最大通信速度は9.6Gbps、2024年にリリースされたWi-Fi 7は36Gbpsです。一方LTEは最大で100~150Mbps前後、LTE-Advancedは最大3Gbpsと、最新のWi-Fi規格と比較すると遅くなります。

・利用できる端末や利用料金の違い
LTEはモバイルデータ通信に対応した端末でのみ利用できます。Apple Watchやタブレットパソコン、モバイルWi-Fiルーター、ホームルーターなど、スマホ以外でも対応している機器は増えていますが、Wi-Fi対応機器と比較すると多いとはいえません。

また、LTEを利用するには携帯電話会社との回線契約が必要です。

一方Wi-Fiは、パソコンやゲーム機など多彩な端末がWi-Fiに対応しているため、多くの機器で利用が可能です。Wi-Fiはインターネット回線を契約する必要がありますが、電波そのものは無料で利用できます。

LTEと3Gや4G、5Gの違い

LTEとWi-Fiは明確な違いがあります。一方でサービス終了となる3G や、現在提供されている4Gや5Gとも異なる点があります。3Gや4G、5Gと比較してどのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。

3Gとは

第3世代移動通信システム(3rd Generation)は1999年に定められた通信規格です。

3Gよりも前に利用されていた2Gは、アメリカやヨーロッパでは電波が利用できない状況でした。そのため、3Gは全世界で同じ端末を使えることを目標に複数の技術が定められ、さまざまな国で利用できるようになりました。

3Gの特長として、広域に電波が届きやすく、アンテナを立てにくい山間部や僻地などでも活躍しています。しかし、3Gはデータ通信がとても低速であるため、現代のデータ利用量の増加を背景に、データ通信回線としての役割を終えました。

2001年から世界的に提供されていましたが、日本では5Gの普及に伴って停波が進んでいます。

LTEと4Gとは

LTEは3Gと4Gの中間となる規格です。データ通信が増加する中、4Gへの過渡期を円滑にするために開発されました。

携帯電話会社によってはLTEと4Gを異なるサービス名で提供していることがありますが、下位互換性を持ちつつ高速化したLTEの後継規格LTE-AdvancedとWiMAX 2、LTEとあわせて4Gとして承認されているため、LTEと4Gは同じものといえます。

LTE-Advancedには複数の異なる周波数帯の電波を束ねて、データ送受信を高速化する技術などが使われているため、既存のLTEよりも高速なデータ通信が可能になっています。

5Gとは

5G(第5世代移動通信システム)は、ITUが定める「IMT-2020」という規格を満たす次世代の高速無線通信システムです。

高速大容量、低遅延、多数同時接続の3つの条件を満たしており、スマホだけでなく、登山者の見守りシステムや自動運転技術など、さまざまな場面で活用されています。

特に5Gの通信速度は最大10Gbpsといわれており、2時間の映画を3秒でダウンロードできるほどの性能があります。日本の各携帯電話会社では2020年から順次サービスが開始しており、都市部を中心としてサービスエリアが拡大しています。

LTEの通信を利用するために必要なものは?

LTE回線が利用できる携帯電話会社との契約と、LTEの通信規格に対応したスマホやWi-Fiルーターが必要になります。現在日本で新規に購入できるセルラーモデル(Wi-Fiがない場所でも通信が可能な端末)は、基本的にLTEに対応しています。

注意したい点として、LTEのデータ通信にはSIMが必要になるため、セルラーモデル以外の端末では利用できません。SIMカードを内蔵できるか、もしくはeSIMに対応している必要があり、一部のパソコンを除いて後から付け足すことはできません。

LTEのメリット・デメリット

4Gとして広く普及しているLTEですが、通信速度やサービスエリアの広さなど多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。

LTEのメリット

LTEはNTTドコモが2010年、KDDI、ソフトバンクが2012年からサービスを提供しているため設置されている基地局が多く、ほかの4Gや5Gと比較すると低い周波数帯を使用しているので障害物を回り込みやすいのが特長です。

サービスエリアが広く、つながりやすいプラチナバンドも、LTEの周波数帯に含まれています。そのため、広い範囲でデータ通信が利用でき、ビルの奥や地下などでも利用できます。

また、スマホやタブレットなど、持ち歩く端末での利用を想定して開発されているため、どこで利用しても通信が安定しやすいのも特長です。

3Gよりも高速なデータ通信ができ、Webサイトの閲覧や動画のストリーミングなどがスムーズに行えます。

LTEのデメリット

LTEは特定の場所や時間帯に利用者が集中すると、回線が渋滞し通信速度が低下する場合があります。通勤ラッシュの最中に大きい駅でインターネットがつながりにくいと感じるのは、利用者が集中して、LTEの回線が渋滞しているためです。

また、契約した携帯電話会社の料金プランによってはデータ利用量に制限があり、超過すると速度制限がかかることがあります。

ほかにも利用するエリアや対応機種によって最大通信速度が変わり、さまざまな外部環境に影響されやすいというデメリットを持っています。

LTEのサービス提供はいつまで?

2024年~2026年にかけて3Gがサービス終了になることから、LTEもいつまで提供されるのか不安になることもあるのではないでしょうか。

2024年4月時点では、LTEがサービス終了になる予定はありません。楽天モバイル、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯電話会社4社では、今後もLTEのサービスが継続される予定です。

そのため、LTEに対応しているスマホを早急に買い替える必要はありません。

しかし今後、5Gや次世代の移動通信システムが主流になると、LTEがサービス終了する可能性も考えられます。LTEサービス終了の予定が発表されたときに、5G対応のスマホの購入も視野に入れるとよいでしょう。

LTEを思い切り活用するなら料金プランのデータ利用量にも注意しよう

広く普及しているLTEは3Gから4Gに移り変わるときに開発された通信規格ですが、十分に高速なデータ通信ができるため、Webサイトの閲覧や動画視聴、ゲームのプレイなどを快適に楽しめます。

しかしLTEの通信はデータ利用量に制限があることが多く、データのバックアップや高画質の動画の視聴など、大量のデータ通信を行う場合は注意が必要です。

また、人口カバー率の面から当面はLTEを含む4Gが無線通信規格の中心ですが、2020年からは次世代規格である5Gの普及も進んでいます。5GはLTEよりもさらに高速でデータ通信ができますが、一方でデータ利用量も増えてしまいます。

データ利用量の上限が気になる方は携帯電話会社の乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか。

※Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

楽天モバイルの料金プランでは、データ利用量に合わせて料金が自動的に変わるため、たくさん使う人にもあまり使わない人にもおすすめの料金プランです。

家族割引適用※で、3GBまでは880円/月(税込968円)、20GB超過後はどれだけ使っても2,880円/月(税込3,168円)とデータ使い放題※1なので、データ容量を心配せず快適な通信をご体験いただけます。
※通話料等別
プログラム適用条件あり。詳細はこちらをご確認ください。

ぜひ楽天モバイルをご検討ください。

  • 家族割引適用で、0GB〜3GBまで880円/月(税込968円)
  • 家族割引適用で、3GB超過後〜20GBまで1,880円/月(税込2,068円)
  • 家族割引適用で、20GB超過後〜どれだけ使ってもデータ高速無制限2,880円/月(税込3,168円) ※1
  • Rakuten Linkアプリ利用で国内通話かけ放題※2
  • iPhone(iOS 14.4以降対象)をご利用の場合は条件をご確認ください。※3

※ 製品代、オプション料、通話料等は別費用。
※1 混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合あり。
※2 アプリ未使用時30秒20円(税込22円)。一部対象外番号あり。データタイプのお申し込みでは、データ通信のみの利用となり通話・Rakuten Linkアプリはご利用いただけません。
※3 iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE(第1世代)をiOS 14.4/14.4.1/14.4.2のバージョンでご利用になる場合、110/118/119への緊急通話で高精度な位置情報測位の正確性が低下します。iOS 14.5にアップデートすることで高精度な位置情報測位に対応いたします。楽天モバイルのご利用にあたり、iOS 14.4以降ならびにキャリア設定の最新バージョンへのアップデートをお願いいたします。
※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。

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