Threads(スレッズ)とは?Instagram(インスタグラム)との違いや基本的な使い方を解説
X(旧Twitter)の次に流行るのではないかと注目を集めているThreads(スレッズ)は、ユーザー数が1億人を超えているSNSです。
「Threadsの名前は聞いたことがある」、「Instagram(インスタグラム)の画面にアイコンが出ているので知っている」という人も多いのではないでしょうか。
ThreadsはInstagramやFacebookを運営するMeta社が提供しているSNSサービスで、Instagramとの連携機能などが特徴です。
今回はThreadsとInstagramの違いや、基本的な利用方法について詳しく解説していきます。
Threads(スレッズ)とは?SNSの特徴を知ろう
Threadsは、Meta Platforms, Inc. のInstagramのチームによって開発され、2023年7月にサービスが開始されたテキスト中心のSNSです。
ユーザーは最大500文字のテキストを投稿できるほか、リンクや写真、最長5分の動画も共有できます。さらにほかのユーザーの投稿を再投稿(Repost)したり、引用(Quote)したりすることで、コミュニケーションを楽しめるのが特徴です。
またThreadsは、Instagramの優れたアクセシビリティ機能を継承しており、非表示ワードの設定や非公開アカウントの設定など、豊富なオプションが用意されています。
将来的にはMastodon(マストドン)などのほかのSNSプラットフォームと相互に連携し、自由に行き来できるようになる予定ですが、現時点ではInstagramのみ連携しています。
月間アクティブユーザー数が1億5,000人を超えた
Meta公式Xアカウントの発表によると、Threadsの月間アクティブユーザー数が2024年4月末時点で1億5,000万人を突破したといわれています。
Instagramユーザーの6人に1人の割合でThreadsを利用しているともいわれており、InstagramとThreadsを連携することでシームレスなコミュニケーションが可能なので、両方のSNSを併用しているユーザーが多いのが特徴です。
Threadsのロゴや名前の由来は?
Instagramの責任者であるアダム・モッセーリ(Adam Mosseri)氏によると、Threadsのロゴは「@」マークをモチーフにしており、ユーザーネームや個々の人物、また声を象徴しています。
ロゴは「@」を1本の切れ目のない線で表しており、「スレッドが始まったときに見られるループからインスパイヤされたデザイン」とされています。
また、Threadsの名前はSNSへの投稿や、それに対する一連のメッセージの意味である英語の「スレッド」の複数形に由来します。Threadsは「テキストでつながる新しいアプリ」として位置づけられており、テキスト投稿を通じてユーザー同士をつなげる機能を象徴しているといえるでしょう。
ThreadsとInstagram(インスタグラム)やX(旧Twitter)の違い
Threadsは、同じMeta Platforms, Inc.が提供しているInstagramや、X Corp.が提供しているX(旧Twitter)とも機能が異なります。
ここでは、それぞれのSNSとの違いについて詳しく見ていきましょう。
ThreadsとInstagramの違い
Threadsは最大500文字の投稿ができるテキストに特化したSNSであるのに対し、Instagramは写真や動画のようなビジュアルコンテンツが中心のSNSです。
Threadsはユーザー間のコミュニケーションを重視しており、ほかのユーザーの投稿を引用したり、再投稿したりする機能があります。一方、Instagramは、投稿画像の編集機能や、ストーリーズやリールなどの動画編集機能が充実しています。
また、Threadsはシンプルなデザインで見やすい画面を採用し、テキストの投稿や閲覧がしやすい設計になっていますが、Instagramは視覚的に動画や画像を楽しむ構造に重点が置かれています。
ThreadsとX(旧Twitter)の違い
まず、ThreadsはInstagramと連携しているのに対し、Xは独立したプラットフォームとして運営されています。
また、どちらもテキストベースでのコミュニケーションを主体としたSNSですが、ひとつのポストに投稿できる文字数に違いがあります。
Threadsの投稿文字数の上限は500文字、Xでは140文字(有料プランは2万5,000文字)です。
一度に投稿できるメディアの種類や量にも差があり、Threadsでは画像を10枚、動画は5分まで、Xでは画像を4枚、動画は140秒まで投稿できます。
料金体系も異なります。2024年5月現在、ThreadsとXはいずれも無料で利用できますが、Xには「Xプレミアム」という有料の機能拡張サービスがあります。
Threadsでできること、できないことは?
SNSとして必要な機能をほぼ網羅しているThreadsですが、ほかのSNSにはある機能の一部は実装されていません。
自分がしたいことができるかどうかは、SNSを利用するうえで重要なポイントになるので、実際にできること、できないことを詳しく見てみましょう。
Threadsでできること
Threadsでは、最大500文字までのテキスト、リンク、写真、最大5分までの動画を投稿できます。
また、Instagramのストーリーズやリール、フィード、ダイレクトメッセージ(DM)でThreadsの投稿の共有も可能です。
ほかのユーザーの投稿に返信することで、スレッドで会話もできます。また、メンション機能を使ってユーザーを投稿にタグ付けしたり、ハッシュタグを付けたり、「いいね!」を押したりすることで、幅広いコミュニケーションが楽しめます。
リンクの添付や、再投稿、引用機能を使った投稿の共有で、気になる投稿を多くの人にシェアできる拡散力の高さも、Threadsの特徴といえるでしょう。
投稿の公開から5分以内であれば投稿内容の編集も可能なので、ちょっとした誤字があっても安心です。
Threadsでできないこと
Threadsには独自のDM機能がないため、プライベートなやり取りをするにはInstagramのDMを使う必要があります。
ほかにも、トレンドトピックのセクションがないため、人気の話題を追跡する機能はありません。そのため、Threadsで現在話題になっている人気の情報を探すためには、検索機能で気になるキーワードを入力する必要があります。
また、Instagramにはライブ配信機能がありますが、Threadsにはありません。Instagramのような、画像や動画の編集機能もないため、編集したい場合は一度Instagramに投稿してからシェアする必要があります。
Threadsの使い方や投稿方法
1)Threadsアカウントの作り方
Instagramにログインした状態で、Instagramのプロフィール画面に表示されたThreadsのアイコンをタップするか、Threadsのアプリを起動すると、以下のようなログイン画面が表示されます。
続いてプライバシーの設定画面で、プロフィールの公開、非公開を選択します。多くの人とつながり、投稿をシェアして楽しみたいときは「公開」、承認済みのフォロワー以外には見られたくない場合は「非公開」を選択しましょう。
プロフィールの公開・非公開は後からでも変更できます。選択したら「次へ」をタップしてください。
Threadsのアカウントを作りたいInstagramアカウントが選択されているか確認し、「Instagramでログイン」をタップします。
「Threadsのしくみ」について説明する画面が表示されます。内容をよく読み、「Threadsに参加する」をタップすると、アカウントが作成されます。
自己紹介やリンク、フォロワーはInstagramからインポートできます。後から修正もできるので、アカウント作成後に編集しましょう。
2)投稿の仕方
ホーム画面下部にある投稿のアイコンをタップします。
投稿画面でテキストの入力や、添付するファイルを選択します。アンケートの追加や、ハッシュタグの添付のほか、カメラを起動して新しい写真を撮影することも可能です。
投稿内容が完成したら、右下の「投稿」をタップします。
3)投稿の編集方法
投稿の編集は、投稿してから5分以内に限られます。編集したい投稿を開き、右上の「…」をタップします。すると、画面下からメニューがポップアップするので、「編集」をタップします。
「編集」のメニューには、編集可能な残り時間が表示されています。
投稿内容を修正し、「投稿」をタップします。
投稿内容が変更されました。
4)いいね、返信、再投稿、引用、シェアなどの機能
投稿の下に並んでいるアイコンの機能を左から順に見ていきましょう。
・いいね
気に入った投稿があった場合、タップすることで投稿者に「いいね」と伝えられます。
・返信
投稿に対して、返信を投稿できます。スレッド上で返信を繰り返すことで、会話を楽しむことが可能です。
投稿者は「返信と引用ができる人」で返信ができる人を制限できるので、必ずしもすべての投稿に対して返信ができるとは限りません。
・再投稿、引用
気に入った投稿を再投稿して自分のフォロワーにシェアしたり、引用して自分の意見を添えたりできます。
引用は投稿者が「返信と引用ができる人」で制限できるため、投稿によっては引用ができないことがあります。
5)Instagramへのシェア方法
投稿に表示された紙飛行機のアイコンをタップすると、シェア画面が表示されます。シェア画面の下部にある「ストーリーズ」もしくは「フィード」をタップすると、連携しているInstagramアカウントにThreadsの投稿をシェアできます。
Threadsの活用事例や方法
Instagramと同様に無料で商用利用ができ、拡散力の高さが特徴であるThreadsでは、マーケティング活動の一環として、企業アカウントが活発に発信を行い、新商品の告知やキャンペーンの実施、顧客からの声の収集などに活用しています。
・スターバックス公式アカウント
また、InstagramとThreadsを連携させて運用できるため、テキスト、画像、動画を組み合わせてSNSを横断したプロモーションを展開したり、ブランドイメージの構築に役立てたりと、幅広い活用事例があります。
※参考:スターバックス公式
・山崎実業 キッチン_インテリア_ランドリー_収納のメーカー
個人的なコミュニケーションのツールとしても優れているため、中小の小売店などでは、商品の紹介や店舗の情報発信のほかに、顧客との密なコミュニケーションに活用されているケースもあります。
Threadsは、テキストを中心とした投稿が特徴ですが、画像や動画を活用し、Instagramの投稿と連携することで、より魅力的なコンテンツが発信できます。
個人、ビジネスを問わず、積極的に活用していくことで、新しいコミュニケーションの可能性が広がるでしょう。
Threadsの今後は?
今後のThreadsは、ほかのSNSとの連携をさらに強化し、コミュニケーションプラットフォームとしての機能を拡充していく可能性があります。ほかのSNSと相互につながることで、今後ますます注目度が高まるでしょう。
テキストを中心としながらも、画像や動画の投稿にも対応しているため、より活発に多様なコンテンツが投稿されることが予想されます。
新しいSNS、Threadsでテキストと一緒に画像や動画投稿を楽しもう
Threadsは、テキストを中心としながらも、画像や動画の投稿にも対応した新しいSNSです。Instagramと連携できるThreadsは、今後ほかのSNSともつながる予定で、さらなる発展が期待されています。
順調に利用者も増えており、多くのユーザーが集まることで、より活発なコミュニケーションが生まれるでしょう。
しかし、注意したい点としてたくさんの動画や写真が投稿されるThreadsは、データ利用量が多くなる可能性があります。
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