スパチャ(Super Chat)とは?送り方や受け取り方、仕組みや機能、注意点を解説

スパチャ(Super Chat)とは?送り方や受け取り方、仕組みや機能、注意点を解説
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2024.08.09

「ライブ配信をしているライバーにスパチャを送りたいけど、送り方や注意点がわからない」という方もいるのではないでしょうか。

動画配信サイトでライブ配信をしているクリエイターやパフォーマーに送る金銭は、YouTubeではスパチャ(スーパーチャット、Super Chat)やギフティング、投げ銭など、さまざまな呼び方があります。

YouTubeのライブ配信では、配信者と視聴者のコミュニケーションの手段として活用されている一方で、高額なスパチャを送り続ける視聴者に対する懸念の声もあり、注意するべき点があります。

今回はスパチャの送り方や受け取り方、仕組みなどの基本的な内容や、スパチャを送る際の注意点、スパチャのメリットなどを解説します。

目次

そもそもスパチャ(Super Chat)とは?

スパチャ(Super Chat)はYouTubeの機能のひとつで、ライブ配信をしている配信者に投げ銭と一緒にチャットが送れます。

スパチャを送ると、チャットが金額に応じて異なる色で表示されるためチャット欄で目立つだけでなく、チャット欄の上部に一定時間表示されます。

非常にコメントが目立つため、配信を見ているほかの視聴者から「ナイスパ(ナイス・スーパーチャットの略)」とコメントがもらえることがあるほか、配信者がスパチャを送った人の名前を読み上げ、感謝を伝えてチャット内容を読み上げる傾向があります。

そのため、配信者への応援としてファンからスパチャが何度も送られる配信も少なくありません。

実際に、年間のスパチャ獲得総額が7,000万円を超えているVTuber※や、わずか2時間で1,000万円を超えるスパチャを獲得したケースもあり、短時間で高額のスパチャがチャット欄を賑わせることもあります。

YouTube以外ではギフトや投げ銭、ダイヤ、ハートなどさまざまな名前で呼ばれていますが、おおむね同じ機能で、総じて「ギフティング」と呼ばれており、ライバーやパフォーマーの活動を支える収入源のひとつになっています。

※VTuberについては、こちらをご確認ください。

スパチャの利用条件や利用方法は?

スパチャを利用するためには、さまざまな条件があります。YouTubeでスパチャを受け取る人と視聴者としてスパチャを送りたい人で条件が異なるため、それぞれ見ていきましょう。

YouTubeでスパチャを受け取る際の条件

YouTubeでスパチャを受け取るためには、「YouTubeパートナープログラム」の一部である「視聴者ファンディング機能」の条件を満たす必要があります。

日本では2023年10月3日に条件が緩和され、以下の条件になりました。

1)すべて満たしている必要がある条件
・18歳以上
・チャンネル登録者が500人以上いる
・直近90日間で有効な公開動画を3本以上アップロードしている

2)加えて、いずれかの条件
・過去1年間の有効な公開動画の総再生時間が3,000時間以上
・過去90日間の公開ショート動画の視聴回数が300万回以上

上記の条件を満たしたうえで、YouTube Studioにログインし、「収益化>Super>始める」の順にクリックし、画面上の指示に従って「課金型製品モジュール」(CPM)に署名してください。

設定が完了すると、Super ChatとSuper Stickersのオンオフ切り替えスイッチのオプションが表示されます。

YouTubeでスパチャを送る際の条件

視聴者がスパチャを送るには、以下の条件があります。
・18歳以上
・有効なYouTubeアカウント
・スパチャをするための支払い方法(クレジットカード、Google Playの残高、モバイル決済)

スパチャを送る際に確認画面に「送信すると18歳以上であるとみなす」旨が表示されますが、厳密な年齢確認はありません。

そのため、子どもが勝手にクレジットカードを利用してスパチャをするというトラブルもあります。

特に保護者が子どもにスマホやタブレットを貸し、クレジットカード情報や携帯電話会社のキャリア決済を利用して、無断でスパチャを送ってしまうケースが後を絶ちません。

クレジットカードの本人認証サービスを利用したり、キャリア決済の暗証番号を保護者しかわからないものに変更したり、大切に管理しましょう。

スパチャの簡単なやり方、送り方

スパチャを送る方法は、以下の手順です。

1)YouTubeの公式WebサイトやYouTube公式アプリから、Googleアカウントでログインします。
2)スパチャを送りたいライブ配信を視聴します。
3)チャット入力欄の右にあるドル記号のアイコンをクリックし、「Super Chat」を選択します。
4)スパチャで送りたい金額を選び、任意のメッセージを入力します。
5)「購入して送信」をクリックすると、スパチャが送信されます。

気をつけたいスパチャの注意点

ライブ配信を盛り上げるスパチャですが、トラブルを起こさずに配信を楽しむために、スパチャを送る側と受け取る側で、それぞれに注意したい点があります。

スパチャを送る側の注意点

スパチャは払い戻しができません。送信する前に、必ず金額をよく確認しましょう。スパチャを自分で削除した場合でも、スパチャの払い戻しはできないので、投稿・削除には注意が必要です。

また、スパチャは金額によってコメントが表示される時間が変わるので、本当に大勢の視聴者の前に、長時間表示されてもよい内容か、配信者に読み上げられても問題ないか、一度考えてから送信するのがおすすめです。

ほかにも配信者から注目されることに熱中して、過度にスパチャを送りすぎないよう、予算を考えて金額を設定しましょう。

スパチャに対して反応したり、読み上げたりしない方針のライバーもいます。期待する反応がもらえなかったとしても、ライバーの方針なのだと受け入れる姿勢も大切です。

スパチャを受け取る側の注意点

送られたスパチャは全額が手元に入るわけではありません。YouTubeが設定しているスパチャの収益配分率は70%で、さらに地方消費税やApp Storeの手数料を差し引かれます。

さらにスパチャによる収益は一定以上あれば課税対象になるので、振込日や金額など、経理上の処理をしっかり行ったうえで、確定申告をする必要があります。

ほかにもスパチャを要求すると、軽犯罪法違反として処罰される可能性があるので注意しましょう。そもそも配信上での物乞い行為やスパチャを煽る行為は、モラルがないとして視聴者から嫌われるので、避けた方がいいことに変わりありません。

スパチャを受け取ったら、送ってくれた人の名前を呼んで感謝の言葉を伝えたり、スパチャの内容を読み上げたりすることで、お互いに気持ちよくスパチャの送信、受信ができます。

スパチャができない理由は?

ほかの配信にはスパチャができるのに、特定の配信ではスパチャのメニューがチャット欄に表示されない場合、理由は大きく挙げて3つあります。

また、いずれの理由も配信側に原因があるため、スパチャができない場合は通常のチャットで応援しましょう。

1)スパチャの対象になる配信ではない
配信者が収益化の条件を満たしていないのでスパチャの設定ができない場合や、配信内容に年齢制限がある場合、スパチャを受け取る設定をしていない場合など、配信がスパチャの対象になっていないケースです。

2)限定公開や子ども向けの配信である
配信URLを知っている人にだけ限定で公開している配信や、子ども向けの配信にも、スパチャはできません。

3)スパチャの設定をやめてしまった
以前はスパチャができたのに急にできなくなった場合、配信者が方針を変更してスパチャを受け取る設定をやめてしまったケースがあります。

スパチャ以外の投げ銭機能はある?

スパチャ以外の投げ銭機能として、チャットの代わりに有償のステッカーをチャット欄に送信できるスーパーステッカー(Super Stickers)や、投稿された動画に対してスパチャのように投げ銭と同時にコメントを残せるスーパーサンクス(Super Thanks)があります。

また、投げ銭以外でライバーを支援するには、「チャンネル メンバーシップ」があります。

チャンネル メンバーシップに登録すると、月額料金を支払うことでチャンネルのメンバーになり、メンバーシップ限定コンテンツを閲覧できるほか、絵文字などのメンバー限定特典が利用できます。

スパチャのメリット

スパチャの最大のメリットは、ライバーに直接的な支援ができることや、スパチャを通じた直接的なコミュニケーションが取れることです。

ライバーにとっては、リアルタイムで視聴者の応援が形となって見えるため、ライブ配信へのやる気を高めることにもつながります。

スパチャはライバーの目に留まりやすく、リアクションをしてもらいやすいので、ライバーと視聴者の距離を縮めて、配信を盛り上げられます。

スパチャは配信者と視聴者のコミュニケーション

スパチャは、コメントとギフトを融合させた画期的なシステムです。配信者と視聴者の距離をぐっと縮められるほか、配信者の支援にもつながります。

ただし、夢中になってスパチャを送りすぎると、請求が高額になってしまうので注意が必要です。また、長時間になりやすいライブ配信の視聴にスマホを使用する場合は、データ利用量にも注意しましょう。

外出時にもライブ配信を楽しみたいけれどデータ利用量が気になるという方は、料金プランの見直しや、携帯電話会社の乗り換えも検討してみるのがおすすめです。

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