AirPlayとは？iPhoneでの設定方法やミラーリングとの違いを解説

今回はスマホ画面を共有するのに便利なAirPlayの使い方やストリーミング、ミラーリングを解説します。

AirPlayは、iPhoneやiPadなどのApple製品で再生している動画や音楽、写真、ポッドキャストなどを、自宅のスマートテレビやスピーカーにワイヤレスでストリーミングする機能です。

たとえば、iPhoneで再生しているYouTubeやサブスクリプションサービスの動画などを大画面に映し出せます。iPhoneの画面に映っているコンテンツであれば、ゲーム画面を映すことも可能です。

また、AirPlayはiPhoneで再生している音楽をストリーミングすることもできます。自宅のリビングで再生するほか、防水スピーカーで再生すればお風呂でも音楽を楽しめるでしょう。

iOS 11.4から搭載されたAirPlay 2は、複数のスピーカーで音楽を同期再生することが可能になり、さらに活用の幅が広がっています。

AirPlay2は、複数のスピーカーやデバイスに同時に音楽を送信し、家中の異なる部屋で同じ音楽を同期再生することが可能です。

たとえば、リビングにHomePodがあり、書斎にMacBookがある場合、両方のスピーカーに同じ音楽を送信できます。複数のスピーカーに異なる音楽を送信することも可能です。

さらに、Siri※を使って音楽の再生や停止ができるなど、音声での操作も可能になりました。

※Siriについては、こちらをご確認ください

AirPlayには、ストリーミングとミラーリングの2種類の機能があります。どちらも製品間でさまざまなコンテンツを共有できる機能ですが、仕組みや特徴が異なります。

1）ストリーミング
ストリーミングは、インターネットを通じて、動画や音楽などのコンテンツをリアルタイムで再生できる技術です※。AirPlayのストリーミング機能では、iPhoneやiPadで再生している音楽を、AirPlayに対応しているスピーカーで再生できます。

※ストリーミングについては、こちらをご確認ください。

2）ミラーリング
ミラーリングは、スマホなどの画面を、スマートテレビやディスプレイに表示する機能です※。AirPlayのミラーリング機能では、iPhoneやiPadの画面を大画面で表示できるため、動画鑑賞やプレゼンテーションに役立ちます。

※ミラーリングについては、こちらをご確認ください。

AirPlayを使うためには、さまざまなアイテムが必要です。必要なアイテムがない場合は、新たに購入しなければなりません。AirPlayを使う前に、必要なものが揃っているかチェックしましょう。

音楽をストリーミングする場合は、送信側と受信側の製品がAirPlayに対応している必要があります。

1）音楽を送信する製品
AirPlayで音楽を送信する場合は、以下の対応製品から、いずれかひとつ用意してください。

・iPhoneまたはiPad：iOS 11.4以降を搭載したiPhoneまたはiPadで、AirPlayを利用できます。利用するiPhone、またはiPadがiOS 11.4以降になっていない場合は、iOSをアップデートしてください※。

・Apple TV 4K、Apple TV HD、Apple TV（第2または第3世代）：最新ソフトウェアがインストールされているApple TVの一部製品でAirPlayを利用できます。

・HomePod（全モデル）：最新のソフトウェアがインストールされているHomePodでも利用できます。

・Mac：iTunes 12.8以降、またはmacOS Catalina以降のいずれかがインストールされているMacで利用できます。

・Windowsパソコン：iTunes 12.8以降、またはApple MusicアプリがインストールされているWindowsパソコンで利用できます。

※iOSのアップデートについては、こちらをご確認ください。

2）音楽を受信する製品
AirPlayで音楽を受信するには、以下の対応製品のいずれかを用意してください。

・「Works with Apple AirPlay」ラベルがついているAirPlay対応のスマートテレビ
・「Works with Apple AirPlay」ラベルがついているスピーカーおよびレシーバー
・最新ソフトウェアがインストールされているApple TV 4K、Apple TV HD、Apple TV（第2または第3世代）
・最新ソフトウェアがインストールされているHomePod（全モデル）
・AirPlayレシーバーとして設定されたMac
・最新のファームウェアアップデートを適用した AirMac Express 802.11n (第 2 世代) のオーディオ出力ポートに接続されたスピーカー

3）Wi-Fiネットワーク
AirPlayを利用するには、送信側と受信側が同じWi-Fiネットワークに接続されている必要があります。Wi-Fiルーターなど、複数の製品を接続できる環境を用意してください。

AirPlayで動画や画面をストリーミングする場合は、音楽をストリーミングする場合とは必要なアイテムが異なります。手元に必要なアイテムがあるかチェックしましょう。 

 1）動画や画面を送信する製品 
動画や画面を送信する場合は、以下の対応製品の中から、いずれかひとつを用意してください。 

 ・iPhoneまたはiPad：iOS 12.3以降を搭載したiPhoneまたはiPadで、AirPlayを利用できます。利用するiPhone、またはiPadがiOS 12.3以降になっていない場合は、iOSをアップデートしてください※。 

 ・Mac：macOS Mojave 10.14.5以降を搭載したMacが必要です。macOSが古い場合は、アップデートしてください。 

※iOSのアップデートについては、こちらをご確認ください。 

2）動画や画面を受信する製品 
AirPlayで動画や画面を受信する場合は、以下の対応製品から、いずれかを用意してください。 

・「Works with Apple AirPlay」ラベルがついているAirPlay対応のスマートテレビ
・「Works with Apple AirPlay」ラベルがついているレシーバー 
・最新ソフトウェアがインストールされているApple TV 4K、Apple TV HD、Apple TV（第2または第3世代）
・AirPlayレシーバーとして設定されたMac

3）Wi-Fiネットワーク 
AirPlayを利用するには、送信側と受信側が同じWi-Fiネットワークに接続されている必要があります。Wi-Fiルーターなど、複数の製品を接続できる環境を用意してください。 

AirPlayを利用するには、ネットワークに対応したテレビやスピーカーを同一のWi-Fiに接続して設定する必要があります。

1）Wi-Fiネットワークに接続する
送信側になるiPhoneやiPadと受信側になる製品を、同じWi-Fiネットワークに接続しましょう。接続方法は製品によって異なるため、説明書やオンラインマニュアルを確認してください。

2）配信したいアプリを選び、AirPlayボタンをタップする
送信側の製品でストリーミングしたい音楽や動画を再生し、アプリ内の「AirPlayボタン」をタップします。

写真アプリなどの一部アプリでは「共有ボタン」をタップして、共有先の中から「AirPlayボタン」をタップしてください。

3）送信先を選択
AirPlayボタンをタップすると、送信先のリストが表示されます。表示されたリストから、ストリーミングをしたいAirPlay対応製品をタップしてください。

1）Wi-Fiネットワークに接続
送信側になるiPhoneやiPadと受信側になるテレビやMacを、同じWi-Fiネットワークに接続します。テレビの接続方法はマニュアルを確認してください。

2）画面ミラーリングボタンをタップ
iPhoneやiPadのコントロールセンターを表示し、「画面ミラーリングボタン」をタップします。ミラーリング先のリストが表示されるので、ミラーリングを送信したい製品をタップしてください。

3）パスコードを入力する
送信先の製品の画面に4桁のパスコードが表示されます。パスコードをiPhoneまたはiPadに入力すると、ミラーリングが許可されます。

1）ストリーミングの解除
ストリーミング送信元のアプリでAirPlayアイコンをタップし、リストから「iPhone」または「iPad」をタップすると、AirPlay接続とストリーミングが解除されます。

2）ミラーリングの解除
iPhoneやiPadのコントロールセンターを開いて「画面ミラーリング」をタップし、「ミラーリングを停止」をタップするとミラーリングが解除されます。

3）オーディオの解除
送信元のコントロールセンターを開き、再生中のオーディオのAirPlayアイコンをタップします。リストから「iPhone」または「iPad」をタップすると、AirPlayとオーディオのストリーミングが解除されます。

AirPlayにうまく接続できない場合や、音声や動画が再生されないトラブルが発生した場合は、iPhoneやiPadを再起動してみましょう。

また、iOSやiPad OSをアップデートして、最新のOSに更新してください。

ほかにも、Wi-Fiが不安定になってAirPlayと対応製品が正常に接続できていない可能性があります。Wi-FiルーターとAirPlay対応製品の設置場所を変えるか、Wi-Fiルーターを再起動してください。

再起動やOSのアップデートでも状況が改善しない場合は、ストリーミング機能とミラーリング機能で異なる対処が必要です。状況に応じて、以下の対処法を試してみましょう。

1）動画をストリーミングしても表示されない
受信側のテレビの互換性を確認してください。また、テレビのAirPlay対応の動画コンテンツであることを確認し、テレビを再起動してみましょう。

2）動画を表示できるが、音声が聞こえない
iPhoneやiPad、テレビの音量を確認し、消音になっていないか確認してください。

3）製品がAirPlayを検出しない
iPhoneやiPad、AirPlayが有効になっていることを確認し、製品を再起動してください。

4）AirPlayで接続できない
一度、テレビやスピーカーを再起動してみましょう。また、受信側になるテレビやスピーカーがAirPlayに対応していない可能性があります。

その場合、スピーカーはBluetooth®で代わりに接続できる場合があります。動画や写真のストリーミングは有線での接続に対応していません。

1）画面が表示されない
製品が同じWi-Fiネットワークに接続されていることを確認しましょう。送信側と受信側が同じWi-Fiに接続できていないケースがあります。また、Wi-Fiのデータ通信速度が極端に遅くなっていないか、通信速度を計測して確認してください。

2）遅延や画質の低下
Wi-Fiにつないでいる製品が多すぎると、データ通信速度が低下し、ミラーリングが正常に行えなくなります。

必要のない製品をWi-Fiの接続からはずしたり、Wi-Fiルーターの位置を調整したり、もしくは有線での接続に切り替えてみましょう。

3）通知が表示されてしまう
ミラーリング中は、iPhoneやiPadの画面がすべてAirPlayで送信しているテレビに映ってしまいます。そのため、通知が表示されて個人的なやり取りが見えてしまうことがあります。「設定＞通知」の順にタップし、「画面共有」で「通知オフ」にしておきましょう。

便利な機能が備わっているAirPlayですが、注意しなければならない点があります。いくつかの注意点を見ていきましょう。

ワイヤレスでミラーリングを行うには、iPhoneやiPadと、受信する製品がAirPlayに対応していなければなりません。

AirPlayに対応していない製品でミラーリングをしたい場合は、Lightning - Digital AVアダプタ、またはUSB-C Digital AV Multiportアダプタを利用しましょう。

ただし、有線接続は、すべての製品で利用できるわけではありません。必ず製品のマニュアルを確認して利用してください。

一部の動画サブスクリプションサービスでは、AirPlayのミラーリングが利用できないことがあります。もし画面をミラーリングする場合は、別の方法が利用できることがあるため、利用するサービスのWebサイトを確認してください。

ミラーリング中は、iPhoneまたはiPadの画面全体が表示されます。ミラーリング中にメッセージ通知や個人情報が映ることがあるため、通知の設定をオフにするなど、個人情報が映らないように対策することが大切です。

AirPlayを使うことで、高音質のスピーカーで音楽を楽しんだり、大きな画面で動画や写真を楽しんだり、さまざまな用途に活用できます。

ただし、カーナビでAirPlayを利用するときは、脇見運転などに注意してください。

AirPlayで音楽や動画をスピーカーやテレビでたくさん楽しみたい方は、おトクなキャンペーンの利用がおすすめです。

料金プランの見直しと共に、ストリーミング配信サービスのサブスクリプションも見直して、携帯電話会社の乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

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