QRコードとは?特長・仕組み・活用事例をわかりやすく紹介

QRコードとは?特長・仕組み・活用事例をわかりやすく紹介
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2024.12.20

QRコードはデンソーウェーブ社が開発した2次元コードで、スマホ決済などで広く利用されています。

専用端末不要で読み取りでき、バーコードにはない特長があります。 

普段何気なく使っているQRコードとはどのようなものなのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。今回はQRコードの特長や仕組み、活用事例を紹介します。

目次

QRコードとは

QRコードは、現・デンソーウェーブ社が1994年に開発した高速読み取りが可能な2次元バーコードです。QRは「Quick Response」の略で、素早く反応する・読み取るという意味があります。

QRコードはJIS(日本産業規格)やISO(国際標準化機構)の規格として採用され、仕様が公開されています。

デンソーウェーブ社は現在もQRコードの特許を保有していますが、権利行使はしないと明言しているため、誰が利用する場合であっても手続きや費用の支払いは不要です。店舗でのQRコード決済をはじめ、QRコードは幅広いシーンで利用されています。

QRコードの特長

QRコードの特長としては、主に以下が挙げられます。

  • 大容量の情報を表現できる
  • スマホのカメラで読み取りできる
  • 小さなスペースに表示ができる
  • どの方向からでも読み取りできる
  • 汚れ・破損があっても復元が可能

それぞれの特長を詳しく見ていきましょう。

大容量の情報を表現できる

QRコードは、最大7,089文字(数字のみの場合)の大容量の情報を表現でき、英数字、漢字、ひらがな・カタカナ、記号、バイナリ(2進数のデータ)、制御コードなど幅広い情報を格納できます。

従来の一方向にだけ情報を持っているバーコードと比較すると、数十倍から数百倍にまで記録できる情報量が拡大されています。

スマホのカメラで読み取りできる

従来のバーコードを読み取るためには、コンビニやスーパーで目にするような専用の読み取り機が必要です。

一方、QRコードは、スマホやフィーチャーフォンのカメラでも読み取りができ、専用の読み取り機を用意しなくても利用できます。

スマホで読み取りができることで、たとえばレジ横に掲示されたQRコードを読み取って決済するといった使い方も実現されています。

小さなスペースに表示ができる

QRコードは縦と横の両方に情報を持っています。現在商品のパッケージに採用されているような一方向にだけ情報を持つバーコードと比較すると、同じ情報量であればより小さなスペースに表示が可能です。

また、一般的なQRコードと比べて、さらに小さなサイズの「マイクロQRコード」というものも存在し、格納できる情報量は限定されますが、とても小さなスペースに表示することもできます。

どの方向からでも読み取りできる

QRコードは、カメラの向きを合わせることなく、360°どの方向からでも高速読み取りができます。

QRコードの四隅のうちの3ヵ所には「切り出しシンボル」が配置されていて、読み取りの際には、その位置を認識することで全体の向きを認識しています。

切り出しシンボルの白と黒の幅の比率はどの方向からでも1 : 1 : 3 : 1 : 1であり、この比率から切り出しシンボルであることを認識しています。1 : 1 : 3 : 1 : 1は実際のチラシ、雑誌、段ボールなどで最も使われていない比率として、独自に選定された比率となっています。

汚れ・破損があっても復元が可能

QRコードには、一部に汚れや破損があっても、データを復元できる「誤り訂正機能」があります。

汚れ・破損の状況により復元できない場合がありますが、最大ではQRコードの面積の約30%が訂正可能となっています。

QRコードの仕組み

QRコードの各部にはそれぞれ名称と役割があります。主なものとしては、以下が挙げられます。

各部の名称

各部の役割

セル

・QRコード内の白または黒で表わされるマスのこと
・2進法で表現されていて、データそのものにあたる

切り出しシンボル(ファインダーパターン)

・QRコードの向きを認識するためのパターン
・QRコードの四隅のうちの3ヵ所に配置されている

アライメントパターン

・歪みを補正して読み取りやすくするためのパターン
・改良版のモデル2のQRコードで採用されている

タイミングパターン

・中心座標を決める(補正する)ためのパターン

フォーマット情報(誤り訂正機能)

・誤り訂正率やマスクパターンの情報が記録されている
・デコードのときに最初に読み込みされる

クワイエットゾーン

・コードの周りの空白のスペースのこと
・コードの読み取りのためには周りに一定の空白が必要

QRコードの活用事例

商店、レジャー施設、工場、薬局など幅広いところでQRコードが活用されています。QRコードの活用事例について、以下でいくつか見ていきましょう。

「お店」でのQRコードの活用事例

レジでの支払いで、QRコード決済が日々利用されています。専用の決済端末がなくてもスマホなどを利用して店舗に導入でき、初期費用が抑えられるのがメリットです。

また、割引などのクーポンとしてもQRコードが利用されていて、メールやアプリで配信して集客などに活用されています。

「レジャー施設」でのQRコードの活用事例

遊園地、動物園、映画館などレジャー施設の入場管理で、スマホの画面に表示したQRコードの読み取りを入場チケットの代わりにする方法が採用されています。

QRコードをゲートにかざすだけで入場管理が可能です。また、ゲートが設置できない場所ではスタッフが読み取りをすることになりますが、目視でのチケット確認に比べて少ない手間で入場管理ができます。

「工場」でのQRコードの活用事例

工場では、部品の入庫管理、部品・製品のピッキング、部品投入の管理などにQRコードが活用されていて、誤入力やピッキング・投入のミス防止などに役立っています。

また、作業を始める際に作業指示書のQRコードを読み取ることで、リアルタイムな工程の進捗管理も可能にしています。

「薬局」でのQRコードの活用事例

処方せんにQRコードを表示し、薬局で読み取ることで、患者、医療機関、薬品などの情報が自動入力されます。手入力に要していた時間が削減されるほか、リストと実物を照合することでミスの防止に役立っています。

「電車」でのQRコードの活用事例

電車の切符は、将来的にQRコードの切符に置き換えられる予定です。鉄道各社(JR東日本、京成電鉄、京急電鉄、新京成電鉄、西武鉄道、東京モノレール、東武鉄道、北総鉄道)は、磁気式の切符からQRコードを改札にかざして読み取る切符への置き換えを進める方針を発表しました。

置き換えは、2026年度末以降に順次実施される予定です。QRコードの切符は、コストが安い、紙詰まりが起こらない、リサイクルしやすいなどのメリットがあります。

また、JRでは「えきねっと」で新幹線も在来線もスマホのQRコードをかざしてシームレスに利用できる「QR乗車」の導入が進められています。2024年10月に東北エリアでサービスが開始され、提供エリアは順次拡大予定です。

QRコードを理解して普段の生活でも注目してみよう

QRコードはデンソーウェーブ社が開発した2次元コードで、大容量の情報を格納できる、スマホで読み取りできるなどバーコードにない特長があります。

お店やレジャー施設など日常的な利用から、工場や医療にいたるまで幅広いシーンで、QRコードは利用されています。

ぜひQRコードの特徴や仕組みを知って、普段の生活でも注目してみましょう。なお、QRコード含め、日常の中でスマホをもっと便利に利用するなら、最新スマホへの買い替えもおすすめです。

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