Wi-Fi中継器は効果がないといわれる理由は?対策や選び方を解説

Wi-Fi中継器は、Wi-Fiが届く範囲を広げる機器です。
ただ、Wi-Fi中継器を導入しても、設置場所が悪かったり、性能・機能が足りなかったりすると、効果がないことがあります。
今回は、Wi-Fi中継器は効果がないといわれることがある理由や、Wi-Fi中継器の効果を高める方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
Wi-Fi中継器とは
Wi-Fi中継器はWi-Fiの電波を中継して届く範囲を広げてくれる機器です。
家の中にルーターの電波が直接届かない場所があるときは、Wi-Fi中継器で電波を中継することで、Wi-Fiが届くエリアを拡張してカバーできます。
離れた部屋や別の階などWi-Fiが届かない場所があるときは、Wi-Fi中継器の導入を検討しましょう。
Wi-Fi中継器のメリット
Wi-Fiが届かないときにWi-Fi中継器を導入するメリットは、以下が挙げられます。
- 手軽に設置できる
- 安価な費用で導入も可能
Wi-Fiが届かない場所があるときは、ルーターの買い替えや記事の後半で紹介するメッシュWi-Fiも選択肢になりますが、その中で中継器を選ぶメリットとなると上記の2つが挙げられます。
それぞれのメリットについて、以下で見ていきましょう。
手軽に設置できる
Wi-Fi中継器は、電源を入れて簡単な初期設定をすれば、すぐに利用できます。
コンセントに直挿しできるタイプのWi-Fi中継器もあり、手軽に導入が可能です。少ない手間で電波が届かない環境を改善できます。
安価な費用で導入も可能
Wi-Fi中継器は、安価なものだと数千円で購入できるものもあります。
ルーターの買い替えやメッシュWi-Fiの導入と比較すると、費用を抑えて自宅のWi-Fi環境の改善がしやすいといえます。
Wi-Fi中継器は効果がないといわれる理由
費用を抑えて手軽にエリアを拡張できるWi-Fi中継器ですが、「Wi-Fi中継器は効果がない」といわれることもあります。
その理由としては、主に以下の3つが考えられます。
- 設置場所が悪いと効果を発揮できないから
- 性能が低いものだと効果が小さいから
- 通信速度が遅くなることがあるから
設置場所が悪いと効果を発揮できないから
Wi-Fi中継器の設置場所が悪いと、効果を十分に発揮できないことがあります。
Wi-Fiルーターとの距離が近すぎたり遠すぎたりする、Wi-Fiルーターとの間に障害物があるなど、設置場所に問題があるとWi-Fi中継器は十分に効果を発揮できません。
Wi-Fi中継器の導入後に効果がないと感じたときは、まずは設置場所を見直す必要があります。
性能が低いものだと効果が小さいから
遠くまでWi-Fiの電波を中継したい場合は、性能が低いものだと電波の強度が弱く、電波が届かない場所を十分にカバーできない可能性があります。
長い距離を中継させたいと考えている場合は、性能の高いハイエンドなWi-Fi中継器を選ぶことも検討しましょう。
高性能なWi-Fi中継器であれば、「いざ購入してみたら期待した効果が得られなかった」というリスクが抑えられます。
通信速度が遅くなることがあるから
「シングルバンド」や「デュアルバンド切替式」の中継器では、中継により通信速度の半減があり、通信速度が大幅に遅くなることもあります。
Wi-Fi中継器には、以下の3種類の製品があります。
- シングルバンドに対応
- デュアルバンド切替式
- デュアルバンド同時接続に対応
シングルバンドやデュアルバンド切替式の中継器の場合、親機・中継器・子機の間で通信をするときに、一度に5GHz帯と2.4GHz帯のどちらかしか使えないため、通信速度は半減します。
※5GHz帯と2.4GHz帯についての詳細はこちらをご確認ください。
一方、デュアルバンド同時接続に対応するものは、2.4GHz帯と5GHz帯の2つの電波を同時に利用して、速度の半減なしで中継が可能です。
たとえば2.4GHz帯のWi-Fiを受信しながら、同時に5GHz帯でWi-Fiを発信できます。
このように製品によっては中継による速度低下の可能性があることも、Wi-Fi中継器は効果がないといわれる理由として考えられます。
Wi-Fi中継器の効果を高めるための方法

Wi-Fi中継器の効果を高める方法は、以下が挙げられます。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
- 最適な設置場所を選ぶ
- 十分な性能のWi-Fi中継器を選ぶ
最適な設置場所を選ぶ
Wi-Fi中継器の効果を高めるためには、設置場所の選定が重要です。Wi-Fi中継器の設置場所を選ぶときのポイントとしては、以下が挙げられます。
- 中間地点に設置する(別の階への中継では階段付近)
- 障害物や電波干渉のある機器の近くは避ける
中間地点に設置する(別の階への中継では階段付近)
マンションなど同じ階で中継する場合は、ルーターと電波が届かない場所の中間で、ルーターからの電波を十分な強さで受信でき、かつ、最もルーターから遠い位置に設置しましょう。一方で、2階建て以上の戸建てなどで、別の階にWi-Fiの電波を中継するときは、階段付近に設置すると電波が届きやすくなります。
なお、Wi-Fi中継器によっては、本体のランプやスマホアプリで電波の強度を確認できるものもあります。
電波の強度が確認できる場合は、電波がしっかり届く範囲を確認しながら、設置場所を選定しましょう。
障害物や電波干渉のある機器の近くは避ける
障害物を避けて設置することで、ルーターからの電波がWi-Fi中継器に届きやすくなるほか、Wi-Fi中継器から発信する電波も使用場所まで届きやすくなります。
たとえば、電子レンジなどの電波を発する家電がWi-Fi中継器の近くにあると、電波干渉を起こす可能性があるので注意してください。
十分な性能のWi-Fi中継器を選ぶ
購入前の段階であれば、十分な性能のWi-Fi中継器を選ぶことも重要です。Wi-Fi中継器を選ぶときのポイントは、以下の点が挙げられます。
- 最大通信速度はどれくらいか
- どのWi-Fi規格に対応しているか
- 「ビームフォーミング」や「MU-MIMO」などに対応しているか
- デュアルバンド同時接続に対応しているか
最大通信速度は、○○+○○Mbpsといった形で5GHz帯と2.4GHz帯の通信速度が併記されていることが多いので、それぞれ確認しておきましょう。それぞれ、数字が大きいものの方が高速です。ただし、ルーターの性能よりも高速な中継器を導入しても、ルーターを超える性能は出ません。
Wi-Fi規格については、たとえばルーターがWi-Fi 6に対応しているなら、中継器もWi-Fi 6まで対応しているものを選ぶことで、ルーターの速度を活かして通信できます。
そのほか、デバイスへ集中的に電波を発信する「ビームフォーミング」、複数の機器とも速度低下なく通信できる「MU-MIMO」などの機能があると、より快適に使えます。
また、前述のとおり、デュアルバンド同時接続があると速度の半減なく中継できるので、ぜひチェックしておきましょう。
広い範囲をカバーするなら「メッシュWi-Fi」も選択肢
家の中に電波が届かない場所があるなら、Wi-Fi中継器ではなく、「メッシュWi-Fi」を導入する方法もあります。
メッシュWi-Fiは、親機となるルーターと複数のサテライトルーターで網目状のネットワークを構築して、家中に電波を届かせる技術です。網目状に張り巡らされたネットワークで全体をカバーする仕組みのため、高い効果が期待できます。
また、メッシュWi-Fiの場合は、家中ひとつのSSID(ネットワーク名)でWi-Fiが利用でき、移動したときも自動で接続先を切り替えてくれます。中継器の場合は、別々のSSIDとなることも多く、手動で切り替えが必要になることがあります。
なお、サテライトルーターを購入するときは、メッシュWi-Fiの規格の互換性に注意してください。可能であれば、ルーターと同じメーカーのものを使うほうがよいでしょう。
中継器と比較すると費用がかかることも多いですが、費用と多少の手間をかけて本格的にWi-Fi環境を見直す際は、メッシュWi-Fiもあわせて検討しましょう。
Wi-Fi中継器などで自宅の通信環境を見直そう
Wi-Fi中継器は、設置環境や性能・機能によっては効果を十分に発揮できないことがあります。Wi-Fi中継器の効果を高めるためには、設置場所や中継器の選定が重要です。
設置場所は中間地点(別の階への中継では階段付近)が基本となります。中継器選びの際は、通信速度、Wi-Fi規格、対応する機能などをぜひチェックしておきましょう。
なお、自宅の通信環境を整えるなら、Wi-Fi中継器の導入とあわせて、インターネット回線の見直しもおすすめです。
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