ワイヤレス充電のメリット・デメリットは?基本から種類・選び方まで解説

ワイヤレス充電のメリット・デメリットは?基本から種類・選び方まで解説
このエントリーをはてなブックマークに追加
2025.11.26

ワイヤレス充電なら、対応のスマホや無線イヤホン、スマートウォッチなどを専用の充電パッドや充電スタンドに置くだけで充電できます。

ただし、便利な反面、ワイヤレス充電にはいくつかのデメリットもあるため、メリットと併せて購入前に把握しておくことをおすすめします。
今回は、ワイヤレス充電の基本知識やメリット・デメリットを紹介します。

目次

ワイヤレス充電とは

ワイヤレス充電とは、スマホや無線イヤホン、スマートウォッチなどを、ワイヤレス充電対応充電器の上に置くだけで充電できる機能です。ケーブルを使わずに充電できるため、日々の充電が楽になります。

ワイヤレス充電の仕組み

ワイヤレス充電は、送電用コイルと受電用コイルを使って電力を無線で伝える仕組みです。主な充電の方式は、以下が挙げられます。

・電磁誘導方式:電磁誘導の原理を使い、充電器と製品を近付けて充電する方式

・磁界共鳴方式:共鳴周波数をあわせることで、多少距離があっても充電可能な方式

ワイヤレス充電の「Qi規格」とは

Qi(チー)規格は、ワイヤレス充電で最もよく使われている規格のひとつです。業界団体「Wireless Power Consortium(WPC)」が策定・管理・認証を行っています。

Qi認証を受けた製品は、認証を示すロゴを表示することができます。Qi認証の製品を購入する際は、製品パッケージや公式Webサイトなどでロゴの有無を確認してみましょう。

2023年には、最大15Wの充電に対応し、マグネット式の位置あわせを採用した「Qi2」が発表され、対応充電器も販売されています。さらに2025年7月にはQi2を拡張し、最大25Wの充電に対応する「Qi2 25W(Qi v2.2.1)」も発表されています。

Qi2は、Apple社が開発したMagSafeの技術を参考にした「磁気位置あわせ」方式を取り入れているため、Qi2対応製品であればMagSafeのアクセサリの多くが利用可能です。

ワイヤレス充電のメリットは?

ワイヤレス充電のメリットを具体的に見ていきましょう。主なメリットとしては、以下の点が挙げられます。

・置くだけで充電できるためケーブルが不要

・充電端子の劣化を防げる

・充電端子が異なる製品と共有できる

・便利な製品がたくさんある

置くだけで充電できるためケーブルが不要

ワイヤレス充電は、対応充電器の上に置くだけで充電が可能です。ケーブルを抜き差しする手間がなくなり、日々の充電が楽になります。

また、対応製品と充電器をつなぐケーブルが不要なため、机やベッド周りなどの配線をスッキリさせられるのも魅力のひとつです。

充電端子の劣化を防げる

ワイヤレス充電なら、前述のとおりケーブルの抜き差しがなくなるため、充電端子(ケーブルの差し込み口)の劣化を防ぐことができます。

ワイヤレス充電を日常的に利用すれば、充電端子の利用はデータ転送や急速充電をしたい場面などに限定できます。利用頻度が減るため、充電端子の故障で買い替えになるリスクも軽減されます。

また、端子を使わない非接触充電となるため、端子の摩耗や水濡れによるショートが起きにくく、安全面でもメリットがあります。

充電端子が異なる製品と共有できる

ワイヤレス充電なら、USB Type-CやLightningなど、充電端子が異なる製品でも、Qiに対応していれば同じ充電器を共有できます。

スマホや無線イヤホンなど、自分が持っている複数の製品で共有したり、家族が利用している製品と共有したりなど、1台の充電器で多くの製品の充電に対応できます。

便利な製品がたくさんある

ワイヤレス充電器は、シンプルなパッド型やスタンド型のほか、以下のような特徴的な製品も販売されています。

・複数台を同時に充電できる「2 in 1」「3 in 1」のワイヤレス充電器

・車のダッシュボードに取り付けて使える車載用ワイヤレス充電器

・目覚まし時計と一体型のワイヤレス充電器

・iPhoneに磁力で装着できるMagSafe対応のモバイルバッテリー

車載用や外出先で使えるモバイルバッテリーなど、自宅以外で利用できる製品も多数あります。自分の用途にあった製品を選べるのも魅力のひとつです。

ワイヤレス充電のデメリットは?

便利なワイヤレス充電にも、充電速度が遅いことや位置あわせが必要なことなど、いくつかのデメリットがあります。はじめてワイヤレス充電を利用する場合は、メリットだけでなくデメリットも併せて確認しておきましょう。

ワイヤレス充電の主なデメリットは、以下が挙げられます。

・ケーブルよりも充電が遅い

・位置あわせが必要

・充電しながら使いにくい場合がある

・ケース・アクセサリが充電の妨げになる

ケーブルよりも充電が遅い

ケーブルを通じて電力を伝える有線での充電と比べると、無線で電力を伝えるワイヤレス充電は伝送の効率が低いため、充電速度が遅くなる傾向があります。

ワイヤレス充電器を購入した後も、急いでいるときはケーブルで充電するなど、場面に応じて使いわけるのがおすすめです。急速充電に対応した電源アダプターとケーブルも持っておくと、必要なときに役立ちます。

位置あわせが必要

ワイヤレス充電は、充電器の送電用コイルと、スマホやイヤホンケースなどの受電用コイルをあわせるために、位置あわせが必要です。

スタンド型の充電器ならスマホを立てかけるだけで位置があいやすいですが、平置きのパッド型の場合は正しい位置に置く必要があり、少し手間がかかることもあります。

充電しながら使いにくい場合がある

ワイヤレス充電器の中には、パッド型のように充電中に使いにくいものもあります。

スタンド型の充電器は、充電しながらの動画視聴などには最適ですが、手に持って操作するのには向いていません。

ただし、iPhoneでは「MagSafe」、Google Pixelでは「Pixelsnap」と呼ばれる背面に磁力でアクセサリを装着できる機能に対応するモデルがあります。MagSafeやPixelsnapに対応したパッド型充電器であれば、充電器を装着して充電しながら操作が可能です。

ケース・アクセサリが充電の妨げになる

ワイヤレス充電の場合、スマホケースや金属製のアクセサリを装着していると、充電速度が低下したり、充電できなかったりすることがあります。厚手のスマホケースは避ける必要があるなど、利用できるアクセサリに制限が出る場合があります。

これからワイヤレス充電器を使い始める場合は、ケースの厚みや素材によって充電できない可能性があるため、ケース選びにも注意が必要です。

ワイヤレス充電で発熱・劣化することはある?

ワイヤレス充電では、充電器やスマホなどのバッテリーが発熱することがあります。発熱の程度や頻度によっては、バッテリーの劣化を早める原因となる場合もあります。

ワイヤレス充電で発熱する原因としては、以下が挙げられます。

・ワイヤレス充電器を置いている場所の気温が高い

・スマホなどの設置位置が正しい位置からずれている

・厚手のケースや金属アクセサリが干渉している

・高出力のワイヤレス充電器を利用している

・ワイヤレス充電器やスマホに不具合や故障がある

利用環境や置き方、製品の状態など、さまざまな要素が発熱の原因となり得ます。

対処法としては、ワイヤレス充電器やスマホの置き場所の見直し、ケースやアクセサリを外すまたは交換する、高出力のワイヤレス充電器の利用をやめる、スマホを再起動する、修理に出すなどが挙げられます。

異常な発熱があれば充電を中断し、故障が疑われる場合は修理や買い替えを検討してください。

ワイヤレス充電器の種類と選び方

ワイヤレス充電器の代表的な種類としては、パッド型、スタンド型、モバイルバッテリータイプなどがあります。

Qi規格に対応しておりQi認証を受けた製品であれば、パッケージなどに認証ロゴが表示されています。一方、Qi規格に対応していてもQi認証を受けていない場合は、パッケージ上に認証ロゴは表示されません。

以下では、ワイヤレス充電器の種類と選び方を見ていきましょう。

パッド型

平置きタイプで使える充電器が代表的で、省スペースで使えるコンパクトな製品や低価格で購入できる製品も多く、導入しやすいのがメリットです。

取り扱いが簡単なものを求める人や、コストを抑えてまず試したい人には、パッド型がおすすめです。

また、iPhoneの「MagSafe」やGoogle Pixelの「Pixelsnap」に対応し、背面に取り付けできるパッド型の充電器もこちらの種類に含まれます。

スタンド型

スタンド型のワイヤレス充電器は、スマホを立てかけて使うタイプです。動画視聴やビデオ通話をしながら充電も可能です。画面が見やすいため通知の確認もしやすく、デスクでの利用にも向いています。

パッド型に比べて位置あわせがしやすく、安定して充電できるのも魅力です。充電中に動画を見たい人や、すぐに通知に気付きたい人などには、スタンド型がおすすめです。

モバイルバッテリータイプ

ワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリーもあります。iPhoneの「MagSafe」やGoogle Pixelの「Pixelsnap」に対応するモバイルバッテリーが代表的で、外出先での充電にも便利です。

MagSafeやPixelsnapに対応するスマホを使っていて、外出先で充電したい人にはモバイルバッテリータイプがおすすめです。

MagSafeについては、こちらをご確認ください。

ワイヤレス充電を便利に活用しよう

ワイヤレス充電なら、ケーブル不要で手軽に充電でき、さまざまな種類の製品から選べます。

ただし、充電速度は有線より遅い場合が多く、位置あわせが必要なのがデメリットです。また、厚手のケースや金属製アクセサリを付けていると充電できないこともあるため、日常的に利用する際は注意が必要です。

ワイヤレス充電を取り入れるか検討している人は、メリットとデメリットの両方を理解して、自分の使い方にあうかどうか確認してみましょう。

また、ワイヤレス充電対応のスマホを持っていない人は、最新機種への買い替えがおすすめです。買い替えの際は、携帯電話会社の見直しも検討すると、自分にあった料金プランが見つかることがあります。

楽天モバイル公式Webサイトでは、人気のAndroid™やiPhoneをはじめとした多彩なラインアップを取り揃えています。
目的や予算にぴったりな一台を探してみてはいかがでしょうか。
楽天モバイルで販売している製品についてはこちらをご確認ください。

楽天モバイルの料金プランでは、データ利用量に合わせて料金が自動的に変わるため、たくさん使う人にもあまり使わない人にもおすすめの料金プランです。
家族割引適用※1で、3GBまでは880円/月(税込968円)、20GB超過後はどれだけ使っても2,880円/月(税込3,168円)とデータ使い放題※2なので、データ容量を心配せず快適な通信をご体験いただけます。
※通話料等別
※1 割引・プログラム適用条件あり。詳細はこちらをご確認ください。
※2 混雑時など公平なサービス提供の為に速度制御する場合あり

ぜひ楽天モバイルをご検討ください。

楽天モバイルは使わなければ勝手に安くなる

知らなきゃ損!91.4%の人がおトクになったと回答※1 Rakuten 最強プラン

※1 楽天モバイル「楽天モバイル通信簿2025Ver/データ収集期間2024年12月16日~12月23日」
※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。
CATEGORY : お役立ち