アップデートとは?OS・システムの更新内容や行わない場合の影響を解説

アップデートとはなにか、なぜ必要なのか疑問をお持ちの人もいるかもしれません。
アップデートは、OS・アプリ・制御プログラムなどを更新することです。スマホやパソコンなどの製品は、最新の状態に保つことで、より快適かつ安全に利用できます。
今回は、アップデートの意味や行わないときの影響、具体的な手順などを解説します。
アップデートとは
アップデートとは、OS・アプリ・制御プログラム(機器の動きを管理するソフト)などを最新の状態に更新することです。アップデートは、大きくわけて以下の2種類があります。
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アップデートの種類 |
概要 |
|---|---|
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ソフトウェアアップデート |
OS(機器を動かすための基本ソフト)やアプリなどのソフトウェアの更新 |
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ファームウェアアップデート |
機器のハードウェア(本体)を制御するための基本的なプログラムの更新 |
また、各アップデートはその規模によって、以下のように呼ばれることがあります。
・メジャーアップデート:多数の新機能の追加、大きなデザイン変更などを伴う大規模な更新(ver.4.0からver.5.0への変更など、整数部分が更新される)
・マイナーアップデート:細かな機能追加、不具合や脆弱性(弱点)の改善などを中心とした小規模な更新(ver.4.1からver.4.2への変更など、小数点以下の数字が変更される)
たとえば、iPhoneのiOSの場合、iOS 18からiOS 26のような更新はメジャーアップデート、iOS 26.2からiOS 26.3への更新はマイナーアップデートにそれぞれ該当します。
アップデートとアップグレード・バージョンアップとの違い
アップデートには更新内容や規模の違いがある一方で、似た言葉との違いも知っておくと意味を理解しやすくなります。アップデートとアップグレード・バージョンアップとの違いは、以下のとおりです。
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用語 |
意味 |
|---|---|
|
アップデート |
既存のソフトウェアなどを最新の状態に更新すること |
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アップグレード・バージョンアップ |
ソフトウェアなどの全体を置き換えて、性能や機能を向上させること |
アップグレードは、プログラム全体を置き換えることです。車でいえば、エンジンを載せ替えるような作業です。バージョンアップも、アップグレードとほぼ同義で使われており、数字が変わることをより直感的に表しています。
たとえば、Windows 10からWindows 11への更新はアップグレードと表現されることがあります。macOSでも、OSの世代が切り替わるような更新(例:macOS Sequoia(セコイア)からmacOS Tahoe(タホ)への更新など)の場合に、アップグレードという言葉が使われる場合があります。
macOS Tahoeは、2025年9月にAppleが提供を開始した、Macを動かすためのOSです。
一方、アップデートは、既存のソフトウェアやプログラムを最新に更新することです。
アップグレードという言葉と区別して使う場合、プログラム全体の置き換えというよりは、継続的な改善として一部を更新する意味で使われます。車で例えると、オイル交換、タイヤの空気圧調整などの作業がアップデートに該当します。
スマホのアップデートの種類
スマホでは、主に以下のようなアップデートの種類があります。
・OSアップデート:OSバージョンの更新(新機能の追加、デザインの大幅刷新など)
・セキュリティアップデート:セキュリティ上の脆弱性の修正などの更新
・アプリのアップデート:各アプリでの機能追加や不具合の改善などの更新
また、Android™スマホではGoogle Play システム アップデートによって、セキュリティ機能などが強化されることもあります。
Androidスマホでは、各メーカーがOSアップデートやセキュリティアップデートを配信しますが、Google Play システム アップデートの場合はGoogleが提供します。これにより、いち早く重要な更新を反映することが可能です。
アップデートを行うメリット

スマホやパソコンなどでアップデートを行うメリットは、主に以下が挙げられます。
・不具合が修正される
・セキュリティの脆弱性が改善される
・新しい機能が追加される
不具合が修正される
アップデートにより、古いバージョンの不具合(表示や挙動のバグなど)が解消され、より快適に機器を利用できるようになることがあります。手持ちのスマホやパソコンで不具合があった際は、アップデートが対処法のひとつです。
セキュリティの脆弱性が改善される
アップデートで、古いバージョンに存在した脆弱性が修正されることがあります。そのため、システムやファームウェアを最新の状態に保つことで、ウイルス感染や不正アクセスによる個人情報の流出などのリスクを軽減できます。
新しい機能が追加される
OSのメジャーアップデートやアプリのアップデートで、これまでなかった便利な機能が追加されることがあります。たとえば、iPhoneのiOS 26では、以下のような新機能が追加されています。
・ガラスのような透明感のある新たな画面デザイン「Liquid Glass」
・壁紙を3D表示できる「空間シーン」
・不明な番号からの着信に自動応答などができる「着信スクリーニング」
アップデートを行わないとどうなる?
スマホやパソコンなどのアップデートを行わずに放置し続けた場合、以下のような不便やトラブルを生じさせることがあります。
・動作の不具合が修正されないままになる
・個人情報の流出などのセキュリティリスクが放置される
・最新機能や一部アプリに対応できない
動作の不具合が修正されないままになる
アップデートを行わないと、最新OSで修正済みの不具合も改善されません。電源が突然落ちる、一時的にフリーズする、意図しない操作が発生するなどの不具合があった場合も修正されないままになり、引き続き不便が生じることになります。
個人情報の流出などのセキュリティリスクが放置される
アップデートを行わないと、古いバージョンに存在する脆弱性が修正されないまま残ります。その結果、システムへの不正アクセスやウイルス感染などの影響で個人情報が流出したり、金銭的な被害を受けたりするリスクがあります。
最新機能や一部アプリに対応できない
最新OSや最新のアプリバージョンで提供される新機能が利用できないことがあります。また、古すぎるOSバージョンの場合、特定のアプリの最新バージョンへの対応がなく、アプリが利用できないことがあります。
スマホのアップデートを行うときの注意点
スマホのアップデートを行う場合、Wi-Fi®への接続やバッテリー残量を確認し、十分な時間を確保してから実行することが重要です。以下で、注意点を見ていきましょう。
なお、スマホのアップデート前にはバックアップやストレージ容量の確認も必要です。詳しくは次項の「スマホのアップデートを行う前の準備」で解説します。
Wi-Fi®に接続してバッテリー残量を確保する
アップデートのダウンロード中に通信が途切れると、データ破損などでアップデートそのものに失敗して、システムエラーを引き起こす可能性があります。
そのため、Wi-Fiに接続して安定した通信環境でアップデートを行いましょう。アップデート用のファイルは大容量になることが多いため、データ利用量を抑える意味でも、Wi-Fiへの接続が推奨されます。
また、アップデートの中断を避けるためには、十分なバッテリー残量を確保することも重要です。電源に接続した状態で行うと、中断のリスクが少なくなります。
十分な時間を確保できるときに行う
アップデートには一定の時間がかかり、その間はスマホの操作ができなくなります。大切な連絡を待っているときなど、スマホを使う時間帯は避け、就寝中など長時間スマホを使用しないタイミングで実行しましょう。
ただし、翌朝にアラームを設定している場合は、アップデート後にアラームが鳴らない可能性があるため注意が必要です。
また、夜間に自動でアップデートする設定も有効な手段です。自動アップデートの設定方法は、「iPhoneのiOSのアップデートを行う手順」で詳しく紹介します。
アップデート前に不具合情報を確認する
アップデートのリリース直後は、一部の製品で予期せぬ不具合が発生するケースも報告されることがあります。実行前にメーカーや公式サポートページなどで不具合情報が出ていないかを確認しておくと安心です。
なお、重大な不具合が確認された場合は、修正アップデートが配信されるまで待つことも選択肢のひとつです。
スマホのアップデートを行う前の準備
スマホのアップデートの準備として、データのバックアップとストレージ容量の確保を済ませておきましょう。
なお、Androidスマホは機種によって項目名や手順が異なる場合があります。今回は、Google Pixel 8(Android 16)を例に紹介します。
バックアップを取る
アップデート作業中に予期せぬエラーが発生し、データが消失する可能性はゼロではありません。万が一の事態に備え、バックアップを取っておきましょう。
データが消失した際も、バックアップ済みのデータは復元が可能です。また、アップデートに失敗して不具合が生じたときも、初期化で対応しやすくなります。
iPhoneで手動バックアップを実行する手順は、以下のとおりです。
1.「設定」アプリ>「(ユーザ名)」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」をタップする
2.「今すぐバックアップを作成」をタップする

「iCloudバックアップ」の画面からは、「このiPhoneをバックアップ」をオンにして、自動バックアップをオンにすることもできます。
Androidスマホで手動バックアップを実行する手順は、以下のとおりです。
1.「設定」アプリ>「システム」>「バックアップ」をタップする
2.「今すぐバックアップ」をタップする

自動バックアップの設定がオンの場合に、上記の操作が実行できます。各種の自動バックアップがオフのときは、「今すぐバックアップ」の代わりに「ONにする」が表示されます。こちらから、自動バックアップをオンにすることが可能です。

ストレージ容量を確保する
アップデート用のプログラムをダウンロードし、インストールを完了させるためには、一定の空き容量が必要です。機種やアップデートの規模によって異なりますが、一般的に数GB程度の容量を使用します。
まずは、ストレージ(写真やアプリなどを保存する本体の空き容量)の使用状況を確認し、空き容量が少ないときは整理を行いましょう。
iPhoneでは、「設定」アプリ>「一般」>「iPhoneストレージ」から本体ストレージの使用状況を確認できます。

Androidスマホでは、「設定」アプリ>「ストレージ」から本体ストレージの使用状況を確認できます。

ストレージ容量が少ないときは、以下のような方法で空き容量を確保しましょう。
・写真・動画・アプリを削除する
・キャッシュ(アプリの動作を速くするために一時的に保存されたデータ)を削除する
・クラウドストレージ(iCloudやGoogle ドライブなど)を活用する
・外部ストレージを活用する
※スマホの空き容量を増やす方法について詳しくは、こちらをご確認ください。
スマホのアップデートを行う方法

スマホのOSバージョンをアップデートする手順を、iPhone、Androidスマホそれぞれで見ていきましょう。
iPhoneのiOSのアップデートを行う手順
iPhoneのiOSを手動アップデートする手順は、以下のとおりです。
1.「設定」アプリ>「一般」>「ソフトウェアアップデート」をタップする

2.更新できる最新バージョンがある場合は、「今すぐアップデート」をタップして画面の案内に従って実行する
「ソフトウェアアップデート」の画面を開くと、現在インストールされているiOSのバージョンと、更新できるアップデートの有無が表示されます。更新できる最新バージョンがある場合は「ダウンロードしてインストール」から、アップデートの実行が可能です。
また、以下の手順で自動アップデートの設定も可能です。
1.「設定」アプリ>「一般」>「ソフトウェアアップデート」>「自動アップデート」をタップする

2.iOSアップデートの項目の「自動インストール」をオンにする

自動インストールの設定をオンにしておくと、iPhoneが夜間に充電中でWi-Fiに接続されているときに、iOSのダウンロードおよびインストールが自動的に実行されます。

また、iOSアップデートについて、自動インストールをオフにして、自動ダウンロードのみをオンにする設定も可能です。この場合、アップデートのダウンロードだけが自動で行われ、インストールのタイミングは自分で選ぶことができます。

そのほか、iOSをアップデートせずに、システムファイルのみを自動アップデートする設定も可能です。これにより、iPhoneの機能を向上させることができます。

なお、ダウンロードはアップデートファイルをインターネットから取得することを指します。一方、インストールは取得したファイルをiPhoneに適用して更新を完了させることです。
※iOSのアップデート方法について詳しくは、こちらをご確認ください。
Android™スマホのアップデートを行う手順
Androidスマホを手動アップデートする手順は、以下のとおりです。
1.「設定」アプリ>「システム」>「ソフトウェアアップデート」>「システムアップデート」をタップする
2.更新できる最新バージョンがある場合は、画面の案内に従ってアップデートを実行する
Androidスマホでは、基本的には手動でアップデートを行いますが、機種によっては再起動時に自動アップデートされます。この自動アップデートの機能をオフにしたい場合は、開発者向けオプションから設定が可能です。
「設定」アプリ>「デバイス情報」からビルド番号を7回タップ後に、PINコード入力で認証すると開発者向けオプションが有効になります。

開発者向けオプションを有効化した後に、「設定」アプリ>「システム」>「開発者向けオプション」から「自動システムアップデート」をオフにする設定が可能です。

※Androidのアップデート方法について詳しくは、こちらをご確認ください。
スマホアプリのアップデートを行う方法
スマホアプリをアップデートする手順も、以下で見ていきましょう。
iPhoneのiOSアプリのアップデートを行う手順
iPhoneのiOSアプリは、以下の手順でアップデートできます。
1.「App Store」アプリを開き、画面上部にある自分のアイコンをタップする

2.アップデートしたいアプリの横にある「アップデート」をタップする(または「すべてをアップデート」をタップして、すべてのアプリをアップデートする)

Androidスマホのアプリのアップデートを行う手順
Androidスマホのアプリは、以下の手順でアップデートできます。
1.「Google Playストア」アプリを開き、右上のプロフィールアイコン(画面上部にある自分のアイコン)をタップする

2.「アプリとデバイスの管理」>「詳細を表示」をタップする

3.アップデートしたいアプリの横にある「更新」をタップする(または「すべて更新」をタップして、すべてのアプリをアップデートする)

スマホのアップデートについてよくある質問
スマホのアップデートについてよくある質問をまとめています。
アップデートは無料か有料か?
システムアップデートやファームウェアアップデートは多くの場合、無料で提供されます。ただし、通信方法によってはデータ通信料が発生します。
アップデートの通知が表示されたらどうすればよい?
アップデートの通知が表示されたときは、Wi-Fi接続やバッテリー残量、時間的な余裕を確認したうえで実行しましょう。スマホの場合は通知をタップし、画面の案内に従ってアップデートを進められます。
OSやファームウェアのアップデートには一定の時間がかかり、その間は操作ができないため、スマホを使用しない時間に行うことがおすすめです。
なお、アップデートのリリース直後は、予期せぬ不具合が発生する場合があるため、事前にメーカーや公式サポートページなどで情報を確認しておくと安心してアップデートできるでしょう。
アップデートができない場合の対処法は?
アップデートができない場合、以下のような原因が考えられます。
・ストレージ容量が不足している
・製品が最新バージョンに対応していない
・通信環境が不安定である
アップデートするための容量が不足している場合は、写真・動画・アプリを削除するなどして空き容量を確保しましょう。
また、最新バージョンに対応していないことが原因で、アップデートできないケースもあるため、メーカー公式Webサイトなどで対応状況を確認してみてください。
そのほか、通信が不安定で、サーバーに接続できないなどのトラブルが生じている可能性もあります。通信環境やWi-Fiなどの受信状況を確認してみましょう。
※iPhoneがアップデートできないときの原因・対処法について詳しくは、こちらをご確認ください。
最新の状態にアップデートを行い、安心してスマホを使おう
アップデートは、新機能の追加や脆弱性の修正のために、OSや製品を制御するプログラムを最新の状態に更新することです。
アップデートを行うことで、使い勝手がよくなり、セキュリティ面でも安心して使いやすくなります。バッテリー残量や通信環境を確認のうえ、十分な時間を確保してアップデートを行いましょう。
また、手持ちのスマホが古くなっている場合は、OSやアプリの最新バージョンに対応した機種への買い替えも選択肢のひとつです。買い替えの際には携帯電話会社も見直すと、自分にあった料金プランが見つかることがあります。
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