USBテザリングとは?iPhone・Android™スマホでの設定方法などを解説

USBテザリングとは?iPhone・Android™スマホでの設定方法などを解説
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2026.09.25

外出先でインターネット接続が必要な場合や、自宅の固定回線が不調な場合には、USBテザリングを検討してみましょう。

USBテザリングなら、Wi-Fi®テザリングよりも通信が安定しやすく、スマホのバッテリー消費を抑えられます。
今回は、iPhoneやAndroid™スマホでのUSBテザリングの設定方法やメリット、注意点などを解説します。

目次

USBテザリングとは?

スマホの回線を利用し、モバイルデータ通信をパソコンやタブレットなどに共有する「テザリング」は、大きくWi-Fi・Bluetooth®・USBの3種類にわけられます。

このうちUSBテザリングとは、親機となるスマホとパソコンなどをUSBケーブルでつなぎ、スマホのモバイルデータ通信をパソコンなどで利用できるようにする方法を指します。なお、端子の形状(USB Type-Cなど)は、接続する機器の対応状況にあわせて選ぶ必要があります。

Wi-FiテザリングやBluetoothテザリングが電波を利用する無線方式であるのに対し、USBテザリングはケーブルを介した有線方式である点が最大の違いです。

有線でつながっているため、周囲の電波干渉を受けにくく、通信の安定性に優れるのも特長です。

また、接続はケーブルでつないだスマホ1台とパソコン1台のような1対1が基本となります。利用にあたっては、USBテザリングに対応したスマホと、データ通信に対応したUSBケーブルを用意しておきましょう。

※テザリングについて詳しくは、こちらをご確認ください。

USBテザリングとWi-Fi®テザリングの違い

Wi-Fiテザリングは、スマホ自体をWi-Fiの親機(アクセスポイント)として、パソコンやタブレットなどをインターネットにつなぐ方法です。

スマホの回線を共有するという仕組みは共通していますが、有線で接続するUSBテザリングとは使い勝手の面で違いがあります。主な違いは以下のとおりです。

 

USBテザリング

Wi-Fiテザリング

接続方式

有線(USBケーブル)

無線(Wi-Fi電波)

通信

周囲の電波干渉を受けにくく、安定性に優れる

周囲の電波環境に左右されやすい

同時接続台数

1台

複数台

スマホのバッテリー消費

比較的抑えやすい

大きくなりやすい

通信の安定性やスマホのバッテリー持ちを優先するなら、USBテザリングが適しています。

一方で、複数の機器をつなぎたい場合や、親機であるスマホから少し離れた場所でパソコンなどを使いたい場合は、ケーブルによる制限を受けないWi-Fiテザリングの方が快適に使えるでしょう。

机に向かってじっくり作業をするときはUSBテザリング、スマホから離れたところで作業をしたいときや移動しながら手軽に使いたいときはWi-Fiテザリング、と覚えておくと選びやすくなります。

USBテザリングとBluetooth®テザリングの違い

Bluetoothテザリングは、Wi-Fiテザリングと同じく無線でスマホとほかの機器を接続し、インターネットを共有する方法です。

無線である点はWi-Fiテザリングと共通しますが、有線のUSBテザリングと比べると、通信速度や電力消費の面で異なります。両者の主な違いは次のとおりです。

 

USBテザリング

Bluetoothテザリング

接続方式

有線(USBケーブル)

無線(Bluetooth)

通信

通信が安定していて速度も比較的速い

USBテザリングよりも通信速度が遅く大容量通信には不向き

同時接続台数

1台

数台程度(近距離向け)

スマホのバッテリー消費

接続中に給電され減りにくい

消費電力が少なく省電力

動画視聴やファイルのやり取りなど、安定して速い通信が必要な場面ではUSBテザリングが適しています。

一方、Bluetoothテザリングはケーブルが不要で、消費電力を抑えながら使えるのが強みです。スマホのバッテリーをできるだけ長持ちさせたいときや、ケーブルなしで身軽に利用したいときに向いています。

メールやテキスト中心の軽い作業であれば、Bluetoothテザリングでも十分に活用できるでしょう。

USBテザリングを利用する前に準備するもの

USBテザリングの利用に必要なものは、次のとおりです。

  • USBテザリングに対応したスマホ(親機)
  • データ通信に対応したUSBケーブル(USB Type-C同士を接続するケーブルを含む)
  • 接続先となるパソコンなど

スマホは、iPhoneなら「インターネット共有」、Androidスマホなら「USBテザリング」や「アクセスポイントとテザリング」に対応した機種であれば利用できます。対応状況は機種によって異なるため、利用前にスマホの製品ページや取扱説明書をご確認ください。

ケーブルは、スマホ側の端子形状(LightningやUSB Type-C)に対応し、充電専用ではなくデータ通信が可能なものを選びます。接続先には、インターネットに接続したいパソコンなどを用意します。

また、接続するパソコンの種類によっては、事前にソフトウェアの準備が必要になる場合があります。組み合わせごとに必要なものをまとめました。

なお、USBテザリングに対応した一部のルーターでは、スマホをUSB接続してモバイルデータ通信を共有できます。対応状況や必要なケーブル、設定方法は製品によって異なるため、ルーターの製品ページや取扱説明書をご確認ください。

接続する組み合わせ

パソコン側に必要なもの

iPhoneとWindowsパソコン

最新版の「Appleデバイス」アプリ

iPhoneとMac

追加ソフトは不要

AndroidスマホとWindowsパソコン

追加ソフトは不要

AndroidスマホとMac

USBテザリングが利用できない(一部機種を除く)

あわせて、契約している携帯電話会社のプランも確認しておくと安心です。

テザリングを無料で利用できるかどうか、事前の申し込みが必要かどうかは、携帯電話会社や料金プランによって異なるため、各社の公式Webサイトなどをご確認ください。

※楽天モバイルのテザリングのご利用について詳しくは、こちらをご確認ください。

USBテザリングの設定方法

USBテザリングの設定方法は、iPhoneとAndroidスマホとで手順が異なります。

また、設定画面の項目名や操作手順は、OSバージョンや製品によっても異なることがあります。詳しくは公式Webサイトの製品ページなどをご確認ください。今回は、iPhone 15(iOS 26)とGalaxy S22(Android 16)の手順をもとに紹介します。

iPhoneでUSBテザリングを利用する方法

iPhoneでは、「インターネット共有」の機能を使ってUSBテザリングを行います。

Windowsパソコンと接続する場合は、事前にMicrosoft Storeから「Appleデバイス」アプリの最新版をインストールし、パソコンを再起動しておきましょう。Macの場合は、この準備は必要ありません。

設定の手順は以下のとおりです。

1.iPhoneの「設定」アプリを開く
2.「インターネット共有」をタップする(表示されない場合は「モバイル通信」>「インターネット共有」の順に進む)

3.「ほかの人の接続を許可」をオンにする

4.USBケーブルでiPhoneとパソコンを接続する
5.iPhone側に「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら「信頼」をタップし、パスコードを入力する

6.接続を確認する(Windowsパソコンはネットワーク設定の接続先一覧にiPhoneが表示されていれば成功、Macは「システム設定」>「ネットワーク」に「iPhone USB」が表示されていれば成功)

手順5の「信頼」の確認は、iPhoneとパソコンをはじめて接続したときに表示されます。一度「信頼」を選ぶと、通常は次回以降表示されません。ただし、iPhoneの設定をリセットした場合などは、再度表示されることがあります。

USBテザリングを終了するときは、iPhoneの「設定」>「インターネット共有」>「ほかの人の接続を許可」をオフにしてから、USBケーブルを抜きます。

AndroidスマホでUSBテザリングを利用する方法

AndroidスマホとMacの組み合わせでは、標準のUSBテザリング機能でインターネットを共有できません。これは、Androidが利用する接続方式にmacOSが対応していないためです(ただし、一部のAndroidスマホでは、Windowsパソコンと同じ手順で、MacでUSBテザリングが可能です)。

MacとAndroidスマホをつなぎたいときは、Wi-FiテザリングかBluetoothテザリングに切り替えましょう。以下では、AndroidスマホとWindowsパソコンを接続する手順を紹介します。

1.USBケーブルでAndroidスマホとパソコンを接続する
2.Androidスマホの「設定」アプリを開く
3.「接続」をタップする

4.「テザリング」をタップする

5.「USBテザリング」をオンにする

6.パソコン側でネットワーク接続が認識されていることを確認する

メニューの名称は機種によって異なり、手順4の「テザリング」が「アクセスポイントとテザリング」と表示されることもあります。見当たらないときは、「設定」内の検索機能で「テザリング」と入力すると見つけやすくなります。

USBテザリングを終了するときは、「設定」アプリ>「接続」>「テザリング」>「USBテザリング」をオフにしてからUSBケーブルを抜いてください。

USBテザリングのメリット

USBテザリングの主なメリットは以下のとおりです。

  • 無線通信のテザリングより通信の安定性に優れる
  • 周囲から不正接続を試みられにくい
  • スマホを給電しながら使える場合がある

それぞれ、順番に解説します。

無線通信のテザリングより通信の安定性に優れる

USBテザリングは、ケーブルでつなぐ有線接続のため、Wi-Fiの電波干渉や無線特有のノイズの影響を受けにくいのが特長です。周囲の電波状況に左右されにくく、安定した通信を保ちやすくなります。

特に効果を感じやすいのが、Wi-Fiルーターが多数稼働している環境です。

カフェやコワーキングスペース、イベント会場などでは、無線の電波が混雑して通信が不安定になりがちですが、有線接続のUSBテザリングなら混雑の影響を抑えやすく、作業を中断されにくくなります。

ただし、通信の安定性に優れるといっても、あくまで自分のスマホとパソコンなどの機器との間のことです。通信速度そのものはスマホの回線状況や契約プラン、回線の混雑状況にも左右されます。

電波が届きにくい場所では、有線接続であっても速度が出にくい点は理解しておきましょう。

周囲から不正接続を試みられにくい

Wi-Fiテザリングは、接続用のネットワーク名(SSID)を周囲に発信して機器同士をつなぐ方式です。一方、USBテザリングは、ケーブルでつないだ機器とだけ通信するため、SSIDが周囲に表示されません。

そのため、近くにいる第三者がアクセスポイントを見つけて接続を試みるといったリスクを抑えやすいのがメリットです。物理的にケーブルでつながった機器以外は接続できず、不特定多数の人がいる場所でも無線より安心して使えます。

ただし、USBテザリングは、周囲の第三者から無断で接続されにくいという利点があるものの、スマホやパソコンそのもののセキュリティを高めるものではありません。

OSやアプリを最新の状態に保つ、ウイルス対策ソフトを導入するといった基本的な対策は、USBテザリングでも欠かせません。

※スマホのセキュリティ対策について詳しくは、こちらをご確認ください。

スマホを給電しながら使える場合がある

USBテザリングでは、スマホとパソコンをケーブルでつないでいる間、パソコン側からスマホへ電力が供給されることがあります。

Wi-FiテザリングのようにWi-Fiの電波を発信し続ける必要がなく、さらに給電も受けられるため、スマホのバッテリー切れを防ぎやすいのがメリットです。長時間の作業でもスマホのバッテリー残量を気にせず使いやすいでしょう。

ただし、給電されるかどうかはパソコンのUSBポート(ケーブルの差し込み口)の出力やスマホの設定によって変わります。出力の小さいポートやデータ通信の負荷が大きい状況では、給電が追いつかず、充電が進まないこともあります。

また、スマホへ給電されるとパソコン側のバッテリー消費が増える点にも注意が必要です。USBテザリング中は通信と充電が同時に行われる場合があり、スマホが発熱しやすくなります。高温の状態が長時間続くとバッテリーの劣化につながる可能性があるため、スマホ本体が熱くなったときは一度接続を解除しましょう。

USBテザリングを利用するときの注意点

USBテザリングを利用するときの注意点は、主に以下のとおりです。

  • 充電専用のUSBケーブルでは使えない
  • スマホのデータ利用量を消費する
  • ケーブルの長さで作業範囲が制限される
  • 接続するパソコンのバッテリーが消費されやすい
  • 使わないときはオフにする

それぞれ、順番に解説します。

充電専用のUSBケーブルでは使えない

USBケーブルには、充電だけに対応したものと、充電とデータ通信の両方に対応したものがあります。USBテザリングを使うには、データ通信に対応したケーブルが必要です。

見た目が同じでも、充電専用のケーブルではデータのやり取りができず、テザリングはできません。

スマホに付属しているケーブルを使うか、「データ通信対応」と表示されたケーブルを選びましょう。

スマホのデータ利用量を消費する

USBテザリングは、スマホのモバイル回線を使ってパソコンをインターネットに接続する仕組みです。そのため、パソコンで利用した通信も、すべてスマホ側のデータ利用量としてカウントされます。これは、Wi-FiテザリングやBluetoothテザリングでも同様です。

パソコンでの作業は、スマホ単体での利用よりもデータ利用量が大きくなりがちです。大容量のファイルをダウンロードしたり、動画を長時間視聴したりすると、料金プランの上限に達し、通信制限がかかることもあります。

注意したいのは、携帯電話会社や料金プランによっては、データ利用量が無制限のプランであっても、テザリングで利用できるデータ利用量に別の上限が設けられていることがある点です。

テザリングの扱いは携帯電話会社ごとに異なるため、利用前にプランのデータ利用量や速度制限の条件を確認しておきましょう。

ケーブルの長さで作業範囲が制限される

USBテザリングは有線接続のため、スマホとパソコンを常にケーブルで接続しておく必要があります。

ケーブルが届く範囲でしか使えず、無線のWi-Fiテザリングのようにスマホを離れた場所に置いたまま作業することはできません。スマホとパソコンを手元に揃えて使うのが基本です。

作業スペースにあわせて、少し長めのUSBケーブルを用意したり、機器の置き場所を工夫したりすると、ケーブルの長さによる窮屈さを緩和しやすくなります。

接続するパソコンのバッテリーが消費されやすい

パソコンからスマホへ給電が行われると、その分パソコンのバッテリーは早く減ります。スマホのバッテリーを節約できますが、パソコン側のバッテリーが消費されやすくなる点に気をつけましょう。

長時間テザリングを使うときは、パソコンをACアダプターで電源につなぎながら使うのがおすすめです。電源を確保しておけば、パソコンのバッテリー残量を気にせず、安定して作業を続けられます。

使わないときはオフにする

USBテザリングは、使い終わったらこまめにオフにしておくことをおすすめします。

接続したままにしておくと、パソコンが自動でアップデートを確認したり、アプリがバックグラウンド(画面に表示していない状態でも裏側で動いていること)で通信したりして、気付かないうちにデータ利用量を消費してしまうことがあります。

テザリングを使い終えたら、スマホ側のテザリング設定をオフにして、USBケーブルを抜いておきましょう。両方を切っておくことで、意図しない通信やデータ利用量の消費を防げます。

USBテザリングが利用できない原因と対処法

手順どおりに進めても、USBテザリングがうまく利用できない場合、いくつかの原因が考えられます。代表的な原因と確認したいポイントは、主に以下のとおりです。

原因

確認方法・対処法

充電専用のUSBケーブルを使っている

データ通信に対応したケーブルに交換する

USBケーブルやUSBポートに不具合がある

別のケーブルやポートに変えて試す

スマホ側でテザリングがオンになっていない

「インターネット共有」または「USBテザリング」をオンにする

スマホのモバイルデータ通信がオフになっている

モバイルデータ通信をオンにする

(iPhone接続時)Windowsに必要なソフトが入っていない

「Appleデバイス」アプリをインストールし、最新の状態にする

AndroidスマホとMacをUSB接続している

Wi-FiテザリングまたはBluetoothテザリングに切り替える

スマホやパソコンに一時的な不具合が起きている

スマホとパソコンを再起動する

スマホの契約プランがテザリングの対象外、または速度制限中

契約内容や通信状況を確認する

心当たりのある原因が見つかったら、対処法を試してからもう一度設定方法の手順に沿って接続を試してみてください。複数の原因が重なっていることもあるため、ひとつずつ順番に確認していくと解決の糸口を見つけやすくなります。

USBテザリングは安定した通信環境を作りたいときに便利

USBテザリングは、スマホとパソコンなどをUSBケーブルでつなぎ、スマホのモバイルデータ通信を共有する方法です。利用するには、USBテザリングに対応したスマホ、データ通信に対応したUSBケーブル、接続先となるパソコンなどが必要です。設定方法はiPhoneとAndroidスマホで異なるため、お使いのスマホにあわせて手順を確認しておきましょう。

USBテザリングはWi-Fiの電波干渉を受けにくいため、外出先や固定回線が不安定な場面でも通信の安定性に優れるのが大きな魅力です。一方で、テザリングで使った通信量はスマホのデータ利用量として加算されるため、使いすぎには注意が必要です。

USBテザリングを頻繁に使うなら、データ利用量や速度制限の条件を確認し、自分の使い方にあった料金プランを選んでおくと、より快適に活用できます。

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