高齢者がスマホで後悔する理由は?選び方や上手に使うポイント、注意点などを解説

高齢者がスマホを買って後悔したという話を耳にしたことがあるかもしれません。スマホや高齢者のどちらに原因があるというわけではなく、後悔するかどうかは一人ひとりの使い方や選び方によって異なります。
後悔しないためには、購入前に確認すべきポイントを押さえて、一人ひとりにふさわしい選択をすることが大切です。
今回は、高齢者がスマホで後悔する理由、後悔しない選び方や上手に使うポイントなどを解説します。
高齢者がスマホで後悔する理由

スマホを持つ高齢者は年々増えていますが、実際に使いはじめてから「思うように使いこなせない」「想像していたものと違った」と後悔する声も少なくありません。
高齢者がスマホで後悔する理由としては、主に以下が挙げられます
- 操作が複雑で覚えることが多すぎる
- 専門用語やカタカナ英語が理解できない
- 機能が多すぎて使いこなせない
- 毎月の料金が高く感じる・不要な契約をしてしまった
- 詐欺や迷惑電話への不安が大きい
- 家族や店員に相談しづらい
- 高齢者向けスマホが必ずしも使いやすいとは限らない
それぞれ順番に解説します。
操作が複雑で覚えることが多すぎる
スマホは、画面を軽く触れるタップ、指を滑らせるスワイプ、素早く払うフリック、2本指で拡大・縮小するピンチイン/ピンチアウトなど、指先の動きで操作するのが基本です。
ボタンを押して使っていたガラケー(フィーチャーフォン)と比べると、覚えるべき動作が一気に増えます。
これらの操作は感覚をつかむまで慣れが必要で、長年ガラケー(フィーチャーフォン)を使ってきた人ほど戸惑いやすいでしょう。
さらに、加齢に伴う視力の低下や指先の乾燥によって、画面上の小さなアイコンを狙ったとおりにタップできない場面も考えられます。
思うように反応しない状態が続くと、操作そのものが負担になり、「ガラケー(フィーチャーフォン)の方がよかった」と感じてしまう人もいます。
専門用語やカタカナ英語が理解できない
スマホを使いはじめると、アプリ、インストール、アップデート、アカウント、クラウド、SNSといった専門用語やカタカナ英語が次々に出てきます。日常会話ではなじみのない言葉が多く、意味をつかめないまま操作を進めてしまう人もいます。
なかでもつまずきやすいのが「IDとパスワード」の考え方です。これらは本来、サービスごとに別々のものを設定しますが、ひとつ登録すればすべてに使えると考えてしまい、ほかのサービスにログインできずに困るケースも見られます。
言葉の意味がわからなければ、画面に表示される案内も理解しづらくなり、操作が進みません。専門用語の壁は、スマホへの苦手意識を強める要因のひとつでしょう。
機能が多すぎて使いこなせない
今のスマホには、電話やメールに加えて、カメラ、健康管理、キャッシュレス決済、音楽再生まで、数多くの機能があります。便利な反面、どこから手を付ければよいか戸惑いやすいものです。
さらに、購入時から入っているアプリや後から追加したアプリが画面を埋め尽くすと、本当に使いたいアプリを見つけられなくなります。アイコンが何画面にもわたって並び、目的の機能にたどり着けないことも珍しくありません。
その結果、多くの機能を備えていても「結局、電話とLINEしか使っていない」という状態になりがちです。豊富な機能を持て余し、スマホを十分に活用できていないと感じる人もいます。
毎月の料金が高く感じる・不要な契約をしてしまった
スマホの料金は、通話料金、データ容量、各種サポートオプションなどが組み合わさって決まるため、料金体系そのものがわかりにくいと感じる人は少なくありません。月々いくらかかるのかを正確に把握できないまま契約を進めてしまう人もいます。
さらに、契約時には割引やキャンペーンの適用条件として、有料オプションへの加入をすすめられる場面もあります。有料オプションの内容や必要性を十分に判断できないまま加入し、結果として利用しないオプションを契約し続けてしまうこともあるでしょう。
また、実際の使い方に対して容量の大きい上位プランを契約してしまうと、毎月の請求額が想定より高くなることがあります。使わないデータ容量やオプションの料金も含めて支払いが続くため、毎月の料金が高いと感じ、後悔につながることがあります。
詐欺や迷惑電話への不安が大きい
スマホを使いはじめると、宅配業者の不在通知を装ったSMSや、料金の未払いを警告するメッセージなど、巧妙な手口の詐欺に触れる機会が増えます。本物そっくりの文面でURLをタップさせようとするものも多く、見わけるのは簡単ではありません。
警察庁の資料によれば、特殊詐欺の被害では、65歳以上の高齢者が認知件数の5割以上を占めており、高齢者が標的にされやすい状況が続いています※。身近で被害の話を見聞きするほど、不安は大きくなるでしょう。
その結果、「怪しいメッセージに騙されるのが怖い」という思いから、スマホを持っていてもほとんど使わずに放置してしまう人もいます。便利さよりも不安が勝ってしまい、せっかくのスマホを活用できないことが後悔につながります。
※出典:警察庁「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」
家族や店員に相談しづらい
わからないことがあっても、「何度も同じことを聞いたら迷惑ではないか」と遠慮して、家族や店員に質問できない人もいます。本人にとっては切実な疑問でも、周囲に気を遣って一人で抱え込んでしまいがちです。
また、子どもや孫に相談したとしても、使っている機種やOS(スマホを動かす基本ソフト)が違えば、画面の表示や操作手順が異なり、その場で解決できないこともあります。教える側も自分のスマホを基準に説明しがちなため、かえって混乱を招いてしまうことも少なくありません。
こうして疑問を解消できないまま時間が過ぎると、覚えたはずの使い方を忘れてしまいます。すると、ますます操作から遠ざかり、スマホを活用できなくなる悪循環に陥ってしまうのです。
高齢者向けスマホが必ずしも使いやすいとは限らない
文字やアイコンが大きく、ホーム画面がシンプルにまとまった高齢者向けスマホは、一見すると使いやすそうに見えます。
ところが、独自の操作画面を採用している機種も多く、家族が普段使う一般的なスマホとは操作の手順が異なります。そのため、家族が教えようとしても、画面が異なりうまく説明できないこともあるでしょう。
操作方法が一般的なスマホと異なると、困ったときに本人や家族がインターネットで解決策を探しても、同じ画面の手順がなかなか見つかりません。自力で調べて解決するのが難しく、わからないままになりやすいのも難点です。
さらに、機種によっては利用できるアプリが限られ、家族と共有したいサービスや使いたいアプリに対応していないこともあります。「高齢者向けだから安心」と考えて選んだのに、かえって不便さを感じ、後悔につながるケースもあります。
高齢者が後悔しないためのスマホ選びのポイント
高齢者がスマホを選ぶときは、周囲にすすめられたからという理由ではなく、本人の意思で選ぶことが大切です。
「孫の写真を見たい」「LINEで家族と連絡を取りたい」「気になったことをネットで調べたい」など、スマホでやりたいことを具体的に書き出し、目的をはっきりさせておきましょう。
目的が定まれば、必要な機能や料金プランも判断しやすくなります。購入時にはできるだけ家族が同行し、プランやオプションの内容を一緒に確認すると安心です。
後悔しないためのスマホ選びでは、主に以下のポイントを押さえておきましょう。
- 画面サイズ・文字・アイコンの見やすさを確認する
- 家族や知人と同じOSのスマホを選ぶ
- 料金プランは「定額」や「わかりやすさ」で選ぶ
- 詐欺対策・セキュリティ機能の有無を確認する
- シニア向けスマホと通常スマホの違いを理解する
それぞれ順番に解説します。
※シニア世代におすすめのスマホについて詳しくは、こちらをご確認ください。
画面サイズ・文字・アイコンの見やすさを確認する
スマホの見やすさは、毎日の使い心地を大きく左右します。画面は大きいほど見やすい一方、大きすぎると片手で持ちにくくなるため、実際に手に取り、無理なく操作できるサイズかどうかを確かめておきましょう。
ただし、サイズが大きくても解像度が低いと文字の輪郭がぼやけ、かえって読みづらくなります。併せて、文字サイズを大きく設定したときに、ボタンや文章のレイアウトが大きく崩れて見づらくならないかも店頭で確認しておくと安心です。
また、ボタン操作に慣れたガラケー(フィーチャーフォン)からの乗り換えでは、押した感触のある物理ボタンがあると操作しやすいと感じる人もいます。
物理的なボタンの操作感を重視するなら、大きなボタンやワンタッチボタンを備えたシニア向けのAndroid™スマホが選択肢に入ってくるでしょう。
家族や知人と同じOSのスマホを選ぶ
iPhoneとAndroidスマホでは、ホーム画面の構成や設定メニューの場所が大きく異なります。また、Androidスマホはメーカーによって画面の見た目や機能が異なることがあります。そのため、身近で頼れる家族や知人と同じOSを搭載したスマホや、同じメーカーのスマホがおすすめです。
画面の見た目やメニュー構成が同じであるか、似ていれば、教える側も自分のスマホと同じ画面を見ながら説明できるため、「ここをタップして」と具体的に伝えられます。操作でつまずいても、すぐ隣で確認してもらえる安心感はなにより心強いものです。
また、写真の共有やビデオ通話、機種変更時の連絡先の引き継ぎなども、同じOS同士の方がスムーズに進みやすくなります。
OSやメーカーが異なってもLINEなどのアプリを使えば共有やビデオ通話はできますが、標準機能だけで完結する同じOS同士と比べると、設定や操作にひと手間増えがちです。
料金プランは「定額」や「わかりやすさ」で選ぶ
スマホの料金の仕組みは、選ぶプランによってわかりやすさが大きく変わります。データ容量、通話料金、各種オプションがそれぞれ別に積み上がるプランは、合計でいくらになるのか見通しを立てにくいものです。
高齢者には、毎月の料金が一定であるか、たくさん使った月でも上限額がはっきりわかるプランが向いています。請求額が想定外に膨らむ心配が少なく、家計の管理もしやすくなります。
携帯電話会社の中にはシニア向けの割引を用意しているところもあるため、利用状況にあわせて比較してみるのがおすすめです。
たとえば、楽天モバイルでは65歳以上を対象とした「最強シニアプログラム」を提供しています。データ利用量に応じて料金が変わる段階制のため、想定外の請求が発生しにくい点が特長です。
※通話料等別
※最強シニアプログラムについて詳しくは、こちらをご確認ください。
詐欺対策・セキュリティ機能の有無を確認する
スマホは便利な道具であると同時に、詐欺や紛失といったリスクもあります。特に詐欺の標的にされやすい高齢者の場合、こうしたリスクへの備えが本体やサービスに用意されているかどうかは、機種選びの大切な判断材料になります。
確認しておきたい機能は、主に以下のとおりです。
- 知らない番号からの着信を自動で判定・ブロックする機能
- 不審なSMSやメッセージを警告する機能
- 指紋や顔による生体認証でロックを解除できる仕組み
- 紛失時に位置情報を確認したり、遠隔でロックしたりできる仕組み
電話やSMSの発信元や内容などを自動で判定する機能は、怪しい連絡をその場で見わけてくれるため、詐欺の連絡に触れる機会そのものを減らすのに役立ちます。生体認証に対応していれば、複雑なパスワードを入力しなくても、素早く安全にロックを解除できるのが利点です。
位置情報の確認や遠隔ロックの仕組みは、スマホを置き忘れたり落としたりしたときに、情報の流出を防ぐ助けになります。
楽天モバイルでも、こうしたリスクに備えて、迷惑電話や詐欺の疑いがある着信・SMSを自動で見わけるオプションサービスを提供しています。
※楽天モバイルのオプションサービスについて詳しくは、こちらをご確認ください。
シニア向けスマホと通常スマホの違いを理解する
高齢者向けスマホと一般的なスマホには、それぞれ特徴があります。選んだ後で後悔しないためにも、両者の違いをあらかじめ理解しておくことが大切です。
|
|
シニア向けスマホ |
通常のスマホ |
|---|---|---|
|
操作のしやすさ |
大きな物理ボタンを備えた機種が多い |
画面のタッチ操作が中心 |
|
防犯・安心機能 |
防犯ブザーや迷惑電話対策などを標準で備えた機種がある |
機種選びやアプリの追加で対応する |
|
アプリ・機能の幅 |
利用できるアプリや機能が限られる機種がある |
選べる機種が豊富で機能の幅も広い |
|
家族のサポート |
独自の画面構成で教えにくいことがある |
家族と同じOSなら操作を教えやすい |
シニア向けスマホには、物理ボタンや防犯ブザー、迷惑電話対策など、安心して使える機能が最初から備わっています。一方で、通常のスマホは機種が多く、家族と同じOSを使うことができるため、困ったときに教えてもらいやすいという強みがあります。
大切なのは、「シニア向け」という名称だけで判断せず、本人の使い方にあっているかを基準に選ぶことです。やりたいことや必要な機能を整理したうえで選べば、シニア向け・通常のスマホのどちらを選んでも納得できる1台を選びやすくなるでしょう。
高齢者によくあるスマホトラブルと対策
高齢者によくあるスマホトラブルは主に以下のとおりです。
- タッチしても画面が反応しない
- パスワードを忘れて画面ロックが解除できない
- 通話を切り忘れて高額請求になる
- 知らない間にアプリ内課金をしてしまう
- データ通信を使いすぎて速度制限になる
- 通知に気付かず連絡を見逃してしまう
- 架空請求やフィッシング詐欺に騙されてしまう
- 使わないサブスクリプションやオプションの契約が残っている
それぞれ順番に解説します。
タッチしても画面が反応しない
画面をタッチしても反応しないと、つい故障を疑って慌ててしまいます。
しかし、画面の汚れや保護フィルムの浮き、指先の乾燥などが原因であることが多いです。スマホの画面は指の微弱な電気を感知して反応する仕組みのため、皮脂や水滴で汚れていたり、指が乾燥していたりすると、うまく反応しないことがあります。
まずは、やわらかい布で画面の汚れをやさしく拭き取ってみましょう。それでも反応しなければ、一度電源を入れ直すと改善することがあります。さらに、機種によってはタッチの感度を調整できる設定があるため、見直してみるのも有効です。
また、スマホ用に「タッチペン」や「スタイラスペン」などの名称で市販されている器具を使うと、指先の乾燥に影響されなくなります。
ひととおり試しても反応しないときは、本体の故障も考えられます。その場合は無理に操作を続けず、購入した店舗や携帯電話会社の窓口で相談しましょう。
パスワードを忘れて画面ロックが解除できない
画面ロックのパスワード(またはパスコード)を忘れてしまうと、スマホを開けなくなり、大きな不安につながります。
しかし、やみくもにパスワードを何度も入力するのは避けましょう。間違いが続くと一定時間ロックがかかり、それでも解除できないと、最終的に本体の初期化(データの消去)が必要になることがあります。
まず試したいのが、指紋認証や顔認証です。あらかじめこれらを登録していれば、パスワードを入力しなくてもロックを解除できることがあります。
再起動の直後などはパスワードを求められる場合もありますが、普段は画面に触れたり顔を向けたりするだけで開けるため、まずはこの方法を確かめてみましょう。
なお、画面ロックのパスワードは、一度忘れると思い出すのが難しく、確認や復元はできません。万が一初期化することになっても困らないよう、写真や連絡先、LINEのトーク履歴などは、日頃から自動でバックアップ(データの控えを別の場所に保存すること)される設定にしておくと安心です。
※スマホでロック解除のパスワードを忘れたときの対処法について詳しくは、こちらをご確認ください。
通話を切り忘れて高額請求になる
高齢者同士の通話などでは、お互いに通話を切る操作を忘れ、回線がつながったままになることがあります。
通話料金が通話した分だけかかるプランの場合、その間の通話料金が積み重なり、思わぬ高額請求につながる可能性があります。
通話を終えるときは、画面の赤い「通話終了」ボタンを押した後、画面が元に戻って切れたかどうかを確かめる習慣を付けると安心です。
また、iPhoneもAndroidスマホも、サイドボタン(電源ボタン)で通話を終了できます。Androidスマホは「設定」アプリの中の「ユーザー補助」の設定で「電源ボタンで通話を終了」をオンにすると使え、iPhoneは初期状態のままサイドボタンで切れるようになっています。
通話が多い人は、かけ放題などの通話定額オプションを利用するのも有効です。多少切り忘れても通話料金がかさむ心配が少なく、料金面の不安なく通話を楽しめます。
通話中の画面には通話時間が表示されるため、ときどき目を向けて切り忘れに気付けるようにしておくと、より安心です。
知らない間にアプリ内課金をしてしまう
無料で遊べるゲームアプリでも、アイテムの購入や有料機能の利用といった「アプリ内課金」が用意されていることがあります。
操作に慣れていないと、確認画面の意味がわからないまま購入を進めてしまい、後から請求を見て課金に気付くことがあります。
こうした課金を防ぐには、購入時に認証が必要な設定にしておくのが効果的です。iPhoneでは、「設定」アプリを開き、「スクリーンタイム」の「コンテンツとプライバシーの制限」>「アプリのインストールと購入」から、アプリ内課金を許可しない設定にできます。
Androidスマホの場合は、Google Playストアの設定にある「お支払いと定期購入」>「購入の確認」で、購入のたびにパスワードや指紋・顔認証を求めるようにしておきましょう。こうしておけば、本人が認証しない限り課金されないため、意図しない購入を防ぎやすくなります。
データ通信を使いすぎて速度制限になる
スマホで動画をたくさん見たり、撮った写真や動画がクラウドへ自動で同期されたりすると、知らないうちにデータ利用量が膨らみがちです。契約プランの上限を超えると通信速度が制限され、動画が止まりやすくなったり、ページの表示に時間がかかったりします。
対策としては、まず動画アプリの画質設定を見直すのが効果的です。Wi-Fi®につながっているときだけ高画質で再生する設定にしておけば、モバイル通信時のデータ消費を抑えられます。手順は、動画アプリやSNSアプリのヘルプなどを参照してください。
写真や動画のクラウドへの自動アップロードも、Wi-Fi接続時のみ行う設定にしておくと安心です。設定方法は、写真管理やクラウドなどに使っているアプリのヘルプなどを参照してください。
併せて、普段からデータ利用量を確認する習慣を付けておきましょう。
iPhoneでは携帯電話会社の公式アプリなどで残りの容量を確認でき、Androidスマホなら本体の設定でデータ使用量の警告や上限を決められるため便利です。上限に近づいたら通信を控えるようにすれば、速度制限を未然に防ぎやすくなります。
通知に気付かず連絡を見逃してしまう
せっかく電話やメッセージが届いても、通知に気付けずに見逃してしまうことがあります。通知音の音量が小さかったり、マナーモードのままになっていたりすると、着信やメッセージが届いても音が鳴らず、後から気付くことになりがちです。
見逃しを防ぐには、電話や家族とのメッセージアプリなど、大切な連絡の通知を目立たせる設定にしておきましょう。通知音を大きめにしたり、バイブレーション(振動)を併用したりすると、音が聞こえにくい場面でも気付きやすくなります。
一方で、お買い物アプリやゲームなどから届く通知が多すぎると、肝心な連絡が埋もれてしまいかねません。あまり使わないアプリの通知はオフにしておくと、本当に必要な連絡だけが目に入り、見逃しにくくなります。
※スマホの着信音が鳴らないときの対処法について詳しくは、こちらをご確認ください。
架空請求やフィッシング詐欺に騙されてしまう
スマホを使っていると、「未払い料金があります」「ウイルスに感染しました」といった偽の画面やメールが突然表示され、慌ててしまうことがあります。
これらは「架空請求」や「フィッシング詐欺」と呼ばれるもので、実在する有名な企業や公的機関を装って不安を煽り、偽のWebサイトへ誘導してクレジットカード情報や個人情報を盗み取ろうとする手口です。
対策としては、身に覚えのないメールやSMSに記載されているリンク(URL)は絶対に開かないことです。また、画面に「ウイルス感染」などの警告が出ても、慌てて画面の指示に従わず、まずはブラウザ(インターネットの画面)を閉じましょう。
本当に支払いや手続きが必要なのか判断に迷ったときは、メッセージに記載された連絡先には絶対に連絡せず、その企業の公式Webサイトや問い合わせ窓口を調べて確認するか、家族や警察の相談窓口(#9110)などに相談すると安心です。
使わないサブスクリプションやオプションの契約が残っている
スマホの購入時やアプリの利用開始時に、「最初の1カ月は無料」とすすめられて契約した有料オプションやサブスクリプション(定額制サービス)を、解約し忘れてそのままにしてしまうことがあります。
これらは実際には利用していなくても、毎月一定の料金が自動で引き落とされる仕組みです。利用明細を細かく見ないと気付きにくいため、知らないうちに毎月の出費が膨らんでしまう原因になります。
対策として、まずは毎月の利用料金の内訳を定期的に確認する習慣を付けることが有効です。身に覚えのない数百円から数千円の請求が続いている場合、過去に契約したサービスが解約されずに残っている可能性があります。
不要なオプションやサービスが見つかった場合は、携帯電話会社のマイページや、スマホのアプリ管理画面から解約手続きを行います。自分で操作するのが難しい場合は、無理をせず家族に手伝ってもらうか、携帯電話会社の窓口で相談してみるのが確実です。
高齢者がスマホを上手に使うためのポイント
高齢者がスマホを上手に使うためのポイントは、主に以下のとおりです。
- 最初から全部使いこなそうとしない
- 電話・LINE・写真など使う機能を絞る
- 毎日少しずつ触る習慣を付ける
- スマホ教室や自治体のデジタル支援を活用する
- 音声入力・音声検索を活用する
それぞれ順番に解説します。
最初から全部使いこなそうとしない
スマホには多くの機能がありますが、最初からすべてを覚えようとすると、かえって負担に感じてしまいます。まずは自分に必要な機能から少しずつ使いはじめ、慣れてきたら次の操作を覚える、といった気持ちで取り組むのがおすすめです。
このとき、周りの人と比べる必要はありません。覚えるスピードには個人差があるため、焦らず自分のペースで進めていきましょう。
また、利用していないアプリのアイコンがホーム画面にずらりと並んでいると、目的のアプリを探すだけでひと苦労です。
よく利用するアプリだけを見やすい場所にまとめ、使わないアプリは別の画面に移したり、フォルダに整理したりしておくと、操作で迷いにくくなります。
電話・LINE・写真など使う機能を絞る
スマホに慣れるまでは、使う機能を絞って、ひとつずつ着実に覚えていきましょう。
まず、取り組みやすいのが電話の機能です。相手を選んで発信したり、かかってきた電話に出たりする流れは、ガラケー(フィーチャーフォン)に近い感覚で使えるため、抵抗を感じにくいといえます。
電話に慣れたら、次はLINEを覚えてみましょう。
家族や友人と無料でメッセージをやり取りでき、慣れてくれば写真や動画を送り合ったり、ビデオ通話で顔を見ながら話したりと、楽しみ方が広がります。
こうして「できた」という成功体験を積み重ねることが自信につながります。電話やLINEを使いこなせるようになると、「地図も使ってみよう」「写真を整理してみよう」と、ほかの機能にも自然と興味が広がるでしょう。
毎日少しずつ触る習慣を付ける
スマホの操作は、週に一度まとめて長時間利用するよりも、毎日少しずつ触れる方が身に付きやすいものです。1回10分程度でも、毎日続けるうちに操作が手になじみ、自然と忘れにくくなっていきます。
ただし、「練習のために触らなければ」と気負ってしまうと、なかなか長続きしません。天気予報やニュースを見る、家族からのメッセージに返信するなど、毎日の生活の中にスマホを使う場面を組み込むと、自然に触れる機会が増えます。
一方で、触らない日が続くと、せっかく覚えた操作を忘れてしまいがちです。この点は本人だけでなく家族も理解し、できるだけ毎日スマホに触れられるよう、声をかけたり一緒に使ったりして支えていきましょう。
スマホ教室や自治体のデジタル支援を活用する
操作に不安があるときは、一人で悩まず、学べる場を活用するのも方法のひとつです。
たとえば、携帯電話会社の中には、店舗などで無料のスマホ教室を開いているところがあります。自治体やシニアセンターでも、高齢者向けのデジタル活用講座が開かれている場合があります。スマホに関する防犯教室を行っている警察署も少なくありません。
こうした教室や講座では、基本的な操作を一から丁寧に教えてもらえるのが魅力です。同世代の人たちと一緒に学べる環境であれば、「自分だけがわからないのではないか」という不安を解消し、学ぶ意欲を保ちやすくなります。
開催情報は、お近くの店舗や自治体の広報誌、Webサイトなどに掲載されています。気になる講座があれば、家族に申し込みを手伝ってもらいながら、気軽に参加してみるのもおすすめです。
音声入力・音声検索を活用する
小さなキーボードでの文字入力に苦手意識がある人にとって、音声入力は心強い味方です。話しかけるだけで文字が入力されるため、メッセージの作成や検索の手間が大きく減ります。
多くのスマホには、声で操作できる音声アシスタントが備わっています。対応している機種であれば、iPhoneなら「Hey Siri」、Androidスマホなら「OK Google」と話しかけて起動し、「明日の天気は?」と尋ねたり、「〇〇さんに電話して」と頼んだりすると、検索や電話の発信を代わりに行ってくれます。
指先の細かい操作が難しい場面でも、声ならスムーズに使えることが多く、操作のハードルがぐっと下がるのも利点です。「思ったとおりに動いてくれた」という体験は、スマホを楽しいと感じるきっかけにもなります。
高齢者のスマホに関するよくある質問
次項より、高齢者のスマホに関するよくある質問に回答します。
高齢者が通話のみでスマホを使うなら、どの携帯電話会社がおすすめ?
通話を中心に使うなら、月額料金が抑えめで、通話定額のオプションが充実している携帯電話会社を選ぶのが基本です。多くの携帯電話会社が、一定時間内の通話がかけ放題になるオプションを用意しています。
楽天モバイルを契約している場合は、専用アプリ「Rakuten Link」を利用できます。Rakuten Linkから発信すれば国内通話が無料になり、通話の多い人ほど料金面のメリットを感じやすい仕組みです。
なお、アプリを使わず標準の電話アプリで発信した場合は通話料金がかかるため、Rakuten Linkから発信しましょう。
さらに、楽天モバイルのRakuten最強プランは、使ったデータ量に応じて料金が決まる段階制のため、データをほとんど使わない月は料金が自動で安く抑えられます。通話が中心でネットはあまり使わない人にも向いています。
※Rakuten Linkについて詳しくは、こちらをご確認ください。
※(0570)などから始まる他社接続サービス、一部特番(188)への通話については、無料通話の対象外となります。対象外番号一覧をご確認ください。アプリ未使用時30秒22円。
※Rakuten Linkの無料通話の対象外となる番号について詳しくは、こちらをご確認ください。
シニア向けスマホと通常スマホ、どちらを買えばよい?
どちらが向いているかは、なにを重視するかで決まります。物理ボタンの押しやすさや防犯ブザーといった、シニア向けならではの機能を重視するなら、シニア向けスマホがあっています。
一方、家族と同じ画面を見ながら操作を教わりたい、自分で機種を選びたい人には、通常のスマホが向いているといえます。
見落とされがちですが、通常のスマホでも画面の見やすさは十分に調整できます。機種によっては「かんたんモード」や「シンプルモード」が用意されているほか、iPhoneやAndroidスマホのアクセシビリティ設定で、文字やアイコンを大きく表示できます。
「シニア向け」という名称だけにとらわれず、本人が使いやすいと感じるかどうかを基準に選ぶことが、後悔しないために重要です。
高齢者がスマホで後悔しないためには、自分にあった機種を選ぶことが大切!

高齢者がスマホで後悔する背景には、操作の複雑さや専門用語の難しさ、料金体系のわかりにくさといった理由があります。後悔しないためには、購入前に選び方のポイントを押さえておくことが大切です。
そして、買った後に「すべてを使いこなさなければ」と気負う必要はありません。
電話やLINEなど身近な機能から、本人のペースで少しずつ慣れていけば十分です。家族のサポートと、本人にあった携帯電話会社選びがそろえば、高齢者でも安心してスマホを活用できます。
スマホを選ぶときは、料金プランだけでなく、取り扱っている機種の豊富さやサポート体制も併せて確認しましょう。自分の使い方にあった1台を見つけることが、後悔しないスマホ選びにつながります。
楽天モバイル公式Webサイトでは、人気の最新iPhoneやAndroidをはじめ、アクセサリや関連商品など多彩なラインアップを取り揃えています。目的や予算にぴったりな1台を探してみてはいかがでしょうか。
※楽天モバイルで販売している製品についてはこちらをご確認ください。
楽天モバイルの料金プランでは、データ利用量に合わせて料金が自動的に変わるため、たくさん使う人にもあまり使わない人にもおすすめの料金プランです。
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※通話料等別
※1割引・プログラム適用条件あり。詳細はこちらをご確認ください。
※2 混雑時など公平なサービス提供の為に速度制御する場合あり
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※1 楽天モバイル「楽天モバイル通信簿2025Ver/データ収集期間2024年12月16日~12月23日」
※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。
- この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
- 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。

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