スマホで使えるAIとは?AI搭載スマホの機能やAIアプリを一挙に紹介

「AI搭載スマホ」「AIスマホ」といった言葉を耳にする機会も増えています。スマホのAI機能やAIアプリにはどのような種類があり、なにができるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
今回は、iPhoneやAndroid™スマホに搭載された代表的なAI機能と、スマホで利用できるAIアプリを紹介します。
スマホで使えるAIとは?
スマホで使えるAIを、スマホに搭載された「AI機能」と、個別のアプリとして利用する「AIアプリ」にわけて紹介します。まずは、iPhoneやAndroidスマホのGoogle Pixel、Galaxyなど、各社のスマホで提供されている「AI機能」を見ていきましょう。
AI機能を搭載したスマホは、「AI搭載スマホ」「AIスマホ」などと呼ばれることもあります。
iPhone、Google Pixel、Galaxy、Xperia、AQUOSに搭載している主なAI機能の違いは次のとおりです。利用できる機能や特長は、メーカーやシリーズ、対応機種によって異なります。
|
シリーズ |
AIの名称 |
主な用途 |
代表的なAI機能 |
|---|---|---|---|
|
iPhone |
Apple Intelligence |
文章の作成・校正、画像の生成、翻訳 |
作文ツール、Image Playground、ライブ翻訳 |
|
Google Pixel |
Google AI/Gemini |
通訳、メッセージ返信、AIとの音声会話 |
マイボイス通訳、マジックサジェスト、Gemini Live |
|
Galaxy |
Galaxy AI |
通話の翻訳・用件確認、録音の文字起こし、写真編集 |
通話アシスト、文字起こしアシスト、フォトアシスト |
|
Xperia |
Xperia Intelligence |
写真・動画の撮影、音質・画質の向上 |
AIカメラワーク、オートフレーミング、DSEE Ultimate |
|
AQUOS |
-(機能ごとに搭載) |
生活情報の通知、迷惑電話対策、撮影 |
エモパー、電話アシスタント、AIオート |
スマホのAI機能でできること
スマホのAI機能では、機種によって以下のようなことができます。
・写真や動画の編集・補正、撮影のサポート
・文章や返信文の作成、校正、要約
・通話や録音の文字起こし・要約・翻訳
・カメラや画面に映っているものについての質問や検索
・予定のお知らせや状況にあわせた操作の提案
メールの返信文をすぐに用意したり、会議の録音を要約したりと、日常生活や仕事の幅広い場面でAIを活用できます。
AI搭載スマホを選ぶときの確認ポイント
AI搭載スマホを選ぶときは、使いたいAI機能が候補のスマホで利用できるかを確認しましょう。写真・動画の編集、文章作成、文字起こし、翻訳、検索など、利用したい場面を基準にすると選びやすくなります。
また、AI機能の有無だけでなく、対応機種やOS、言語・地域などの利用条件にも注意が必要です。同じシリーズでも利用できる機能が異なる場合があるため、購入前に各社の公式Webサイトで最新の対応状況を確認しておきましょう。
iPhoneのAI機能(Apple Intelligence)
iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、およびiPhone 16以降の各モデル対応機種では、「Apple Intelligence」と呼ばれるApple製品向けの人工知能システムが利用できます。Apple Intelligenceの代表的なAI機能は、以下のとおりです。
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機能 |
できること |
|---|---|
|
作文ツール |
文章の要約・校正・表現の調整 |
|
Image Playground・画像マジックワンド・ジェン文字 |
オリジナルの画像や絵文字の作成 |
|
ライブ翻訳 |
メッセージ、FaceTime、電話でのやり取りのリアルタイム翻訳 |
|
ビジュアルインテリジェンス |
カメラやスクリーンショット画像を使った検索 |
|
強化されたSiri |
言い間違いや前の会話の文脈を理解した自然なやりとり |
|
ChatGPTの利用 |
Siriや作文ツールなどでのChatGPTの利用 |
たとえば、ジェン文字では、作りたい絵文字のイメージを言葉で入力して、オリジナルの絵文字を作成できます。作成したジェン文字は、iPhoneの「メッセージ」アプリなどの文中で使えるほか、ステッカーとして共有も可能です。

また、Apple Intelligenceは、iPhoneに標準搭載されているアプリでも活用できます。代表例は以下のとおりです。
|
アプリ |
できること |
|---|---|
|
メール |
重要なメールの表示、返信文の作成、長文メールの要約 |
|
メッセージ |
未開封チャットの要約、画像の作成、返信文の作成 |
|
メモ |
録音内容の文字起こしと要約 |
|
電話 |
録音した通話や留守番電話の要約表示 |
|
写真 |
自然な言葉での写真検索、不要なものの除去 |
|
リマインダー |
リマインダーの提案や自動分類 |
|
Safari |
Webページの要約 |
|
ショートカット |
テキストの要約、画像の生成、Apple Intelligenceへの指示を組み込んだショートカットの作成 |
たとえば、電話アプリで通話を録音すると、終了後にApple Intelligenceによる内容の要約が作成されます。長い通話でも後から要点を素早く振り返れます。
Android™スマホ(Google Pixel/Galaxy/Xperia/AQUOS)のAI機能
AndroidスマホのAI機能は、メーカーや対応機種、OS、言語や地域などによって異なります。以下では、Google Pixel、Galaxy、Xperia、AQUOSで使える代表的なAI機能を紹介します。
Google Pixel 10シリーズで使える主なAI機能
Google Pixel 10シリーズの主なAI機能は、以下のとおりです。
|
機能 |
できること |
|---|---|
|
マジックサジェスト |
状況にあわせた操作の提案 |
|
マイボイス通訳 |
通話中の会話のリアルタイム翻訳 |
|
Gemini Live |
カメラや画面に映っているものに関する会話形式の質問 |
|
Gemini Notebookとの連携 |
スクリーンショットの自動追加提案や、レコーダーの文字起こしの直接追加(ワンタップ) |
このほかにも、画面に表示されたものを丸く囲むだけで調べられる「かこって検索」、写真に写り込んだ不要なものを消せる「消しゴムマジック」など、Google AIを活用したさまざまな機能がGoogle Pixelで利用できます(画像は消しゴムマジックの場合)。

Galaxyで使える主なAI機能
Galaxyの対応機種では、「Galaxy AI」と呼ばれるAI機能が利用できます。主なAI機能は、以下のとおりです。
|
機能 |
できること |
|---|---|
|
フォトアシスト |
写真に写った不要なものの削除や、被写体の移動 |
|
通話アシスト |
通話中の翻訳や、知らない番号からの着信の用件確認 |
|
文字起こしアシスト |
録音内容のテキスト化と、要約や翻訳 |
|
入力アシスト |
文章の校正・要約・表現の調整サポート |
|
Now Brief |
天気や予定、リマインダーなどの情報の確認 |
文字起こしアシストは、ボイスレコーダーアプリで録音した音声を、AIでテキスト化する機能です。その場で要約や別の言語への翻訳もでき、議事録の作成やインタビューなどの場面で役立ちます。
Galaxy AIは、Galaxy S24シリーズではじめて搭載され、その後、対応機種が順次拡大しています。
Xperiaで使える主なAI機能
SONYのXperiaの対応機種では、「Xperia Intelligence」と呼ばれる独自のAI技術を活用した機能が利用できます。主なAI機能は、以下のとおりです。
|
機能 |
できること |
|---|---|
|
AIカメラアシスタント |
シーン認識と状況にあわせた写真の仕上がり提案 |
|
AIカメラワーク |
手ブレを抑えながら、被写体を画面中央に捉えた動画の撮影 |
|
オートフレーミング |
全景の映像と、被写体が中央にくるように自動で切り出した映像の同時記録 |
|
AIによる画質調整 |
ディスプレイ上での色彩・質感・立体感再現 |
|
DSEE Ultimate |
圧縮音源の高音質化・再生 |
AIカメラアシスタントは、Xperia 1 VIIIで新たに搭載された機能です。
カメラを被写体に向けると、AIが被写体や天気などからシーンを認識し、色合いやぼけ表現などが異なる4種類の撮影設定を提案します。好みの設定を選ぶだけで、シーンにあわせた写真を撮影できます。
Xperia 1 VIIIでは、Xperia Intelligenceのすべての機能を利用できます。そのほかの機種では、一部の機能を利用できない場合があります。
AQUOSで使える主なAI機能
SHARPのAQUOSの対応機種では、通話や撮影、日々の情報確認などをサポートする独自のAI機能が利用できます。主なAI機能は、以下のとおりです。
|
機能 |
できること |
|---|---|
|
エモパー |
天気や急上昇ワードなど、生活にあわせた情報のお知らせ |
|
電話アシスタント・伝言の要約 |
通話中のキーワードや予定のメモ、伝言の要約 |
|
不審な会話のお知らせ |
通話内容の解析、詐欺の可能性がある電話のお知らせ |
|
AIオート・被写体追尾 |
被写体やシーンにあわせた撮影サポート |
|
AIライブストーリー |
撮影した動画をもとにした約15秒のショートムービー作成 |
エモパー(Emotional Partner)は、状況に応じて自らユーザーに話しかけるAI機能です。朝の天気予報や急上昇しているワードなど、シーンに応じてタイミングよく役立つ情報を声や画面表示で伝えてくれます。
機種ごとの対応機能は、SHARPの公式Webサイトでご確認ください。
スマホで利用できるAIアプリは?

スマホでは、本体に搭載されたAI機能のほかに、アプリやアプリ内のAIサービスを利用することもできます。以下では、スマホで利用できる代表的なAIアプリやAIサービスを紹介します。
なお、無料で利用できる機能や利用上限は、AIアプリやAIサービスによって異なるため、詳細は各サービスの公式Webサイトをご確認ください。
Rakuten AI
Rakuten AI(ラクテン エーアイ)は、楽天グループが提供するAIサービスです。楽天モバイルのRakuten Linkアプリに搭載されており、Rakuten Linkをご利用の方は登録不要で利用できます。
質問への回答のほか、楽天サービス内の検索や、趣味・旅行・仕事のアイデアなど、さまざまな内容についてチャット形式で質問できます。
ChatGPT
ChatGPT(チャットジーピーティ)は、OpenAI(オープンエーアイ)が提供するチャット型の生成AIアプリです。質問への回答をはじめ、文章の作成や要約、翻訳、アイデア出しなど、幅広い用途に活用できます。作りたい画像を言葉で説明するだけで、オリジナルの画像を生成することも可能です。
また、音声によるリアルタイムの会話にも対応しています。プランや地域、アプリのバージョンなどの条件を満たす場合は、カメラで目の前のものを映しながら、映っているものについて質問することもできます。
Google Gemini
Gemini(ジェミニ)は、Googleが提供するチャット型の生成AIアプリです。Google カレンダーやGmailなどのGoogleサービスとの連携が可能で、GeminiからGoogle カレンダーに予定を追加したり、メールの内容をもとに回答を得たりできます。
質問への回答のほか、画像の生成・編集、音楽や動画の生成、Gemini Liveを使った音声会話など、幅広い機能に対応しています。
Claude
Claude(クロード)は、Anthropic(アンソロピック)が提供するチャット型の生成AIアプリです。文章の作成や資料の要約、リサーチ、プログラミングのサポートなどに活用できます。
PDFや画像などのファイルをアップロードして内容を分析したり、複数の言語間で翻訳したりすることも可能です。
Gemini Notebook(旧名称:NotebookLM)
Gemini Notebook(ジェミニ ノートブック)は、Googleが提供する、AIを活用した情報整理ツールです。PDFファイルをアップロードしたり、WebページやYouTube動画のURLを資料として追加したりすると、内容の要約や、資料に関する質問への回答が得られます。
回答にはソース(情報源)の引用が付くため、根拠を確認しながら利用できます。また、追加した資料の内容は、音声解説やクイズ、フラッシュカード(一問一答形式の暗記カード)などの形式で確認できます。
Perplexity(パープレ)
Perplexity(パープレキシティ)は、PerplexityAI(パープレキシティエーアイ)が提供する、検索に特化したチャット型のAIアプリです。Androidスマホ向けのアプリは「パープレ」という名称で提供されています。
質問すると、複数のサイトの情報をわかりやすく要約して回答してくれるため、情報収集にかかる時間の短縮に役立ちます。
スマホでAIを使うときのよくある質問
スマホでAIを使うときのよくある質問をまとめています。
スマホでAIを使うときに注意することは?
スマホでAIを使うときは、以下の点に注意しましょう。
・機密情報や個人情報を入力しない
・AIの回答が必ず正しいとは限らないため、重要な情報は別途確認する
・画像や文章を生成する場合は、著作権や利用規約に注意する
AIサービスによっては、入力した内容がサービスの改善などに利用される場合があります。業務上の機密情報や、氏名・住所などの個人情報は入力しないようにしましょう。
また、AIは事実と異なる内容をもっともらしく回答することがあります。重要な情報をAIで調べた場合は、公式Webサイトなどの信頼できる情報源で確認しましょう。
そのほか、画像や文章などのコンテンツを生成する場合は、著作権などの権利を侵害しないよう注意し、利用規約も確認したうえで活用しましょう。
スマホのAI機能は無料で使える?
スマホに標準搭載されているAI機能は、基本的に追加料金なしで使えることが多いです。ただし、対応機種やOS、言語・地域などによって、利用できる機能は異なります。
一方、AIアプリでは、無料で利用できる機能や使用量に制限が設けられている場合があります。また、上位モデルや特定の機能の利用、使用量の上限引き上げには、有料プランへの加入が必要な場合があります。
利用前に、アプリストアや公式Webサイトで料金・利用条件を確認しておきましょう。
古いスマホでもAI機能は使える?
スマホに標準搭載されているAI機能は、比較的新しい機種のみに限られることがあります。古い機種では利用できない場合があるため、使いたい機能の対応機種を各社の公式Webサイトで確認しましょう。
一方、AIアプリは、OSバージョンなどの動作要件を満たしていれば、比較的古い機種でも利用できる場合があります。たとえば、ChatGPTのアプリは、2026年7月時点でiPhoneではiOS 17.0以降、AndroidスマホではAndroid 7.0以降で利用可能です。
AI搭載スマホやAIアプリを使いこなそう
iPhone、Google Pixel、Galaxy、Xperia、AQUOSなど、幅広い機種で各社独自のAI機能が提供されています。AI搭載スマホでは、写真・動画の補正や文章の要約、文字起こしなど、さまざまな機能を日常生活や仕事で活用できます。
また、ChatGPTやGeminiなどのAIアプリを利用すれば、活用の幅はさらに広がるでしょう。
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