白ロムとは?SIMフリーや赤ロムとの違い、購入場所、注意点などを解説!
中古のスマホを探していると、時々見かける「白ロム」という言葉。この「白ロム」は一体どういうものかご存知でしょうか。
白ロムとは、新品・中古を問わず、携帯電話会社のSIMカードが入っていないスマホのことです。回線契約とセットでスマホを購入するイメージの方も多いかもしれませんが、白ロムならスマホだけを単体で購入できます。
回線契約とスマホの購入が別々になることで、スマホ選びやプラン選びの自由度がグッと高まります。また、中古の白ロムを購入すれば、買い替えの費用も抑えられます。
今回は白ロムのメリットや、購入時の注意点を解説します。白ロムを理解して、スマホの機種やプランの選択肢を広げていきましょう。
白ロムとは
「白ロム」とは、SIMカードが挿入されていない携帯電話のことです。総務省の定義によると白ロムとは「SIMカードが挿入されておらず、それだけでは通話が可能でない携帯電話」となっています※。
「SIMカード」とはICチップが埋め込まれた小さなカードで、所有者の契約を識別する情報や電話番号が記録されています。携帯電話回線で通信・通話するためには、このSIMカードが必須です。
白ロムで携帯電話会社の回線を使いたいときは、スマホの購入とは別に、携帯電話会社と契約してSIMカードを受け取り、スマホにSIMカードをさしこみます。
なお、一般的には白ロムというと中古スマホのことをさすことも多く、今回の記事では中古スマホの白ロムとして解説します。
白ロムはどうやって使えばよいの?
白ロムのスマホは、購入後に携帯電話会社のSIMカードをさしこんで初期設定をすれば利用が可能です。今のスマホから機種変更する場合はSIMカードを移し替えます。
端末の初期設定としては、契約している携帯電話会社の回線で通信をするためのAPN設定が必要です。そのほか、新規契約・乗り換え(MNP)であれば、回線の利用をはじめるための開通手続き、機種変更であればデータ移行を行います。
初期設定の方法は、携帯電話会社から受け取るスタートガイドや公式Webサイトで確認が可能です。「白ロムを使うためには、SIMカードをさしこんで初期設定をする」ということをまずは押さえておきましょう。
白ロムとSIMフリーの違い
SIMフリーは、SIMロックがかかっていないスマホのことで、新品も中古も含まれます。
SIMロックとは、ほかの携帯電話会社のSIMを使えないようにスマホ自体に制限をかけるものです。
なお、総務省は2021年10月以降に発売されるスマホ製品についてはSIMロックを原則禁止としています。
SIMフリーのスマホであれば、携帯電話会社の回線の周波数に対応していれば、制限なく利用可能です。
白ロムを購入して利用する際は、SIMフリーであること、または利用する携帯電話会社のSIMロックがかかったスマホのいずれかである必要があります。
※SIMフリーについて詳しくはこちらをご確認ください。
白ロムと赤ロムの違い
白ロムと関連する言葉として、「赤ロム」というものもあります。赤ロムは、スマホ製品の代金分割払いの未払いや不正使用などで携帯電話会社から「ネットワーク利用制限」をかけられているスマホのことです。
中古販売店などでは、元の持ち主が分割払いの途中であることを示す「ネットワーク利用制限△」のスマホの取り扱いもあり、分割払いが滞った場合に赤ロムになるリスクがあります。
多くの中古販売店で、赤ロムになった場合の保証をしているので事前に確認をしておきましょう。
白ロムを購入する3つのメリット
白ロムには主に以下の3つのメリットがあります。
- 価格が安く抑えられる
- スマホの選択肢が増える
- スマホの契約を自由に選びやすくなる
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
価格が安く抑えられる
白ロムの中古スマホを含めてスマホの購入を検討すれば、機種変更にかかる費用は安く抑えられます。中古スマホは、同じ機種でも新品よりも安く購入が可能です。
また、中古スマホでは、新品で販売が終了しているような型落ちの機種も見つけやすいため、その点でも価格が抑えられます。数世代前の機種も特に上位のモデルであれば、求める性能を十分に満たしてくれる可能性があります。
スマホの選択肢が増える
白ロムを選択肢に入れれば、中古品として型落ちの機種が選べるほか、新品でも契約中の携帯電話会社で取り扱いのない機種が選べるようになります。
ご契約中のキャリアで取り扱っている機種だけでなく、SIMフリーや格安SIMと呼ばれる携帯電話会社(MVNO)での取り扱いを中心とする機種も選びやすくなります。
スマホの契約を自由に選びやすくなる
携帯電話会社以外でスマホを購入する方法を理解しておくことで、スマホのラインアップに縛られずに携帯電話会社を選ぶことが可能です。
純粋に料金プランの金額やサービスに注目してプランを選べるようになり、料金も節約しやすくなります。
白ロムの購入場所
白ロム(中古スマホ)の購入場所としては、主に中古販売店、フリマアプリ、ネットオークションなどが挙げられます。それぞれの購入場所の特徴を確認しておきましょう。
中古販売店
スマホの買取・販売をしている中古販売店から、白ロムの購入が可能です。
一定期間の不具合への保証や赤ロム保証が付くことが多く、より安心して購入できるのがフリマアプリやネットオークションなどと比較したときのメリットです。
スマホの状態はランク分けされていることが多く、オンラインで購入する場合も、おおまかな製品の状態を確認したうえで購入できます。
また、ネットワーク利用制限やSIMロックに関する情報も、各製品の購入ページから確認が可能です。
ほかにも、中古品とあわせて未使用品の取り扱いがある場合もあり、新品に近い状態の製品を購入することも可能です。
フリマアプリ
フリマアプリは、オンライン上でフリーマーケットのように個人間で取引ができるアプリのことです。ほかのユーザーが使用していたスマホを白ロムとして購入できます。
中古販売店よりも安く購入できることがある点がメリットです。
ただし、フリマアプリは個人間での取引になるため、商品の状態や動作については、購入者がご自身で事前によく確認する必要があります。不明な点があれば、購入前に質問をして解決しておかなければなりません。
また、中古販売店のような赤ロムや不具合への保証は受けられないので、リスクを許容したうえで購入する必要があります。
ネットオークション
オンライン上で出品されている商品の中から、オークション形式で入札をする「ネットオークション」でも白ロムの購入が可能です。
中古販売店などに比べて安く購入できることがある反面、フリマアプリ同様、購入者がご自身で商品の状態をよく確認しなければなりません。
赤ロムや不具合のリスクについても理解したうえで購入する必要があります。
白ロムを購入するときに確認する項目
白ロムを購入するときに確認しておきたい項目としては、以下が挙げられます。
- 本体の状態を確認する
- SIMロックが解除された状態であることを確認する
- 対応する周波数帯を確認する
(1)本体の状態を確認する
中古品は、使用感の少ない美品から傷が多く状態の悪いものまで、商品ごとに状態が異なります。
中古販売店では状態にランク付けがあることが多いので、価格と状態を見比べて納得のいく商品を選びましょう。
フリマアプリやネットオークションなど個人間の取引で中古品を購入する場合は、出品者が記載している商品説明文を読み、必要なところは質問して状態を確認しましょう。
(2)SIMロックが解除されていることを確認する
総務省のガイドライン改定により、2021年10月1日以降に新たに発売されるスマホについてはSIMロックが原則禁止されています。
比較的新しいスマホ製品であれば基本的にSIMロックはかけられていませんが、発売された時期が2021年10月1日よりも前のスマホを白ロムとして購入する場合には、スマホにSIMロックがかかっている場合があります。
SIMロックが解除されていない白ロムを購入した場合、自分が所有するSIMカードを挿入しても使用できないことがあります。白ロムの商品情報にSIMロック情報を公開している中古販売店を選び、購入時にきちんと確認をしましょう。
SIMロックの状態や解除の手続きは、携帯電話会社のショップ(店頭)や公式Webサイトで確認できます。ただし、SIMロック解除の条件は各携帯電話会社によって異なるため、Webサイトを確認してください。
(3)対応する周波数帯を確認する
NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの回線では、それぞれ総務省に割り当てられた周波数帯を使用していて、使用している周波数帯(バンド)が異なります。
格安SIM、格安スマホと呼ばれるMVNOもNTTドコモ、au、ソフトバンクのいずれかの回線を借り受けてサービスを提供しているため、いずれかの事業者の回線の周波数帯に準じています。
一方で、スマホも機種ごとに対応している周波数帯が異なり、使用する回線の周波数帯への対応が少ないと、電波がつながりにくいことがあります。
各事業者で使用している周波数帯は、以下のページで確認が可能です。MVNOの場合はどの事業者の回線によるサービスなのかを確認の上、周波数を確認してみてください。
総務省「各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯について」
各スマホの対応周波数は、各製品のスペック表のページで確認できます。契約する携帯電話会社の周波数帯、スマホの対応周波数帯を確認しておきましょう。
白ロムを購入する際の注意点
白ロムを購入する際の注意点も確認しておきましょう。特に注意しておきたいのが以下の3点です。
- 白ロム購入につきまとう赤ロムというリスクを理解しておく
- 中古品は新品に比べるとバッテリーが劣化している
- 使用前に必ず一度初期化を実施する
(1)赤ロム(ネットワーク利用制限×)のリスクを理解する
赤ロムとは、不正契約・不正取得や分割払いの未払いのために携帯電話会社から「ネットワーク利用制限」をかけられているスマホのことです。
ネットワーク利用制限がかかっているスマホは、SIMカードを挿入しても携帯電話会社の回線での通信・通話はできません。
購入した時点では白ロムでも、のちに最初の購入者が虚偽の申し込みをしていたことが判明したり、分割払いが滞ったりすると赤ロムになることがあります。白ロムの購入する際は、赤ロムになるリスクを考慮しなければいけません。
スマホのネットワーク利用制限の状態は、製造番号(IMEI番号)を各キャリアの専用ページで入力することで判定できます。
ネットワーク利用制限「◯」 |
機種代金の支払いが完了している状態 |
---|---|
ネットワーク利用制限「△」 |
元の持ち主の分割払いが途中の状態 |
ネットワーク利用制限「×」 |
ネットワーク利用制限にかかっている状態 |
中古販売店では、ネットワーク利用制限「〇」と「△」のスマホの販売があります。商品ページにネットワーク利用制限「△」と記載されているものは、同等の状態の「〇」のものより安く購入できますが、リスクが比較的大きい点は理解しておきましょう。
なお、多くの中古販売店は赤ロム化に対する保証を行っているため、購入先を決めるときにどのような保証制度があるか確認してみてください。
(2)中古品は新品に比べるとバッテリーが劣化している
中古品は、新品に比べるとバッテリーの劣化があり、バッテリーの持ち時間は短くなります。
中古販売店では、バッテリーの状態を確認できないことが多いです。バッテリーについてどうしても不安を感じるのであれば、バッテリーの劣化状態の記載がある白ロムを選ぶか、新品や未使用品も含めて検討する必要があります。
なお、製品によってはスマホの設定画面からバッテリーの状態を確認できるので、フリマアプリやネットオークションで購入する場合は、出品者に質問して確認しましょう。
また、購入したスマホのバッテリーの劣化具合がひどい場合には、修理店などにバッテリー交換を依頼して対応する方法もあります。
(3)使用前に必ず一度初期化を実施する
中古販売店で購入した場合、基本的に白ロムは初期化されています。しかし、ネットオークションなどで入手した場合、まれに前所有者の情報などが残っていることがあります。
白ロムはほとんどが中古であるため、前所有者がどのような状況や環境で使用していたか分かりません。
そのため購入後、初期化前にすぐ使用すると危険なアプリが設定されていて気付かないうちに個人情報を抜き取られるなどのリスクがあります。
一見初期化が済んでいるようでも、セキュリティの観点から白ロムは必ず使用前に初期化しておきましょう。
初期化の方法はスマホによって異なるため、メーカーの公式Webサイトやマニュアルを確認しながら行ってください。
白ロムに関するよくある質問
白ロムに関するよくある質問をまとめています。気になる疑問を解決しておきましょう。
新品の白ロムはどこで買える?
新品の白ロムは、携帯電話会社、メーカー直販、家電量販店などで購入が可能です。
キャリアでも店舗やオンラインショップから回線契約なしでスマホの購入が可能です。また、メーカーの公式Webサイトや店舗から直販で白ロムを購入することもできます。
そのほか、家電量販店や楽天市場などの通販サイトでも白ロムが購入可能です。
格安SIM(MVNO)で白ロムは使える?
手持ちの機種の周波数が回線の周波数に対応していて、SIMロックも解除されている状態であれば、MVNOでも基本的には白ロムの利用が可能です。
多くのMVNOの公式Webサイトで動作確認端末などを公開しているので、事前に確認しておくとよいでしょう。
白ロムを正しく理解して、自分に合ったスマホを選ぼう
中古として販売されている白ロムも多く、携帯電話会社やスマホのメーカーから新品を購入するよりも安価で購入できることが多いです。そのため、予算を抑えたい人には選択肢のひとつとしておすすめです。
一方、赤ロム化など中古ならではのリスクもあります。白ロムの持つメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、保証がしっかりとした中古販売店から購入することをおすすめします。
なお、白ロムの購入について不安を感じる方や最新のスマホを使いたい方は、新品スマホの購入がおすすめです。
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