iPhoneのバックアップの方法は?iCloud・iTunesそれぞれ解説

iPhoneのバックアップの方法は?iCloud・iTunesそれぞれ解説
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2024.10.30

iPhoneでバックアップを取っておけば、万一の故障や紛失に備えることができます。また新しいiPhoneを購入した際には、バックアップからの復元でデータ移行も可能です。

今回はiPhoneのバックアップについて、手順から注意点まで解説します。バックアップを設定して、安心してiPhoneを利用しましょう。

目次

iPhoneのバックアップは何のために必要なのか?

iPhoneのバックアップは、端末内のデータを保存して万一の故障や紛失に備えたり、スムーズに新しいiPhoneに移行したりするために必要な機能です。

たとえば、機種変更をする際に最新のバックアップを取っておくことで、新しいiPhoneでiCloudに同期するだけで簡単にデータが移行できます。

なお、iCloudでは、同期とバックアップという2つの方法でデータを保管しています。

iCloudで同期されないものがバックアップされる仕組みです。具体的には、デバイスの設定、ホーム画面のレイアウト、アプリの配置、写真、ビデオ、メッセージ、アプリのデータなどはバックアップとして保管されます。

3種類のバックアップ方法の手順

以下でiPhoneのデータをバックアップする手順を3つご紹介します。

・iCloudでバックアップ
・iTunesを使ってパソコンにバックアップ
・外部ストレージにバックアップ

Appleのサービスを利用したiCloudとiTunesのバックアップの違いについては、次のとおりです。

方法

iCloud

パソコン+iTunes

頻度

条件が揃えば適宜

手動で保存

費用

有料プランが必要な場合も

無料

手間

自動なので楽

毎回手動で面倒

バックアップできるデータ

保存できないものもある

ほぼ完全にコピーできる

また、iCloudとiTunesのバックアップでは、保存できるデータに以下のような違いがあります。

<iCloud、パソコン+iTunesどちらでも保存できるデータ>
・App データ
・Apple Watch のバックアップ
・デバイスの設定
・ホーム画面と App の配置
・iMessage、テキスト(SMS)、MMS メッセージ
・iPhone、iPad、iPod touch 上の写真とビデオ
・Apple サービスからの購入履歴
・着信音
・Visual Voicemail のパスワード
・アクティビティ
・ヘルスケアデータ※
・キーチェーンのデータ※
・保存したパスワード※
・通話履歴※

<パソコン+iTunesでのみ保存できるデータ>
・アクティビティ※
・Wi-Fi 設定※
・Web サイトの履歴※
※バックアップを暗号化している場合のみ

なお、どちらのバックアップ方法をとっても、以下のデータは保存できないので注意しましょう。

・iTunes Store および App Store から入手したコンテンツ、または Apple Books に直接ダウンロードした PDF
・Finder や iTunes から同期したコンテンツ(読み込んだ MP3 や CD、ビデオ、ブック、写真など)
・iCloud にすでに保存されているデータ(iCloud写真、iMessage、テキスト (SMS)およびマルチメディア(MMS)メッセージなど)
・Face ID や Touch ID の設定
・Apple Pay の情報と設定内容
・iCloud メールのデータ

一方、外部ストレージへのバックアップについては、写真や動画、ファイルなどがバックアップできます。それぞれのバックアップ方法について以下で見ていきましょう。

iCloudでバックアップする場合の手順

iCloudでバックアップを作成するには、まず「設定」>「ユーザー名」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」の順にiPhoneをタップし、iCloudバックアップの設定画面を開きます。

iCloudバックアップのスライダーがオフになっている場合は、右へスライダーさせてオンにします。Wi-Fiに接続し、充電中または電源が接続されているのを確認したら、画面の「今すぐバックアップを作成」をタップすると、バックアップの作成が始まります。

以降は以下の4つの条件が揃っている場合に、自動的にiCloudにバックアップが作成されるようです。

・iPhoneが充電中もしくは電源に接続している
・iPhoneがロック中である
・Wi-Fiに接続している
・iCloudに十分な空き容量がある

なお、iCloudは無料で5GBまで利用できます。5GBで足りない場合は、有料のiCloud+へのアップグレードが必要です。iCloud+では50GB~2TBの料金プランが選択できます。

iCloud+へのアップグレードは、以下の手順で実行できます。

1.「設定」>「ユーザー名」>「iCloud」をタップ
2.「アカウントのストレージを管理」/「ストレージを管理」(または「iCloud+ にアップグレード」)をタップ
3.「さらに容量を購入」/「ストレージプランを変更」をタップ
4.画面にしたがって契約を進める

iTunesを使ってパソコンにバックアップする場合の手順

iPhoneとパソコンをケーブルで接続し、iTunesと同期してバックアップを取る方法です。

・Windows10/11の場合、Windowsストアを開き、iTunesを検索してインストールします。
・Macの場合、macOS Catalina以降を搭載している場合はFinderを開きます。macOS Catalina 10.14以前の場合はiTunesを開きます。

以降の作業は、どちらのOSでも同じです。デバイスを開き、バックアップから「このコンピュータ」を選択し、「ローカルバックアップを暗号化」にチェックを入れ、パスワードを入力します。

続いて、「今すぐバックアップ」をクリックするとパソコン上にiPhoneのバックアップが作成されます。

最新のバックアップがいつ作成されたのか表示されるので、バックアップの目安にしましょう。

外部ストレージにバックアップする場合の手順

USBメモリ、外付けHDDなどの外部ストレージを購入して(またはすでに持っているものを利用して)、バックアップを取る方法もあります。

iCloudの容量が足りない場合には、一部を外部ストレージへのバックアップで補う方法も選択肢です。買い切りでバックアップの容量を確保できる点は、月額課金のiCloud+と比較して人によってはメリットを感じる部分です。

外部ストレージにファイルを保存する手順は、次のとおりです。

1.「写真」/「ファイル」アプリからバックアップしたいファイルを選択する
2.「共有」のアイコンをタップ
3.「ファイルに保存」をタップ
4.保存先に外部ストレージを選択
5.画面右上の「保存」ボタンをタップ

「写真」アプリや「ファイル」アプリから共有アイコンをタップして操作を進めることで、外部ストレージにデータを保存してバックアップできます。

バックアップ後のデータ復元方法について

新しいiPhoneを購入した際は、iCloudバックアップやiTunesバックアップからデータの復元が可能です。それぞれの方法を以下で見ていきましょう。

iCloudバックアップからのデータ復元

データ復元の前に、正しくバックアップが取れていることをまずは確認しましょう。iCloudのバックアップを確認する手順は、次のとおりです。

1.今まで使っていたiPhoneで「設定」>「ユーザー名」>「iCloud」>「アカウントのストレージを管理」>「バックアップ」の順にタップ
2.「バックアップ」の項目からデバイスをタップ
3.最新のバックアップの日時とファイルサイズを確認(復元したいバックアップがあることを確認)

新しいiPhoneでは、以下の手順でiCloudのバックアップから復元ができます。

1.新しいiPhoneの初期設定で「アプリとデータを転送」画面が表示されるまで進む
2.「iCloud バックアップから」をタップ
3.Apple ID で iCloud にサインイン
4.画面にしたがって操作を進めてデータを復元する

iTunesバックアップからのデータ復元

バックアップファイルが入っているパソコンにiPhoneをケーブルで接続する必要があります。

iTunesのデバイスを選択し、「バックアップ」の「バックアップを復元」をクリックします。

バックアップファイルを選択し、バックアップ時に設定したパスワードを入力すると、接続しているデバイスから復元が始まります。

iPhoneのバックアップの注意点

iPhoneでバックアップを取る際には、以下の2つの注意点があります。

・アプリや電子マネーは個別に引き継ぎが必要
・iCloudは無料で使える容量に上限がある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

アプリや電子マネーの引き継ぎ用データのバックアップは個別にする必要がある

ゲームアプリ、電子マネー、SNSアプリはiCloudのバックアップでは保存できないデータがあるため、データ移行時には別途バックアップを取る必要があります。

ゲームアプリは、各アプリの移行手続きに沿って引き継ぎコードを発行したり、SNS連携機能を使用したりして各アプリのクラウドサーバにデータを保存してください。

Suicaなどの電子マネーをApple Payに登録している場合は、所定の移行手順に沿ってデータをサーバに保管する必要があります。利用している電子マネーの手順に従って、現在のデータを保存してください。

SNSアプリはそれぞれ移行方法が異なります。XやFacebookの場合、データがサーバに保存されているので、特にバックアップは必要ありません。LINEなどのトーク内容が端末に保存されているアプリは、所定の手順でデータを保存しないとトーク履歴などが消えてしまう可能性があります。

アプリの引き継ぎ方法については、こちらをご確認ください。

iCloudは無料で使える容量に上限がある

iCloudでバックアップをするときの注意点として、写真や動画のファイルが多いと、iCloudの容量が不足することがあります。

通常、iCloudにログインすると5GBの無料ストレージが使用できますが、5GBでは足りない場合は、有料プラン(iCloud+)へアップグレードを検討してください。

有料プラン(iCloud+)の料金は、50GBで130円/月(税込)、200GBで400円/月(税込)、2TBで1300円/月(税込)、6TBで3,900円/月(税込)、12TBで7,900円/月(税込)となります。

※2024年8月末時点の情報です。現在の正確な月額料金は、iPhoneまたはAppleの公式Webサイトでご確認ください。

iPhoneのバックアップを取るタイミング

手動でバックアップをする場合は機種変更、修理、初期化などのタイミングでバックアップを取ることを検討しましょう。もちろんそのほかのタイミングでも、定期的にバックアップが取れると理想的です。

なお、特に理由がなければ、自動バックアップの設定にしておくと手動でバックアップを取る手間がなくなります。「設定」>「ユーザー名」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」から、「iCloudバックアップ」をオンにしておきましょう。

バックアップは普段からこまめに取っておこう

iPhoneのバックアップは、端末内のデータを保存して万一の故障や紛失に備えたり、スムーズに新しいiPhoneに移行したりするために必要な機能です。

普段からiCloudバックアップの機能を利用して自動的にバックアップしておけば、故障や紛失でiPhoneが使えなくなった場合でも、新しいiPhoneに簡単に復元できます。

iPhoneを購入したら、必ずiCloudバックアップを設定しておきましょう。iCloudへの自動バックアップは「設定」>「ユーザー名」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」からオンにできます。

iPhoneのバックアップについては、以下のサポートページでも解説しているのでご参照ください。

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