Vlog(Video Blog)とは?始め方やブログやYouTubeとの違い、注意点を解説
「Vlog(ブイログ)という動画ジャンルを聞いたことはあるけど、具体的にどういうもの?」と疑問を感じて調べていませんか。
VlogとはVideo Blogの略で、日々の生活を記録するブログの動画版です。Vlogの内容は、日常の風景を切り取ったり、旅先で出会った感動を記録したり、料理やお菓子を作ったりなど、多岐にわたります。
しかし、「Vlogを投稿したいけど、なにを撮ればいいのかわからない」、「Vlogを撮ったけどどこで公開すればいいのだろう」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、Vlogの始め方やVlogを投稿できるWebサイト、注意点、初心者でもできるVlog撮影の方法などを解説していきます。
Vlogとは?YouTubeとの違い
VlogはVideo Blogの略で、動画版のブログのようなものです。Vlogには特定のテーマはなく、日々の記録や日記代わり、日常の風景、ペットとの生活や子どもの成長、食事の内容など、多岐にわたります。
スマホで撮った動画を簡単に編集して、動画で記録できるのが特徴で、誰でもすぐに始められるため、動画を投稿したい人にとって最初のステップになるジャンルでもあります。
Vlogを公開できるプラットフォームは、主にYouTubeやInstagram(インスタグラム)、TikTokなどの動画投稿サイトです。10分程度の長時間のVlogはYouTube、数分程度の短いVlogはInstagramやTikTokに多く投稿されています。
中には、おしゃれなVlogを投稿してチャンネル登録者数100万人以上のインフルエンサーとして人気を集めている人もおり、日常が人を惹きつけるコンテンツになっている時代といえるでしょう。
VlogとYouTubeとの違い
VlogとYouTubeは、一見似ているように見えますが、いくつか異なる点があります。
Vlogは、YouTubeを始めとする動画投稿サイトのジャンルのひとつです。主に個人的な視点で日常を切り取って共有することが特徴で、旅行や料理、趣味など、自分自身を軸に動画を制作してさまざまな動画投稿サイトに公開されています。
一方、YouTubeは動画投稿サイトの名称です。エンターテイメント、教育、ゲーム、音楽など、さまざまなコンテンツが揃っており、Vlogも数多く投稿されています。短期間で収益化を目指す場合は、視聴者を惹きつける動画編集技術が求められることがあります。
Vlogは、自分の日常を記録したい方、自分自身を表現したい方におすすめです。おしゃれなVlogや面白いVlogなど工夫を凝らして熱心なファンを獲得できれば、再生回数を増やせるでしょう。
Vlogの始め方は?機材やアプリをそろえよう
Vlogを始めるために、高価な機材を購入する必要はありません。手持ちのスマホですぐに始められる手軽さが、Vlogの魅力です。たとえば、iPhoneのシネマティックモードを使うと、背景をぼかした表現などができるため、おしゃれな動画が簡単に撮影できます。
一方で、昨今はVlog専用のデジタルカメラやアクションカメラも販売されています。常に顔の明るさを維持できる機能や、水中でも撮影できる機能などが備わっており、より多彩でダイナミックな動画を撮影できます。
しかし、Vlog専用カメラは数万円程度から、種類によっては10万円以上するため、Vlogを始める段階で購入するにはハードルが高いかもしれません。
実際にVlogを投稿する人の多くは、スマホに手ぶれを補正するためのジンバルや三脚を装着して撮影しています。
もし予算があり、機材を購入したいと考えているのであれば、手持ちの撮影を助けてくれるスマホ用三軸ジンバルがおすすめです。ジンバルは振動を吸収して手ぶれを補正してくれるため、撮影もしやすく、見やすい動画が撮影できるでしょう。
スマホ用三脚は100円ショップでも購入できるので、Vlogを始めるときに購入しておくのがおすすめです。ジンバル以外にも、自撮り棒やスマホ用の三脚があれば、安定して撮影できるでしょう。
Vlogの撮影アプリは、通常のカメラアプリで問題ありません。Vlog撮影向けの有料アプリもありますが、最初は標準のカメラで撮影し、ステップアップしたくなった段階で導入を検討しましょう。
動画の編集は、動画投稿サイトのアプリで行えます。たとえばInstagramでは、文字やスタンプを追加できるほか、BGMやテロップの挿入など、さまざまな加工が可能です。まずはアプリでの加工に慣れておくとよいでしょう。
複数の動画をつないだり、動画と動画の間を自然につなぐトランジションを使ったり、もっとかっこいい編集がしたいという場合は、動画編集アプリがおすすめです。
PowerDirectorやPromeo、iMovieなどの動画編集ができるアプリは、テンプレートがあり、簡単におしゃれな動画が作れます。
さらに動画を編集してこだわった動画を作るなら、動画撮影向けの一眼レフカメラなどで撮影し、パソコンで動画を編集する方法もあります。Vlogの投稿に慣れてきたらステップアップの目標にしてもよいでしょう。
Vlogを始めるときに気をつけたい注意点
撮影して編集し、投稿するのが楽しいVlogですが、動画投稿サイトに投稿するということは全世界に公開されるということです。そのため、少しの不注意やミスから取り返しのつかないトラブルが起きることもあります。
Vlogを始めるときは、以下の4つについて特に注意して投稿しましょう。
非公開アカウントに投稿した動画でも、拡散されるリスクがある
たとえ非公開アカウントで知り合いだけに向けて投稿した動画であっても、オンラインに公開された動画は誰かが保存して、拡散されるリスクがあります。
非公開アカウントであっても、プライベートな内容や他人に知られては困るようなことは、投稿しないようにしましょう。
一度インターネット上に拡散されてしまった動画や画像は、完全に消去することは容易ではありません。
広がった評価はデジタルタトゥーとも呼ばれ、自分だけでなく家族の就職や結婚、友人関係、仕事にも影響をおよぼすことがあるので、公開する動画の内容には注意が必要です。
自分以外の人が映っているときは、全員に許可を得てから公開する
肖像権の侵害とトラブルの原因になるため、後ろ姿やマスクを着用していたとしても、自分以外の人が映っている動画をVlogとして投稿する場合は、全員に許可を得てからにしましょう。
顔が知られてしまうと、実生活でも接触を試みようとする視聴者が存在するため、プライベートの扱いは慎重にしなければいけません。
自分だけでなく、子どもや配偶者、家族、友人など、自分以外の顔や情報が流出し、大きな問題になったケースもあるため、細心の注意が必要です。
また、背景に映り込んだ通りすがりの人にも、ぼかしやモザイクなどをかけて誰だかわからないように加工する必要があります。
個人情報の流出に注意
住んでいる場所や近所の風景、名前や電話番号などの個人情報が流出しないように気をつけましょう。
自宅の位置やプライバシーに関わること、日常の行動など、さまざまな情報が流出し、自分が知らない相手に把握されることで、ストーカー被害に遭うなどのトラブルの原因になることがあります。
実際に過去、窓や食器、瞳などの映り込みや、窓外や散歩中の風景、制服、スーパーの袋などから個人宅を特定され、インターネット上に公開されるなどのトラブルに発展したケースもあるため、注意が必要です。
自宅以外の場所では撮影に注意
イベント会場や、店舗などの公共の場所で撮影するときは、必ず事前に撮影が可能か確かめて撮影しましょう。特に神社仏閣やイベント会場、ライブ、展示会など、撮影が禁止されている場所は数多くあります。
ほかにも、公共交通機関での撮影中に乗客同士でトラブルになったケースがあり、乗客に配慮を呼びかけられている場所もあります。また人混みで自撮り棒を使うと、ほかの人の通行を妨げたり、人にぶつかったりして迷惑をかけてしまいます。
自宅以外の場所で撮影する場合は、事前に撮影が可能か問い合わせるほか、撮影許可を得た場合でも周りの迷惑にならないように気をつけましょう。
Vlogのメリット
簡単に撮影して投稿できるVlogは、日々を動画で記録することによって、さまざまなメリットがあります。
動画で記録することでより鮮明に記憶が残せる
日常を切り取って動画で記録しておけるので、写真や文章よりも、より記憶が鮮やかに残せます。ペットや子どもの様子、育てている植物の変化、日常の風景など、後で振り返るときに動画で残せるVlogは思い出を鮮明にしてくれるでしょう。
遠く離れている家族や友だちに近況を共有しやすい
普段の日常を音声と動画で記録してVlogに残すことで、遠方で暮らしている家族や、離れている友だちに、近況をよりわかりやすく共有できます。
表情や声が伴うメッセージや、音楽などを添えた風景は、動画としても楽しめるので相手に喜ばれることも多いでしょう。
日常のことなので続けやすく、共感を得やすい
Vlogは、日常を切り取る動画のため、特定のテーマにこだわらず継続して投稿しやすいメリットがあります。また視聴者からの共感や理解を得られると、熱心なファンがつくこともあります。
自宅の日常動画であれば、事前調査、撮影許可など必要なく、動画を盛り上げるトークスキルも必要ありません。手軽に動画投稿を続けたい人に適しているといえるでしょう。
Vlogが人気になるとインフルエンサーを目指せる
Vlogを通して認知を広げることで、インフルエンサーを目指すこともできます。実際にさまざまな動画投稿サイトで人気のあるVloggerが活躍しています。
定期的に更新され、テーマのあるVlogは人気を集めやすいため、個人の日常だけでなくお店や会社の認知を広めるために活用されることもあるほどです。
Vlogのデメリット
日常を動画で切り取ることで自分自身にとっても思い出深い記録になるVlogですが、動画投稿サイトに投稿して不特定多数に閲覧されることで生じる、さまざまなデメリットもあります。
中には取り返しがつかないものもあるため、しっかりと把握しておきましょう。
職場や知り合いなど、身近な人にバレる可能性がある
顔を出したVlogを公開していると、職場や学校、近所の人など、身近な人にバレてトラブルになることがあります。
顔など個人の特定につながる情報を公開したくない場合は、顔出しをせずに動画を編集してVlogを公開するのがおすすめです。
一度公開した動画は、完全に消去できない
一度公開してしまった動画は、完全に消去できないと考えておきましょう。たとえ限られた人にだけ公開したつもりでも、誰かが保存していたものが転載され、拡散されることは珍しくありません。
人に知ってもらったり、再生回数を伸ばしたりするハードルが高い
Vlogは日常を切り出したものであるため、動画投稿ジャンルの中では投稿数が多く、埋もれやすい傾向にあります。
そのため、動画を人に知ってもらったり、再生数を伸ばしたりするハードルが高いため、より多くの人に見てもらいたいと思ったら、サムネイルや内容、編集などに工夫が必要になります。
注意点やデメリットに気をつけて、楽しくVlogを楽しもう
Vlogはスマホだけで簡単に始められ、手軽に投稿できます。動画で記録することで、思い出を振り返るときも一層鮮やかに楽しめるでしょう。
動画編集のスキルをアップして投稿を続けることで、ファンを集めてインフルエンサーを目指すことも可能です。
しかし一方で、Vlogは動画をインターネット上に公開するため、取り返しがつかないリスクもあります。気をつけなければいけない注意点や、Vlogを公開する場合のデメリットもしっかりと意識することが大切です。
また、Vlogは手軽に撮影して投稿できるのがメリットですが、外出先で動画を投稿すると、データ利用量が増えるので注意しましょう。
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