小学生のスマホの所持率は?注意点や持たせる際のポイントなどを解説
小学生にスマホを持たせてもよいか悩んでいる方もいるかもしれません。
小学生にスマホを持たせると、子どもの位置を把握しやすくなる、連絡が取りやすくなる、学習機会が増えるなどのメリットが得られます。
一方で、スマホを持たせたことで視力低下や寝不足を招き、危険なサイトにアクセスしてしまう可能性は否定できません。
ただし、スマホを持たせる際は家族内でのルールを決め、フィルタリングをかけるなどのポイントを理解しておけば、小学生にスマホを持たせるメリットも十分にあるでしょう。また、小学生のスマホの選び方も知っておくとよいでしょう。
今回は、小学生のスマホの所持率や、持たせる際のメリット、注意点、ポイント、選び方などを解説します。
小学生のスマホの所持率
モバイル社会研究所が発表した調査結果によれば、小学4年生~6年生のスマホ所持率は42%です※1。
次の表は、過去5年間のスマホ所持率をまとめたものになります。
小学4年生~6年生のスマホの所持率 |
|
---|---|
2019年度 |
25% |
2020年度 |
20% |
2021年度 |
33% |
2022年度 |
37% |
2023年度 |
42% |
2019年度から2023年度にかけて所持率は20%近くも増えており、小学生がスマホを所有する割合は将来的にも増加する可能性が高いです。
※1 出典:モバイル社会研究所「【子ども】小中学生のスマホ所持率上昇 調査開始から初めて小学校高学年で4割を超す(2024年1月29日) |レポート」
スマホとキッズ携帯の違いは?
小学生に携帯電話を持たせる場合、キッズ携帯とスマホのどちらかを選ぶのが一般的です。
キッズ携帯とは、子どもに持たせることを目的とした携帯電話です。子どもの安全に役立ちますが、スマホでは利用可能な機能に制限がかかっている傾向があります。
次の表は、スマホとキッズ携帯の違いをまとめたものです。
種別 |
特徴 |
---|---|
スマホ |
・インターネットの閲覧がしやすい |
キッズ携帯 |
・子どもの安全を守るための機能が多い |
スマホの方が選択できるメッセージアプリが豊富なため、子どもとの連絡が取りやすいなどの理由から、最近ではキッズ携帯ではなく、小学生にスマホを持たせるケースが増えています。
キッズ携帯は子どもの安全を守るために見守り機能や防犯ブザーなどの機能を搭載しています。
一方で、インターネットの利用が制限されており、スマホで利用できるようなアプリやコミュニケーションツールに対応していません。
小学生にスマホを持たせるメリット
小学生にスマホを持たせるメリットは以下のものが挙げられます。
- 子どもの位置や行動を把握できる
- 子どもと連絡が取りやすくなる
- 子どもの学習機会が増える
上記を順番に解説します。
子どもの位置や行動を把握できる
スマホの機能やアプリによって、子どもの位置や行動を把握できます。
たとえば、iPhoneではiOS自体が持っているファミリー共有機能によって、子どもの位置情報をすぐに確認可能です。またAndroid™では、「ファミリー リンク」アプリを利用すれば、iPhoneとAndroidのどちらでも、学校などの特定の場所を指定して、そこに到着したときや、そこから出発したときに、通知を受け取ることができます。
事前に子どもと保護者のスマホで設定を行う必要がありますが、仕事や家事の最中でも、子どもの位置や行動を把握できるため安心できます。
子どもと連絡が取りやすくなる
愛知県豊川市が発表した「R5年度 携帯・スマホ等の利用等に関する状況調査 結果」によれば、小学生にスマホを持たせる理由の1位は「親子の連絡を取りやすい」ことです※2。
保護者は仕事や家事、子どもは小学校や習い事などで別々に行動する機会が多いですが、スマホがあるとすぐにコミュニケーションを取ることが可能になります。
子どもとのコミュニケーションを取る機会を増やしたいと考えている方は、スマホの購入を検討してみましょう。
子どもの学習機会が増える
東京都生活文化スポーツ局が発表した「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査報告書」によれば、小学生低学年に持たせたことでスマホを活用して勉強がはかどるようになった報告があります※3。
スマホがあれば、わからないことをすぐに調べることが可能です。また、最近では辞書アプリや勉強用アプリを活用するケースが増えています。
スマホは子どもの学習機会を増やすツールとして役立つと覚えておきましょう。
小学生にスマホを持たせるときの注意点
小学生にスマホを持たせるときの注意点は以下のとおりです。
- 視力の低下や睡眠不足の原因になる
- 危険なサイトにアクセスする恐れがある
- いじめにつながる可能性がある
上記を順番に解説します。
視力の低下や睡眠不足の原因になる
東京都生活文化スポーツ局が発表した「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査報告書」によれば、子どもにスマホを持たせたことによる健康状態への影響で「視力の低下」が1位、「睡眠不足・不眠」が2位です※4。
ほかにも、肩こりや頭痛などを訴えている小学生がおり、回答者の小学1年生~3年生の43.6%が、小学4年生~6年生の36.1%がなんらかの悪影響を受けたと答えています。
すべての小学生が悪影響を被るわけではありませんが、スマホの使いすぎで視力の低下や睡眠不足の原因になる可能性があることに注意しましょう。
危険なサイトにアクセスする恐れがある
スマホは簡単にインターネットに接続できますが、インターネットには有害なサイトが存在します。
子どもがスマホを利用している最中に、いつの間にか有害なサイトに誘導されている、料金を請求されるワンクリック詐欺に遭うなどのほかに、次のようなトラブルが報告されています。
- ゲームへの高額課金
- ストーカー被害
- 脅迫・誘拐
- 著作権侵害
小学生では、なにが危険で、なにが違法なのか正しく判断できません。そのため、子どもにスマホを持たせる場合は、家庭内におけるルールを決めましょう。
いじめにつながる可能性がある
スマホはインターネットやSNSなどの利用を容易にするため、小学生が友人やクラスメートと連絡を取るときに役立ちます。
しかし、SNSは外部から介入しにくい空間で、いじめが発生しやすい環境です。
SNSは匿名性が高く、コメントやメッセージでの嫌がらせや陰口、悪口がエスカレートしやすい傾向があります。
スマホを持たせたことで、仲間外れやいじめにつながる可能性があることに注意しましょう。
小学生にスマホを持たせる際のポイント
小学生にスマホを持たせる際のポイントは以下のとおりです。
- スマホの利用に関するルールを決める
- スマホにフィルタリングをかける
上記を順番に解説します。
スマホに関するルールを決める
小学生にスマホを持たせる場合は、家庭内で使い方に関するルールを決めておくべきです。ルールを決めておくことで、子どもがスマホを使いすぎて体調に悪影響をおよぼしたり、危険なサイトに接続したりする心配を減らせます。
スマホのルールを作る際は次のポイントを意識しましょう。
- 利用時間と場所を決める
- 利用・閲覧できるサイトやアプリを決める
- なにかあったら保護者に相談する
まず、スマホを無制限に利用させるのではなく、利用する時間帯を決めましょう。たとえば、1日合計1時間までと決めて、勉強時間や家族との食事中は使わないように設定します。iOSやAndroidのファミリー向け機能には、利用時間を制限する設定があるため、活用するとよいでしょう。
また、使う場所もリビングのみとしておけば、小学生がスマホを使いすぎていないか、すぐにチェックできます。
ほかにも、利用・閲覧できるサイトやアプリを事前に決めておけば、小学生が危険なサイトやアプリに触れる可能性を減らせます。
スマホや携帯電話会社によっては、不適切なコンテンツをブロックできるフィルタリング機能があるため、活用してみましょう。
スマホを利用していてトラブルが起きたときは保護者に相談するように促すルールを決めておけば、子どもになにかあったときにすぐに対応できます。
実際のルールはご家庭の事情や教育方針にあわせて考えてみましょう。
スマホにフィルタリングをかける
子どもがスマホで有害なサイトや詐欺サイトを開かないようにするためには、フィルタリングをかけることが重要です。
フィルタリングとは、有害なコンテンツや詐欺サイトへの接続を遮断する機能で、安全にインターネットを利用できます。
ただし、スマホによってフィルタリングをかける方法は異なるため注意しましょう。
iPhoneでフィルタリングをかける手順は以下のとおりです。
1. 子どものiPhoneで「設定」をタップする
2. 「スクリーンタイム」をタップする
3. 「ファミリー」で子どもの名前を選択する
4. 「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにする
「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにしたら、後は特定の制限したい項目を選んで設定し、コンテンツやアプリなどにフィルタリングをかけましょう。
Androidの場合は、アプリごとに設定をかけるか、携帯電話会社のフィルタリングサービスを利用する、フィルタリングアプリを利用するなどの方法があります。
iPhone、Androidどちらの場合も、一括でフィルタリングをかけたいときは携帯電話会社のフィルタリングサービスがおすすめです。
小学生のスマホの選び方
小学生のスマホを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。
- 見守り機能
- フィルタリング機能
- スマホ代金と料金プラン
上記を順番に解説します。
見守り機能
スマホによっては、子どもの現在地がわかる機能がついています。
たとえば、iPhoneとAndroidには家族と位置情報を共有できる機能があるため、子どもの居場所がすぐに把握できるようになります。
iPhoneで子どもの位置情報を確認する手順は以下のとおりです。
1. ファミリー共有グループを設定する
2. 保護者のiPhoneの「探す」アプリを開く
3. 「人を探す」タブを開く
4. 子どもの位置情報を確認する
事前に設定を行う必要がありますが、子どもの現在地をすぐに把握できます。
また、子どもが特定の場所に着いたときや、出発したとき、指定した時間帯に所定の場所にいないときに通知を受け取る設定も可能です。
スマホによって見守り機能の内容は異なるため、iPhoneやAndroidを選ぶ際はしっかりと確認しましょう。
フィルタリング機能
スマホの機能だけでなく、携帯電話会社でもフィルタリング機能が提供されています。
スマホのフィルタリング機能と異なり、一括で有害なコンテンツや不適切なサイトへのアクセスを遮断できるため、設定する手間が省けます。
たとえば、楽天モバイルの「あんしんコントロール by i-フィルター®」は、楽天IDを使えば年齢にあったフィルタリングを簡単に設定可能です。
サイトのブロックだけでなく、閲覧したサイトや検索した単語を後から確認でき、子どもの利用状況が1日1回メールで受け取れます。
月額330円から利用でき、自宅や外出先でも、子どものスマホの利用を見守るフィルタリングサービスです。小学生のスマホを選ぶ際は、携帯電話会社のフィルタリング機能も比較してみましょう。
また、18歳未満の方に楽天モバイルをご利用いただく場合、あんしんコントロール by i-フィルターのご契約が必須となっています。
※あんしんコントロール by i-フィルターは、デジタルアーツ株式会社の「i-フィルター for マルチデバイス」を利用したサービスです。
※i-フィルターの名称・ロゴ・アイコン・デザイン等はデジタルアーツ株式会社の登録商標または商標で
スマホ代金と料金プラン
モバイル社会研究所が発表した調査結果によれば、小学4年生~6年生のスマホ所持率は42%ですが、中学生になると79%にアップします※5。
また、こども家庭庁が発表した「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、小学生(10歳以上)に比べて、中学生や高校生になるとインターネットを利用する平均時間が1時間~3時間も増えます※6。
本格的にスマホを利用するのは中学生や高校生のため、小学生のうちは安価なスマホや料金プランを選ぶとよいでしょう。
※5 出典:モバイル社会研究所「【子ども】小中学生のスマホ所持率上昇 調査開始から初めて小学校高学年で4割を超す(2024年1月29日) |レポート」
※6 出典:こども家庭庁「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」
小学校高学年の子どもにはスマホがおすすめ!
小学校高学年になると、約40%の小学生がスマホを持つようになります。
スマホを持たせておくと子どもの位置が把握しやすく、いつでも連絡が取れるなどのメリットがあるため、小学生にスマホを持たせることはおすすめです。
ただし、注意すべきポイントもあるため、小学生にスマホを持たせる場合はルールを決めておきましょう。
また、携帯電話会社によってフィルタリングサービスの内容が異なるため、選ぶ際は重要なポイントです。
楽天モバイルでは18歳未満を対象に「あんしんコントロール by i-フィルター」の契約が必須になっているため、設定してからお子さまに渡せば、安心して利用可能です。
※あんしんコントロール by i-フィルターは、デジタルアーツ株式会社の「i-フィルター for マルチデバイス」を利用したサービスです。
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※3 iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE(第1世代)をiOS 14.4/14.4.1/14.4.2のバージョンでご利用になる場合、110/118/119への緊急通話で高精度な位置情報測位の正確性が低下します。iOS 14.5にアップデートすることで高精度な位置情報測位に対応いたします。楽天モバイルのご利用にあたり、iOS 14.4以降ならびにキャリア設定の最新バージョンへのアップデートをお願いいたします。
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