赤ロムとは?白ロム・黒ロムと異なる点や、確認方法を詳しく解説
中古スマホ製品を購入する場合は、赤ロム・白ロム・黒ロムといったスマホ製品の分類とそれぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
なお、赤ロムは正常に利用できないスマホ製品なので、購入しないように注意が必要です。
今回は赤ロムとはなにか、なぜ購入を回避すべきなのか詳しく説明します。
「ロム」とは
本来、ロム(ROM、Read Only Memory)とは、読み出し専用でデータを書き込み(保存)できない記憶装置を意味します。ただし、記憶装置ではなく、スマホ製品全体を「ロム」と呼ぶ場合もあります。
携帯電話会社のサービスが開始された1990年前後は、SIMカードではなく製品内部のロムに契約者の契約情報が書き込まれていました。その時期に、記憶装置に契約情報が書き込まれている状態を「ロムが黒い」と表現するケースがあり、やがて「黒ロム」という呼称が誕生します。
また、ロムに書き込まれている契約情報に基づいて、利用が制限されている製品を「赤ロム」、契約情報が書き込まれていない製品を「白ロム」と呼称する風潮も広がりました。
赤ロムとは
赤ロムとは、前の所有者が製品の購入代金の支払いを完了させておらず(あるいは不正に取得し)、携帯電話会社によって利用制限がかけられているスマホ製品です。
スマホ製品自体に利用制限がかけられているため、SIMカードを挿入しても、通話サービスやデータ通信サービスを利用できないため注意が必要です。中古のスマホ製品を購入する場合は、赤ロムを避けましょう。
赤ロムと黒ロムの異なる点
黒ロムとは、SIMカードが挿入されていて、すぐに通話やデータ通信が可能な状態のスマホ製品です。携帯電話会社のショップでSIMカードと一緒に購入したスマホ製品は、黒ロムに該当します。
携帯電話会社および仮想移動体通信事業者(MVNO)以外の業者・個人から黒ロムを購入すると、携帯電話不正利用防止法違反に該当する可能性があるのでご注意ください。
なお、ここでいう携帯電話会社とは、総務省から電波の割り当てを受けて、自らネットワークを整備してサービスを提供する会社を意味します。仮想移動体通信事業者(MVNO)とは、携帯電話会社のネットワークを借りてサービスを提供する事業者です。
赤ロムと白ロムの異なる点
白ロムとは、SIMカードが挿入されておらず、ネットワークの利用制限がかけられていないスマホ製品です。
赤ロムとは異なり、スマホ製品にSIMカードを挿入すれば、音声通話サービスやデータ通信サービスを利用できます。
白ロムから赤ロムに変化する場合もある
購入時に白ロムであったとしても、分割払いが完了していない製品は、元の持ち主の対応次第で後日、利用制限のある赤ロムに変化するケースもあることにご注意ください。
後述するように、赤ロムに変化する可能性がある製品は、製造番号(IMEI)で検索した際に「△」と表示され、ショップでも「ワケあり品」として取り扱われていることが多いです。
赤ロムであるかどうかを確認する方法
赤ロムの製品を購入してしまうと、そのままではスマホとして利用できません。赤ロムを回避するために、中古スマホ製品を購入する場合は、製造番号(IMEI)をチェックしてください。
製造番号(IMEI)とは、電話番号や回線契約の内容とは関係なく、各スマホ製品に割り当てられている固有の番号(15桁の数字)です。携帯電話会社の公式Webサイトで製造番号(IMEI)を入力して検索すると、ネットワーク利用制限がかかっているかどうかをチェックできます。
下表に、iPhoneおよびAndroid™に関して、製造番号(IMEI)の確認方法をまとめました(詳細は、各スマホ製品の取り扱い説明書などを参照)。
iPhoneの場合 |
1. 設定アプリを開き、「一般」「情報」の順にタップ 2.下方向にスクロールし、「IMEI」の欄に記載された番号を確認 |
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Androidの場合 |
1.設定アプリを開き、「デバイス情報」をタップ 2.「IMEI」の欄に記載された番号を確認 |
上記手法のほか、スマホ製品によっては、電話番号入力画面で「*#06#」と入力することにより、製造番号(IMEI)を確認できる場合もあります。
販売者から教えてもらうなどして購入前に製造番号(IMEI)を把握できた場合は、携帯電話会社の公式Webサイトに入力して検索しましょう。
赤ロムである(利用制限がかけられている)ことが判明した場合は、当該スマホ製品の購入を控えてください。事前に製造番号(IMEI)を把握できなかった場合は、購入後に確認しましょう。
赤ロムであることが確認された場合の対処法
購入後に製造番号(IMEI)で検索し、赤ロムであることが判明した場合は、販売した業者にスマホ製品を返品しましょう。契約者本人が自力でネットワーク利用制限を解除することは不可能で、携帯電話会社も原則として解除に応じてくれない場合が多いです。
なお、フリマアプリやオークションサイト経由で入手したスマホ製品の場合、出品者と連絡できず、返品が難しいケースもあります。赤ロムのリスクを回避したいのであれば、フリマアプリやオークションサイトでは購入しない方がよいでしょう。
赤ロム購入リスクを低減する方法
赤ロムを購入してしまうと、販売者に連絡したり、返品したりするために多大な時間・労力がかかります。個人間の取引では、販売者と連絡できず、返品が困難なケースもあるでしょう。リスクを低減したい方は、以下の点を踏まえて中古スマホ製品を購入してください。
- 信頼できるショップから購入する
- 個人間取引を避ける
それぞれに関して詳しく説明します。
信頼できるショップから購入する
信頼できるショップで購入すれば、赤ロムを購入するリスクが低く、安心・安全です。信頼できるショップであるかどうかを見わける際は、以下の点をチェックしてください。
- 長期間営業している
- 口コミ・レビューサイト上での評価が高い
- 赤ロム製品に対する保証規定がある
上記に該当するショップであれば、評判が低下しないように、赤ロム製品の販売を避ける可能性が高いでしょう。ただし、ショップを全面的に信頼するのではなく、なるべく自身で購入の前後に製造番号(IMEI)で検索して赤ロムではないことを確認するとよいでしょう。
購入したタイミングでは赤ロムではなかった場合でも、後日、赤ロムに変化することもあります。元の持ち主によるスマホ製品代金の分割払いが完了しておらず、今後支払いが滞るケースもあることを覚えておきましょう。
携帯電話会社の公式Webサイトで製造番号(IMEI)を入力して検索すると、利用制限中の場合は「×」、分割払いが完了しておらず、今後、元の持ち主の対応などによって利用が制限される可能性がある場合は「△」と表示されます。将来的に利用が制限される可能性があるスマホ製品に関しても、購入を避けるべきです。
なお、事後的に赤ロムであることが判明した場合に、補償に応じてくれるショップも存在します。「永久保証」を宣言し、購入からの経過期間にかかわらず、交換または全額返金してくれるショップもあるので、対応の可否を問い合わせたうえで、中古スマホ製品を購入しましょう。
個人間取引を避ける
フリマアプリやオークションサイトにおける個人間取引では、悪意のある人物が、そもそも赤ロムであることを知りつつ出品していたり、取引後に分割払いを滞納して赤ロムにされてしまったりする可能性もあります。
フリマアプリやオークションサイトは便利な仕組み・サービスではあるものの、リスクもあることに注意しましょう。赤ロムを入手するリスクを低減したいのであれば、フリマアプリやオークションサイトは避けた方がよいかもしれません。
中古スマホ製品を購入する際は、赤ロムではないことを確認しよう
中古スマホ製品は新品よりも安価ですが、赤ロムである可能性や、将来赤ロムになってしまう可能性もあるので、不安がある方や最新の機能を利用したい方は、新品スマホの購入も選択肢としてご検討ください。
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