SMSが届かない8つの原因と症状は?今すぐできる対処法を解説
「SMSによる認証が届かず、Webサービスやアプリにログインできない」という問題は珍しくありません。
SMSが届かない原因は多岐にわたり、電話番号の入力ミスから携帯電話会社のトラブル、スマホの買い替えに伴う設定の変更などさまざまです。
今回は、SMSが届かない場合の主な原因と、それぞれの状況に応じた対処法を解説します。
SMS(ショートメッセージサービス)とは?
SMS(ショートメッセージサービス)は、携帯電話番号に対して文字のメッセージを送るサービスのことです。
携帯電話番号に紐づけられてメッセージが送受信できるため、現在でもWebサービスやアプリのアカウントの電話番号認証や、企業からのメッセージ、行政からの連絡にも使われています。
SMSが利用できる標準アプリは、iPhoneの場合は緑色のアイコンの「メッセージ」アプリ、Android™の場合は青色のアイコンの「メッセージ」アプリが用意されています。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクを契約している場合は、「+メッセージ」アプリで写真を送受信することも可能です。+メッセージはテキストのほか、写真や動画などが送受信できるサービスで、グループチャットなどによるコミュニケーションができます。
SMSが届かない8つの原因とよくある症状
新しいスマホにSMSが届かない場合、メッセージアプリの初期設定を行っていなかったり、着信拒否設定が行われていたり、さまざまな原因が考えられます。
現在起きている状況によって原因が異なるため、当てはまる状況から確かめていきましょう。
※楽天モバイルを利用している方のSMSトラブルについては、こちらをご確認ください。
iPhoneやAndroidでSMSの初期設定をしていない
+メッセージなどの、標準アプリとは異なるメッセージアプリでSMSを送受信するには、初期設定が必要です。+メッセージを利用する場合と、別のメッセージアプリを利用する場合で設定が異なるため、画面の表示に従って設定を進めてください。
また、複数のSIMを設定している場合、どのSIMでSMSを送受信するか設定する必要があります。
スマホでSMSを送受信する機能とアプリは、標準アプリとしてインストールされているため、特に設定は必要ありません。
電波がつながらない場所や不安定な場所にいる
SMSは、通話やモバイルデータ通信の電波が圏外になる場所や不安定な場所では受信できない場合があります。
電波が不安定な場合は、契約している携帯電話会社の電波が安定して入る場所まで移動することで解決します。山の中などでも、見通しがよい高い場所は比較的電波が入りやすくなります。
SMSを利用できない料金プランを契約している
格安スマホには、音声通話とSMSが付属していないデータ通信専用の料金プランがあります。データ通信専用のSIMにも電話番号が割り振られていますが、音声通話やSMSの送受信ができません。
もし音声通話とSMSが利用できない場合、データ通信専用の料金プランになっている可能性があるため、契約内容を確かめましょう。
機内モードになっている
スマホが機内モードになっている状態で、Wi-Fi®やBluetooth®もオフになっている場合はSMSの送受信もできなくなるため、機内モードに設定していないか確認しましょう。
VPNを利用している
会社や自宅などでVPN(Virtual Private Network)に接続していると、SMSが送受信できないことがあります。VPNを利用している場合は、VPNを解除する方法を試してみましょう。
特定のサービスで認証コードのSMSが届かない
特定のサービスからSMSが届かない場合、送信先として入力している電話番号が間違っている可能性があります。
また、海外のサービスを利用する場合は、国番号の選択が間違っていると正しくSMSが受信できません。
電話番号を正しく入力しているか確かめ、もう一度認証コードの発行を試してください。
しばらく時間を置いてもSMSが届かない
もし電話番号に誤りがなく、時間が経ってもSMSが届かない場合は、着信拒否設定となっている可能性があります。
特に海外のサービスを利用する場合、迷惑SMS防止のために、携帯電話会社側でブロックしているケースがあります。携帯電話会社に問い合わせて設定を確認してみましょう。
特定の人だけSMSが届かない
送信先の相手がSMSを拒否する設定にしている場合や、SMSが利用できる料金プランを契約していない場合はSMSが届きません。
また、SMSには文字数に上限があり、古いAndroidのスマホやフィーチャーフォンの場合は全角70文字ほどのSMSを分割して受信することがあります。
ほかの人とは問題なくやり取りできているのであれば、なんらかの誤操作でブロックしてしまっている可能性もあります。
SMSが届かないときの7つの対処法
SMSが届かない場合、以下の7つの対処法を試すことで解決できる可能性があります。
iPhoneやAndroidでSMSの設定を行う
iPhoneやAndroidでSMSを送受信できないときは、SIMの設定を見直しましょう。
・iPhone
「設定>メッセージ>送受信」でiMessegeの送受信ができる連絡先を表示し、主回線、副回線と共にチェックがついていることを確認します。チェックがついていない場合は、番号をタップするとチェックが表示されます。
・Android
「設定>インターネットとネットワーク>通話とSMS>SMS」の順にタップし、SMSの送受信をしたいSIMを選択してください。
・+メッセージを利用する場合
+メッセージアプリを起動し、画面の指示に従ってログインしてください。初期設定が自動的に行われます。携帯電話会社によって設定手順が異なるため、契約している携帯電話会社の指示に従ってください。
・ほかのメッセージアプリを利用する場合
アプリの指示に従って設定してください。
たとえばRakuten Linkは楽天モバイルを契約している楽天IDでログインすることで、SMSを送受信できます。
携帯電話会社のSMS拒否設定を解除する
携帯電話会社のSMS拒否設定を確認し、必要のない拒否設定を解除しましょう。
携帯電話会社 |
受信できない場合の解除方法 |
---|---|
NTTドコモ |
My docomoにログインし、個別にSMSの受信と拒否を設定する。 |
KDDI |
iOS標準アプリの着信拒否、もしくは+メッセージのブロック機能を確認、設定する。 |
ソフトバンク |
My SoftBankアプリで「照会・設定>迷惑メール対策>SMS」から設定を変更する。 |
ソフトバンク(海外SMS) |
My SoftBank(Webサイト)で「メール設定>迷惑メール対策>詳細設定をみる>SMS>海外電話番号メールの拒否」で「利用しない」に設定する。 |
楽天モバイル |
iOS標準アプリの着信拒否、もしくはAndroidの標準アプリの着信拒否を確認、変更する。 |
※2024年9月現在。
SMSの送信先として入力している電話番号に誤りがないか確認する
Webサービスなどで認証コードを発行する場合、電話番号が間違っていないか確認しましょう。特に海外のサービスに日本の携帯電話番号を入力する場合、最初の「0」を外して、「+81」と入力する必要があります。
また、SMSでメッセージを送る場合は、送信先の電話番号が間違っていないか確認してください。海外へSMSを送るときは、国番号もよく確認しましょう。
電波が圏外になっている場所や不安定な場所から移動する
電波が不安定な場合、周囲の見通しがいい場所や電波が快適に入る場所に移動することで、SMSの送受信が可能になることがあります。
電波が回復することで、SMSセンターに保存されているSMSが一気に受信されるケースも少なくありません。
回復しない場合は、再起動や機内モードのオンオフによって接続しているアンテナを更新できる場合があるため、試してみましょう。
機内モードがオンになっていないか確認する
機内モードはデータ通信を遮断する機能です。特に必要がない場合はオフにしておきましょう。
機内モードをオフにしているのに、データ通信ができない場合は一度機内モードをオンにして、再度オフにしてください。
VPNを利用している場合は解除する
SMSを利用するときは、VPNを解除することで送受信できるようになることがあります。SMSのやり取りをするときは、VPNを解除しましょう。
・iPhoneの場合
利用しているVPNのアプリから接続をオフにすることで解除可能です。または、「設定>一般>VPNとデバイス管理>VPN>状況」でスイッチを左にスワイプして未接続にすると解除できます。
・Androidの場合
利用しているVPNのアプリから接続をオフにすることで解除可能です。または、「設定>ネットワークとインターネット>VPN」で接続しているVPNをタップし、「VPNを使用」のスイッチを左にスワイプすると解除できます。
データ通信専用プランを利用している場合はSMSオプションサービスを契約するか、新規でSIMを契約する
データ通信専用プランは、通常SMSの機能は含まれていません。携帯電話会社によってはSMSオプションを追加できるため、公式Webサイトや店舗で申し込みましょう。
SMSオプションを利用する場合は本人確認書類が必要になる場合があるので、事前に免許証などの身分証明書を用意しましょう。
ただし、SMSオプションの追加は、有料になるケースもあります。また、利用している料金プランによってはSMSオプションが利用できないこともあり、SMS機能があるSIMを新規契約する必要があります。
SMSがどうしても届かない場合の対処法
上記の対処法を行ってもSMSが届かない場合は、2段階認証でSMSを使わない方法があります。
自動音声ガイダンスやメールアドレスへ送信する方法を利用する
一部のWebサービスでは、認証コードのSMSが届かない場合に、自動音声ガイダンスやメールアドレスへ認証コードを送信できます。
もしSMSが利用できない場合は、ほかの方法で認証コードを送信できることがあるので試してみましょう。
また、スマホに認証システムアプリがインストールされている場合や、利用したいサービスに同じアカウントででログインしている別のスマホを利用して認証する方法もあります。
SMSが届かずWebサービスにログインできない場合はアカウントの復旧を試みる
銀行やクレジットカードのWebサイトへのログインなどに、2段階認証にSMSを利用している場合、SMSが受信できないとログインができなくなることがあります。
ログインできなくなった場合、アカウントを復旧できるようにメールアドレスの登録や電話をかけることによる確認など、さまざまな方法が用意されています。
SMSが受信できない場合に備え、予備のメールアドレスや電話番号も登録しておくようにしましょう。
対処法を試しても解決しない場合は別の要因も考えられる
さまざまな対処法を試してもSMSが届かない場合、個人的な受信拒否や解除、 VPNの利用、アプリのSMSの送受信に関する設定の問題ではないケースがあります。
たとえば携帯電話会社では、海外からの迷惑SMSをブロックするフィルターを自動的に提供しているため、海外のサービスを利用時にSMS認証を利用すると、SMSの受信がブロックされてしまうこともあります。
また、電話番号そのまま乗り換え(MNP・携帯電話番号ポータビリティ)を利用して最初に契約した携帯電話会社以外の携帯電話会社のSIMを利用している状態で海外に渡航すると、SMSが受信できないケースがあります。
どのようなトラブルがあるのか、具体的に見てみましょう。
スミッシング詐欺に注意する
迷惑SMSをブロックするSMS拒否設定は、契約時に自動的に設定されます。設定を解除する場合は、スミッシング詐欺に注意しましょう。
スミッシング詐欺とは、宅配業者や金融機関を装ったSMSに偽のURLを添付して情報を抜き取る、SMSを利用したフィッシング詐欺の手口です。
迷惑SMSをブロックするSMS拒否設定は、フィッシング詐欺として報告されている電話番号や、詐欺が多い国からのSMSをフィルタリングして届かないようにしているので、解除するとスミッシング詐欺のSMSがたくさん届く可能性があります。
利用している企業名や大手サービス名が記載されていても、安易にURLをタップせず、公式のアプリやWebサイトからログインして確認することが大切です。
電話番号そのまま乗り換え(MNP・携帯電話番号ポータビリティ)で携帯電話会社を乗り替えた場合、国際SMSが送受信できないことがある
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)で他社から電話番号そのままスマホを乗り換えると、特定の携帯電話会社との国際SMSの送受信ができなくなることがあります。
この問題について、自分でできる対処法はありません。乗り換え前の携帯電話会社に戻るとトラブルが解消するケースがありますが、確実な方法とはいえません。
SMSを利用する際のSIMカードの選び方
スマホでSMSを利用するには、音声通話ができるSIMか、SMS機能つきのデータ通信SIMが必要です。
SIMの種類 |
音声通話 |
SMS |
データ通信 |
利用料金 |
本人確認 |
---|---|---|---|---|---|
音声通話SIM |
○ |
○ |
○ |
料金プランによる |
必要 |
SMS機能つきデータ通信SIM |
× |
○ |
○ |
安価 |
必要 |
データ通信専用SIM |
× |
× |
○ |
安価 |
不要 |
データ通信専用SIMはプリペイドで購入できます。空港やコンビニ、インターネットショップなどで購入し、スマホに挿入するだけですぐにデータ通信ができるため、もっとも手軽に利用できるでしょう。
一方、SMS機能や音声通話を利用する場合は、携帯電話会社との契約手続きと本人確認書類の提出が必要になります。
SMSを利用したい場合は、音声通話SIMか、もしくはSMS機能つきのデータ通信SIMを契約しましょう。
SMSが届かない場合は、副回線を契約するのがおすすめ!
SMSが届かない原因は、すぐに解決できるものから、自分では解決できないものまでさまざまです。
特に海外で国際SMSが送受信できないケースは、乗り換えた携帯電話会社間での引き継ぎの問題なので解決法がありません。
長期間海外へ行く予定がある場合は、万が一に備えて、副回線として安価な携帯電話会社を新規契約するのがおすすめです。
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- iPhone(iOS 14.4以降対象)をご利用の場合は条件をご確認ください。※3
※ 製品代、オプション料、通話料等は別費用。
※1 混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合あり。
※2 アプリ未使用時30秒20円(税込22円)。一部対象外番号あり。データタイプのお申し込みでは、データ通信のみの利用となり通話・Rakuten Linkアプリはご利用いただけません。
※3 iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE(第1世代)をiOS 14.4/14.4.1/14.4.2のバージョンでご利用になる場合、110/118/119への緊急通話で高精度な位置情報測位の正確性が低下します。iOS 14.5にアップデートすることで高精度な位置情報測位に対応いたします。楽天モバイルのご利用にあたり、iOS 14.4以降ならびにキャリア設定の最新バージョンへのアップデートをお願いいたします。
※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。
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