スマホはいつから持たせる?子どもに持たせるメリットやデメリット、ポイントを解説

スマホはいつから持たせる?子どもに持たせるメリットやデメリット、ポイントを解説
このエントリーをはてなブックマークに追加
2024.12.18

子どもにスマホをいつから持たせるか悩んでいる保護者もいるかもしれません。

子どもにスマホを持たせる際はメリットだけでなく、デメリットやポイントを押さえたうえで持たせるとよいでしょう。

今回は子どもにスマホをいつから持たせるとよいか、メリット・デメリット、持たせる際のポイントなどを解説します。

目次

スマホはいつから持たせている?

スマホをいつから持たせているかの統計方法は資料によって異なりますが、小学校高学年から中学生までに持つケースが多いです。

たとえば、モバイル社会研究所が発表した調査結果によれば、小学4年生~6年生のスマホ所持率は42%に達し、同研究所の統計ではじめて4割を超えています※1。

また、こども家庭庁が発表している「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、自分専用のスマートフォンを使っている割合は、10歳以上の小学生で70.4%、中学生で93.0%、高校生では99.3%です※2。

多くの統計結果をみると、ほとんどの中学生がスマホを所有しており、10歳以上の小学校高学年の子どもでも2人に1人の割合でスマホを持っています。

※1 出典:モバイル社会研究所「【子ども】小中学生のスマホ所持率上昇 調査開始から初めて小学校高学年で4割を超す(2024年1月29日) |レポート」
※2 出典:こども家庭庁「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」

スマホを子どもに持たせるメリット

スマホを子どもに持たせた場合に得られるメリットは以下のものが挙げられます。

・子どもとのコミュニケーションが取りやすい
・子どもの現在位置を把握しやすい
・子どもの勉強に役立つ

上記を順番に解説します。

子どもとのコミュニケーションが取りやすい

小学生や中学生の子どもがいる家庭で、、保護者が働いているとコミュニケーションを取る機会が減る場合があります。

スマホはコミュニケーションを取るアプリをインストールできるので、子どもとの連絡手段や交流手段として持たせるケースは多いです。

実際、愛知県豊川市が発表した「R5年度 携帯・スマホ等の利用等に関する状況調査 結果」によれば、小学生にスマホを持たせる理由の1位は「親子の連絡を取りやすい」ことです※3。

子どもとの日常会話や連絡事項、相談ごとを行うツールとして、スマホを持たせることを検討しましょう。

※3 出典:愛知県豊川市「R5年度 携帯・スマホ等の利用等に関する状況調査 結果」

子どもの現在位置を把握しやすい

スマホに搭載されている機能やアプリによって、子どもの現在位置や行動を把握できます。

たとえば、iPhoneには位置情報を家族と共有する機能があり、子どもが所定の場所から出発、目的地に到着したことや、所定の場所にいないことの通知が可能です。

Android™には、ファミリー リンク アプリがあり、正確な位置の把握や位置情報に関する通知などを簡単に行えます。

事前に保護者と子どものスマホで位置情報を共有する設定を行う必要がありますが、スマホを持たせれば、仕事や家事の最中でも子どもの位置を把握できるため安心です。

子どもの勉強に役立つ

子どもにスマホを持たせることで、次のようなシーンで勉強の役に立つ場合があります。

・動画で英語の発音を学ぶ
・自由研究の資料を探す
・わからない単語や数式を調べる

最近では辞書アプリや勉強用アプリが配信され、スマホで学べるオンライン個別指導のサービスもあるため、スマホが勉強に役立つケースが増えています。

実際、東京都生活文化スポーツ局が発表した「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査報告書」によれば、小学生に持たせたことで、スマホを活用して勉強がはかどるようになった事例があるため、勉強のツールとしてもスマホはおすすめです※4。

ほかにも、スマホを早い段階で持たせると、ITリテラシーを高める機会を与えられます。

ITリテラシーとは、情報通信技術に関する知識や利用能力のことで、スマホに触れることでITの機能や仕組みを理解でき、安全に利用するための情報セキュリティを学べる可能性が高いです。

※4 出典:東京都生活文化スポーツ局「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査報告書」

スマホを子どもに持たせるデメリット

スマホは子どもとのコミュニケーションに役立ち、学校での勉強のサポートやITリテラシーを高めるためのツールとして推奨されています。

ただし、スマホを子どもに持たせる場合は、次のデメリットに注意しましょう。

・トラブルに巻き込まれる恐れがある
・身体に悪影響を及ぼす

上記を順番に解説します。

トラブルに巻き込まれる恐れがある

スマホを持たせることで、インターネットやSNSを利用できるようになり、子どもは保護者の目が届かない空間を得られます。

特に、インターネットには有害なサイトが存在しており、子どもがスマホを利用中に次のようなトラブルに遭遇しても、保護者が気付くのが遅れてしまう可能性は高いです。

・書き込みやメールでの誹謗中傷やいじめ
・SNSなどに載せた個人情報の流出
・SNSを通じて知り合った人からの誘い出し
・基本料金が無料のゲームサイトでの意図しない有料サービスの利用

インターネットでは匿名性を悪用した誹謗中傷やいじめが発生しやすく、SNSや掲示板で子どもが不特定多数の人物から嫌がらせの対象にされる可能性があります。

嫌がらせに巻き込まれると、精神的な負担が大きく、孤立感を覚える危険性があるので、早めの対処が必要です。

また、子どもがSNSに投稿した写真や文章に個人情報が含まれていると、気付かないうちに子どもや保護者などのプライバシーが侵害されるリスクがあります。

ほかにも、SNSで知り合った見知らぬ人と親しくなった結果、直接会いに行ってしまうケースや、基本料金が無料のゲームサイトで遊んでいる最中に高額な課金を行うケースなども報告されているため、子どもにスマホを持たせる際は注意が必要です。

身体に悪影響を及ぼす

小学校高学年から中学生の子どもは発達途中の身体のため、スマホを長時間利用したり、目に近づけすぎたりすると悪影響を受ける可能性があります。

実際、東京都生活文化スポーツ局が発表した「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査報告書」によれば、子どもにスマホを持たせたことによる健康状態への影響で「視力の低下」が1位、「睡眠不足・不眠」が2位です※5。

スマホは便利なツールですが、子どもの身体に悪影響を及ぼす可能性があるので、正しい姿勢で利用して、長時間の利用は避けるよう指導しましょう。

※5 出典:東京都生活文化スポーツ局「家庭における青少年のスマートフォン等の利用等に関する調査報告書」

子どもにスマホを持たせて大丈夫?

子どもにスマホを持たせると、コミュニケーションを取るのに役立ち、現在位置や行動を把握できるなどのメリットがあります。

一方で、子どもが知らないうちにトラブルに巻き込まれる恐れがあり、身体に悪影響を及ぼす可能性も否定できません。

そのため、保護者によっては子どもにスマホを持たせることに不安を抱くかもしれません。

しかし、複数の統計では年齢が上がるにつれて、子どものスマホの所有率は上昇しており、中学生以上の年代ではほとんどの子どもがスマホを所有しています。

スマホを持っていないと友達とコミュケーションをとるツールがなく不便になるので、状況に応じて持たせることも検討しましょう。

子どもにスマホを持たせる際のポイント

子どもにスマホを持たせることはメリットとデメリットの両方があるため、次のポイントを意識しましょう。

・フィルタリング機能を活用する
・ペアレンタルコントロールを活用する
・家族でのルールを作る

フィルタリング機能を活用する

子どもにスマホを持たせる場合は、フィルタリング機能を活用しましょう。

フィルタリング機能とは、有害なコンテンツや詐欺サイトへの接続を遮断する機能です。子どもがスマホで危険な情報にアクセスしないように制限がかけられます。

ただし、スマホによってフィルタリングをかける方法は異なるため初期設定には注意しましょう。

iPhone、Androidどちらの場合も、一括でフィルタリングをかけたいときは携帯電話会社のフィルタリングサービスがおすすめです。

ペアレンタルコントロールを活用する

ペアレンタルコントロールは、子どものスマホの利用状況を把握し、管理できる仕組みです。

たとえば、子どもがスマホでゲームアプリや動画アプリに夢中にならないように制限時間の設定、遅い時間に利用できないように時間帯の調整などが行えます。

子どもの利用状況に応じて活用できる機能ですが、スマホの種類によって設定方法が異なるので確認しましょう。

iPhoneでペアレンタルコントロールを設定する手順は以下のとおりです。

1.ファミリー共有機能を使ってiPhoneを子ども用に設定する
2.子どものiPhoneで「設定」をタップする
3.「スクリーンタイム」をタップする
4.「ファミリー」で子どもの名前を選択する
5.「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにする

「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにすると、特定のペアレンタルコントロールを設定できるので試してみましょう。

Androidの場合は子どもが13歳未満なら、保護者が子どものGoogleアカウントを作成し、ご自身のアカウントとリンクして、ファミリー リンク アプリでペアレンタルコントロールの設定が行えます。

13歳以上の子どもは自身でGoogleアカウントが作成できるので、次の手順で設定しましょう。

1.子どものスマホの「設定」を開く
2.「Digital Wellbeing と保護者による使用制限」をタップする
3.「保護者による使用制限を設定する」をタップする
4.画面の表示に従って設定を進めてから、子どものGoogleアカウントでログインする(アカウント未作成の場合は、ログイン画面から作成も可能)
5.子どもの管理に利用する保護者のGoogleアカウントを入力し、「次へ」をタップする
6.保護者のパスワードを入力し、「次へ」をタップする
7.管理機能の説明を子どもと一緒に確認する
8.子どものパスワードを入力し、「同意する」をタップする
9.「管理を許可しますか」のポップアップで「許可」をタップする

「アカウントがリンクされています」と表示されたら、後は子どもが利用するアプリの管理やフィルタの設定などを行いましょう。

なお、子どもの年齢が上がったら、子どもと相談しつつフィルタリング機能やペアレンタルコントロールの段階的な解除を行うとよいです。

家族でのルールを作る

子どもにスマホを持たせる際は、家族内で使い方に関するルールを作りましょう。

ルールを作ることで、子どものスマホの使い方をある程度制限でき、トラブルに巻き込まれる危険性や、身体への悪影響を減らせます。

また、子どもと一緒にルールを作れば、子どもがルールを守る意識が育まれる可能性が高いです。

スマホに関するルールはご家庭の教育方針やライフスタイルによって異なりますが、主に次のポイントを盛り込みましょう。

・利用時間と場所を決める
・利用・閲覧できるサイトやアプリを決める
・なにかあったら保護者に相談する

まず、スマホを利用する時間と場所を決めます。

たとえば、1日合計1時間と決めて、家族との食事中や就寝前などは使わないように設定するとよいです。

また、使う場所をリビングのみに限定しておくと、子どもがスマホを使いすぎていないか、チェックできるでしょう。

ほかにも、子どもがアクセスできるサイトやアプリを事前に決めておけば、危険なサイトやアプリを利用する可能性を防げます。サイトやアプリにアクセスできないように、フィルタリング機能も活用しましょう。

スマホを利用している最中にトラブルが起きた場合は、保護者に相談するルールを決めておけば、なにかあったときに迅速な対応が可能です。

子どもを守るためにも、スマホを持たせる際にはルールを決めて、守るように指導しましょう。

子どもにスマホとキッズ携帯のどちらがよい?

子どもに携帯電話を持たせる場合、スマホ以外にキッズ携帯を持たせる選択肢もあります。

キッズ携帯とは、比較的低い年齢の子どもに持たせることを目的とした携帯電話です。子どもの安全に役立つ便利な機能を搭載していますが、スマホで利用できる機能が搭載されていない場合があります。

次の表は、スマホとキッズ携帯の違いをまとめたものです。

種別

特長

スマホ

・インターネットの閲覧がしやすい
・さまざまなアプリが利用できる
・高度なコミュニケーションツールを搭載している

キッズ携帯

・子どもの安全を守るための機能が多い
・インターネットの利用が制限されている
・シンプルで使いやすい

キッズ携帯のメリットは利用できる機能が限定されていることと、子どもの安全を守る機能が多いことです。

一方、スマホはインターネットの閲覧や利用できるアプリが豊富です。また、コミュニケーションツールも使いやすいため、子どもとの連絡が取りやすく、機能が充実している機器です。

子どもが幼いときにはキッズ携帯が役立ちますが、スマホは子どもが大きくなっても触れる機会が多いため、小学校高学年であればキッズ携帯よりもスマホを持たせる方がよいでしょう。

子どもにスマホを持たせるなら小学校高学年から中学生がおすすめ!

家庭の方針にもよりますが、子どもにスマホを持たせるなら小学校高学年から中学生ぐらいがおすすめです。

持たせることで子どもとのコミュニケーションが取りやすく、行動を把握しやすくなるなどのメリットが得られます。

ただし、持たせたことで子どもがトラブルに巻き込まれる、身体に悪影響を及ぼす可能性もあるのでフィルタリング機能やペアレンタルコントロールを活用しましょう。

楽天モバイルでは「Rakuten最強プラン」をご利用の12歳以下のお客様を対象にした「最強こどもプログラム」や、22歳以下のお客様を対象にした「最強青春プログラム」を提供しています。

条件を満たせば、プラン料金をおトクにできるため、子どもにスマホを持たせる際はチェックしましょう。

楽天モバイルの「最強こどもプログラム」はこちらをご確認ください。
楽天モバイルの「最強青春プログラム」はこちらをご確認ください。

楽天モバイル公式Webサイトでは、人気のAndroidやiPhoneをはじめとした多彩なラインアップを取り揃えています。
目的や予算にぴったりな一台を探してみてはいかがでしょうか。
楽天モバイルで販売している製品についてはこちらをご確認ください。

楽天モバイルの料金プランでは、データ利用量に合わせて料金が自動的に変わるため、たくさん使う人にもあまり使わない人にもおすすめの料金プランです。
家族割引適用※で、3GBまでは880円/月(税込968円)、20GB超過後はどれだけ使っても2,880円/月(税込3,168円)とデータ使い放題※1なので、データ容量を心配せず快適な通信をご体験いただけます。
※通話料等別
プログラム適用条件あり。詳細はこちらをご確認ください。

ぜひ楽天モバイルをご検討ください。

  • 家族割引適用で、0GB〜3GBまで880円/月(税込968円)
  • 家族割引適用で、3GB超過後〜20GBまで1,880円/月(税込2,068円)
  • 家族割引適用で、20GB超過後〜どれだけ使ってもデータ高速無制限2,880円/月(税込3,168円) ※1
  • Rakuten Linkアプリ利用で国内通話かけ放題※2
  • iPhone(iOS 14.4以降対象)をご利用の場合は条件をご確認ください。※3

※ 製品代、オプション料、通話料等は別費用。
※1 混雑時など公平なサービス提供のため速度制御する場合あり。
※2 アプリ未使用時30秒20円(税込22円)。一部対象外番号あり。データタイプのお申し込みでは、データ通信のみの利用となり通話・Rakuten Linkアプリはご利用いただけません。
※3 iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE(第1世代)をiOS 14.4/14.4.1/14.4.2のバージョンでご利用になる場合、110/118/119への緊急通話で高精度な位置情報測位の正確性が低下します。iOS 14.5にアップデートすることで高精度な位置情報測位に対応いたします。楽天モバイルのご利用にあたり、iOS 14.4以降ならびにキャリア設定の最新バージョンへのアップデートをお願いいたします。
※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。

  • この記事の情報は掲載開始日時点のものとなります。
  • 掲載内容は予告なく変更されることがありますのでご了承ください。