シニア世代におすすめのスマホは?持つメリットや選び方をわかりやすく紹介

現在フィーチャーフォン(ガラケー)を使っているシニア世代の中には、今後の選択肢としてスマホを検討している人もいるかもしれません。
画面の大きさや機種の豊富さなど、スマホには多くのメリットがあります。
今回は、シニア世代のスマホ保有率や利用するメリット、スマホの選び方などをわかりやすく解説します。
シニア世代もスマホを持つのは当たり前?60代・70代の保有率
スマホは全世代に利用されており、60代・70代のシニア世代にも広く普及しています。
総務省の「令和5年通信利用動向調査の結果」によると、60代のスマホ保有率は86.0%、70代のスマホ保有率は64.4%とされています※。この結果から、シニア世代がスマホを持つのは珍しいことではなく、一般的になりつつあることがわかります。
シニア世代がスマホを持つ3つのメリット
シニア世代がスマホを持つことにはさまざまなメリットがあります。特に大きなメリットとして挙げられるのが、次の3つです。
- 画面が大きくて見やすい
- 家族とより気軽にコミュニケーションを取れる
- 機種の選択肢が豊富
以下では、フィーチャーフォンと比較したうえで、それぞれのメリットを詳しく紹介します。
なお、フィーチャーフォンとは、スマホが普及する前に使われていた「ガラケー(ガラパゴス携帯)」を指します。
画面が大きくて見やすい
スマホの画面サイズは機種によって異なりますが、一般的にフィーチャーフォンよりも大きく設計されています。そのため、フィーチャーフォンでは小さくて見にくかった文字も、スマホなら見やすくなります。
なお、多くのスマホは、画面に表示される文字のサイズも変更できます。文字サイズを大きめに設定すれば、文字の視認性をさらに高められるでしょう。
家族とより気軽にコミュニケーションを取れる
フィーチャーフォンでもメールや電話による家族とのやり取りは可能です。しかし、コミュニケーションアプリが豊富なスマホを使えば、より気軽に家族とつながることができます。
たとえば、コミュニケーションアプリの「LINE」では、メッセージのやり取りや通話、ビデオ通話、写真・動画の共有をひとつのアプリで簡単に行えます。
また、家族で「グループトーク」を作れば、複数人で会話でき、家族同士でコミュニケーションを取る機会が自然と増えるでしょう。家族と離れて暮らしていても、全員でメッセージのやり取りや通話ができるため、いつでも気軽に連絡できる環境が整います。
※友達のLINEアカウントを別の友達に教える方法についてはこちらをご確認ください。
機種の選択肢が豊富
フィーチャーフォンは、スマホに比べて機種の選択肢が限られています。その理由のひとつに、4Gや5Gの普及に伴う、3G対応フィーチャーフォンの利用者減少が挙げられます。
「G」とは「Generation」の略で、通信規格の世代を表したものです。3Gはフィーチャーフォンのメインの通信規格として使われていましたが、より高機能で通信速度の速い4Gや5Gの普及により、現在ではあまり使われなくなりました。
各携帯電話会社は、3Gの利用者減少に伴い順次サービスの提供を終了しています。
たとえば、au(KDDI)は2022年3月31日、ソフトバンクは2024年7月31日をもって3Gサービスを終了しており、NTTドコモも、2026年3月31日をもって終了する予定です。
終了するのはあくまで3Gなので、4G対応フィーチャーフォンは今後も使えます。しかし、各携帯電話会社が販売している端末はスマホがメインであり、4G対応のフィーチャーフォンの取り扱い数は少ないのが実情です。
上記のような理由により、今後はスマホの利用者がさらに増え、機種の選択肢も増えることが予想されます。シニア向けの機能が搭載されたもの、画面がより大きいものなど、自分の好みにあったものを選べるでしょう。
シニア世代が使うスマホの選び方
シニア世代が使うスマホは、主に以下の5つのポイントを参考にして選ぶとよいでしょう。
- 快適に操作できる機種を選ぶ
- 防水性や耐久性に優れた機種を選ぶ
- 防犯機能の有無で選ぶ
- 家族が使い慣れている機種やOSを選ぶ
- 予算にあわせて機種代金で選ぶ
以下で詳しく紹介します。
快適に操作できる機種を選ぶ
シニア世代でも快適に操作できる機種を選ぶには、以下の要素に注目してみてください。画面が見やすいスマホは、はじめてスマホを使う人でも扱いやすく、おすすめです。
- 文字サイズを簡単に変更できる
- ホーム画面のアプリや文字が見やすい
- 画面サイズが大きい
- 操作画面のデザインが直感的でわかりやすい
- 物理的なボタンが搭載されている
カタログなどで特徴を確認したら、実際に店頭でスマホを操作してみましょう。スマホ本体のサイズや操作のしやすさを直接確認することで、購入後のミスマッチを防ぐことができます。
防水性や耐久性に優れた機種を選ぶ
フィーチャーフォンからスマホに乗り換える場合は、操作に慣れるまで時間がかかるでしょう。慣れないうちは、フィーチャーフォンと同じ感覚で片手操作を試みて、うっかり落としてしまうこともあるかもしれません。
スマホを水のある場所や硬い床に落とすと、水濡れや衝撃が原因で故障してしまう場合もあります。このようなリスクに備えるためにも、スマホは防水性や耐久性に優れた機種を選ぶのがおすすめです。
防犯機能の有無で選ぶ
近年、オレオレ詐欺や還付金詐欺などの高齢者を狙った犯罪が増えています。こうした犯罪による被害を未然に防ぐためにも、防犯機能を搭載した機種を選ぶと安心です。
たとえば、「迷惑電話対策機能」を搭載した機種では、電話帳に登録されていない番号や非通知から着信があった際に、注意喚起の画面が表示されます。この機能を活用することで、詐欺などの不審な電話に応答してしまうリスクを軽減できます。
また、「還付金詐欺対策機能」を搭載した機種では、通話中に還付金詐欺と思われる内容が検出されると、自動的に通話内容を録音する警告メッセージが相手に流れます。詐欺目的で電話をかけてくる相手は録音を避けようとして電話を切るため、被害を未然に防げるでしょう。
このほか、簡単な操作で緊急連絡先に通知を送れる機能を備えた機種もあります。これらの防犯機能を活用すれば、より安心してスマホを持つことができます。
家族が使い慣れている機種やOSを選ぶ
OS(オペレーティングシステム)とは、「Android™」やiPhoneに搭載されている「iOS」など、スマホを動かすためのソフトウェアのことです。機種やOSによってスマホの操作方法は異なります。
はじめてスマホを持つ場合は、具体的な操作方法を家族に教えてもらうこともあるでしょう。
その際、家族が使い慣れている機種やOSであれば、同じ画面を見ながら細かな操作まで説明を受けられるため、使い方をよりスムーズに教えてもらえます。
一方で、家族が使ったことのない機種やOSだと、画面構成や操作手順が異なるため、サポートを受けにくくなる可能性もあります。
スマホの使い方を家族に教えてもらいたいと考えている場合は、家族と同じ機種やOSを選ぶのがおすすめです。
予算にあわせて機種代金で選ぶ
スマホを選ぶ際は、機種代金も確認しておきましょう。機種代金は性能や機能によって幅があり、数万円で購入できるものから、20万円を超える高価格帯のものまであります。
操作性や画面の見やすさ、搭載されている機能などを踏まえたうえで、自分の予算にあった機種を選ぶことが大切です。
また、「ほしいスマホがあるけれど予算にあわない」という場合は、携帯電話会社のキャンペーンや割引情報を調べてみてください。これらを活用することで、スマホをよりおトクに購入できることもあります。
シニア世代はサポート体制が整った携帯電話会社を選ぶと安心

シニア世代がスマホを選ぶ際は、機種だけでなく携帯電話会社にも注目しましょう。
特にサポート体制の充実度は確認しておきたいポイントです。スマホの操作に不安がある場合でも、サポート体制が整った携帯電話会社であれば、安心してスマホを使いはじめることができます。
たとえば、各携帯電話会社は、遠隔でスマホの操作をサポートする「遠隔サポート」、スタッフが自宅に訪問して操作方法を案内する「訪問サポート」、講師が操作方法を直接教える「スマホ教室(基本無料/一部有料)」など、さまざまなサポートサービスを用意しています。
さらに、携帯電話会社によっては、安心のサポートサービスが充実したシニア向けの料金プランを提供していることもあります。
たとえば、楽天モバイルでは、65歳以上の方向けに、インターネット通信と安心パックなどがセットになった「最強シニアプログラム」を提供しています。詐欺対策やスマホ操作のサポートなど、さまざまなサービスをご利用いただけるため、はじめてのスマホでも安心してご活用いただけます。
※「最強シニアプログラム」の詳細は、こちらをご確認ください。
携帯電話会社での契約手続きは家族と一緒に行う
店頭でスマホの契約手続きを行う際は、家族と一緒に来店すると安心です。
携帯電話会社では数多くの料金プランが用意されていますが、選択肢が多いとプラン選びに悩みやすいです。スマホに慣れていないシニア世代の人が1人で手続きを行うと、自分にあわない料金プランを選んでしまったり、不要なサービスに加入してしまったりする可能性もあります。
そのため、契約時には料金プランやサービス内容を家族と一緒に確認しながら、手続きを進めるのがおすすめです。
シニア世代がスマホを使ううえで注意したいポイント
シニア世代がはじめてスマホを使う際は、特に以下の3点に注意しましょう。
- 通話の切り忘れに注意する
- スマホを使っていないときはスリープ状態にする
- 広告はむやみにタップしない
これらを意識せずに使っていると、通話料が高額になったり、誤操作を招いたりするだけでなく、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
通話の切り忘れに注意する
フィーチャーフォンは、通話を終える際に専用の「通話終了ボタン」を押すのが一般的です。
一方、スマホには物理ボタンがなく、画面上に表示される通話アプリの「通話終了」ボタンをタップして通話を切ります。操作方法が異なるため、スマホの操作に慣れていないうちは通話を切り忘れてしまうことがあるかもしれません。
通話を切り忘れると、バッテリーを消耗するだけでなく、通話料が高額になる原因にもなります。高額請求を防ぐためにも、通話終了の操作を忘れないようにしましょう。
スマホを使っていないときはスリープ状態にする
スマホには、一定時間操作をしないと自動で画面を消灯させる「スリープ機能」が搭載されています。ただし、設定によってはこの機能が無効になっており、操作していなくても画面がついたままになることがあります。
画面がついたままだと、誤って指が触れてしまい、意図しない操作が行われる可能性があります。誤操作を防ぐためにも、スマホを使っていないときはスリープ状態にする習慣をつけましょう。多くの機種では、電源ボタンを1回押すことでスリープ状態にできます。
スリープ機能が正しく動作しない場合は、スマホに詳しい家族や知人に設定を見直してもらうと安心です。
広告はむやみにタップしない
スマホでアプリやインターネットを利用していると、画面上に広告が表示されることがあります。
中には、詐欺サイトへ誘導し個人情報を盗もうとする悪質な広告もあります。詐欺被害や個人情報の流出といったトラブルを避けるためにも、スマホに表示される広告は、むやみにタップしないように注意しましょう。
シニア世代でも快適に使えるおすすめのスマホは?
スマホには多くの機種がありますが、シニア世代の人には、シンプルなデザインで操作しやすい機種がおすすめです。
たとえば、アプリのアイコンや画面上の文字が大きく、機能がわかりやすいシニア向けのスマホなら、スマホ初心者でも直感的に操作しやすいです。また、タッチ操作に不安がある場合は、電話やメールのアプリをすぐに開ける物理ボタンを搭載しているスマホもおすすめです。
特にこだわりがない場合は、人気のスマホを選ぶのもひとつの方法です。人気機種の多くは、操作性・機能性・耐久性などあらゆる面で優れており、スマホ初心者でも快適に使える可能性が高いでしょう。
シニア世代のスマホ利用に関するよくある質問
シニア世代のスマホ利用に関するよくある質問とその回答を紹介します。
スマホの操作はフィーチャーフォンよりも難しい?
スマホとフィーチャーフォンでは、操作方法が大きく異なります。フィーチャーフォンは物理ボタンで操作するのに対し、スマホは画面をタップして操作するのが基本です。
そのため、はじめはスマホの操作が難しく感じられることもあるでしょう。
しかし、スマホは画面が大きく、文字やアイコンも見やすい機種が多いため、操作に慣れればそれほど難しくはありません。
はじめてスマホを使う場合は、携帯電話会社のサポートサービスを活用したり、家族に操作方法を教えてもらったりしながら、少しずつ慣れていくのがおすすめです。スマホで画面を押す「タップ」や、横にスライドする「スワイプ」など、まずは基本的な操作から覚えていきましょう。
シニア世代はどんなスマホを選ぶべき?
はじめてスマホを持つシニア世代の人は、使いやすさを重視して機種を選ぶのがおすすめです。
たとえば、文字を簡単に大きくできるもの、操作がシンプルなもの、画面サイズが大きく見やすいものは、シニア世代でも扱いやすいでしょう。また、迷惑電話対策機能や還付金詐欺対策機能など、防犯機能が充実したスマホであれば、より安心して使えます。
スマホの機種代金はいくらぐらい?
スマホの機種代金は、数万~20万円以上など、選ぶ機種によって大きく異なります。
たとえば、基本的な通話やメール、インターネットの利用に特化したシンプルなものであれば、2~3万円台で購入できる製品もあります。一方で、カメラ性能が高いもの、データを保存するためのストレージ容量が大きいもの、処理能力に優れたものなど、高機能な製品は、20万円以上かかることもあります。
前述のとおり、シニア世代のスマホ選びは使いやすさを重視するのが理想です。予算に限りがある場合は、その機能が自分に必要かを考えたうえで、機種代金も参考にしながらスマホを選ぶとよいでしょう。
シニア世代でもスマホは十分利用できる!
スマホは、画面が大きく文字を読みやすい、家族と気軽に連絡を取り合えるなど、シニア世代にとってもメリットがたくさんあります。フィーチャーフォンとは使用感が異なりますが、シンプルで使いやすいシニア向けのスマホを選べば、スマホ初心者でも安心して使いはじめられるでしょう。
また、各携帯電話会社では、シニア世代でも使いやすい機種やシニア向けの料金プランなどが用意されています。現在フィーチャーフォンを使っている人も、この機会にスマホへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
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