ミラーリングとは?iPhone・Android™の接続方法やメリット・デメリットも紹介

ミラーリングとは?iPhone・Android™の接続方法やメリット・デメリットも紹介
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2025.04.24

ミラーリングは、スマホの写真や動画を大画面に投影したいときに便利な機能です。活用できる場面や接続方法を知り、スマホの楽しみ方を広げましょう。

今回は、ミラーリングの活用事例や接続方法、注意点を解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

ミラーリングとはどんな機能?

ミラーリングとは、スマホの画面に表示されている映像をテレビやディスプレイに投影する機能です。ミラーリング機能は、現在販売されているほとんどのiPhone、Android™に搭載されています。

Galaxyなどの一部のAndroidに搭載されている、スマホをまるでパソコンのように使えるデスクトップモードも、ミラーリング機能の一種です。

ミラーリングの接続方法は有線・無線の2種類

ミラーリングの接続方法は、有線接続と無線接続の2種類があります。

有線接続の場合は、テレビやディスプレイにスマホを接続するためのケーブルが必要です。スマホやテレビの接続端子にあったケーブルを用意しましょう。

また、iPhoneの場合は、LightningコネクタとUSB Type-Cコネクタで用意するアダプタが異なります。

無線接続の場合は、Wi-Fi®を利用できる環境が必要で、テレビやディスプレイによってはセットトップボックスと呼ばれる受信機が必要です。

ミラーリングはスマホの種類や有線接続と無線接続で必要な機器が異なるため、順番に確認しましょう。

有線ミラーリングのメリット・デメリット

有線ミラーリングのメリットとデメリットは以下のとおりです。

 

メリット

デメリット

操作性

Wi-Fiに接続する手間がかからない

ケーブルの長さに縛られる

利便性

通信が安定しやすい
Wi-Fi環境に左右されない

Androidスマホは対応していない場合が多い

そのほか

Wi-Fiがない環境でもミラーリングできる

ミラーリング中に充電する場合は充電ドックが必要

上記を順番に解説します。

有線ミラーリングのメリット

有線ミラーリングは、設定がシンプルでWi-Fiに接続する手間がかからないので、すぐに利用できます。

また、最大のメリットは、ケーブルを直接つなぐため通信が安定しやすく、遅延が発生しにくいことです。Wi-Fi環境に左右されず、高品質な映像や音声の出力が行えます。

さらに、Wi-Fiを必要としないので、出先や取引先のオフィスなどのインターネット環境が制限されている場面でも活躍します。

有線ミラーリングのデメリット

有線ミラーリングはケーブルを用いるため、無線ミラーリングよりも画質や音質が安定する可能性がありますが、ケーブルの長さに制限されるため、スマホをテレビやディスプレイの近くに置く必要があります。

ケーブルが短いと、ソファでくつろぎながらスマホを操作したり、手元で操作しながらプレゼンを行ったりはできません。

また、GoogleのPixelシリーズを始めとしたAndroidは、有線接続に対応していないスマホの方が多く、有線ミラーリングを利用できない場合があります。

さらに、ミラーリング中は充電用の端子が映像出力用のケーブルでふさがるため、同時に充電するには充電ドックなどのアクセサリーが必要になることがあります。

無線ミラーリングのメリット・デメリット

無線ミラーリングのメリットとデメリットは以下のとおりです。

 

メリット

デメリット

操作性

離れていても操作可能

利便性

充電しながらミラーリングできる

通信遅延が起きることがある
画質や音質がWi-Fi環境に依存する

そのほか

セットトップボックスからコンテンツ購入が可能

基本的にセットトップボックスが必要
無線で接続するためには多めの予算が必要

上記を順番に解説します。

無線ミラーリングのメリット

無線ミラーリングの最大のメリットは、ケーブルが不要になる手軽さと自由な操作性です。

テレビやディスプレイをWi-Fiでスマホに接続できるため、ソファやベッドでくつろぎながら映画や動画を楽しんだり、会議やプレゼンの場面では手元でスライドを操作しながら画面に映したりできます。

また、無線ミラーリングではケーブルの接続口を塞がないので、充電しながらミラーリングを行うことが可能です。ミラーリングは電池の消耗が激しいですが、充電しながら行えば、長時間の視聴や作業に対応できます。

さらに、ミラーリング中にセットトップボックスから映画などのコンテンツを購入して、テレビやディスプレイで楽しむことも可能です。

無線ミラーリングのデメリット

無線ミラーリングでは、画質や音質がWi-Fi環境に依存します。電波干渉や通信速度によって映像や音声に遅延が発生すると、高画質な動画を再生した際にカクつきや音ズレが発生する可能性が高いです。

無線ミラーリングを快適に利用する場合は、安定したWi-Fi環境を整備しましょう。

また、セットトップボックスは5,000円程度のものから20,000円以上するものまでさまざまです。セットトップボックスの機能があるスマートテレビは50,000円以上するものもあるため、無線で接続するためには予算を多めに見積もる必要があります。

有線でミラーリングする方法

有線接続する場合は、スマホとテレビやディスプレイを接続するためのケーブルが必要です。また、接続するテレビやディスプレイが「HDMI端子」に対応している必要があります。

iPhone・Androidで有線接続する方法をそれぞれご紹介します。

iPhoneの場合

iPhoneで有線ミラーリングを行う手順は以下のとおりです。

1.充電ポートに対応したアダプタを用意する
2.テレビやディスプレイに対応したケーブルを用意する
3.アダプタをiPhoneの底部にある充電ポートに差し込む
4.ケーブルをアダプタとテレビに接続する
5.ビデオ入力を切り替える

iPhoneとテレビやディスプレイをつなぐために、iPhoneのモデルに応じて以下のいずれかのアダプタを用意してください。

・Lightning Digital AVアダプタ
・Lightning - VGAアダプタ
・USB-C Display AV Multiport Adapter
・USB-C VGA Multi-portアダプタ

iPhoneはiPhone 15以降から、接続端子がLightningコネクタからUSB Type-Cコネクタに変更されています。

そのため、現在利用しているiPhoneがiPhone 14以前ならLightning Digital AVアダプタかLightning - VGAアダプタを、iPhone 15以降ならUSB-C Display AV AdapterかUSB-C VGA Multi-portアダプタを用意してください。

アダプタをiPhoneの底部にある充電ポートに差し込んだら、テレビやディスプレイに対応しているHDMIケーブルまたはVGAケーブルをアダプタに接続します。

最後に、ケーブルの反対側をテレビやディスプレイなどに接続して、必要に応じてビデオ入力を「HDMI」、または「VGA」に切り替えましょう。

問題がなければ、iPhoneの画面がテレビやディスプレイに表示されます。

Androidの場合

Androidで有線ミラーリングする手順は以下のとおりです。

1.「DisplayPort Alternate Mode」に対応しているAndroidスマホにUSB Type-C - HDMI 変換ケーブルを接続する
2.テレビ・ディスプレイをケーブルで接続し、入力を「HDMI」に切り替える

iPhoneと同様に、スマホとテレビ・ディスプレイをつなぐためのケーブルが必要です。

Androidを有線接続する際に注意したい点は、端子の種類です。USB Type-C端子の場合、スマホが「DisplayPort Alternate Mode」という機能に対応している必要があります。

この機能は、USB Type-Cを搭載したスマホであっても、必ずしも搭載しているとは限りません。

「DisplayPort Alternate Mode」に対応しているスマホは限られているため、Androidは基本的に無線でミラーリングを行うことになります。

無線でミラーリングする方法

無線接続する場合は、セットトップボックスと呼ばれる受信機が必要です。

セットトップボックスとは、スマホとテレビやディスプレイを、無線で接続するための機器です。

代表的なセットトップボックスは、AppleのApple TV、GoogleのChromecast、AmazonのFire TVであり、スマホの種類によって使える商品が異なります。

どのセットトップボックスを購入すればよいのか迷った場合は、利用しているスマホがiPhoneならApple TV、AndroidならChromecastを選んでおけば安心です。

Fire TVはスマホによってミラーリングに対応していない場合があります。購入前にミラーリングに使いたいスマホが利用できるか、スペックをしっかりと確認しておきましょう。

なお、最近は、セットトップボックスなしでミラーリングができるテレビも増えています。セットトップボックスを購入する前に、テレビ側にミラーリングの受信機能があるか確認しておくとよいでしょう。

iPhone・Androidで無線接続する方法をそれぞれ紹介します。

iPhoneの場合

iPhoneを無線でテレビやディスプレイにミラーリングするには、AirPlay機能を利用します。手順は以下のとおりです。

1.iPhoneをAirPlayやAirPlay2対応のスマートテレビと同じWi-Fiに接続する
2.iPhoneのホーム画面でコントロールセンターを開き、「画面ミラーリング」をタップする
3.リストからミラーリングしたいAirPlayやAirPlay2対応のスマートテレビを選択する
4.AirPlayのパスコードがテレビやディスプレイに表示されたら、iPhoneに入力する

なお、上記はAirPlayやAirPlay2対応のスマートテレビを持っていることが前提の手順です。

持っていない場合や対応していないディスプレイで無線ミラーリングを行いたい場合は、Apple TVやFire TVなどのセットトップボックスを用意しましょう。

Apple TVへミラーリングする方法

Apple TVとは、Appleが販売しているセットトップボックスで、AirPlayやAirPlay2対応のスマートテレビを持っていなくてもiPhoneで無線ミラーリングを行うことができます。

Apple TVへミラーリングする手順は以下のとおりです。

1.Apple TVをテレビやディスプレイなどに接続してWi-Fiにつなげる
2.iPhoneをApple TVと同じWi-Fiに接続する
3.iPhoneのホーム画面でコントロールセンターを開き、「画面ミラーリング」をタップする
4.リストからApple TVをタップする
5.AirPlayのパスコードがテレビやディスプレイに表示されたら、iPhoneに入力する

Apple TVがあれば、Appleが提供するサービスやストリーミングアプリを自由に楽しめるので、iPhoneを利用している方は活用してみましょう。

Fire TVへミラーリングする方法

Fire TVはAmazonが販売しているセットトップボックスで、AirPlayやAirPlay2対応のスマートテレビを持っていなくてもiPhoneで無線ミラーリングを行うことができます。

Fire TVへミラーリングする手順は以下のとおりです。

1.Fire TVをテレビやディスプレイなどに接続してWi-Fiにつなげる
2.Fire TVにミラーリングアプリをインストールする
3.ミラーリングアプリを起動してiPhoneと接続できる状態に待機しておく
4.iPhoneをFire TVと同じWi-Fiに接続する
5.iPhoneのホーム画面でコントロールセンターを開き、「画面ミラーリング」をタップする
6.リストからFire TVをタップする

Fire TV自体にはiPhoneと無線で接続するアプリがインストールされていないので、ご自身でミラーリングアプリをインストールしましょう。

Androidの場合

Androidで無線ミラーリングを行う場合は、GoogleのChromecastかAmazonのFire TVを用意しましょう。

それぞれの手順を順番に解説します。

Chromecastへミラーリングする方法

ChromecastはGoogleが販売しているセットトップボックスで、スマホの画面をそのままテレビに映し出すミラーリングだけでなく、再生したい動画や音楽をキャストできます。

キャストとはミラーリングと異なり、再生されている動画や音楽だけをテレビに映し出す機能で、画面の操作やメッセージの通知は映し出されません。

Chromecastについては、こちらをご確認ください。

Chromecastへミラーリングする手順は以下のとおりです。

1.Chromecastをテレビやディスプレイに接続してWi-Fiにつなげる
2.スマホで「Google Home」アプリを起動する
3.画面に表示された「Chromecastのセットアップ」をタップする
4.画面の指示に従ってセットアップを完了する
5.画面上部のステータスバーを上から下にスワイプして「画面のキャスト」をタップする
6.「デバイスに画面をキャスト」の画面でミラーリングしたいテレビやディスプレイを選択する

「キャスト」となっていますが、上記手順で設定するとスマホの画面がテレビやディスプレイにミラーリングされます。スマホに通知されるものがすべて見られてしまうので注意しましょう。

なお、AndroidはOSのバージョンやスマホの種類によって手順や名称が異なります。実際の手順は公式Webサイトや取扱説明書で確認しましょう。

Fire TVへミラーリングする方法

Fire TVはAmazonが販売しているセットトップボックスで、以下の手順でAndroidと無線ミラーリングが行えます。

1.Fire TVをテレビやディスプレイなどに接続してWi-Fiにつなげる
2.Fire TVの設定を開いて「ディスプレイとサウンド」を選択する
3.「ディスプレイミラーリングを有効にする」を選択する
4.スマホのMiracast機能をオンにする
5.画面の指示に従って接続する

上記手順でFire TVとAndroidを接続する場合、Android側にMiracast機能が必要になります。

しかし、Miracast機能は一部のAndroidにしか搭載されていません。

Miracast機能に対応していないスマホを利用している方は、Miracast機能に対応したスマホに買い替えるか、Google Play ストアで配信されているミラーリングアプリをダウンロードしましょう。

ミラーリングができない理由

アダプタやケーブル、セットトップボックスを用意しているのにミラーリングができない場合は、以下の理由が考えられます。

・OSのバージョンが古い
・設定を間違えている
・同じWi-Fiを使っていない

上記を順番に解説します。

OSのバージョンが古い

スマホのOSにはバージョンがあり、バージョンが古いスマホだとミラーリングに対応していません。

Androidの場合は4.2以降ならミラーリングに対応しています。

iPhoneの場合は明確に基準が示されていませんが、公式では最新のバージョンで行うことを推奨しているので、まずはOSをアップデートしてみましょう。

スマホのアップデートについては、こちらをご確認ください。

設定を間違えている

iPhoneやAndroidの設定が間違っているとテレビを認識しない場合があるので、もう一度最初から設定を見直してみましょう。

また、テレビやディスプレイ側の設定が間違っている可能性もあります。

たとえば、有線ミラーリングでケーブルをHDMI1に接続しているのに、テレビがHDMI2を表示していたら、テレビになにも映りません。

同じWi-Fiを使っていない

無線ミラーリングはスマホとテレビやディスプレイが同じWi-Fiに接続していると利用できる機能です。

ルーターやWi-Fi環境によっては複数のWi-Fiがあり、スマホとテレビ、またはセットトップボックスが別々のWi-Fiに接続していると機能しません。

スマホとテレビ、またはセットトップボックスが接続しているWi-Fiの名称(SSID)が一致しているか確認しましょう。

Wi-Fiについては、こちらをご確認ください。

ミラーリングの活用事例

ミラーリングの醍醐味は、なんといっても大画面で動画鑑賞やゲーム体験を楽しめることです。スマホの画面サイズでは難しい迫力や没入感を味わえます。

大勢で集まって映画の鑑賞会をしたり、パソコンの画面を表示してプレゼンテーションを行ったり、さまざまな用途に使えます。

また、ミラーリングができるのは、テレビやディスプレイだけではありません。セットトップボックスの機能があり無線接続ができるカーナビなら、スマホの画面を映してドライブ中にもコンテンツが楽しめます※。

※運転中に運転者がカーナビの画面を注視すると、道路交通法第71条に違反します。運転時には画面を注視せず、安全運転を心がけてください。

ミラーリングを利用する際の注意点

せっかくなら、動画やプレゼンテーションはミラーリングを利用して大画面・高画質で視聴したいものです。

しかし、Wi-Fiがない場所で有線接続をする場合はモバイルデータ通信を利用するため、長時間の動画鑑賞をするとデータ利用量が大幅に増えてしまいます。

YouTubeでは1080p(最高画質)で1時間の動画を視聴すると、約2GBのデータ利用量が発生するなど、Wi-Fiがない環境でミラーリングを利用する際は、データ利用量に注意が必要です。

ミラーリングを使って大画面で写真や動画を楽しもう!

スマホの画面をテレビやディスプレイに映し出すならミラーリングがおすすめです。

有線ミラーリングではアダプタとケーブルが、無線ミラーリングではWi-Fiやセットトップボックスが必要になり、スマホの種類や環境によって手順が異なります。

また、Wi-Fiがない場所で有線接続をして動画を視聴するとデータ利用量があっという間に増えてしまい、データ容量が消費されてしまいます。

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