キャリアメールとは?メリット・デメリットや持ち運びサービスについて解説

キャリアメールとは、携帯電話会社が提供するメールサービスのことです。
2021年11月までは、携帯電話会社を乗り換えると、今まで使っていたキャリアメールは利用できませんでした。
しかし、2021年12月以降は手続きを行うことで、乗り換え後も同じキャリアメールを持ち運べるようになりました。
今回は、キャリアメールのメリット・デメリット、持ち運びサービスを利用する際の注意点や機能について解説します。
キャリアメールとは?

キャリアメールとは、4大携帯電話会社のメインサービスと、一部のサブブランドが提供するメールサービスのことです。
主なキャリアメールのメールドメインは、以下のとおりです。
楽天モバイル |
@rakumail.jp |
---|---|
NTTドコモ |
@docomo.ne.jp |
au |
@ezweb.ne.jp |
ソフトバンク |
@softbank.ne.jp |
ワイモバイル |
@yahoo.ne.jp |
UQモバイル |
@uqmobile.jp |
上記のキャリアメールは、各携帯電話会社と契約した際に提供されます。
近年はGmailなどのフリーメールやLINEなどのチャットアプリの利用が浸透しており、キャリアメールの利用頻度は減少傾向にあります。
2021年12月まではキャリアメールの持ち運びサービスがなく、ほかの携帯電話会社に乗り換えると、同じメールアドレスが使えなくなっていたことも関係しているでしょう。
しかし、2021年12月以降は、ほかの携帯電話会社に乗り換えても同じキャリアメールを使い続けられる「持ち運びサービス」が登場し、キャリアメールの使い勝手が向上しました。
「持ち運びサービス」を活用すると、友人や家族とのメールデータが残り、同じメールアドレスを継続利用できます。
キャリアメールのメリット・デメリット

キャリアメールには、迷惑メールを防ぐ強力なフィルタ機能など、さまざまなメリットがあります。一方、キャリアメールの持ち運びには利用料金が発生するなどのデメリットもあります。
キャリアメールのメリット・デメリットを、ひとつずつ解説します。
キャリアメールのメリット
キャリアメールは、法律に基づき本人確認を行ったうえで提供されるため、信頼性が高いとされています。
また、迷惑メール対策として強力なフィルタ機能が備わっており、スパムメールや迷惑メールが届きにくく、特定のアドレスを受信拒否することも可能です。
さらに、携帯電話会社で購入したスマホのメールアプリには、キャリアメールの設定を簡単に行える仕組みが整っているため、スマホの操作が苦手な方でも安心して使い始めることができます。
キャリアメールのデメリット
キャリアメールはメールボックスの容量が少ないサービスが多く、1回のメールで送受信できるデータサイズが限られています。
携帯電話会社 |
メールボックスの容量 |
1メールあたりの送信サイズ |
1メールあたりの受信サイズ |
---|---|---|---|
NTTドコモ |
1GB |
最大10MB |
最大10MB |
au |
200MB(Android™)/400MB(iPhone) |
本文最大約10KB/添付ファイル最大2MB |
本文最大1MB/添付ファイル最大2MB |
ソフトバンク |
200MB(iPhone) |
最大2MB(Android)/3MB(iPhone) |
最大2MB(Android)/3MB(iPhone) |
楽天モバイル |
1GB |
最大25MB |
最大50MB |
そのため、大容量のデータをメールで送受信する場合は、ほかの方法を利用した方がよいでしょう。
楽天モバイルの「楽メール」では、メールの保存容量が1GBを超えると、送信・受信・転送・下書き保存ができなくなり、エラーメッセージが表示されます。ただし、既存のメールが自動で削除されることはありません。また、オフライン時に受信したメールは受信リストに表示されないため、インターネットに接続できる環境下でご確認ください。
なお、一部の携帯電話会社では、キャリアメールの利用に料金がかかる場合があります。すべてのキャリアメールが無料とは限らないため、事前に確認が必要です。
キャリアメールが必要になるシーン
キャリアメールが必要になる主なシーンは、以下の2つです。
・キャリアメールでのみ連絡を取っている相手がいる
・キャリアメールの登録を推奨するネットバンキングがある
代表的なシーン2つを、それぞれ解説します。
キャリアメールでのみ連絡を取っている相手がいる
相手との連絡手段がキャリアメールのみの場合、キャリアメールを維持することで連絡手段を確保できます。
近年はLINEやフリーメールの利用者が増えているものの、キャリアメールのみを使い続けている方もいるかもしれません。
キャリアメールでしかやり取りしていない相手がいる場合、そのほかの連絡手段があるか、事前に確認しておくとよいでしょう。
キャリアメールの登録を推奨するネットバンキングがある
一部のネットバンキングでは、キャリアメールの登録が推奨されています。
また、キャリアメールを登録している利用者のみが行える手続きもあり、フリーメールでは対応できないケースも存在します。
そのため、すでにキャリアメールを登録している場合は、継続利用を検討するとよいでしょう。
キャリアメールの持ち運びサービスを利用する際の注意点

メールアドレスを変更する際は、各サービスに登録しているメールアドレスの更新や新しいアドレスの周知に手間と時間がかかります。
こうした負担を軽減するために提供されているのがキャリアメールの持ち運びサービスですが、利用時には注意すべき4つのポイントがあります。
1)サービスに申し込めるのは解約後31日以内
キャリアメールの持ち運びサービスを利用するには、現在利用中の携帯電話会社を解約してから31日以内に手続きをする必要があります。申し込み可能期間を過ぎると、メールアドレスとメールボックスのデータはすべて削除されてしまいます。
なお、楽天モバイルのキャリアメール持ち運びサービス「楽メール持ち運び」に申し込めるのは、楽天モバイル(楽天回線)を解約、譲渡、MNP転出した時点で、楽メールアカウントを保有している方のみです。
原則として解約後31日以内に申し込む必要はありますが、携帯電話会社によって条件が異なる場合があるため、詳細は各社の公式Webサイトなどをご確認ください。
※各携帯電話会社の持ち運びサービスについては、こちらをご確認ください。
楽天モバイル(楽メール持ち運び)
NTTドコモ(ドコモメール持ち運び)
KDDI(auメール持ち運び)
ソフトバンク(メールアドレス持ち運び)
※携帯電話会社の乗り換えについては、こちらもご確認ください。
2)サービスの利用には毎月利用料金が必要
キャリアメールの持ち運びサービスを利用する場合は、毎月利用料金が発生します。
楽天モバイル |
330円/月(税込) |
---|---|
NTTドコモ |
330円/月(税込) |
au |
330円/月(税込) |
ソフトバンク |
330円/月(税込) |
持ち運びにかかる利用料金は、乗り換え先の携帯電話会社ではなく、キャリアメールを発行した携帯電話会社に支払います。
また、利用料金の支払い方法は携帯電話会社ごとに異なり、新しい支払い方法で契約しなければならない可能性もあるため、よく調べてから利用しましょう。
3)サービスの利用条件が複雑なケースがある
携帯電話会社のオンラインブランドに乗り換える場合や、キャリアメール独自の特殊サービスを利用していた場合などは、持ち運びサービスの利用条件が複雑化し、通常と異なる手順になるケースがあります。
利用中のメールアドレスが持ち運びできるか、どのような手続きを行えばよいかなどは、各携帯電話会社の公式Webサイトなどで確認できます。
4)キャリアメールの一部機能が利用できなくなる
キャリアメールの持ち運びサービスを利用すると、迷惑メールフィルタの編集やメールアドレスの変更など、一部の機能が利用できなくなります。利用できない機能は携帯電話会社によって異なるため、持ち運ぶ前に必ず確認しましょう。
キャリアメールとフリーメールの違いは?

|
キャリアメール |
フリーメール |
---|---|---|
信用が必要な契約 |
使える |
使えないサービスがある |
メールアドレス数 |
1回線につきひとつ |
無制限 |
利用できる端末 |
パソコン・スマホ |
パソコン・スマホ |
乗り換え時の持ち運び |
持ち運びサービスは有料オプション |
不要 |
利用料金 |
携帯電話料金に含まれる |
無料 |
メールボックスの容量 |
200MB~1GB |
15GB(Gmail) |
キャリアメールとフリーメールは、利用できる環境や料金、メールアドレスの信頼性などの点で異なります。
近年は、携帯電話会社を乗り換えても同じメールアドレスを使えるよう、Gmailなどのフリーメールを活用する人が増えています。アドレスを変更せずに済むため、利便性が高いのが特長です。
ただし、フリーメールはだれでも簡単に取得できるため、送信先で迷惑メールと判定され、受信をブロックされやすくなります。
一方、キャリアメールは、本人確認を行ったうえで提供される信頼性の高いアドレスであり、迷惑メールとしてブロックされにくい傾向があります。キャリアメールは、銀行など本人確認が求められるサービスでも利用できます。
その一方で、フリーメールと比較すると1通あたりの最大送受信サイズが小さく、メールボックスの容量が拡張できないなど、パソコンでの長文や大容量データのやり取りには不向きな面もあります。
キャリアメールとフリーメールは、それぞれメリットとデメリットがあるため、用途によって使いわけるのがおすすめです。
キャリアメールの仕組みを理解してフリーメールと使いわけよう
キャリアメールは信頼性が高く、迷惑メールを防ぎやすいなどのメリットがあります。一方、キャリアメール持ち運びサービスを利用するには利用料金がかかるなどのデメリットもあります。
また、近年はLINEやフリーメールなどが普及しているため、キャリアメールが不要な方もいるでしょう。
ご自身の使い方や状況にあわせて、キャリアメールとフリーメールを使いわけてはいかがでしょうか。
楽天モバイルの料金プランでは、データ利用量に合わせて料金が自動的に変わるため、たくさん使う人にもあまり使わない人にもおすすめの料金プランです。
家族割引適用※1で、3GBまでは880円/月(税込968円)、20GB超過後はどれだけ使っても2,880円/月(税込3,168円)とデータ使い放題※2なので、データ容量を心配せず快適な通信をご体験いただけます。
※通話料等別
※1 プログラム適用条件あり。詳細はこちらをご確認ください。
※2 混雑時など公平なサービス提供の為に速度制御する場合あり
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楽天モバイルの料金プラン

※ iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE(第1世代)をiOS 14.4/14.4.1/14.4.2のバージョンでご利用になる場合、110/118/119への緊急通話で高精度な位置情報測位の正確性が低下します。iOS 14.5にアップデートすることで高精度な位置情報測位に対応いたします。楽天モバイルのご利用にあたり、iOS 14.4以降ならびにキャリア設定の最新バージョンへのアップデートをお願いいたします。
※ 掲載内容はプラン名・サービス内容の変更によって、一部内容を修正する可能性がございます。
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