フィルタリングとは?設定手順や利用しないリスク、回避・解除についても解説

フィルタリングとは?設定手順や利用しないリスク、回避・解除についても解説
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2026.06.24

スマホのフィルタリングは、スマホの機能や携帯電話会社のサービスなどを使って設定し、Webサイトへのアクセスや課金などを制限できる仕組みです。

特に未成年の子どもにスマホを持たせる場合は、適切に設定しておくことが求められます。
今回は、フィルタリングの基本から設定手順、利用しないリスク、メリットや注意点までを解説します。

目次

未成年を守るフィルタリングとは?

フィルタリングとは、未成年がスマホを利用する際に、有害なWebサイトへのアクセスやアプリの利用、課金などを制限できる機能です。

アダルトサイトや違法な情報を掲載するサイトなど、犯罪やトラブルにつながるおそれのあるコンテンツから子どもを守る役割を果たします。

かつてのフィルタリングは、特定のサイトを個別に許可・拒否する「リスト型」が主流でした。

しかし、現在はWebサイトをカテゴリごとに分類して一括で制御する方式が広く採用されています。

たとえば、「アダルト」「出会い系」「暴力」などのカテゴリを指定するだけで、該当するサイトへのアクセスをまとめてブロックできる仕組みです。

さらに、最新のフィルタリングではWebサイトの閲覧制限にとどまらず、次のような機能を組み合わせて利用するケースがあります。

  • アプリごとのインストールや利用の許可・拒否
  • 1日あたりのスマホ利用時間や時間帯の制限
  • アプリ内課金や有料コンテンツ購入時の保護者承認
  • 子どもの位置情報の確認

こうした複数の機能を活用することで、Webの閲覧だけでなく、スマホの使い方全体を保護者が見守れる環境を整えることができます。子どもの年齢や生活スタイルに応じて制限の範囲を調整することで、各家庭のルールにあわせた柔軟な運用が可能です。

フィルタリングに関する法律

子どものインターネット利用に関しては、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(青少年インターネット環境整備法)」によってルールが定められています。

この法律は、2008年に成立・施行されたもので、携帯電話会社に対して18歳未満の青少年へフィルタリングサービスを提供する義務を課す内容でした。

2018年2月には本法律が改正され、事業者の義務がさらに強化されています。

具体的には、契約時に利用者が18歳未満かどうかを確認する義務や、フィルタリングの内容を説明する義務に加え、販売時にフィルタリングソフトを設定・インストールした状態で引き渡すことを求める「有効化措置義務」が新たに設けられました。

つまり、スマホの契約や買い替え・機種変更の段階で、店頭にてフィルタリングが設定された状態でスマホを渡すことが原則となっています。

こうした法整備の背景には、スマホを通じた犯罪被害やトラブルから未成年を守る社会的な要請があります。ネットリテラシーの教育とあわせて、法律で定められたフィルタリングの仕組みを正しく理解しておくことが大切です。

ネットリテラシーについて詳しくは、こちらをご確認ください。

フィルタリングを利用しないとどうなる?利用しない場合の大きなリスク

フィルタリングは、未成年を守るための大切な機能です。

スマホの利用やインターネットに対する正しい知識、危険を察知する判断力が身に付く前にフィルタリングの利用をやめると、以下のような大きなリスクがあります。

  • 個人情報の漏洩や個人特定のリスク
  • 犯罪被害に遭うリスク
  • 有料アプリやアプリ内課金を際限なく利用してしまうリスク

それぞれ順番に解説します。

個人情報の漏洩や個人特定のリスク

危険なサイトだと気付かずにアクセスし、不正なファイルをダウンロードすると、ウイルスに感染し、個人情報の漏洩につながるリスクがあります。

また、SNSの使い方や危険性をしっかりと学ばずに利用したために、自宅の場所や現在地、服装、顔写真などから個人が特定される情報を安易に公開し、個人情報の漏洩につながる可能性もあります。

個人情報が漏洩したりそこから個人を特定されたりすると、大切な情報を悪用されるだけでなく、後述する犯罪被害に遭うリスクも高まるため、情報の扱い方には注意が必要です。

犯罪被害に遭うリスク

SNSやメッセージアプリ、マッチングアプリなどを通じて、詐欺サイトに誘導されたり、実際に会おうと誘われたりするなど、インターネット上で不特定多数の人と関わることは、犯罪や詐欺の被害に遭うリスクを高めます。

2025年3月公表の「令和6年における少年非行、児童虐待、及び子供の性被害の状況」によると、SNSに起因する事犯(SNSを通じて面識のない被疑者と被害児童が知りあい、交際や知人関係等に発展する前に被害に遭った事犯)において、被害に遭った子どものうち約90%がフィルタリングを設定していませんでした※1。

また、X(旧:Twitter)では、2021年7月から12月だけで、児童の性的搾取に関連して全世界で50万件以上のアカウントが凍結されており※2、SNSの利用には注意が必要です。

※1出典:警察庁生活安全局人身安全・少年課「令和6年における少年非行及び子供の性被害の状況」
※2出典:X透明性センター「ルールに基づく強制的対応」

有料アプリやアプリ内課金を際限なく利用してしまうリスク

近年は、子どものオンラインゲームに関する高額課金の相談が増えており、契約購入金額が10〜50万円未満の相談が多く見られます※1。

スマホで有料アプリを購入したり、アプリ内で際限なく課金してしまったりすることで、高額な請求につながるリスクがあります※2。

※1出典:独立行政法人国民生活センター「子どものオンラインゲーム 無断課金につながるあぶない場面に注意!!」
※2アプリ内課金について詳しくは、こちらをご確認ください。

フィルタリングのやり方・設定手順は?

フィルタリングには、「スマホによるフィルタリング機能」、「携帯電話会社によるフィルタリングサービス」、「アプリによるフィルタリング」の3つの方法があります。

どの方法にも特長がありますが、見守り機能やサポートの充実度を重視するなら、携帯電話会社のフィルタリングサービスがおすすめです。

それぞれのフィルタリング機能の特長や使い方について、詳しく見てみましょう。

スマホのフィルタリング機能を利用する

スマホには標準機能として、フィルタリング機能が搭載されています。

iPhoneの場合

iPhoneでは、標準搭載の「スクリーンタイム」を使ってフィルタリングを設定できます。

「コンテンツとプライバシーの制限」を有効にすれば、App Storeでのアプリ購入やWebコンテンツへのアクセス、標準アプリの利用などを細かく制限することが可能です。

iPhoneの場合、項目名や操作手順はOSのバージョンによって異なる可能性があるため、詳しくは公式Webサイトの製品ページなどをご確認ください。今回はiPhone 14(iOS 26)の手順をもとに紹介します。

スクリーンタイムの設定方法は、大きくわけて2つあります。

  • ファミリー共有を利用する方法
  • 子どものiPhoneで直接設定する方法

今回は、保護者がApple製品を持っていない場合でも子どものiPhoneで直接設定できる手順を紹介します。

  1. 「設定」アプリ>「スクリーンタイム」の順にタップする
  2. 「アプリとWebサイトのアクティビティ」をタップし、オンにする
  3. 画面下部の「スクリーンタイム設定をロック」をタップする
  4. 4桁のスクリーンタイム・パスコードを入力し、確認のため再度入力する

パスコードを設定すると、子どもが勝手に制限を変更できなくなります。設定後は「スクリーンタイム」の設定ページにある各項目から、Webサイトの閲覧制限やアプリのインストール制限、課金の制御などを個別に調整しましょう。

ファミリー共有を使う場合は、保護者のiPhoneで「設定」アプリ>「スクリーンタイム」>「ファミリー」から子どもの名前をタップすれば、同様の設定をリモートで行えます。なお、子どもの名前が表示されない場合は、「ファミリーのスクリーンタイムを設定」をタップして、ファミリー共有が設定されているかご確認ください。

保護者側の製品から利用状況の確認や制限の変更ができるため、日常的な管理がしやすい方法です。

Android™スマホの場合

Android™スマホでは、Google Playの「保護者による使用制限」と「セーフサーチ」の設定を組み合わせることで、フィルタリング環境を整えられます。

Androidスマホの場合、項目名や操作手順は製品によって異なるため、詳しくは公式Webサイトの製品ページなどをご確認ください。今回はGalaxy S22の手順をもとに紹介します。

まず、アプリの購入やダウンロードを制限する手順は次のとおりです。

  1. 「Google Play」アプリを開き、右上のプロフィールアイコンをタップする
  2. 「設定」>「ファミリー」>「保護者による使用制限」の順に進む
  3. 「保護者による使用制限」の右にあるボタンをタップする
  4. 4桁のPINを設定し、確認のため再度入力する(PINを設定するとオンになる)
  5. 「アプリとゲーム」「映画」「書籍」の項目ごとに、許可する範囲を設定して保存する

この設定により、対象年齢を超えるコンテンツのダウンロードや購入がブロックされます。

次に、「Google Chrome」アプリを開き、「https://www.google.com/safesearch」にアクセスして、セーフサーチを「フィルタ」に設定します。

設定することで、露骨な表現を含むコンテンツが検索結果から除外されるため、子どもが意図せず有害な情報に触れるリスクを減らせます。

また、Androidスマホには製品によってスマホの利用状況を確認・管理できるそのほかの機能も搭載されています。

たとえばGalaxyの場合は、「設定」アプリ>「デジタルウェルビーイングとペアレンタルコントロール」から、アプリごとの使用時間の確認や、1日あたりの利用時間に上限を設ける「アプリタイマー」の設定などが可能です。

携帯電話会社のサービスを利用する

携帯電話会社が提供するフィルタリングサービスは、使いやすく高機能です。

フィルタリングサービスの中には、「小学生」、「中学生」、「高校生」、「高校生プラス」のように、年齢層に応じた制限レベルを設定できるものもあり、細かな設定を行わなくてもフィルタリングを適用できます。

また、有害サイトへのアクセス制限やアプリの利用制限を細かくカスタマイズできるサービスも多く、各家庭のルールに沿った運用がしやすい点も魅力です。

さらに、歩きスマホの防止機能や位置情報の確認機能、利用状況のレポート機能など、携帯電話会社ごとに独自の見守り機能が充実しています。

たとえば、楽天モバイルでは、「あんしんコントロール」というフィルタリングサービスを提供しています※1。

カテゴリ別のWebフィルタリングに加え、設定したエリア内にお子さまが出入りしたときに通知でお知らせする「見守りエリア」の設定や、アプリの利用時間を管理する「アプリお休み時間割」、SNSで見守りが必要なメッセージを検知して保護者に通知する「SNS見守りサポート」など、多彩な機能を備えている点が特長です※2。

保護者向けの専用アプリから、対応する機能を利用できる場合は子どもの利用状況や位置情報を確認できるため、日常的な見守りにも活用できます。なお、18歳未満の方が楽天モバイルにお申し込みの場合は、あんしんコントロールの申し込みが必須となっています。

楽天モバイルの「あんしんコントロール」についてはこちらをご確認ください。
※1月額550円(税込)の有料オプションサービスです。
※2「アプリお休み時間割」「SNS見守りサポート」など一部の機能はAndroid版のみの対応となっており、iOSは利用できません。また、一部のスマホでは動作対象外となっている場合があります。

管理アプリを利用する

スマホの標準機能や携帯電話会社のサービスに加え、保護者が子どものスマホ利用を管理できるアプリを活用する方法もあります。代表的なものが、Googleが提供する「Google ファミリー リンク」です。

Google ファミリー リンクは、保護者のスマホにインストールして子どものGoogle アカウントとリンクすることで、子どものスマホをリモートで管理できるアプリです。

主な機能として、アプリごとの利用時間の確認や1日あたりの利用時間の上限設定、アプリの許可や拒否、Google Playでの購入・ダウンロードの承認、子どもの現在地の確認などがあります。

保護者側のアプリはAndroid・iOSの両方に対応しているため、親子でスマホのOSが異なる場合でも利用可能です。

ただし、管理対象となる子ども側の製品はAndroidスマホまたはChromebookに限られます。

13歳未満の子どもがスマホを利用する場合は、保護者が子ども用のGoogle アカウントを作成できます。その場合、Google ファミリー リンクの管理機能が自動的に適用されます。

13歳以上の場合でも、子どもの同意を得て管理機能を設定できるため、中学生や高校生のスマホ管理にも適しています。

フィルタリングを利用した場合のメリットと注意点

フィルタリングを導入することで得られるメリットは多くありますが、一方で完全ではない点も理解しておく必要があります。

次項より、フィルタリングのメリットと注意点をそれぞれ整理して紹介します。

フィルタリングのメリット

フィルタリングを活用することで、子どものスマホ利用に関するさまざまなリスクを未然に防ぐことができます。主なメリットは次のとおりです。

  • 有害サイトや危険なサイトへのアクセスをブロックし、犯罪やトラブルに巻き込まれるのを防ぐ
  • スマホの利用時間を制限することで、使いすぎによる生活習慣の乱れを防止する
  • アプリ内課金や有料コンテンツの購入を制限し、高額請求のリスクを抑える
  • 意図しない個人情報の漏洩を防ぎ、個人が特定されて犯罪被害に遭うリスクを軽減する

フィルタリングの設定により適切な対策を講じることは、さまざまなリスクの低減につながります。家庭のルールとあわせて活用することで、より安全にスマホを利用できる環境を整えましょう。

フィルタリングの注意点

フィルタリングは有効な対策ですが、導入すればすべて安心というわけではありません。運用にあたっては次の点に注意が必要です。

  • 制限の内容は子どもの年齢や利用状況にあわせて定期的に見直す必要がある
  • SNS上の誹謗中傷やネットいじめといった問題を十分に検知・防止することは難しい
  • スマホの利用状況をすべて監視できるわけではない

フィルタリングだけですべてのリスクをなくすことはできないため、フィルタリングはあくまで見守りの「サポートツール」として位置づけましょう。

また、設定を活用したうえで、スマホを使うルールを家族で話しあって決めることが大切です。子どもの様子やアプリの利用状況に変化を感じたら、早めにコミュニケーションを取るよう心がけましょう。

フィルタリングについてよくある質問

次項より、フィルタリングについてよくある質問に回答します。

フィルタリングは回避される?

フィルタリングは子どもをネット上のリスクから守る有効な手段ですが、万能ではありません。「フィルタリングの回避」とは、設定した制限が意図どおりに機能せず、本来ブロック対象となるコンテンツにアクセスできてしまう状態を指します。

回避が起こる主な原因としては、次のようなケースが考えられます。

  • フィルタリングの設定漏れや、制限対象のカテゴリが適切に選ばれていない
  • 新しく登場したWebサービスやアプリがフィルタリングのデータベースに未登録で、ブロック対象になっていない
  • フィルタリング対象外のブラウザやアプリ経由でWebサイトにアクセスされる

こうした抜け道を完全にゼロにすることは難しいものの、対策を講じることでリスクを減らせます。

たとえば、スマホの標準機能によるフィルタリングに加え、携帯電話会社のフィルタリングサービスやGoogle ファミリー リンクなどを組み合わせて利用すれば、カバーできる範囲が広がります。

ひとつのサービスだけに頼るのではなく、複数の方法を併用して多層的に対策することが大切です。

また、フィルタリングの設定は一度行って終わりではなく、子どもの成長や新しいサービスの登場にあわせて定期的に見直すようにしましょう。

フィルタリングを子どもが勝手に解除できる?

フィルタリングの解除には、契約者である保護者の同意や操作が必要なケースがほとんどです。

携帯電話会社のフィルタリングサービスでは、解除の際に保護者の本人確認や書面の提出を求められることが一般的なため、子どもが保護者に知られずに勝手に解除できる可能性は低いといえます。

スマホの標準機能についても、iPhoneのスクリーンタイムでは保護者が設定した4桁のパスコードがなければ制限を変更できません。Androidスマホのファミリー リンクでも、管理機能の停止には保護者のログインまたはアクセスコードが必要です。子どもが制限を変更したり管理機能を停止したりしないよう、保護者のパスコードやアクセスコードは厳重に管理しましょう。

ただし、年齢によっては子ども側のスマホから管理機能を停止できる場合があります。

たとえば、Google ファミリー リンクでは、子どもが13歳(国や地域によって異なる)に達すると、保護者の承認を前提として管理機能を停止する選択肢が表示されるようになります。

この場合、管理機能が停止されると保護者にも通知が届く仕組みですが、あらかじめ家族で話しあっておくと安心です。

子どもにスマホを持たせるならフィルタリングを活用しよう

インターネット上にはさまざまな危険やトラブルが存在しており、子どもを守るためにはフィルタリングサービスの活用が欠かせません。

スマホの標準機能に加え、携帯電話会社のサービスやフィルタリングアプリを組み合わせることで、より安全な利用環境を整えられます。各家庭でスマホの使い方についてルールを決め、フィルタリングを上手に活用していきましょう。

各携帯電話会社では独自のフィルタリングサービスを提供しており、楽天モバイルでも「あんしんコントロール(月額550円(税込)の有料オプションサービス)」を通じて、Webフィルタリングや見守りエリアの設定などの機能を利用できます(スマホのOSや製品によって利用できる機能が異なります)。

楽天モバイルの「あんしんコントロール」についてはこちらをご確認ください。

また、子どものスマホデビューやスマホの使い方を見直すタイミングは、携帯電話会社や料金プランを見直す絶好の機会でもあります。

楽天モバイルでは、お子様のスマホデビューにぴったりな「最強子ども割」を提供しています。
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