4Gとは？5Gとの違いや通信速度、つながらない場合の対処法を解説

スマホで日常的に利用している4Gが具体的にはどのような通信なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は、4Gの基本的な仕組みや速度、エリア、4Gと5Gの違いを解説します。普段何気なく利用している4Gについて理解を深めていきましょう。

4Gは「第4世代移動通信システム」のことで、現在も全国的なエリアで展開されている携帯電話回線の通信システムを指します。

2010年にNTTドコモが、2012年にはauとソフトバンクが「LTE」を商用サービスとして提供開始したのが、日本での4Gの始まりです。

LTEは「Long Term Evolution」の略で、3G（第3世代移動通信システム）を拡張して高速化した規格です。

当初は3Gと4Gの移行期間の技術と位置付けられていたことから、第3.9世代と呼ばれることもありますが、現在ではLTEも4Gに含めてもよいとされています。

その後、LTEをさらに高速化したLTE-Advancedが登場し、2014年以降に各社で提供が開始されています。

LTE-Advancedでは、従来のLTEに比べて高速・大容量化が実現されているほか、複数の電波を束ねて高速化するキャリアアグリゲーションなどの技術が利用されています。

5Gは「第5世代移動通信システム」のことで、4Gにつぐ次世代の通信システムです。

日本ではNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアで提供されています。

5Gの特長としては、超高速、超低遅延、多数同時接続の大きく３つがあります。4Gと5Gの通信速度、遅延、同時接続台数を比較すると次のとおりです。

※通信速度は理論値で、実際の通信速度は通信環境によって異なる可能性があります。

5Gの接続により、身近なところでは、高画質な動画コンテンツでも高速でダウンロードできる、よりリアルタイム性に優れる点が期待できます。

また、多数接続に対応することで、イベント・ライブ会場などの多くの人が密集するところでも4Gに比べて電波がつながりやすくなります。

なお、5Gの高速通信を利用するためには5G対応のスマホが必要です。5G対応のスマホでは、4Gも利用可能です。

Wi-Fi®は「Wireless Fidelity（ワイヤレス・フィデリティ）」の略で、無線LANの通信技術のひとつです。

Wi-Fi Alliance®という業界団体がWi-Fiの製品の認証を行っていて、認証を通過した製品のみ「Wi-Fi CERTIFIED」のロゴや認定マークの使用が許可されます。

自宅にWi-Fi対応の無線ルーターを設置してインターネットに接続する際、ルーターから発信される電波がWi-Fiの電波です。

4GもWi-Fiもインターネットを利用するための通信技術である点は共通しています。スマホの場合、外出先では4Gや5Gに接続し、自宅ではWi-Fiに接続するといった使い方をしている方は多いはずです。

ただし、4Gは基地局と端末をつなぐ通信技術であるのに対して、Wi-Fiはインターネットに接続したルーターと端末をつなぐ無線LANの通信技術のことであり、どちらもスマホで日常的に利用する通信ではありますが、全く別のものを指しています。

4Gの最大通信速度は下り最大1Gbps程度、上り最大数百Mbps程度が目安で、契約している携帯電話会社ごとに異なります。

最大通信速度は理想的な環境で技術上実現できる最大の速度であり、実際に利用できる実測での速度としては、数十Mbpsから数百Mbps程度が目安です。

実測での通信速度は、各通信環境によって異なります。

4Gのエリアは全国的に展開されていて、広いエリアで電波がつながります。

一方、5Gのエリアは現在拡大中の段階で、5Gがつながらないエリアでは4Gをメインに利用することになります。4G、5Gのエリアは各携帯電話会社の公式Webサイトで確認が可能です。

なお、総務省の報告によると、令和4年度末で全国の5G人口カバー率は96.6％を達成しています。5Gがつながらないエリアもまだ存在しますが、サービスの開始当初に比べて、5Gへの切り替えは確実に進められています。

4Gが遅い、つながりづらいというときに、まず実践したい対処法としては以下が挙げられます。それぞれの対処法について詳しく見ていきましょう。

• 電波状況を確認する
• スマホの設定を確認する
• 通信制限を確認する
• 通信障害を確認する

まずは、スマホの画面上部のステータスバーに表示されている4Gの電波状況を確認してみましょう。電波が弱い、あるいは圏外の場合には、利用場所まで十分に電波が届いていない可能性があります。場所を移動して電波がつながるか試してみてください。

また、特に圏外の場合は、サービスエリア外の可能性もあります。ほかの通信機器でインターネットにアクセスできる場合には、現在地がエリア内であるか確認してみましょう。

4Gの通信がつながらないときには、気付かないうちにモバイルデータ通信オフや機内モードオンの設定にしてしまっている可能性があります。

iPhoneでは「コントロールセンター」、Android™では「クイック設定」からモバイルデータ通信や機内モードの設定が可能です。

iPhoneでは、iPhone X以降の場合は画面を右上隅から下にスワイプ、iPhone SE、iPhone 8以前の場合は画面の下端から上にスワイプでコントロールセンターが開きます。

また、Androidでは画面を上端から下にスワイプでクイック設定パネルが開きます。

契約している料金プランによっては、データ利用量の上限を超えると、通信制限にかかり、通信速度が制限されます。

制限を解除するためには、翌月の制限解除を待つか、高速通信ができるデータ容量を追加購入することが必要です。

4Gが遅い、つながりづらいときは、契約している携帯電話回線で通信障害が発生している可能性も考えられます。

通信障害の情報は、各携帯電話会社の公式Webサイト内で確認が可能です。

4Gは「第4世代移動通信システム」のことで、現在も全国的に展開されている携帯電話回線の通信システムを指しています。5Gはより高速な通信に対応していますが、5Gがカバーできていないエリアでは、4Gが利用されています。

なお、現在は5Gのエリアの拡大が急速に進められています。5Gの普及にあわせて、5G対応のスマホの買い替えを検討してみるのもおすすめです。

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