アプリ(App)のバックグラウンド更新とは?オフにするメリット・デメリットや設定方法を解説

iPhoneにはアプリを使っていないときもデータ更新を行う「アプリ(App)のバックグラウンド更新」の機能があります。バックグラウンド更新によって、メールが遅延なく届いたり、最新のニュースをチェックしたりできます。
今回は、アプリのバックグラウンド更新をオン/オフに設定する方法や、オフにするメリット・デメリットなどを紹介します。
アプリのバックグラウンド更新とは?

アプリ(App)のバックグラウンド更新とは、アプリを操作していないとき、アプリが見えない状態でも動作させて、アップデートや新着情報がないか確認する機能です。
たとえば、地図アプリはほかのアプリを操作しているときでも、常にバックグラウンドで位置情報を更新します。あらためて地図アプリに切り替えるとすぐに現在地がわかるのは、バックグラウンド更新が行われているからです。
スムーズに最新データが利用できるアプリのバックグラウンド更新ですが、頻繁にデータ通信が発生するため、データ利用量が予想以上に増加してしまったり、バッテリーの消費が早まったりするデメリットもあります。
アプリのバックグラウンド更新をオフにするメリット・デメリット
アプリのバックグラウンド更新をオフにする主なメリットとしては、以下が挙げられます。
・バッテリーが節約できる
・データ利用量が節約できる
・スマホの動作が軽くなることがある
バックグラウンドでの通信がオフになることで、スマホ本体のバッテリーやデータ利用量を節約できます。また、更新のためにバックグラウンドでアプリが動作することがなくなり、今使っているアプリの動作が軽くなることがあります。
一方で、アプリのバックグラウンド更新をオフにすると、以下のデメリットがあります。
・アプリが最新の状態に保たれない
・通知が届かないことがある
・地図アプリが一部機能しない(バックグラウンドでの現在地の更新など)
バックグラウンド更新がオフになると、アプリが最新の状態に保たれなくなることがあり、アプリによってはサーバーへのデータ保存が行われなくなります。常にアプリを最新の状態に保ちたい場合は、バックグラウンド更新はオンにしておくのがおすすめです。
アプリのバックグラウンド更新をオン/オフにする設定方法
アプリのバックグラウンド更新を設定する手順は、次のとおりです。
1.「設定」アプリ>「一般」>「アプリのバックグラウンド更新」の順にタップ
2.「アプリのバックグラウンド更新」をタップ
3.バックグラウンド更新の設定をタップ
バックグラウンド更新の設定は、「オフ」「Wi-Fi」「Wi-Fiとモバイルデータ通信」の3つから選択できます。
・「オフ」:すべてのバックグラウンド更新をオフ
・「Wi-Fi」:Wi-Fi®接続時のみバックグラウンド更新をオン
・「Wi-Fiとモバイルデータ通信」:Wi-Fiとモバイルデータ通信の両方でバックグラウンド更新をオン(=常にオン)
なお、上記の設定でバックグラウンド更新を「オフ」以外に設定した場合は、「設定」アプリ>「一般」>「アプリのバックグラウンド更新」から個別のアプリのバックグラウンド更新のオン/オフも設定できます。
アプリのバックグラウンド更新についてよくある質問
アプリのバックグラウンド更新についてよくある質問をまとめています。
アプリのバックグラウンド更新をオンにできない理由は?
アプリのバックグラウンド更新をオンにできない場合、低電力モードになっている可能性があります。
低電力モードは、一部の機能を制限してバッテリーを長持ちさせる設定です。低電力モードで制限される機能には、アプリのバックグラウンド更新も含まれます。
低電力モードがオンの間、ステータスバーのバッテリーアイコンは黄色の表示になります。低電力モードは「設定」アプリ>「バッテリー」からオン/オフの切り替えが可能です。
※iPhoneの低電力モードについては、こちらをご確認ください。
アプリのバックグラウンド更新の更新頻度はどれくらい?
バックグラウンド更新の頻度はアプリによって異なります。ブラウザやカメラなどのアプリは、ほとんどバックグラウンド更新が行われません。
一方、地図や歩数計などの位置情報を利用しているアプリは、位置情報を送受信するため頻繁にデータの更新を行っており、データ利用量が多くなりがちです。
これらのアプリを複数同時に利用していると、バックグラウンド更新の頻度が高くなり、データ利用量が増えるだけでなくバッテリーの消費も早くなります。
アプリのバックグラウンド更新に使われるデータ容量の調べ方は?
直接的にアプリのバックグラウンド更新に使われるデータ容量を調べる方法はありませんが、いくつかの方法で推測が可能です。
「設定」アプリ>「バッテリー」の画面では、下にスクロールすると、アプリのアクティビティやバッテリー使用状況を確認できます。アプリの一覧をタップすると、「アプリ毎のバッテリー使用状況」と「アクティビティを表示」のタブの切り替えが可能です。
バッテリー使用状況のタブでは、使用時間全体とともに「画面上」と「バックグラウンド」の使用時間の内訳が確認できます。
また、「設定」アプリ>「モバイル通信」からは、モバイルデータ通信のデータ利用量を確認できます。利用時間が短いにもかかわらず、データ利用量が多い場合は、バックグラウンド更新が多い可能性があります。
アプリのバックグラウンド更新をオフにする以外にデータ利用量を節約する方法

データ利用量の節約のためにアプリのバックグラウンド更新をオフにしようと考えている方は多いかもしれませんが、オフにすると最新情報に更新されず、使い勝手が悪くなります。
以下では、データ利用量を節約するそのほかの方法を紹介します。
1.データ利用量が多いアプリを確認し、Wi-Fiのみに制限する
「設定」アプリ>「モバイル通信」からデータ利用量が多いアプリを確認し、右側のスライドをオフにすることでデータ利用量を節約できます。モバイルデータ通信が制限されるため、Wi-Fiにつながっているときのみデータ通信を行うようになります。
2.アプリの自動ダウンロードをオフにしておく
iPhoneは、アプリの自動ダウンロードや自動アップデートの機能があり、いつの間にか膨大なデータをダウンロードしてしまうことも少なくありません。
それを避けるためには、「設定」アプリ>「アプリ」>「App Store」で自動ダウンロードの各項目をオフにします。
・アプリのダウンロード:ほかのスマホなどで購入した無料/有料アプリを自動的にインストールする機能
・アプリのアップデート:アプリの新しいアップデートを自動インストールする機能
・アプリ内のコンテンツ:アプリを最初に起動する前に自動的にバックグラウンドで実行してコンテンツをダウンロードする機能
各項目をオフにすることで不便が生じる場合もあるため、データ利用量を厳しく節約したいときなどに限って設定を検討しましょう。
3.不要な位置情報サービスはオフにする
スマホの位置情報サービスは、GPSやWi-Fi、携帯電話基地局、Bluetooth®などを利用して、詳細な位置を計測しています。
「設定」アプリ>「プライバシーとセキュリティ」>「位置情報サービス」で各アプリの許可状況を確認し、位置情報を常に取得する必要がないアプリについては、位置情報の利用の許可の設定を「常に」以外の適切な設定に変更します。
4.Wi-Fiアシストをオフにする
Wi-Fiアシストは、Wi-Fiの接続状況がよくないときに、自動的にモバイルデータ通信に切り替える機能です。Wi-Fiの電波が弱いとモバイルデータ通信に切り替わってしまうことがあるため、意図せずデータ利用量が増加する原因のひとつです。
使用しない場合は、「設定」アプリ>「モバイル通信」にある「Wi-Fiアシスト」をオフにしましょう。
5.使用頻度が低いWi-Fiの情報は削除し、外出時はWi-Fiの利用をオフにしておく
iPhoneは登録済みのWi-Fiから接続できるWi-Fiを探すため、バックグラウンドでデータ通信を行ったり、バッテリーを消費したりします。日常的に使わないWi-Fiの情報は削除し、外出時はWi-Fiの利用をオフにしておきましょう。
6.動画アプリの再生設定を見直す
YouTubeなどの動画アプリの再生設定を見直し、画質を下げましょう。1080pを超える高画質の設定にすると、データ利用量が増えてしまいます。720p以下に設定するなど、視聴に影響がない程度に下げることで、データ利用量を節約できます。
7.SNSアプリの自動動画再生をオフにする
XやInstagram(インスタグラム)などのSNSアプリには、投稿された動画を自動的に再生する機能があります。自動再生の設定をオフにすることで、動画再生で想定以上にデータ利用量が増加するのを防げます。
アプリのバックグラウンド更新を理解して快適にデータ通信を行おう
アプリのバックグラウンド更新は、常にデータ通信を行うことでアプリを最新のデータに保ってくれる機能です。
そのため、データ利用量を節約するためにアプリのバックグラウンド更新をオフにすると、ほかのアプリを操作しているときに地図アプリの位置情報が更新されないなど、不便になってしまう場合があります。
データ利用量を節約するためにアプリのバックグラウンド更新をオフにするよりも、料金プランの見直しや携帯電話会社の乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
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