インターネット速度の目安は?測定方法や遅いときの対策を解説

インターネット速度の目安は?測定方法や遅いときの対策を解説
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2026.08.24

インターネット速度を改善するには、速度の意味や上り・下りの違い、ping(ピン/ピング)・レイテンシなどの基本を押さえておくことが大切です。

併せて、現在の速度を測定する方法や、遅いときに確認すべきポイントを知っておくと、通信環境を見直しやすくなります。
今回は、インターネット速度の目安や測定方法、遅いときの原因・対処法などを解説します。

目次

インターネット速度とは?

インターネット速度とは、一般的にデータ通信速度のことを指します。データ通信速度は1秒間にどれくらいの大きさのデータを転送できるかを表すものです。「100Mbps(メガビーピーエス)」や「1Gbps(ギガビーピーエス)」などの数値と単位で表示され、数値が大きいほどインターネット速度が速いことを示します。

「bps(bits per second)」は、1秒間にどれくらいの大きさのデータを転送できるかを表す単位です。

「bps」の「b」はデータ処理サイズの最小単位である「bit(ビット)」を指します。8bit=1byte(バイト)に相当するため、通信速度の数値を8で割ると、1秒あたりに転送できるデータ量をbyte単位に換算できます。たとえば、8Mbps(メガビーピーエス)の場合は1秒間に1MB(メガバイト)、1Gbps(ギガビーピーエス)(=1,000Mbps)の場合は1秒間に125MBを転送できる計算です。

また、インターネット速度を示すbpsの数値は、回線の種類やデータ利用量、スマホの種類、回線の利用状況など、さまざまな要因に左右されます。たとえば、同じインターネット回線を複数人で同時に使ったり、大容量のデータをアップロード・ダウンロードしたりすると、一時的にインターネット速度が低下する場合があります。

回線の上りと下りの違い

インターネット回線には上りと下りがあり、データを送る方向が異なります。

上りとは、自分のスマホやパソコンからインターネットにデータを送信する通信のことです。上りの通信が速いと、メールやSNSのメッセージ送信、画像や動画などの大きなファイルのアップロードがスムーズになります。

下りとは、インターネットから自分のスマホやパソコンにデータを受信する通信のことです。下りの通信が速いと、Webサイトの表示が速くなるほか、動画や音楽をスムーズに再生できます。

ホームルーターやモバイルルーターは、携帯電話回線を利用して通信するため、上りの速度が遅くなる傾向があります。一方、光回線は光ファイバーによって有線で接続されるため、上りと下りで大きな速度差が生じにくい傾向にあります。

pingとレイテンシ(伝送遅延時間)とは?

インターネット速度を調べるときによく見かけるping(ピン/ピング)とレイテンシは、通信の応答速度や遅延を確認するための指標です。

ping(Packet Internet Groper)は、ネットワーク機器の応答を調べるためのコマンドです。たとえば、自分のパソコンからプロバイダー(インターネット接続サービスを提供する事業者)に対してpingを実行すると、プロバイダーから自分のパソコンまでネットワークが正常につながっているかどうかを調べられます。

pingの値は、pingを実行してサーバーから応答が返ってくるまでにかかった時間を表す「伝送遅延時間(レイテンシ)」を数値化したものです。ping値(ピンち/ピングち)、あるいはレイテンシと呼ばれます。

ping値やレイテンシは、「インターネットの速度を測定するアプリやサービス」で詳しく紹介するインターネット速度を測定するスマホアプリやWebサービスで測定が可能です。

レイテンシの数値が小さいほど、インターネットを快適に利用しやすくなります。一方、レイテンシの数値が大きくなると応答速度が遅くなり、遅延を感じやすくなるでしょう。一般的に、50ms(ミリセカンド)を超えると遅さを感じはじめ、100ms以上になるとはっきりとした遅延を感じる場合があります。

通常、有線接続の方がレイテンシは小さくなり、Wi-Fi®やモバイルデータ通信のような無線ではレイテンシが大きくなる傾向があります。

インターネット速度の理論値と実測値

インターネット速度には理論値と実測値があります。

・理論値の速度:理想的な環境で理論上可能な速度
・実測値の速度:実際の利用環境で測定される速度

インターネット回線のサービス紹介で見かける「最大1Gbps」「最大10Gbps」といった表記は、基本的に理論値の通信速度を示しています。

インターネット回線を利用するうえでは、実際の利用環境でどれくらいの通信速度が出ているかを表す実測値が重要です。理論値はあくまで参考として確認しましょう。

回線速度と通信速度の違い

回線速度は、インターネット回線自体の理論値を指す言葉として使われることがあります。一方、通信速度は、実測値、理論値どちらの意味でも使われることがある言葉です。

ただし、回線速度も実測値の意味で使われる場合があり、両者の定義は明確に異なるとは限りません。文脈によって意味が変わることを押さえておきましょう。

快適に使えるインターネット速度の目安は?

インターネットを快適に使える通信速度の目安は、以下のとおりです。

・SNSのテキストの送受信なら1Mbps以上
・Webサイトの閲覧や動画の視聴なら10Mbps以上
・高画質な動画なら30Mbps以上
・大容量ファイルの転送や複数台での同時利用なら100Mbps以上

たとえば、出席者の映像を一緒に表示するWeb会議なら10~20Mbpsあれば、声や動画に遅延がなく、快適に通話できるでしょう。

また、オンラインゲームを快適に楽しむ場合は、通信速度だけでなくレイテンシも重要です。

快適に使えるレイテンシの目安は?

インターネットを快適に使えるレイテンシの目安は、以下のとおりです。

・SNSのテキストの送受信やWebサイトの閲覧なら50ms以下
・動画視聴なら30ms以下
・Web会議やオンラインゲームなら15~30ms程度

Web会議やオンラインゲームは、通信速度だけでなくレイテンシも重要です。30ms以下を目安にし、15ms以下であればより快適に利用しやすくなります。

レイテンシは一般的に50msを超えると遅さを感じ、100ms以上になると明確に遅延を感じます。

Web会議中の映像や音がずれる、ゲームの画面がカクカクする、あるいは画面が止まる場合は、レイテンシの数値が高い可能性があると覚えておきましょう。

通信回線の種類ごとのインターネット速度

次の表は、通信回線速度の計測結果を公表している「みんなのネット回線速度(みんそく)」のデータの平均値(直近3カ月)を参考に作成したものです。

回線の種類

平均上り速度

平均下り速度

光回線

456.6Mbps

553.6Mbps

ホームルーター

23.8Mbps

160.9Mbps

モバイルルーター

18.1Mbps

99.0Mbps

※2026年5月時点
出典:みんなのネット回線速度

上記はあくまで平均値で、個別の通信速度は利用環境によって大きく異なりますが、インターネット回線を選ぶうえで目安のひとつになります。上記の結果では、光回線が3つの中で最も速く、ホームルーター、モバイルルーターがそれに続きます。

光回線は、光ファイバーを引き込んで高速な光信号で通信するため、高速で安定した通信がしやすい傾向があります。電波を受信してモバイルデータ通信を行うホームルーターやモバイルルーターと比較すると、通信速度の面で優位です。

ただし、「インターネット回線の選び方」でも紹介しますが、各回線にメリット・デメリットがあり、そのほかの特徴や使い勝手も重要なポイントです。各回線の速度の傾向と特徴の両方を踏まえて、インターネット回線を選んでいきましょう。

インターネットの速度を測定するアプリやサービス

インターネット速度を測定するスマホアプリやWebサービスを利用すれば、現在の通信速度や接続している回線の状態を手軽に確認できます。

代表的な測定サービスには、「Fast.com」やGoogleの「インターネット速度テスト」があります。

現在のインターネット速度を知りたい場合は、次の手順で確認しましょう。

1.ブラウザを開く
2.Googleの検索フォームに「インターネット速度テスト」と入力して検索する
3.「速度テストを実行」を選択する

4.測定結果を確認する

Googleの「インターネット速度テスト」では、ダウンロード速度やアップロード速度だけでなく、レイテンシも調べられます。

「Fast.com」などのWebサービスを利用する場合は、検索結果から各Webサービスを開き、画面の案内に従って測定を開始します。

インターネット速度が遅いと感じるときは、現在の通信状況を確認する方法として活用しましょう。

スマホのインターネットが遅い/つながりにくいときの原因・対処法

スマホのインターネット速度が遅い/つながりにくいときの原因は、大きくわけて4つあります。

1.Wi-Fiへの接続の問題
2.携帯電話回線の電波状況の問題
3.スマホ本体の問題(不具合・性能など)
4.通信制限や契約プランの問題

原因はひとつだけでなく、複数が関係していることもあります。次項より、原因をすぐに確認できて解決しやすい順に解説します。

1)Wi-Fi®への接続の問題

Wi-Fiを使っている場合、インターネット速度はWi-Fi環境に依存します。そのため、次のような問題が発生していると、インターネット速度が遅くなることがあります。

・Wi-Fiの電波が弱い
・障害物で電波が遮られている
・ほかの電波と干渉している

Wi-Fiの電波が入りにくい場所や、障害物が多い場所では電波が弱くなり、インターネットにつながりにくくなります。

また、複数人がWi-Fiに接続している状況では、インターネット速度が遅くなる場合があります。

Wi-Fiを利用していてインターネット速度が遅いと感じたら、次の対処法を確認しましょう。

・障害物や電波干渉を起こすものがあれば取り除く
・Wi-Fiルーターに近づく
・接続機器を再起動する
・接続するスマホやタブレットを減らす

障害物や電波干渉を起こすものが近くにあれば取り除きましょう。電波干渉を起こすものとしては、電子レンジやテレビなどの家電、Bluetooth®機器などが挙げられます。

また、Wi-Fiルーターの電波が届く範囲は決まっているため、スマホを持ってWi-Fiルーターに近づくか、中継器を導入して電波の範囲を広げるなどの対処を行いましょう。

そのほか、Wi-Fiルーターやモデムの電源を切り、5~10分後に再度電源を入れ直してみると、改善される場合があります。

Wi-Fiルーターに接続している別のスマホやタブレット、ゲーム機のWi-Fiを切断すると改善されるケースもあるため、試してみるとよいでしょう。

上記の対処法でもインターネット速度が改善しない場合は、契約しているプロバイダーや携帯電話会社に問い合わせて相談しましょう。

2)携帯電話回線の電波状況の問題

携帯電話回線を利用している際にインターネット速度が遅い場合は、次のような問題が発生している可能性があります。

・電波状況が悪い
・利用している人が多い

地下や建物の中など、携帯電話回線の電波状況が悪い場所にいる場合、モバイルデータ通信の速度が下がってしまいます。

ほかにも通勤ラッシュの朝や帰宅ラッシュの夕方、大型連休中のテーマパークなど、回線が混雑する状況ではインターネット速度が遅くなることがあります。

そのため、携帯電話回線を利用していてインターネット速度が遅い場合は、次の対処法を試してみましょう。

・地下や建物、混雑している場所から移動する
・Wi-Fiに接続する

なるべく電波状況のよい場所へ移動するか、混雑する場所を避けてインターネット速度が改善するか確認しましょう。

また、信頼できるWi-Fiが利用できるなら、携帯電話回線からWi-Fiに切り替えることも選択肢のひとつです。

街中で使えるフリーWi-Fiも便利ですが、中には通信が暗号化されておらず、セキュリティ面のリスクがあるものも存在します。フリーWi-Fiを利用する際は、不特定多数の人がパスワードなしで接続できるものは避け、提供元がはっきりしている信頼できるものを選ぶよう注意しましょう。

フリーWi-Fiについて詳しくは、こちらをご確認ください。

3)スマホ本体の問題(不具合・性能など)

スマホ本体が古い場合、インターネット速度が改善しにくいことがあります。

スマホのインターネット速度は、処理性能を左右する部品であるSoC(System on Chip)の性能にも影響されます。SoCの性能が低い場合、接続しているインターネット回線が5Gに対応していても、快適にインターネットを利用できるとは限りません。

スマホのスペックが低い場合や、長期間同じスマホを使っている場合は、スマホ本体が原因でインターネット速度が落ちている可能性があります。改善が難しいときは、新しいスマホへの買い替えも選択肢のひとつです。

また、スマホに搭載されているOS(iOS・Android™)のバージョンが古いと、スマホの処理全体が重くなり、結果としてインターネット速度が下がっていると感じることがあります。OSが古いままだとセキュリティ面の問題も生じやすいため、こまめにアップデートしておきましょう。

iPhoneは「設定」アプリ>「一般」>「ソフトウェアアップデート」から、Androidスマホは「設定」>「システム」>「ソフトウェアアップデート」からアップデートが可能です。OSをアップデートして再起動すると、動作が改善する場合があります。

操作手順や項目名はOSバージョンや製品によって異なるため、詳しくは公式Webサイトの製品ページなどをご確認ください。

iOSのアップデートについて詳しくは、こちらをご確認ください。
Androidのアップデートについて詳しくは、こちらをご確認ください。
スマホの買い替え時期の目安について詳しくは、こちらをご確認ください。

4)通信制限や契約プランの問題

毎月のデータ利用量を使い切ったり、短時間で大量のデータ通信をしたりすると、データ通信速度に制限がかけられることがあります。

データ利用量を使い切った場合は、時間の経過を待つか、データ容量の追加購入によって制限を解除できます。短時間で大量のデータ通信をした場合は、一定時間が経過すると解除されるケースもあるため、原因にあわせて対処しましょう。

また、携帯電話会社や料金プランによっては、特定の時間帯にインターネット速度が制限される場合があります。

特定の時間帯だけインターネット速度が遅くなる場合は、契約内容によって速度制限がかかっている可能性があるため、料金プランの条件を確認しましょう。

料金プランの内容や毎月のデータ利用量を確認したうえで、必要に応じて料金プランの見直しや乗り換えを検討することが大切です。

インターネット回線の選び方

代表的なインターネット回線には、光回線・ホームルーター・モバイルルーターがあります。それぞれの特徴は次のとおりです。

回線の種類

特徴

光回線

・光ファイバーを引き込んで利用する固定回線
・安定して高速通信が可能
・工事の手間がかかる

ホームルーター

・モバイル回線で通信する据え置き型のルーター
・コンセントにさすだけで手軽に設置できる
・光回線には通信速度が劣る傾向がある

モバイルルーター

・モバイル回線で通信する持ち歩きができるルーター
・外出先でも利用できる
・通信速度や安定性はホームルーター・光回線に劣る傾向がある

光回線は、自宅に有線の光ファイバーを引き込んで通信するため、安定して高速通信しやすい点がメリットです。工事の費用や手間はかかりますが、自宅で本格的なインターネット環境を整えたい方に適しています。

ホームルーターは、コンセントにさすだけで使える手軽さが魅力です。ただし、通信速度は光回線にやや劣る傾向があります。通信速度も重視したい場合は、5Gに対応するホームルーターを検討するのも選択肢です。

モバイルルーターは、ホームルーターと同様にモバイルデータ通信を利用するインターネット回線です。速度は光回線やホームルーターに劣る傾向がありますが、通勤・通学時やカフェでの作業時など、外出先でも使える点がメリットです。

各回線の特徴を理解したうえで、目的・用途にあわせて選びましょう。

Wi-Fiルーターの選び方

自宅のインターネット速度を上げるためには、Wi-Fiルーターも重要な要素です。Wi-Fiルーターを選ぶときに確認したいポイントは、以下が挙げられます。

・最大通信速度
・Wi-Fi規格への対応状況
・対応する家の広さ
・搭載されている機能

Wi-Fiでは、より高速な5GHz帯と障害物に強い2.4GHz帯の2つの周波数帯が利用できます。最大通信速度は、5GHz帯と2.4GHz帯の両方を確認しておきましょう。通信速度にこだわるなら、Wi-Fi 6やWi-Fi 7などの新しい規格(2026年6月現在)に対応していることも重要です。

また、特に広い家の場合は、製品がカバーできる家の広さに関する記載も確認しておきましょう。広い家では、網目状のネットワークを構築するメッシュWi-Fiを選ぶ方法もあります。

そのほか、MU-MIMO、ビームフォーミング、バンドステアリングなど、通信を安定させる機能に対応しているかも確認したいポイントです。

・MU-MIMO:複数の機器を同時に通信できる機能(順番待ちによる速度低下が起きにくい)
・ビームフォーミング:特定の方向に電波を向けて送受信する機能
・バンドステアリング:混雑していない周波数帯に自動で切り替える機能

Wi-Fiの2.4GHzと5GHzの違いについて詳しくは、こちらをご確認ください。
ブロードバンドルーター(光回線などのブロードバンド回線に対応したルーター)について詳しくは、こちらをご確認ください。
Wi-Fi 7について詳しくは、こちらをご確認ください。
メッシュWi-Fiについて詳しくは、こちらをご確認ください。

速度を見直して快適にインターネットを楽しもう

インターネット速度とは、一般的にインターネットでの通信速度のことです。数値が大きいほど、Webサイトの閲覧や動画視聴、大容量ファイルの送受信などを快適に行いやすくなります。

スマホでインターネットを利用する際、外出先では携帯電話回線、自宅ではWi-Fi環境を導入している場合、Wi-Fi接続に使うインターネット回線が速度に大きく影響します。利用場所や用途にあわせて通信環境を見直せば、スマホでもより快適にインターネットを楽しめるでしょう。

また、外出先でデータ通信をたくさん使う方は、料金プランの見直しも選択肢のひとつです。大容量の通信に対応した料金プランを選ぶことで、データ利用量を気にせず使いやすくなります。

見直しの際は、携帯電話会社の乗り換えも含めて検討すると、自分にあった契約を見つけやすくなるでしょう。

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